ヨガの資格の種類は?特徴やメリット・デメリットについて紹介
コロナ禍をきっかけに健康への意識が高まり、ヨガを行う人が増えています。
ヨガ愛好者が増えるとともに需要が高まるのがヨガインストラクター。ヨガを行っていくうちに、ヨガの知識をもっと深めたい、ヨガを仕事にしていきたいと思う方もいるのではないでしょうか?
しかし、どのような資格が良いのか?資格を取ってもその後の働き口はあるのか?など、資格を取得したあとが気になる方もいるでしょう。
そこで今回は、ヨガの資格(ヨガのインストラクターや指導者としての資格)の種類やヨガインストラクターとして仕事をする上でのメリット・デメリットについて紹介します。
ヨガの資格の種類とメリット・デメリット
ヨガレッスンのイメージ=Photo by iStock
ヨガの資格にはさまざまな種類があり、初心者やヨガ未経験者でも取得できる資格から、ある程度の修練を重ねないと指導者養成クラスに参加できないような資格まであります。
ヨガの資格は民間資格のため、定められた資格やライセンスがなくても教えることが可能です。
そのため、個人で開催している指導者養成スクールや、ヨガスタジオが所属する社員のために行っている研修プログラムなどもあります。
今回は代表的なヨガ資格とそれぞれの特徴、メリット・デメリットを見ていきましょう。
全米ヨガアライアンスRYT(RYS)200
ヨガインストラクターの最も有名なヨガの資格といえば、全米ヨガアライアンスが認定する資格です。80カ国以上で認められており、世界で通用するヨガ資格といわれています。
RYT200 を終えてからさらに300時間の指導者育成コースに参加することでRYT500を取得することができます。
RYT200の資格取得プログラムは全米ヨガアライアンス協会に認められた国内外の各スタジオで受講することができ、最近ではオンラインでの受講できるスクールもあります。
また、RYT200を短期間(2〜3週間)で取得できる合宿型もあります。
私の友人のヨガスタジオオーナーもバリ島のヨガの聖地であるウブドでRYS200を開催しています。様々な人種が交わる海外でヨガ資格を取るのも良い経験になりそうですね。(費用目安:20日間で約21万円)
- 取得費用
RYT200の取得費用はスタジオによってばらつきがあり、かかる日数やプログラム内容によっても異なります。
目安として、対面は30万円~、オンラインは10万円~、合宿形式は20万円~となっています。
全米ヨガアライアンスのメリット・デメリット
全米ヨガアライアンスの指導者養成コースはヨガの基本を徹底的に網羅するプログラムで、日本国内では、RYT200を取得しているか聞かれるほど認知度が高いヨガ資格です。そのため、まず最初にRYT200を取得する方も多くいます。
RYT200を保有していると、ヨガの基本をマスターしていると理解されるため、幅広いスタジオで指導することができるでしょう。
その一方、資格保有者が多いため、自分自身のヨガのスキルを高めていかないと指導者としての個性が発揮できず、他のインストラクターの中に埋もれてしまうというデメリットもあります。
また、RYS200を開催するスタジオによってプログラムの質に差が出るため、利用者の声を聞くなど、しっかりと比較検討して決める必要があるでしょう。
各ヨガ団体が開催する資格
自分の好きなヨガの種類が決まっていて、より専門的な知識を高めたいのであれば、それぞれの流派が開催する指導者養成プログラムに参加する方法もあります。
例として、アイアンガーヨガやアシュタンガヨガと、エアリアルヨガやキッズヨガを紹介します。
アイアンガーヨガやアシュタンガヨガ
アイアンガーヨガやアシュタンガヨガにも全米ヨガアライアンス同様に、世界的な認定指導者資格があります。
日本で認定講師の指導者養成プログラムに参加することも可能ですが、一定期間の経験を積んでいたり、指導者からの推薦が必要だったりする場合もあります。
日本では認定講師がいるスタジオで開催されており、基本的にオンラインでの取得はできません。
- 取得費用
アイアンガーヨガやアシュタンガヨガはレベル分けされており、取得しようとするレベルやスタジオによって費用が異なります。
だいたいの相場では、アイアンガーレベル1では約8万円、アシュタンガプライマリーシリーズは約9万円となっています。
エアリアルヨガやキッズヨガ
エアリアルヨガやキッズヨガは、すでにヨガ資格を持っていて、ヨガの基礎がある方が追加で習得することが多く、資格取得にかかる日数も1〜5日程度(20~50時間)と短いのが特徴です。
エアリアルヨガのインストラクター養成講座は専用の設備があるスタジオで開催されていますが、キッズヨガの場合はオンラインで受講できることもあります。
いずれもヨガの経験があれば、新たに資格を取得したいヨガジャンルの初心者でも受講できるため、ヨガインストラクターとしての幅を広げたいという方にも人気です。
- 取得費用
スタジオ規模や設備によっても異なりますが、エアリアルヨガは17万円~、キッズヨガは7万円~が相場となっています。
各ヨガ団体が認定する資格のメリット・デメリット
各ヨガ団体が開催する資格取得プログラムでは、そのジャンルのヨガに特化して学ぶことができるので、専門性を高めて他のインストラクターとの差別化を図ることができます。
また、そのヨガスタジオ公認インストラクターとして職に就ける可能性もあります。
しかし、特化したヨガジャンルでの資格のため、幅広いヨガスタジオで働くことは難しいのが現実です。
筆者は元祖ホットヨガであるビクラムヨガの資格を持っていますが、ホットヨガスタジオ、もしくはインドと同じ気候の場所でしか指導ができないため、常温のヨガスタジオでは指導することができません。
このように働ける場所が限定されてしまうというデメリットもあります。
ヨガスタジオ独自の指導者養成プログラム
ヨガスタジオ独自の指導者養成プログラムでは、ヨガ未経験者が社員として雇用され、研修期間を経てヨガインストラクターとしてデビューします。
例として、LAVAやCALDOなどのインストラクター研修制度が挙げられます。
未経験だけどヨガに関わる仕事がしたい、学びながらヨガインストラクターになりたいという方に向いているでしょう。
- 取得費用
各スタジオの研修プログラムのため基本的に取得費用はかかりませんが、研修期間中は給与が低く設定されているのが一般的です。
ヨガスタジオ独自の養成プログラムのメリット・デメリット
ヨガスタジオの社員になり、その研修制度を利用してインストラクターになれば、おのずとそのスタジオで働けるというメリットがあります。
しかし、各スタジオ限定の資格のため、他社のヨガスタジオでは資格として認められず、別のスタジオで働くためには新たに資格を取得しなおさなければいけないというデメリットがあります。
まずはヨガスタジオの社員となってヨガを学びながら働き、より広い分野で活動していきたいと思ったら、新たなヨガ資格を取得して独立(退職)するという方も多いようです。
番外:海外で取得するヨガ資格
筆者は、ヨガとピラティスの指導者資格を持っていますが、どちらも海外で取得しました。
筆者撮影
メキシコでは、ビクラムヨガのティーチャートレーニングに参加しました。
ビクラムヨガでは、9週間もの長い間、定められたホテルに滞在して全てのヨガプログラムへ参加することが義務付けられており、費用は150万円以上(ホテル滞在費や食費込み)かかりました。
軍隊ヨガともいわれるほどハードなビクラムヨガのトレーニングでは、ホームシックになって脱走したり、リタイアする人も続出したりなど、他のヨガとは一風変わったトレーニングです。
しかし、一度資格をとると世界中のビクラムヨガスタジオで指導することができ、なによりも指導者同士で家族のような絆が生まれ、世界中に仲間ができるのが最大のメリットといえます。
しかし、英語での資格取得のため、ヨガ哲学や解剖学の講義で用いられる専門用語も日本語で覚え直さなければいけないというデメリットも生じます。
筆者撮影
バリ島のウブドにて、ピラティスのティーチャートレーニングにも参加しました。
費用は、3日間で10万円ほどでした。
「バリ島へ旅行に来たらちょうど指導者養成プログラムが開催されていたから参加してみた」という生徒もいたほど、気軽に参加できるのも魅力です。
バリ島ではさまざまな指導者育成プログラムが開催されています。
ヨガインストラクターとしての経験値や指導の幅を広げるために参加してみるのも良いかもしれません。
まとめ
今回はヨガの資格の種類やそれぞれのメリット・デメリットについて紹介しました。
ヨガの資格は取得したら終わりではありません。生徒との信頼関係を保ち、生徒を集めるためには、指導者自身がスキルを高め、ヨガ指導の質を上げ続けることが大切です。
そのためには、自分が教えたいヨガ、学びたいヨガを明確にし、どのようなヨガインストラクターとして活躍したいのか、目標をしっかりと定めることも重要といえるでしょう。
ヨガの資格を取得したいと考えている方はぜひ参考にしてください。
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