〈プロ監修〉モバイルディスプレイ、おすすめ12選 安くて良い品や高機能モデル
デスクワークの作業効率アップをサポートしてくれるモバイルディスプレイ。携帯性のメリットを活かすことで、在宅ワークだけでなく出先でもデュアルディスプレイ環境を手軽に構築できます。
注目度の高いタッチパネル搭載モデルや、解像度の高い4Kモデルなど、さまざまなタイプの中からどれを選ぶべきか迷う方も多いでしょう。
そこで、ITライター・柳谷智宣さん監修のもと、モバイルディスプレイの選び方やおすすめモデル12選をご紹介します。
【リンク】原価BAR公式
目次
まずはプロおすすめ、モバイルディスプレイ2選
- I-O DATA
-
モバイルモニター LCD-MF161XP
-
販売終了
※後継モデルは「EX-LDC161DBM」 -
1cm未満の薄さとブルーライトカットがユーザーに優しい
-
15.6インチのフルHDディスプレイを搭載しながら、1cmを切る薄さを実現。
ブルーライト低減機能(ブルーリダクション)を5段階で設定することが可能で、長時間使用するユーザーにとって優しい機能を備えています。
▼I-O DATAによる、使用イメージを紹介する公式動画がこちらです。
柳谷智宣さんのおすすめポイント
画面サイズはちょっと大型ながら薄型で、必要な機能を一通り網羅しています。持ち運び用のキャリングケースがスタンドになるタイプで、これもコンパクト化に役立っています。USB Type-C入力とHDMI入力の両対応は使い勝手がいいのですが、付属ケーブルはミニHDMIのみ。USB接続をしたい方はケーブルを別途用意する必要があります。超解像度技術やエンハンストカラーで高画質表示ができるのもポイント。ビジネス・文教向けのワイドモデルなので、コスパの良さが嬉しいところです。
- GeChic
-
モバイルモニター On-Lap 1306H
- 販売終了
-
13インチの適度なサイズ感と軽さが魅力
-
On-Lapシリーズで人気のGeChic(ゲシック)から発売された13.3インチモデル。
特徴は手頃なサイズ感と、670gという軽さ。15インチでは大き過ぎて使い勝手が悪いと感じる方にも適したサイズ。
柳谷智宣さんのおすすめポイント
台湾メーカーが手がけるモバイルディスプレイシリーズ「On-Lap」の13インチモデルです。私も15.6インチモデルの「On-Lap 1503H」を利用しており、使い勝手は良好です。何より、この「On-Lap 1306H」は670gと軽いのがいいですね。付属の保護カバースタンドは無段階に、40度から80度まで調整できます。モバイルディスプレイのスタンドは意外と直角近くまで立てられるものが少ないので、便利に使えます。付属品は保護カバースタンドにUSB充電器、さらにHDMIとUSBのケーブルもあります。また、USB Type-A to USB Type-Cケーブルまで付いていて至れり尽くせりです。
モバイルディスプレイとは? タブレットとの違い
モバイルディスプレイは携帯性に優れたサブモニターです。ブラウザやソフトをパソコン画面にいくつも立ち上げると画面上が乱雑になりがちですが、モバイルディスプレイがあれば作業領域が広がり、作業がしやすくなります。
モバイルディスプレイに似ているデバイスが「タブレット」。同じように画面上にアプリやブラウザを起動して表示できますが、両者の大きな違いは「OS(オペレーティングシステム)」の有無です。
タブレットにはAndroid、iPadOS、WindowsなどのOSを組み込むことで、アプリケーションをインストールして操作することが可能です。携帯性に特化したパソコンともいえます。
モバイルディスプレイはOSを搭載できないため、単体での作業には向きません。あくまでもパソコンやスマホなどのサブモニターという位置付けです。
モバイルディスプレイのメリット
Photo by iStock
コスパの良さ
6万円を超えるような高額モデルもあれば、1万円を切る低価格モデルまで、サイズや解像度の異なるさまざまなモデルがあります。
パソコンのサブモニターとして使うなら、サイズが13〜15インチでフルHD以上の解像度が理想的です。価格は1万円台後半から2万円台が標準的。一方、タブレットで同様に13インチ以上のモデルとなると、標準的なスペックでも4万円以上します。
情報漏洩のリスクが少ない
「OSがなくできることが少ない」というデメリットは、一方でビジネスシーンではメリットになることも。タブレットの場合、OSやアカウントを十分に管理しなければ情報漏洩のリスクが高まりますが、モバイルディスプレイはそういった心配がなく、そのまま備品として社員に渡すことができます。
モバイルディスプレイのデメリット
機能が限られる
前述のようにモバイルディスプレイはパソコンやスマホのサブモニター向けに開発されているため、単独でメールの送信やアプリの操作などはできません。
とはいえ、中にはタッチパネル機能を搭載した機能的なモデルもあります。画面を指でスクロールしたり、絵を描いたり、拡大したい部分を指で広げたりと、タブレットのような直感的な操作が可能です。
パソコンのバッテリー消費が早くなる
USBケーブルを接続することでパソコンから給電できるタイプが一般的です。その場合、パソコン側のバッテリーを消費するため、当然パソコンの駆動時間を圧迫します。使用状況にもよりますが、モバイルディスプレイに給電することで、パソコンの駆動時間が半分程度に減る場合もあります。
しかし、一般的なモバイルディスプレイは複数の給電方法に対応しています。AC電源の利用や、内蔵バッテリーにより、パソコンのバッテリーに負担をかけないモデルも選択できます。
モバイルディスプレイの選び方
数あるモバイルディスプレイについて、どういった点に注意して選ぶべきかを解説していきます。
サイズ(インチ数)と解像度に注目
ディスプレイサイズと解像度は重要なポイント。選択を間違えると使い勝手が悪くなることがあります。
目的に合わせたサイズ選び
モバイルディスプレイは小型の7インチから20インチを超す大型モデルまでさまざま。小型モデルの場合、表示されるグラフィックや文字サイズが小さくなるため、パソコンと並べて設置したときに見づらい傾向があります。拡大しても、表示スペースが限られるためにスクロール回数が多くなりがちです。
一方、17インチを超すような大型モデルは重く、携帯性を損なうことも。持ち運びを考えてサイズや重さに注目すると、活躍の幅が広がります。
とはいえ、大型モデルはゲーミングの臨場感を高めたり、プレゼンでの視認性をよくしたりなどのメリットも。携帯性を求めないのであれば、大型モデルを検討してみるのもよいでしょう。
4K対応の高解像度モデルに注目
モバイルディスプレイはマルチディスプレイ環境を可能にします。作業内容を複数の画面に分けることにより、作業の効率化が図れます。
高画質のディスプレイは視認性を高めるものの、フルHDと4Kのどちらを選ぶべきかは悩ましいところ。今後、スマホやパソコンの性能は上がっていく一方なので、将来性を考えるとより高画質の4Kモニターは長く活躍してくれるでしょう。
柳谷智宣さんのアドバイス
モバイルディスプレイを選ぶ際には画面サイズが重要です。大きければ視認性が高く、小さければ持ち運びしやすくなります。実際にどのくらいの大きさが必要なのか、よく検討しましょう。おすすめは利用しているノートパソコンと同じくらいで、14インチ前後が主流になると思います。モバイルディスプレイに参照用の情報を表示しながらパソコンで入力作業などを行う際に、視線を行ったり来たりさせても疲れにくいです。予算が許すなら高画質モデルもおすすめです。
持ち運びしやすい軽量モデル
モバイルディスプレイの魅力は、やはり持ち運びに便利なサイズ感や軽さ。場所を選ばずどこでもパソコン作業をサポートしてくれます。
13〜15インチのモデルでは1kg未満の重さが標準的です。中には500g程度の超軽量モデルもあります。本体の厚さが1cmを切るような薄型モデルであれば、普段ノートパソコンを持ち歩くバッグにも無理なく入ることでしょう。
柳谷智宣さんのアドバイス
モバイルディスプレイの重さを検討する場合、ノートパソコンと一緒に持ち運ぶことを忘れないようにしてください。ノートパソコンの重量に上乗せされるので、重さやバッグ内のスペースもよく考えて選びましょう。とはいえ、軽ければ軽いほどいいというわけではなく、スタンドの有無や堅牢性なども無視できません。
給電方法の違い
モバイルディスプレイはバッテリー搭載タイプと非搭載タイプの2つに分かれます。
バッテリー搭載タイプ|連続駆動時間に注意
バッテリー搭載タイプは連続駆動時間を確認しましょう。駆動時間が長ければ安心ですが、バッテリーが切れてもUSB入力に対応していれば、パソコンから給電することが可能です。
バッテリー非搭載タイプ|パソコンやAC電源から給電が可能
バッテリー非搭載のタイプは使用時に常に給電している必要があります。給電は「AC電源」もしくは「USB」経由で行います。両方の給電方法に対応したモデルもあれば、「USB給電」のみに対応したモデルもあり、多いのは後者です。
使い勝手を左右する、入力端子
モバイルディスプレイを選ぶ際は、パソコン側のモニター出力端子に対応した入力端子を備えているか確認しましょう。ゲーム機に対応した入力端子も備えていると、パソコンのサブモニターとしてだけでなく、ゲーミング用モニターとしても使えます。
USB(Type-A / Type-C)
USB接続のメリットはモニター出力と給電が1本でできる点です。ケーブルが少ないと持ち運びに便利です。
最近のモバイルディスプレイの多くが最新規格であるUSB Type-C(USB3.1)接続に対応しています。従来のUSB Type-A(USB3.0)に比べ、転送速度が最大で4倍にアップしたことで遅延のないモニター出力が可能です。注意点として、パソコン側にもUSB Type-Cの出力端子があるか確認しておく必要があります。
HDMI
HDMIもモバイルディスプレイの接続端子として一般的です。標準HDMI、ミニHDMI、マイクロHDMIと基本的にはこの3種類に分かれているため、付属品とは別にケーブルを購入する場合は注意しましょう。
転送速度が早く、4Kに対応した規格もあります。USBと違い、電源を別に確保する必要があります。ゲーム機との接続にも対応する入力端子です。
VGA
VGAは古くからあるアナログ端子です。今後モバイルディスプレイの接続端子としては減少していくことが予想されます。転送速度は早いですが、4Kには対応しません。
柳谷智宣さんのアドバイス
ミニHDMIに対応していてケーブルを持っていれば汎用性は高まりますが、基本的にはUSB入力に対応していれば十分です。ノートパソコンにUSB Type-C端子がない場合、商品にUSB Type-AとUSB Type-Cをつなげられるケーブルが付属しているか確認しましょう。ない場合は別途購入する必要があります。
設置方法をチェック
現在発売されているモバイルディスプレイ には、スタンドケースが付属したものがあります。スタンドケースは保護ケースとスタンドを兼ねたものです。
デスクに置くだけなら付属のスタンドケースで十分ですが、モニターアームなどへの取り付けを考えている場合は、「VESA規格」に対応した製品かどうかを確認しましょう。
VESA規格対応のモバイルディスプレイは背面に4つのネジ穴があります。ネジ穴の配置は規格によって「75×75mm(VESA75)」と「100×100mm(VESA100)」などに分かれているため、対応しているか確認しておきましょう。
操作性に優れたタッチパネル機能
最近はタッチパネル機能を搭載したモデルが人気です。タブレットのようにスクロールや拡大縮小が直感的に操作できます。
複数の指によるタッチを同時に認識できるのが「マルチタッチ対応」モデル。中には最大10カ所のタッチを同時認識できる「10ポイントマルチタッチ」機能を備えたモデルもあります。ただし、「10ポイントマルチタッチ」はWindows 7以降のOSしかサポートしていないため注意が必要です。
高機能を取るか、安さを取るか
大型で機能性に優れたモデルはやはり価格も高くなります。数十万円もするような業務用モデルもありますが、オーバースペックな製品を選ぶのは賢い選択とはいえません。しかし、コンパクトで安いモデルに選択肢を限定してしまうと、使い勝手が悪く、長期的に見てコスパが悪い場合もあります。
コスパに優れたおすすめのラインナップを紹介していますので、是非参考にしてください。
〈編集部PICK UP〉モバイルディスプレイ、人気メーカーの売れ筋商品
Moovoo編集部
そのほかの人気モデルをご紹介します。Moovoo編集部が、ECサイトの人気ランキングなどからピックアップしました。
外観 |
商品名 |
特長 |
ディスプレイ性能 |
重さ |
入力端子 |
バッテリー |
タッチパネル |
VESA規格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
【監修者おすすめ】I-O DATA LCD-MF161XP |
1cm未満の薄さとブルーライトカットがユーザーに優しい |
15.6インチ フルHD(1,920×1,080) |
約900g |
USB Type-C/ミニHDMI |
ー |
ー |
ー |
|
【監修者おすすめ】GeChic On-Lap 1306H |
13インチの適度なサイズ感と軽さが魅力 |
13.3インチ フルHD(1,920×1,080) |
670g |
USB Type-C/マイクロHDMI |
ー |
ー |
ー |
|
ASUS モバイルモニター ZenScreen MB16AHG |
軽量&スリムなポータブルディスプレイ |
15.6インチ フルHD(1,920×1,080) |
0.92kg(スタンド含む) |
USB Type-C×1/Micro HDMI×1 |
記載未確認 |
記載未確認 |
記載未確認 |
|
ASUS XG17AHPE |
17.3型のゲーミングモニター |
17.3インチ フルHD(1,920×1,080) |
1.76kg(スタンド含む) |
USB Type-C×2/Micro HDMI×1 |
7800mAh |
記載未確認 |
記載未確認 |
|
I-O DATA LCD-CF161XDB-M |
厚さ7mmの薄型ディスプレイ |
15.6インチ フルHD(1,920×1,080) |
約730g |
USB Type-C×1/Mini HDMI×1 |
記載未確認 |
記載未確認 |
記載未確認 |
|
レノボ ThinkVision M14t Gen 2 63FDUAR6JP |
パワーパススルー機能付きUSB-C搭載 |
14インチ (2240x1400) |
約700g |
USB Type-C×2 |
対応(容量:記載未確認) |
対応 |
記載未確認 |
|
レノボ ThinkVision M15 |
フルHD対応の15.6型モバイルモニター |
15.6インチ フルHD(1,920×1,080) |
860g |
USB Type-C×1 |
記載未確認 |
記載未確認 |
記載未確認 |
|
ASUS ZenScreen OLED MQ16AH |
応答速度1msの高リフレッシュレート |
15.6インチ フルHD(1,920×1,080) |
650g |
USB Type-C×2/Mini HDMI×1 |
記載未確認 |
記載未確認 |
記載未確認 |
|
山善 モバイルモニター QMM-156R |
PCからゲーム機器まで幅広く対応 |
15.6インチ フルHD(1,920×1,080) |
800g |
miniHDMI×1 、USB Type-C×2 |
記載未確認 |
記載未確認 |
記載未確認 |
|
アイリスオーヤマ ポータブルモニター 15.6インチ ILD-A16262KS-B |
画面フレームの薄いデザイン |
15.6インチ フルHD(1,920×1,080) |
550g |
USB Type C×2/Mini HDMI×1 |
記載未確認 |
記載未確認 |
記載未確認 |
|
ジャパンネクスト JN-TRI-IPS116FHDR |
最大3画面を一気に持ち運び可能 |
11.6インチ フルHD(1,920×1,080) |
約1.3kg |
USB Type-C/Mini HDMI |
記載未確認 |
記載未確認 |
記載未確認 |
|
プリンストン PTF-M156T |
ケーブル1本でモニターを増設 |
15.6インチ フルHD(1,920×1,080) |
792g |
USB Type-C×2/USB Micro-B×1/Mini HDMI×1 |
記載未確認 |
対応 |
記載未確認 |
人気サイトの売れ筋ランキングはこちら
おすすめスタンド・モニターアーム
Moovoo編集部
モバイルディスプレイを持ち上げてくれるスタンドとモニターアームをご紹介します。長時間のパソコン作業で肩や腰への負担を感じている方は、視線を上げて正しい姿勢でデスクワークをするために、ぜひ参考にしてみてください。
- aceyoon
-
タブレットスタンド
- 税込み3,271円(Yahoo!)
-
持ち運びできるタブレットスタンド
-
13インチまで対応するスタンド。特徴は折りたたみができて持ち運びができる点です。カフェなどで作業をするにも便利です。傾きや高さも調節できます。
モニターアームはデスク環境に合ったものを選ぶことが大事ですが、まずはディスプレイ側にVESA規格対応の穴があいているか確認しておきましょう。
こちらの記事もどうぞ
関連記事はこちら
モニターの記事はこちら
-
LINEの友達登録をお願いします!
LINE限定で、毎週の人気記事を配信します!
XでMoovooをフォロー!
Follow @moovoo_