
〈プロ解説〉有線LAN変換アダプターおすすめ10選! Type-C対応モデルも
※記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がMoovooに還元されることがあります。
LANポートのないデバイスでインターネット通信をするためには、Wi-Fiなどの「無線LAN接続」が一般的。しかし、無線LAN接続よりも安定性に優れ、オンラインゲームなど大量のデータ通信にも適しているのは「有線LAN接続」です(参照:サンワサプライ公式サイト)。
そこで役に立つのが、有線LANをUSBに変換する「有線LANアダプター」。対応するUSBポートを備えたデバイスと接続することで、高速通信を実現する便利なアイテム。とはいえ、メーカーや性能の違いもさまざまで、用途にあった1台を選ぶのは簡単ではありません。
今回は、有線LANアダプターの選び方とおすすめ商品についてご紹介します。快適で安定した通信環境を手に入れたい方はぜひ参考にしてみてください。
有線LANアダプターの選び方

LANケーブルをUSBポートに接続するための有線LANアダプターについて、選び方のポイントを4つご紹介します。
ポイント①|USBポートの形状で選ぶ
USB Type-C端子(編集部員撮影)
まずは接続するUSBの形状に注目しましょう。最近のノートパソコンは軽量化・薄型化を重視してインターフェース(接続端子)が少ないモデルが多くあります。USB端子も従来からの「USB Type-A」から、より小さな「USB Type-C」に移行しつつあるのが現状です。
USB Type-Aは大きめで挿しやすいのが特徴的、古いパソコンでも使えます。一方、USB Type-Cは上下逆さまに挿しても認識するため使い勝手がよく、さらに最新の通信規格に対応しているものもあります。
形状の見分け方としては、USB Type-Aは長方形で、USB Type-Cは小型で楕円形。角があればUSB Type-A、丸ければUSB Type-Cと判断して問題ありません。有線LANアダプターを選ぶ前に、接続するデバイスが搭載しているUSBポートのタイプを確認しておきましょう。
ポイント②|通信速度で選ぶ

Photo by iStock
有線LANアダプターは有線LAN(イーサネット)をUSBに変換するため、有線LAN側の最大通信速度とUSB側のデータ転送速度を確認することが重要です。規格の数字が大きければ大きいほど最大通信速度が早くなります。
LAN側では、現在最も速い規格が「10GBASE-T」、最大通信速度は10Gbpsです。これは最も速い無線LANと比べて2倍以上速く、かつ安定しています。これに対応するUSB規格はUSB3.1 Gen2やUSB3.2 Gen2など。どちらも最大転送速度は10Gbpsです。
次に早い規格が「5GBASE-T」、最大通信速度は5Gbpsです。こちらも無線LANよりやや速い転送速度に対応しています。これに対応するUSB規格はUSB3.0以上です。
基本的にはパソコン側のインターフェースがUSB3.0以上であれば、高速通信を問題なく利用できます。
ポイント③|有線LAN以外の付加機能で選ぶ
HDMI端子(編集部員撮影)
インターフェースが少ないノートパソコンで使うなら、多機能な有線LANアダプターを選ぶのもひとつの手です。複数の入力ポートを備えた「ドッキングステーション」なら、有線LANアダプターを接続することで1つ埋まってしまうインターフェースを有効に活用できます。
例えば、USBポートを増設できるUSBハブ機能や、SDカードを使う方に便利なSDカードリーダーを搭載した製品もあります。最近のノートパソコンではSDカードリーダーが省かれがちなので、専用カードリーダーの代わりにもなります。また、最近のパソコンの多くは複数の外部モニタとの接続に対応しているため、映像出力用のHDMIポートがある有線LANアダプターもおすすめです。
こうした付加機能のある有線LANアダプターを選ぶ場合は、高速通信を可能にする高性能の規格を採用したモデルを選びましょう。
ポイント④|パソコンの利用方法や活用するシーンで選ぶ

普段の使い方や活用するシーンにあわせてどういった製品を選ぶべきか、選び方について提案しますのでぜひ参考にしてみてください。
ノートパソコンを持ち運ぶことが多いなら
外出先の有線LANに接続する場合は、荷物にならないような小型で持ち運びやすいものがよいでしょう。
さまざまな外部機器と接続するなら
多機能なドッキングステーションを選ぶと便利です。USBハブやSDカードリーダーなど複数のほかの周辺機器を持ち歩く手間を省けます。さらにパソコンのインターフェースが埋まるのを防ぐこともできます。
オンラインのパソコンゲームをよくプレイするなら
高価にはなりますが、通信速度が速く安定して使えるよう、冷却性にこだわった製品がおすすめです。ただし、ハブ機能などを求めないのであれば、シンプルで安価な製品でも十分です。
自宅やオフィスなど決まった場所で使うなら
持ち運びを考えなければ、大きめの有線LANアダプターでもよいでしょう。大型の製品では、性能の優れたものが多く、より快適な通信を行うことができるでしょう。
内川功一朗さんが選ぶ、有線LANアダプター4商品
この章では、パソコンや周辺機器についてアドバイスをしている内川功一朗さんが選ぶ、有線LANアダプターを4商品ご紹介します(この章の商品は2021年12月に選定いただきました)。

内川功一朗さんのおすすめポイント
ネットワーク機器の老舗メーカーTP-Link社の製品です。有線LANアダプターをお試しで購入したい方にも向いていて、性能も問題ありません。手軽に使い始めてみたい方にぴったりです。こちらの製品を使ってみて、もっと違うタイプの製品がほしくなったら後述で紹介するような特色のある製品に乗り換えてみるのもひとつの手です。

内川功一朗さんのおすすめポイント
ネットワーク機器を数多くラインアップしているパソコン周辺機器メーカーBUFFALO社の製品です。国内メーカーという安心感と、ダウンロード速度が最大約2,338Mbpsという、かなり高速の通信速度に対応しています。これだけの高速転送は、最大転送速度2.5Gbpsの2.5GBASE-T規格のLANポートと最大転送速度5GbpsのUSB 3.2 Gen1を搭載したことで実現されています。有線LANをUSBに変換するだけのシンプルな機能のため、形状がコンパクトで持ち運びやすい点もメリットです。USB変換コネクターが付属しているのが特徴的で、USB Type-A、USB Type-Cのどちらの入力ポートにも対応します。利用する人や使い方、パソコンの種類などを選ばない製品です。

内川功一朗さんのおすすめポイント
とにかく高速な通信を求める方にぴったりな製品です。USB Type-C端子を採用した「Thunderbolt 3」に対応し、最大10Gbpsでの高速通信が可能です。WindowsパソコンではThunderbolt 3に対応したモデルは少ないですが、Macでは基本的に対応しています。MacBookシリーズでは有線LANポートのないモデルが多いので、高速通信を求めるMacBookユーザーにおすすめです。一般的な有線LANアダプターに比べてかなり大きいため、持ち運びよりも固定して利用する使い方が向いています。また、放熱性の高さもポイントで、連続して長時間通信し続ける方に適しています。

内川 功一朗
最大1Gbpsの通信速度で高速通信ができるだけでなく、USB Type-Cの充電ポートから4K(30Hz)対応のHDMIポート、microSD&SDカードスロットまで備えた多機能なドッキングステーションです。この製品はGoogleの上級エンジニアが創業したAnker社の製品です。モバイルバッテリーなどで高い品質の製品を販売しています。こちらの製品は小型で、しかもポーチを付属しているため、持ち運ぶことが多い方に利用しやすい製品です。ポート数が多く、インターフェースの少ないパソコンにあると便利です。
【編集部PICK UP】有線LANアダプター、人気6選
ほかにも人気の有線LANアダプターは数々あります。この章ではECサイトなどで人気のモデルを紹介します。
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