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夏登山の服装、正解は? 初心者向け選び方とおすすめアイテムを紹介

糠田 光海
公開: 2024-04-18

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山肌に緑が広がり、日差しで水辺が輝きを増す夏。自ずとフィールドへと足を運び、体を動かしたくなる人も少なくないでしょう。そんな夏のフィールドアクティビティのひとつに登山が挙げられます。

この記事では、初心者・初級者を対象に、夏の登山における服装選びのポイントとおすすめアイテムを紹介します。ぜひ参考にしてください。


夏の登山、服装選びで気をつけることは?

休憩する登山者のイメージ

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まずは、寒暖差に注意しましょう。標高が100m上昇するごとに0.6℃気温が下がるといわれ、体感としてはそれ以上です。

1,000m未満のいわゆる低山の場合、日差しがあればそこまでの寒暖差を感じない人もいるかもしれませんが、それ以上の標高となると夏らしく「上は半袖だけ!」というわけにはいきません

標高が上がり、太陽光を遮るものが少なくなれば、今度は強い日差しに悩まされる一方で、寒暖差は一層大きくなります。そのため、行動中と休憩時のそれぞれを想定して服装を選ぶ必要があります。

次に天候の変化。よく耳にするとおり、山の天気は変わりやすく、突然の雨で体が冷え切ってしまう可能性も。さらに、半袖・ハーフパンツといった肌が剥き出しの状態では、虫刺されや岩場・鎖場で怪我をする可能性が高まります。

夏の登山では、そうしたさまざまな可能性を考慮した服装選びが必須です。

登山着でよく聞く「レイヤー」「レイヤリング」ってなに?

夏山の登山者のイメージ

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登山の服装選びでは「レイヤリング」と呼ばれる体を冷やさないための重ね着が必須です。

肌の上に着る服は「ベースレイヤー」と呼ばれ、肌をドライに保てるように速乾性のあるウェアが必要です。

ベースレイヤーの上に着用する服は「ミッドレイヤー」と呼ばれ、保温性やベースレイヤーが吸収した汗を排出する機能を備えています。

ミッドレイヤーとしては、フリースやソフトシェルなどが該当し、行動中でも体温を適温に保つことが目的です。

ミッドレイヤーの上に着るのが「アウターレイヤー」です。レインウェアやハードシェルといった、雨風を防ぐために防水性や防風性を有するウェアです。

夏登山では、どんな服装が必要?

雨の登山道と登山者のイメージ

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山の気温差、とくに寒さに対応するために、行動時は半袖のベースレイヤーを着用し、休憩時に軽く羽織れるものとして、ミドルレイヤーは持参しておきたいところ。

ミドルレイヤーは日差しから肌を守るだけでなく、虫刺され対策にもなるため、行動着として常に着用できます。

突然の雨風への対策として、レインウェアも必須です。雨対策以外にも、岩場に直接肌が当たるのを防ぐ目的でも役立ちます。

また、気温や山の標高によっては、ミドルレイヤーの代わりにレインウェアで寒さ対策をすることも可能です。

夏登山の服装と一緒に用意しておきたいのが、帽子、サングラス、靴下、あと手袋です。帽子とサングラスは日差し対策としてご存知の方も多いかもしれません。

靴下は普段着用しているものでも問題ないのでは? と思う人も多いかもしれませんが、長時間の歩行による汗やスレ、急な雨による浸水や足元がぬかるんでいる状況など、平地よりも速乾性やタフさが求められるのです。

手袋はマストではないものの、末端が冷えやすい人や、岩場・鎖場といった素手で触れるのに危険を伴う可能性がある登山道を歩く場合には持っておきたいアイテムです。

夏登山におすすめの服装やアイテム

夏登山に向けて、備えておきたい服装の中から、おすすめの商品を紹介します。

「ベースレイヤー」のおすすめ

ベースレイヤーのおすすめ①
  • Marmot(マーモット)
  • マウントベースレイヤー ロングスリーブハーフジップ

  • 税込み6,600円(Amazon)
  • 汗冷えを防ぎ、速乾性に優れた1枚

  • 夏とはいえ日差しや虫刺されが気になるという人におすすめなのがハーフジップタイプ。

    ジップの開閉により体温調整がしやすいのはもちろんのこと、肌面はメッシュ構造になっており、吸水速乾性が高く、汗冷えを防いでくれます。

    オールシーズンで活躍することでしょう。

ベースレイヤーのおすすめ②
  • MILLET(ミレー)
  • ドライナミック メッシュ ノースリーブ

  • 税込み4,980円(楽天市場)
  • ナイロン繊維が柔らかく伸びて体にフィット

  • 多汗で汗冷えが心配という人に特におすすめ。ベースレイヤーの下に着用する、ミーレ独自のアンダーウェアです。

    厚みがあるメッシュ素材により肌の汗を素早く吸収し、ベースレイヤーに拡散させ、その厚みゆえ汗を吸ったベースレイヤーと肌面が一定の距離を保て、汗冷えを抑えることができるのです。

ベースレイヤーのおすすめ③
  • Icebreaker(アイスブレーカー)
  • アナトミカ ボクサー ウィズフライ1

  • 税込み5,494円(楽天市場)
  • 優しい肌触りと通気性に優れた1枚

  • 意外と忘れがちな下半身の汗冷え対策にもってこいなのが、このボクサーパンツ。

    優しい肌触りと防臭効果の高いメリノウールを採用し、摩耗や引き裂きに対して高い強度を発揮するコアスパン糸を使用。

    ウールと聞くと冬の商品イメージが強いと思いますが、ほどよい暖かさを保ちつつ、通気性がいいメリノウール素材は夏でも快適に過ごしやすい優れものです。

「トレッキングパンツ」のおすすめ

トレッキングパンツのおすすめ
  • THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)
  • バーブライトパンツ

  • 税込み11,400円(楽天市場)
  • 夏登山をサポートする動きやすさ

  • 腰回りや腿部分にゆとりがありながら、テーパードを採用したデザインで動きやすさと見栄えの良さを実現。

    撥水加工が施された生地で多少の雨であれば問題なし。軽やかでストレッチの効いた素材は、夏登山の相棒になってくれること間違いありません。

「ミドルレイヤー」のおすすめ

ミドルレイヤーのおすすめ
  • MILLET(ミレー)
  • ドライグリッドフーディ

  • 税込み12,258円(楽天市場)
  • 保温性と吸汗速乾性を備えた使い勝手の良さ

  • フリースまではいらないけれど、肌寒い時にサッと羽織る物が欲しいという人におすすめ。

    肌面は汗を素早く拡散させるハイブリッド構造になっており、半袖で汗ばんだ素肌の上から着用しても気にならないのがポイント。

「レインウェア」のおすすめ

レインウェアのおすすめ
  • HELLY HANSEN(ヘリーハンセン)
  • レインスーツ

  • 税込み15,840円(楽天市場)
  • 夏登山の防水ウェアとして十分な機能を備えたエントリーモデル

  • レインウェアは上下セットで押さえておくのがマスト。予備として持ち歩くことが多いため、コンパクトに持ち運べ、スタッフサックが付属する本モデルはおすすめです。

    高い防水透湿性を備えながら、裏地に抗菌防臭加工が施されていることにより、使用後にバックパックに詰め込んだままでも匂いストレスが少なくていいのが嬉しい。

「帽子」のおすすめ

帽子のおすすめ
  • THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)
  • キャンプメッシュキャップ

  • 税込み4,840円(楽天市場)
  • たくさん汗をかくことが予想される夏の登山なら、メッシュキャップがおすすめ。なかでもメッシュの目が大きいこのキャップなら、通気性が高いキャップなら蒸れにくく、汗冷えの心配や不快感が軽減されます。サイズは2種類、カラーバリエーションも5色と自分に合ったものを選べるのもありがたいですね。

「サングラス」のおすすめ

サングラスのおすすめ
  • SWANS(スワンズ)
  • スポーツサングラス オリジナルモデル

  • 税込み3,135円(Amazon)
  • 登山にぴったりな軽量性と耐久性

  • 登山に限らずさまざまなフィールドで愛されるサングラスブランド・スワンズのスポーツサングラスです。

    サイズ調整が可能な鼻パッドやポリカーボネート素材を採用し、高いフィット感と耐衝撃性を維持。その重さは平均的なアイウェアの重量と言われる30gよりも軽い25gと、付け心地は抜群です。

    さらに汗によるズレを防止する滑り止めがテンプルエンド(耳との接地部分)に配されているなど、こだわり満載なのに価格が手頃なのもポイントです。

「靴下」のおすすめ

靴下のおすすめ
  • DARN TOUGH(ダーンタフ)
  • トレッキングソックス(ライトウェイトクッション)

  • 税込み3,740~8,031円(Amazon)
  • 通気性と耐久性に優れ、夏は涼しく冬は暖かく保つソックス

  • 一般的なソックスブランドと比較してなんと7倍の耐摩耗耐久性を実証済みのタフなソックスブランド。

    丈や厚みにはいくつかのバリエーションがありますが、夏の登山であれば丈はマイクロクルー、厚みはライトウェイトがおすすめです。

    通気性や軽さをさらに求めるなら、もう1段階薄いウルトラライトウェイトを選ぶのも手です。

「手袋」のおすすめ

手袋のおすすめ
  • ザ・ノース・フェイス
  • シンプルトレッカーズグローブ

  • 税込み4,155円(Amazon)
  • 着用したままスマホ操作が可能

  • 手首部にはネオプレーン素材を用い、フィット感が高い一方で、ストレッチ性のあるメッシュ素材で、夏場の着用でもストレスが少ないモデル。

    肌寒い時や鎖場・岩場といったシチュエーションで手を保護するのにも役立ちます。タッチスクリーンにも対応しているので、休憩時などにシームレスにスマホ操作が可能です。

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糠田 光海
アウトドア雑誌の元編集部員で、登山とクライミング経験者。コロナ禍で外出が減ったことに反比例するかたちで飲酒量と体重が増加。ここ数年はゆるいキャンプがちょうどいいくらい。たまにいく海釣りで釣れた大物をキャンプでみんなに振る舞うのが夢。

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