英単語帳は、中学生から大学生・社会人になっても英語学習に役立つアイテム。しかし色々ありすぎて、何を基準に選べばいいのかわからないですよね。そこで、英単語帳の選ぶ上で必ずチェックしておきたいポイントと、おすすめの英単語帳を紹介していきます。

受験対策・TOEIC・TOEFL用だけでなく、これから英語・英会話を習得したいという方も、自分にピッタリの一冊を手に入れてください。

（この記事は2021年作成ですが、後半のおすすめ商品は2024年現在の情報を掲載しています）

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英単語帳の選び方

特に重要な項目をピックアップして解説。「英単語帳選びに失敗したくない！」という人は、チェックしましょう。

目的で選ぶ｜学校・受験・ビジネス・資格試験用は違う

英単語帳には、学校・受験・ビジネス・TOEICや英検などの対策用などがあります。それぞれ特化している内容が違うため、自分の目的に合うものを選んでください。

学校の学習には、2020年以降の「新学習指導要領」に対応したもの

学校の授業や試験対策に使う場合は、小学校・中学校・高校と授業の進む内容に合わせて選びましょう。ただし「高校生向けの英単語帳」は少ないので、高校生は大学受験用や英単語の収録数を使うのがおすすめです。

また学習用の英単語帳は、最新のものを選びましょう。その理由は、2020年以降の「新学習指導要領」で単語数が変わったためです。小学5・6年生から英語の授業が開始となり、小学生・中学生・高校生によって学ぶ単語数が、以下のように変わりました。

新学習指導要領が発表される以前の英単語帳は、単語の収録数が少ないです。選ぶ際には、”新学習指導要領”に沿ったもの”・”最新のもの”を選ぶようにしましょう。

大学受験は、5000語。授業で習った単語に＋1000～2000語必要

大学受験では、どこの学校を受験するかによって必要な英単語帳が違います。特に、国公立大学が2021年から取り入れている”大学入学共通テスト”と、”私立の学校の独自の入試”かによって覚える英単語数が変わるので注意が必要です。大学入学共通テスト対策に覚えておきたい単語数は、約4000～5000語。新学習指導要領に該当する小・中・高で覚えた英単語のおさらいをするだけで、大学入学共通テストの対策ができる仕組みです。

ただし現在の中学生・高校生は、2020年以前の旧基準の学習指導要領にあたるため、小・中・高の復習だけでは英単語の数が足りません。旧基準では中学校（1200語）・高校（1800語）と、合計・約3000語だったため、大学入学共通テスト対策にはプラス1000～2000語覚える必要があります。大学受験専用の英単語帳を購入し、新たな英単語や例文などを習得するようにしましょう。

また私立の難関大学で、大学入学共通テストを利用しない独自の一般入試を行う場合、”5000～7000語”と更に覚える英語の数が多い可能性があります。受験用かつ、受験する学校のレベルに合った単語数が載っているものに注目して選んでください。

英会話・ビジネス・TOEICなどは、それぞれに対応したものを選ぶ

大人の英語学習には、様々な選択肢があります。「もっと話せるようになりたい」という目的の英会話をしている方から、企業の国際化からビジネス向けの英会話や資格を取りたいという方もいますよね。ビジネス英会話であれば、ビジネスでよく使われる例文などが収録されたものがベスト。実際に役立つ表現を学べます。英語・英会話を覚える目的であれば、日常英会話でよく使われる例文が収録されているものがおすすめです。

英検1級・TOEIC・TOEFLなどの資格取得には、それぞれに対応した専門的な英単語帳を選びましょう。なぜなら、単語帳に載っている単語や例文が違うから。一般的に「英検1級はTOEIC950点程度」や、「TOEIC900点だとTOEFL80点」など比較されることはありますが、試験で出てくる単語が違います。共通している単語もありますが、完全には対応していないので注意が必要です。

今学んでいる英語のレベル・目標に合ったものを選ぶ

英単語帳は、今学んでいる英語のレベルに合ったものを選びましょう。この項目を間違えると、知っている単語ばかりで学習に使えなったり反対に難しすぎて使えなかったりします。

英語学習初心者やブランクがある人は、単語数が少ないものから

英語の知識が全くない初心者であれば、”初心者向け・小学生向け・日常英会話”など、単語数が少ないものから始めて英語に慣れるようにしましょう。「しばらく英語から離れていて、今の英語レベルが知りたい」という人は、無料で語彙力（言葉や単語をどれだけ知っているか）が測れるサイトを利用するがおすすめ。今の語彙力に合ったものから選んでください。

中級者には、語源がわかるものがおすすめ

英語を抵抗なく理解できるような”中級者”の場合は、”語源（その言葉の起源）を解説するもの”がおすすめ。語源を知ると同じ語源の単語や関連する単語も覚えられるので、単語力を増やせます。アルファベットをただ覚えるよりも楽しく学習できますし、教養のアップにもなります。

上級者は資格向けの単語帳を活用

上級者では、元々覚えている英単語数（語彙数）が多いので、”大学受験・英検1級・TOEIC・TOEFL”向けの教材を活用してみましょう。英語学習だけでなく資格取得をめざすなら、必ず”TOEIC対策・TOEFL対策といった専用の英単語帳を選ぶことが重要です。英検1級・TOEIC・TOEFLでは、点数によって語彙数（英単語数）が変わってきます。目安は、以下の通り。

最近では、国際標準規格のセファール（CEFR）も人気です。CEFRとは、”ヨーロッパ言語共通参照枠”のこと。英語では、「Common European Framework of Reference for Languages」といい、略してCEFR（セファール）といいます。国際標準規格になるので、レベルによっては海外の大学入試などに役立つ資格です。最近では日本でも話題になり、日本の大学入試にも役立つ資格ですよ。

使い方に合った英単語帳のタイプで選ぶ

英単語帳は大きく分けると、”シンプルタイプ”・”例文記載タイプ（フレーズタイプ）”・”語源記載タイプ”があります。

シンプルタイプは、英単語・発音記号・和訳のみが記載されたもの。「シンプルに英単語の意味や発音だけを知りたい」「辞書代わりに使いたい」という方におすすめです。

例文記載タイプ（フレーズタイプ）は、英単語・発音記号・和訳といったベーシックな情報のほか、英単語を用いた例文（フレーズ）が記載されています。”TOEIC／TOEFLテストによく出る例文”・”日常的によく使われる例文”など例文の種類も様々あるため、自分に役立つ例文があるものを選ぶようにしましょう。

語源記載タイプは、どのようにして英単語が生まれたのかを解説する内容です。語源に基づいて解説しているため、英語が分からない方でもパラパラと流し見るだけで、英語の意味を知ることができます。また、一つの語源で関連する英単語を一緒に覚えられるのも魅力的。4コマ漫画やイラストで語源を紹介するので、英語に親しみがない方でも楽しみながら英語を覚えやすくなっています。

例文（フレーズ）は、実用性があるものが◎

例文が記載されている”例文記載タイプ”の英単語帳を選ぶ際には、”実用性があるもの”をおすすめします。わかりやすいシンプルな例文が載っているものを選んでもいいのですが、短いフレーズでは日常的に使えるのかが分かりませんよね。”実用的な日常英会話を覚えたい”という方は、普段の生活でよく使われる例文が載っているもの・SNSでも使われる例文が載っているものなどを選ぶことをおすすめします。

商談を英語で進めたいなど“ビジネス英会話”を覚えたいという方は、”ビジネスでよく使われるフレーズ・状況に応じて役立つ例文”が載っているものがおすすめです。また、オフィス・会議・電話・マーケティング・開発などの、ジャンル別に解説されているものは、より実際に使う流れや雰囲気も分かりやすくなっています。

目で見て覚えるのが得意という方は、イラストがあると◎

英単語帳は、イラスト（挿絵）が描かれていればイメージがしやすいです。中には漫画で解説するものもあるので、楽しみながら英語の勉強や英会話を覚えるられます。雰囲気や目で見て覚えたいという方はもちろん、「文字だけでは飽きてしまう」という方にもおすすめです。英語学習初心者だけでなく、TOEIC対策に使える上級者用のもありますので、イラスト付きの楽しい英単語帳で楽しく勉強したい人にもおすすめですよ。

見出し／リスニング対策には、付属CDやアプリがあると便利

「発音などを聞いて覚えたい」「リスニングをチェックしたい」という方は、CD付きの英単語帳がおすすめです。CDが付属していればCDプレイヤーで聴けるのはもちろん、車での移動中に聴けて便利。また、MP3ファイル形式に対応していれば、パソコンを使ってスマートフォンで聞くことも可能です。

“CDプレイヤーがない”・”パソコンにCDが入れられない”という場合には、”音声ダウンロード付き”や“アプリ付き“などを選びましょう。CD付きを選んでしまうと、折角の音声ファイルを聞くことができませんので、注意してください。

使い勝手の良いサイズかどうか！スマートに持ち歩きたい方はKindleなどが◎

英単語帳は、大きすぎたり小さすぎたりして使い勝手が悪いと使いにくくなり、毎日使わなくなってしまうことも。自宅での勉強に使いたいのか・持ち歩いて使いたいのかで、使いやすいサイズを選ぶようにしましょう。

自宅での勉強などでは、蛍光ペンや付箋などを使うことが想定されます。マーカーなどの引きやすさもポイント。自宅ではA4ノート・B5ノートサイズの英単語帳が使いやすいです。「自宅だけでなく、持ち歩きでも使いたい」という方は、コミックサイズのコンパクトなものがおすすめ。

持ち歩くのであれば、”AmazonのKindle”などの電子書籍リーダーも軽くて便利です。電子書籍リーダーに対応したスマホ・タブレット端末などがあれば、電車などの移動時にも学ぶことができます。ただし、サイズ感によっては小さく見にくいということもあるので、6インチ・7インチほどの大き目のスマホやタブレットでの使用がおすすめです。

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英単語帳を使って勉強するメリット

英単語帳を使うと、英語学習がはかどります。もちろん眺めるだけではなかなか頭に入ってこないので、ノートに書き写したりすることも重要。五感を使うことで、脳にも入りやすく記憶にも残りやすいです。

英単語帳に書いてある英単語をもとに”オリジナルの単語カード”を作成すれば、さらに効率がよくなります。まずは繰り返し読んで理解し、書いたり発音したりして”英単語”をより頭の中にいれていきましょう。オリジナルのイラストを書くのも良いですね。

ただし、英会話ができるようになるには、日常英会話で使うようなフレーズなども重要です。書いて覚える際には、単語だけでなく受け答えの例文（フレーズ）などを書いて覚えることをおすすめします。

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