
部屋干しにおすすめ『強力突っ張り棒』と周辺グッズ11選【検証つき】
洗濯物を部屋干ししたいときには、省スペースで干せる突っ張り棒が便利です。
当記事では部屋干しに使えるおすすめ商品や、落ちてこないようにするアイデアなどをまとめてご紹介しています。
ニトリの人気商品『強力つっぱりポール』を実際に使ってみたお試しレビューもあるので、参考にしてみてください。
目次
部屋干しには「突っ張り棒」が便利

収納や小物の整理に活躍する突っ張り棒は、今やどんなご家庭にも1本はあるのではないかという定番アイテムになりました。
突っ張り棒を部屋干しに使う最大のメリットは、部屋の空いたスペースを有効利用できるところです。ラックやスタンドタイプの部屋干しアイテムもありますが、床のものを退かして設置場所を確保する必要があります。
その点、突っ張り棒なら部屋の隅や天井近くのデッドスペースが使えるので、一人暮らしのワンルームでも部屋干しに使いやすいです。
好きな場所へ簡単に取り付けられるので、来客時に洗濯物を見られたくないときは洗面所や寝室に移動させることもできます。壁を傷つけないため、賃貸住宅で使えるのもよいところです。
手軽で邪魔にならない部屋干しアイテムを探しているなら突っ張り棒タイプがおすすめです。
部屋干しに使える突っ張り棒を選ぶポイント
部屋干しに使う突っ張り棒を選ぶときにチェックしておきたいポイントをご紹介します。
① 横に突っ張るか、縦に突っ張るか
部屋干しに使える突っ張り棒は、大きく分けると横に突っ張るタイプと縦に突っ張るタイプの2種類があります。
横タイプは、部屋の両壁の間に取り付けます。部屋干しアイテムの中でも比較的値段が安く、手軽さが人気です。
天井近くにあるインテリアの邪魔にならない場所で部屋干しをしたいときにおすすめです。使っていないときにつけっぱなしでも、あまり気にならないメリットもあります。
注意点は、正しく使用しないとズレてきて落ちる危険性があることです。
縦タイプは、天井と床の間に取り付けましょう。1本のポールでコートハンガーのように使うタイプと、2本の支柱があり物干し竿がついたタイプがあります。
メリットは、横タイプよりも安定感があるところ。荷重がかかる縦方向に突っ張っているため、たっぷり部屋干ししてもちょっとやそっとじゃ倒れることはないでしょう。
デメリットとしては、たくさん洗濯物が干せる商品ほどかさばるという点です。
② 耐荷重とサイズ

続いてチェックしたいのが、耐荷重とサイズです。
突っ張り棒のサイズは特性上、長さ●●cm~△△cmと表記されています。小型のものから最長4m以上のかなり大型の商品まで発売されているので、必ず部屋干しに使いたい場所の長さ・高さを計ってから適したものを選びましょう。
例えば、長さが3mぴったりの場所に部屋干しするのなら、最短・最長3mの商品を取り付けることはできません。少なくとも、突っ張らせるための数cm分の余幅を考えてサイズを選ぶのがポイントです。
横タイプの場合、最短時より最長にしたときは耐荷重がかなり小さくなるので注意が必要です。
■耐荷重参考値取付幅170cm時:耐荷重(約)15kgまで取付幅280cm時:耐荷重(約)8kgまで
例としてニトリの商品の場合、最短15kg/最長8kgと2倍近くの差があります。
せっかく部屋干ししても少しの洗濯物ですぐ落ちるのでは意味ありません。
部屋干し用の突っ張り棒を購入する前は、設置場所の長さと商品のサイズ、伸縮させた場合の耐荷重をしっかり確認しましょう。
③ 見た目や素材

部屋干しに使える突っ張り棒には横タイプと縦タイプのほか、バネ式やジャッキ式といった見た目や固定方法に違いがあります。
100均などで販売している小さめの商品はバネ式で、大型の商品は突っ張る力が強いジャッキ式の場合が多いです。バネ式は見た目がスッキリしているので、ちょっとした場所に数枚の洗濯物を部屋干しする程度におすすめします。
しかし量が多い部屋干しに使うのなら見た目はゴツくなりますが、耐荷重が大きくて頑丈なジャッキ式の方が便利です。
部屋干しアイテムとして販売されているものは主にスチールやステンレス素材ですが、ABS樹脂で白や黒に塗装されているものもあります。中にはブラウンの木目風のおしゃれなデザインも発売されているので、インテリアにあわせて選んでください。
浴室や洗面所での部屋干しや、屋外兼用で使用したい場合には、錆びにくいステンレス製のものを選ぶのがおすすめです。
【検証】ニトリの強力突っ張り棒で部屋干しすると、どのくらい干せるのか?
ここからは、ニトリの人気商品を使い、取り付け方や実際にどのくらいの量の洗濯物が部屋干しできるのかをレビューしていきます!

■部屋干しに使用した商品
※こちらの170~280cmタイプは店頭販売のみです

ジャッキ式の突っ張り棒で、最長の280cmまで伸ばしても約8kgの耐荷重がある強力タイプ。部屋干しに使えるパワーと1,000円以下という安い価格で、まさに「お値段以上」と評判が良い人気商品です。
今回は、こちらを6畳の部屋に取り付けて、部屋干しに使用します。
部屋干しはもちろん、クローゼットの整理や収納にも活躍する強力つっぱりポール。こちらはレビューで使用したものより一回り小さいサイズです。
強力つっぱりポールを取り付けてみた

早速、商品パッケージの裏に記載してある取り付け方法を見ながら設置していきます。

①長さ固定ねじをゆるめ、中のパイプが引き出せるようにする

②グリップが動くかどうか確認し、スタート線が見えるところまで回す

こちらの状態になったら準備OKです。

③設置場所いっぱいになるまでパイプを引き伸ばし、長さ固定ねじを締めて固定する
設置場所=部屋干ししたい場所なので、高い位置であることが多いかと思います。今回も天井近くに取り付けたかったため、正直、重たいポールを支えながら固定ねじを締める作業がけっこう大変でした。
脚立などがあれば女性一人でもできなくはないですが、力に自身が無い方は二人以上で作業することをおすすめします。

④グリップを「つっぱり」の方向に1~3回ほど回して仮固定する
少し回すだけですぐに固定されるので、ポールを支えていた手を放しても大丈夫です。

⑤取り付け位置やキャップの向きを調整する
この時点ではまだ動かすことができるので、一度離れて見てみて、もしポールが斜めになっていたら調整します。また、両端についているキャップの長い方が下向きになっているかどうかも確認しておきましょう。
ポールが水平じゃなかったり、キャップの向きが下になっていないまま固定してしまうと、部屋干しの時に落ちたりズレたりしてしまう恐れがあります。

⑥グリップをチェックラインまで回してしっかりと固定する
調整が済んだら、さらにグリップを回してしっかり固定しましょう。この時、キャップも一緒に回ってしまわないように注意してください。
また、チェックラインと呼ばれる青い線についてはグリップがない側(作業している方と反対側の端)についているため、一人で作業しているとこれが見えないことがあります。

今回はチェックラインの方が全く見えなかったので、グリップ側にある「ストップ」と書かれた青の太ラインを目安にしっかりと固定されるまで回しました。

⑦取り付け完了!
固定した後に、試しに片手でぐっぐっと押して荷重を与えてみましたが、びくともしない感じでした。確かに、この安定感ならたっぷり部屋干しをしても落ちる心配はなさそうです。
突っ張り棒で部屋干しできた洗濯量

■部屋干しした洗濯物
正確な総量は不明ですが、全部でこのぐらいの洗濯量を一度に部屋干しすることができました。
目安として、一般的には1日1人あたりの洗濯量は1.5kg程度だといわれています。つまり強力つっぱりポールの最長耐荷重8kgがどのくらいの洗濯量かというと、1人なら約5日分・家族なら5人家族分程度の洗濯物を部屋干しできる計算ですね。

実は今回も耐荷重的にはまだ余裕がありそうだったのですが、どちらかというと部屋干しスペースの関係でここまでの量になったという感じです。
部屋干しは、特に洗濯物同士の間隔をしっかりあけて干してください。ギチギチに詰めて干すと、乾きにくいうえ嫌な臭いのもとになります。
ちなみに、部屋干しを早く乾かすコツがあります。その方法について以下の記事で紹介しているので、気になる方は参考にしてみてください。
他にもある!部屋干しにおすすめの強力突っ張り棒
ニトリの強力つっぱりポールの他に、ネット購入可能で部屋干しにおすすめな強力突っ張り棒をまとめました。
Amazonや楽天市場などでも購入できますが、もし実店舗で大型のものを購入するならカインズやコーナンなどのホームセンターで探すのがおすすめです。小~中型のものでよければ、ダイソーやセリアなどの100均でも購入可能です。
※商品の取り扱い状況は店舗によって異なります
今回のレビューに使用した強力つっぱりポールよりもさらに耐荷重がアップした極太タイプ。太めのパイプと内蔵バネ、広い接地面で、部屋干しの洗濯物をしっかりと支えてくれます。
人気ライフスタイルショップ・アイリスオーヤマから出ている大型の伸縮棒。一番長い状態で耐荷重8kgなので、部屋干しに活用できます。取付位置を水平に調節しやすいアダプター付きです。
ポールがサビやカビに強いステンレス製で、接地面は滑りにくいゴム製でできています。浴室や洗面所での部屋干しに重宝するうえ、パイプの直径が細い分、口が小さめのハンガーも利用できるのがおすすめポイントです。
3m~4mサイズの長い部屋干しアイテムを探している方にはこちらがおすすめ。広いリビングダイニングで部屋干ししたいときや、間仕切り用のカーテンをつけるときにも便利なサイズです。
突っ張りアイテムを扱うメーカー・平安伸銅工業が販売している縦タイプの商品です。使わないときはハンガー部分を折りたたんで収納可能。ポールが1本だけなので部屋のコーナーのデッドスペースを部屋干しに有効活用できます。
組み立てが簡単な縦突っ張り式のハンガーラック。シックなつや消しマットブラックカラーなので、出しっぱなしでもおしゃれです。部屋干しはもちろん、洋服や小物の見せる収納にも活躍してくれそう。
屋外の物干し竿のように使える便利な室内干しアイテム。掃き出し窓の枠に縦に突っ張らせて、折りたたみ式の竿受けに物干し竿を乗せて使います。たっぷり干せるので、部屋干しの機会が多い方におすすめです。
部屋干しで突っ張り棒を落ちないようにするコツはある?
部屋干しに突っ張り棒を使う時、一番の悩みとして挙げられるのが「落ちる」というもの。前の見出しでは落ちにくいとされる強力タイプをご紹介しましたが、さらに落ちないようにするためのコツをまとめました。
① 正しい方法で設置する
部屋干しの時に落ちないようにするには、まず正しい方法で設置することが一番重要です!
突っ張り式DIYユニットの『ラブリコ』などを扱う平安伸銅工業さんでは、正しい取り付け方を動画で公開しているので参考にしてみてください。
<バネ式の場合>
<ジャッキ式の場合>
② 耐荷重を守って洗濯物をバランスよくかける
正しい方法で取り付けた後は、正しく使うことも大切です。前述したように、横タイプの耐荷重は伸縮させた長さによって変わるので、それに応じた耐荷重を守るようにしてください。
また、部屋干しする際は洗濯物をバランスよくかけるのも落ちにくくするポイントです。
耐荷重以内の重さであっても、片側に重さが集中してしまうとそこに負荷がかかって突っ張り棒がズレてきてしまう可能性があります。
特にスウェットやデニムなどは水を含むとかなり重たくなるので要注意!部屋干しの際にできるだけ早く乾かすためにも、軽くて乾きやすいものと重くて乾きにくいものを交互にバランスよくかけるのがおすすめです。
③ 突っ張り棒を支えるグッズを活用する
①や②の方法を試しても、どうしても落ちてきてしまう時には、専用のグッズを使用するのも手です。
横タイプの突っ張り棒を下から支え、支柱として使えるポールです。部屋干しの洗濯物が重すぎてポールがしなってしまう時などは、支柱があると安心ですね。
両端を固定して耐荷重を最大150kgまでアップさせてくれる便利グッズは、部屋干しの洗濯量が多い方に特におすすめ。お手持ちのホッチキスに付属の専用針を入れるだけで壁に設置できる手軽さも人気です。
こちらは、部屋の角(コーナー)部分につっぱらせたいときに使えるお助けグッズです。エアコン近くの壁に設置すれば乾きも早くなるし、ちょっとしたスペースでさっと部屋干ししたい時には便利ですね。
まとめ
部屋干しにおすすめの突っ張り棒や、落ちないように取り付けるコツ、部屋干しに使えるニトリの人気商品のレビューをまとめてご紹介しました。
花粉シーズンや梅雨時期はなかなか外干しが難しくなるので、こんな便利アイテムを活用して効率よく部屋干ししてはいかがでしょうか?
※商品の価格は全て2021年4月時点、特に記載がない場合はAmazonのものです。