ヘッドホンのインピーダンスとは？高い・低いとどうなる？
目次
ヘッドホンのインピーダンスとは？意味や関係性は？
ヘッドホンのインピーダンスとは、ヘッドホンのケーブルを流れる電流の流れやすさ・流れにくさに関わる交流抵抗のことを示します。インピーダンスを示す単位は「Ω」で「オーム」と読みます。このインピーダンスは、高級なヘッドホンを購入する時にはその値に注意が必要な場合があるのです。
ヘッドホンのインピーダンスの違いは音質にどう影響する？
ヘッドホンのインピーダンスは高すぎても低すぎてもダメです。反対に高ければ良い、低ければ悪いというような良し悪しの基準もありません。では、ヘッドホンのインピーダンスが高いないし低い場合には、その違いによってどのように音質に影響するのでしょうか。
ヘッドホンのインピーダンスが高いとどうなる？
ヘッドホンのインピーダンスは高くなれば高くなるほどノイズが少なくなります。これは電気抵抗が高くなることによって、聴こえるか聴こえないかくらいのザラザラとした微細なノイズがカットされるためで、キレイな音がなりやすくなります。しかしながら、その分だけ音量全体は小さくなってしまうので、結果的にノイズが出るくらいまでに音量を上げざるを得なくなることもあります。
ヘッドホンのインピーダンスが低いとどうなる？
インピーダンスが低くなると、電気抵抗が低下するわけですから音量が大きくなります。大音量で激しい音楽を流す時にはガツンとした迫力があっていいのですが、繊細で落ち着いた曲を聴く時に少し音が歪みがちになってしまうというデメリットもあります。例えば、イヤホンはインピーダンスが低いのでヘッドホンに比べると、やはりノイズが多いです。インピーダンスが低いとどうなるか、ということを最も身近に感じることができる場面がどんな時かと言えば、やはりイヤホンとヘッドホンを付け替えた時の音質の違いでしょう。
ヘッドホンのインピーダンスとアンプの必要性
左のヘッドホンポータブルアンプを買って見たぞ。全然パワーが違うので接続方法でノイズが出たりする。こういうのを調整する楽しみがあるらしいな？インピーダンス高い開放型のヘッドホンとかをようやく満足に視聴できるぞ。 pic.twitter.com/6pPGLG5czQ
— НΙ$∀мΙ†$ц (@K2KGYTR) 2018年8月28日
ヘッドホンのインピーダンスが高い場合には、アンプを通してから鳴らせば大音量でもノイズが入らなくなります。仕組みとしては、ヘッドホンのインピーダンスが高いことによってノイズ音が小さくなったクリーンな音が出て、それをアンプが通る。その結果、クリーンな音の成分だけがアンプによって増幅されるので、音量を上げることによってノイズまで一緒に音量が高まるという現象が起きなくなるのです。
そのため、インピーダンスが高いヘッドホンで大音量で快適に音楽を聴くためには、アンプがないと大音量にした時に音が歪んでしまいます。そうしたサウンドに不満があるという方にとっては、その事態の改善のためにアンプが必要になる場面もあります。
ただ、そこまで普段から大音量で音楽は聴かず、BGM程度の音量でしか流さないという方であれば、そもそもヘッドホンのインピーダンスというものすら別に知らなくても、普段の音楽鑑賞に差支えはないとも言えます。
ヘッドホンのインピーダンスの平均値や目安の基準は？
平均値というものは出しようがありません。ヘッドホンのインピーダンスというものは、ヘッドホンの機種によって実に多種多様です。どのオーディオ機器に繋げることが想定されて作られているかによって、全然違う数値を持っています。
スマホで音楽を聴くことを想定されているものであれば、スマホからステレオミニプラグを経由して出力される電流の強さに適したインピーダンスが設定されているし、音楽業界に携わるエンジニア向けに販売されているモニターヘッドホンなどの場合には、そのインピーダンスは何倍にも増えます。
ヘッドホンのインピーダンスマッチングとは？
ヘッドホンやオーディオの用語である「インピーダンスマッチング」。これはオーディオ機器の電気抵抗を示す数値と説明をしたインピーダンスを、接続する機器同士で最適な数値になるように合わせることを指します。しかし、接続する側・される側の両方を互いに合わすような作業は、事実上「そこまでしてる人は滅多にいない」というのが現実で、インピーダンスの問題はアンプがあればどうにでもなるというのが通説です。
ヘッドホンのインピーダンスとゲインと音量
ヘッドホンとインピーダンスの話題になると「ゲイン」という言葉を耳にすることがあるかと思います。このゲインは音量とはまた異なる意味の言葉です。簡単に言えば、ゲインは入力のボリューム。音量は出力のボリュームのこととして、オーディオ用語では意味を持ちます。そのため、実はゲインと音量は全く別物の数値のことを指すのです。
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