旅行や出張などで活躍する2泊3日用のスーツケース。デザイン性と使い勝手の良さを兼ね備えた1台があると長く愛用することができるでしょう。

ただ、どういったスーツケースが2泊3日の旅行や出張に適しているのか悩むところ。機内に持ち込むことも考えると、手荷物制限にも注意して選ぶことが肝心です。

この記事では、機内に持ち込める2泊3日用スーツケースの選び方とおすすめ商品を紹介します。ぜひ参考にしてください。

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機内持ち込み可能なスーツケースとは？

搭乗時の手荷物には、大きく分けて航空会社のチェックインカウンターに預ける「お預け手荷物」のほか、機内に直接持ち込める「機内持ち込み手荷物」の2種類があります。

このうち機内持ち込み手荷物は、小さめのスーツケースやハンドバックなどを指し、座席上の共用棚や座席下に収納するか、身につけて携帯できる手荷物です。機内持ち込み手荷物なら受け取り時間の必要がないうえ、パソコンなどの精密機械の持ち運びにぴったりです。

ただし、機内持ち込み手荷物には、航空会社によって次のような制限があります。

• 飛行機の座席数100席以上：高さ55×幅40×奥行き25cmで、3辺合計が115cm以内
• 飛行機の座席数100席以下：高さ45×幅35×奥行き20cmで、3辺の合計が100cm以内

さらに、機内持ち込み手荷物は、1人につき制限サイズ内の荷物1つと身の回り品1つの合計2つまでです。ただし、これらの荷物の重さは合計10kg以内である必要があります。

身の回り品は「ハンドバッグ程度の大きさ」と規定されているため、大きめのリュックなどは現場判断になります。リュックが明らかに身の回り品として持ち込めるサイズを超えていると判断されれば、お預け手荷物にする必要があります。

2泊3日用スーツケースの選び方

2泊3日の旅行に適した機内持ち込み可能なスーツケースの選び方を紹介します。

2泊3日の旅行や出張にあったスーツケースの「容量」とは

2泊3日の旅行や出張には、30リットルの容量を目安にスーツケースを選びましょう。一般的に、1泊につき10リットルが容量を選ぶ目安になります。

ただし、滞在先の気温や天候に合わせた衣類や装備品、必要な持ち物の量などにより30リットルでは不十分な場合もあるので、余裕を持たせたサイズ選びをしましょう。

スペースにゆとりがあれば旅先のお土産などで荷物が増えたときでも安心です。

スーツケースの「素材」で選ぶ

スーツケースは、使用される素材によって「ハードケース」と「ソフトケース」の2種類に分類されます。それぞれの特徴を見てみましょう。

ハードケースの特徴

金属製フレームをポリカーボネートやABS樹脂、アルミニウムといった硬い素材でコーティングしたのがハードケースです。

ハードケースは次に紹介するソフトケースに比べて強度があり、雨などの天候の影響も受けにくく、荷物を保護してくれます。

ソフトケースの特徴

金属製フレームにナイロンやEVAなどの、やわらかい素材を貼りあわせたのがソフトケースです。ハードケースと比べると耐衝撃性や耐久性は劣りますが、軽量で持ち運びやすく、旅行から日常使いまで幅広く使えます。

価格がリーズナブルなものも多く、使いやすい外ポケットを備えたタイプも多く見受けられます。布製のため雨や泥水が染み込むことがあるので、撥水加工を施したタイプを選ぶと良いでしょう。

スーツケースの「キャスター」にも違いあり

キャスターには「4輪タイプ」と「2輪タイプ」があり、使いやすさや耐久性に大きく影響します。

4輪タイプの特徴

底面の四つ角にキャスターが付いたタイプ。もっともポピュラーで、多くのスーツケースに採用されています。転がしやすく取り回しも楽で、スーツケースを立てたまま押して運べます。

ただし、電車で移動する際など、振動で勝手に動いてしまうことがあるため、ストッパーが付いているものだと便利です。

2輪タイプの特徴

スーツケース底面手前の両サイドにキャスターを備えたタイプ。縦方向にしか動かせませんが、4輪タイプと比べて車輪のサイズが大きく頑丈なため、石畳や段差のある悪路でも走行しやすいです。

プルハンドル（収納可能な取っ手）を持って傾けない限り動かないので安定しています。

シングルキャスターとダブルキャスター

キャスターには、台座に対して車輪1つのシングルキャスターと、台座に対して車輪2つのダブルキャスターがあります。

シングルキャスターは車輪が少ない分軽量で、ダブルキャスターは車輪が多いため安定します。また、キャスターはもっとも破損しやすいパーツなので、取り外しや交換可能かどうかなども確認し、より慎重に選ぶことが大切です。

スーツケースの「機能」に注目

スーツケースに搭載されている便利な機能にも注目してみましょう。

スーツケースの開閉方式

スーツケースの開閉方式は「フレームタイプ」と「ファスナータイプ」があります。

スーツケースの外ポケット

外ポケットがあれば、空港やホテルのロビー、狭い機内でも、スーツケースを立てたまま、財布やパスポートといった小物を簡単に出し入れできます。

ワンタッチで開閉するフロントオープン式のポケットは、パソコンを収納できるスリーブが付いたものも多く、ビジネスマンにおすすめ。フロントオープンポケットから本体の収納スペースに直接アクセスできる一体型もあります。

施錠可能な外ポケットなら、一時的に貴重品を入れて持ち歩く際に便利です。

スーツケースのエキスパンダブル機能（拡張機能）

エキスパンダブル機能は、スーツケースの容量を一時的に拡張できる機能です。外側にあるファスナーを開くことでスーツケースのマチ幅が広がり、旅先のお土産などで荷物が増えてしまったときなどに役立ちます。

ただし、エキスパンダブル機能を使用するとスーツケースのサイズが変わるため、航空会社の規定によって機内持ち込みができなくなる場合があり注意が必要です。

そのほかの機能

USB充電ポートや手提げ袋フック、カップホルダーといった便利な機能を搭載したスーツケースもあります。

スーツケースの「施錠方法」をチェック

スーツケースの施錠方法とセキュリティーは、防犯対策と利便性に大きく影響します。

スーツケースの施錠機能

スーツケースの施錠機能は、主に「ダイヤルロック式」と「キーロック式」があります。ダイヤルロック式は数桁の暗証番号を設定して施錠するタイプで、キーロック式は鍵穴に鍵を差し込んで回して施錠します。

アメリカ圏への出張や旅行なら、TSAロックは必須

TSAロックは、アメリカの運輸保安庁が認可した施錠機構です。このロックにより、セキュリティチェック時に職員が特殊な鍵でスーツケースの中身を確認できるため、鍵を壊さずに検査を行えます。

機内持ち込み手荷物であっても、航空会社のチェックインカウンターに預ける場合もあり、アメリカ圏に旅行に出かける際は、TSAロック付きのスーツケースをおすすめします。

TSAロックのないスーツケースは、TSAロック付きのスーツケースベルトや南京錠を使用する方法もあります。

また、スーツケースの施錠機能はあくまで一時的な防犯対策と考え、パスポートやクレジットカードなどの貴重品は肌身離さず持つよう心がけましょう。

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