【比較】Apple Watch 10、Ultra 2、SE、どれ選ぶ? 機能や特徴の違いを解説
Apple Watch(アップルウォッチ)の最新モデルが、2024年9月20日に発売されました。
アップルウォッチがあれば、健康管理やワークアウトの記録、タッチ決済や通知の確認など、さまざまなことがiPhoneをカバンに入れたままできます。
2024年の最新ラインアップは以下の通りです。
Apple Watch Series 10:広視野角OLEDディスプレイをAppleで初めて採用
Apple Watch Ultra 2:ハイエンドモデル、ブラックカラーを追加
Apple Watch SE:機能を抑え、もっとも安く購入できるお手頃モデル(2022年登場)
この記事では、3モデルの違いや、機能の違いについて解説します。ぜひ参考にしてください。
▼ Apple Watchの役立つ情報を紹介
まずは、Apple Watchをチェック
- Apple
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Apple Watch Ultra 2(GPS + Cellularモデル)
- 税込み126,198円(Amazon)
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アウトドアやトレーニングに活躍、最大72時間の駆動時間を実現
-
Apple Watchの最上位モデルとして、長時間駆動や明るい大型ディスプレイを搭載。
アクティビティを楽しむうえで、気分をさらに盛り上げてくれるスマートウォッチです。
- Apple
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Apple Watch Series 10(GPSモデル・42mmケース)
- 税込み58,592円(Amazon)
-
健康とフィットネスに役立つ多彩な機能を集約
-
広視野角OLEDディスプレイを搭載し、斜めからでも表示が見やすくなり、有効画面領域がSeries 9以前のモデルよりも広くなっています。
また画面がさらに明るくなり、日差しが強い環境でも視認性を高めています。
充電速度もアップし、15分の充電で最大8時間の通常使用が可能です。
- Apple
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Apple Watch SE 第2世代(GPSモデル・40mm)
- 税込み34,097円から(Amazon)
-
SE(第1世代)から最大20%高速化、転倒検出や衝突事故検出にも対応、高コスパモデル
-
64ビットデュアルコアプロセッサ搭載のチップ(S8 SiP)を搭載し、Apple Watch SE 第1世代から最大20%の高速化を実現。
常時表示機能がないことや、健康管理に関わる機能がシンプルなものの、従来からある転倒検出に加え、ハイエンドモデルと同じ衝突事故検出機能を搭載。
多機能性よりもコスパ重視の人にぴったり。
Apple Watchの基礎知識、Q&Aで解説!
最新モデルを比較する前に、初めてアップルウォッチを購入する方に向けて、押さえておきたい基礎知識をQ&Aで解説します。
- Q1:iPhoneがないと使えない?
- Q2:「GPSモデル」「セルラーモデル」とは
- Q3:健康管理をサポートしてくれるって本当?
- Q4:Apple Watchは防水?
購入してから後悔しないためにも、事前に確認しておきましょう。
Q1:iPhoneがないと使えない?
筆者撮影
アップルウォッチは、Apple IDが設定されたiPhoneとペアリングすることで、使えるようになります。Androidスマホや、Apple製デバイスのiPadやMacBookでもペアリングはできません。
ポイント解説
アップルウォッチとペアリングする前に、iPhoneのiOSを最新バージョンにアップデートすることをおすすめします。アップデートは、iPhoneを充電した状態で、Wi-Fiに接続して行いましょう。
Q2:「GPSモデル」「セルラーモデル」とは
Photo by iStock
アップルウォッチには、「GPS+Cellularモデル(以下セルラーモデル)」と「GPSモデル」の2種類あります(Apple Watch Ultra/Ultra 2はセルラーモデルのみ)。
セルラーモデルは、携帯電話会社が提供しているアップルウォッチ向けのデータ通信プラン(有料)に加入することで、単独でモバイル通信を利用できます。
そのため、iPhoneを携帯していない状態でも、音声通話やネット接続が必要なアプリを利用できるのです。
GPSモデルで音声通話やネット接続を行うには、ペアリングされたiPhoneと接続している必要があります。
タイプ |
GPSモデル |
GPS+Cellularモデル |
---|---|---|
通信方式の違い |
・Bluetooth |
・Bluetooth |
見た目の違い |
Digital Crown(竜頭)に赤のラインが「ない」 |
Digital Crown(竜頭)に赤のラインが「ある」 |
「電話」で話す |
iPhoneとの接続が必要 |
単独で可能 |
「Siri」を使う |
iPhoneとの接続が必要 |
単独で可能 |
「メール」「メッセージ」の通知確認 |
iPhoneとの接続が必要 |
単独で可能 |
「マップ」を確認する |
iPhoneが必要 |
単独で可能 |
「天気」を確認する |
iPhoneまたはWi-Fiが必要 |
単独で可能 |
音楽の再生 |
ダウンロード済みの曲は単独でも再生可能 |
単独で可能 |
「ワークアウト」アプリの利用 |
単独で可能 |
単独で可能 |
「キャッシュレス決済」で買い物 |
単独で可能 |
単独で可能 |
ポイント解説
セルラーモデルはモバイル通信を利用することで、さまざまな機能が使えて便利ですが、一方で以下のデメリットを押さえておく必要があります。・GPSモデルよりも本体価格が高い・データ通信プランを利用する場合、月額利用料がかかる
モデル |
画像 |
GPSモデル(定価) |
セルラーモデル(定価) |
差額 |
---|---|---|---|---|
Apple Watch Series 10(42mm・アルミニウムケース) |
59,800円 |
75,800円 |
16,000円 |
|
Apple Watch SE 第2世代(40mmケース) |
34,800円 |
42,800円 |
8,000円 |
次に、アップルウォッチ向けのデータ通信プランを提供している携帯電話会社と、月額料金を紹介します(キャンペーン割引などは割愛)。
携帯電話会社 |
Apple Watch向け通信プラン |
利用料 |
注意点 |
---|---|---|---|
ドコモ |
550円/月 |
登録手数料:550円 |
|
ahamo |
550円/月 |
登録手数料:550円 |
|
au |
385円/月 |
適用中の各種割引が終了する場合あり |
|
SoftBank |
385円/月 |
同じSoftBank回線でもLINEMO、Y!mobileで契約中のiPhoneは対象外 |
|
楽天モバイル |
550円/月 |
「Rakuten最強プラン(データタイプ)」は対象外 |
セルラーモデルを購入しても、iPhoneが常に近くにある、またはアップルウォッチ向けのデータ通信プランを契約しない場合、GPSモデルと使い勝手は同等になります。
また、アップルウォッチを使った決済やワークアウトの記録、ダウンロードした曲の再生などは、GPSモデルでも単独でできます。iPhoneを自宅に置いたままランニングや、ジムなどに出かけたい人でも、求める機能によってはGPSモデルで十分な場合があります。
セルラーモデルとGPSモデルは、普段の使い方とコストのバランスを考えて選択するのがよいでしょう。ただし、Ultraはセルラーモデルのみです。
ポイント解説
アップルウォッチをファッションアイテムとして取り入れたい方は、セルラーモデルのみ選択できるカラーやケース素材にも注目してみてください。Series 9は高級感あるステンレス素材のケースをラインアップし、Ultraは存在感あるデザインとチタニウム素材のケースが特徴です。
Q3:健康管理をサポートしてくれるって本当?
Apple Watchの代表的ともいえるのが、ユーザーの健康管理をサポートする機能。搭載されたセンサーとアプリが連携して健康状態を可視化してくれます。
ただし、モデルによって利用できる機能が異なるので、どのモデルを選ぶべきか検討する目安になることでしょう。
旧モデルも含めて健康管理に関する機能の違いを紹介します。
モデル |
Apple Watch Ultra 2 |
Apple Watch Series 10 |
Apple Watch SE(第2世代) |
---|---|---|---|
心電図アプリ |
電気心拍センサー |
電気心拍センサー |
ー |
高心拍数と低心拍数の通知 |
第3世代の光学式心拍センサー |
第3世代の光学式心拍センサー |
第2世代の光学式心拍センサー |
血中酸素ウェルネスアプリ |
◯ |
◯ |
ー |
睡眠記録 |
◯ |
◯ |
◯ |
睡眠時無呼吸の通知 |
◯ |
◯ |
ー |
皮膚温センサー |
◯ |
◯ |
ー |
過去の排卵を推定できる周期記録 |
◯ |
◯ |
周期記録のみ |
転倒検出と衝突事故検出 |
◯ |
◯ |
◯ |
Apple Watchの注目の機能について詳しく解説します。
① 生理周期や排卵日を推測
2022年から新たに搭載された機能で、ディスプレイの下と皮膚に近い位置にある2つのセンサーで睡眠中の手首の皮膚温の変化を0.1℃の精度で計測します。
体温は、生活や生理的要因によって変化があるため、約5日間の就寝時の体温を計測することで、皮膚温の基準値を判定。基準値からの変動を計測することで、排卵日の予測や、生理周期を知るのに役立ちます。
また、周期が不規則な場合や、基礎疾患の症状が疑われる場合などに通知を受け取ることもできます。
Photo by iStock
② 血中の酸素レベルを計測
Apple Watch Series 6から搭載されている機能で、センサーと血中酸素ウェルネスアプリを使って血中に取り込まれた酸素のレベルを測ることができます。
医療用ではなく、健康意識を高める(ウェルネス)を目的とした機能です。
③ 心拍数をいつでも確認
センサーと心拍数アプリを使うことで、安静時やワークアウト時などの心拍数を確認できます。
通知設定を有効にしておけば、不規則な数値や異常な心拍リズムが続いた場合などに通知してくれます。
また加速度センサーと連携し、レム睡眠やコア睡眠、または深い睡眠状態であることを推定するのにも役立ちます。
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④ 心電図(ECG)をとる
電気心拍センサーは心臓の鼓動と心拍リズムを計測し、その記録内容から不整脈の一種である心房細動のリスクに気づくための機能です。
使い方は簡単で、Apple Watchを装着したままアプリを起動し、装着していない方の手の指をDigital Crownにあてることで心臓を通る電気信号を記録してくれます。
⑤ 事故検知やダブルタップ操作を可能に
加速度センサーはユーザーの運動量の計測や、内蔵するジャイロスコープをあわせて活用することで、転倒や落下などの危機的状況を検知するのに役立つ機能です。
衝突事故検出にも対応し、ユーザーの反応がなければ自動で緊急通報サービスに連絡する機能も備えています。
また、2023年モデルで新たに追加された「ダブルタップ操作」にも加速度センサーが貢献しています。ジャイロスコープや心拍センサーと連携し、アップルウォッチを装着した側の人差し指と親指によるタップを認識します。
Photo by iStock
⑦ 睡眠時無呼吸の通知
睡眠中に呼吸が何度も止まる「睡眠時無呼吸」。自分ではなかなか知ることができませんが、Apple Watchを装着したまま寝ることで、睡眠時無呼吸が起きていれば知らせてくれます。
医療機関で受信する際に役立つレポートも受け取れるため、より正確な診断につながりやすくなります。この機能はSeries 9以降とUltra 2のみで使えるため、モデルを選ぶ際に検討しましょう。
Q4:Apple Watchは防水?
Apple Watchは耐水性能が備わっているものの、防水ではないので、下記の使い方は避けましょう。
・石けんや洗剤を使って洗う
・水圧の強い水にさらす
・装着したままサウナやスチームルームに入る
また、永久耐水ではないため、経年劣化や衝撃などによっても耐水性能が落ちる場合があります。
(参考サイト:Apple Watch の耐水性能について/Apple)
ポイント解説
Apple Watch SE(第1世代・第2世代)以外のSeries 7以降のモデルは、耐水性能だけでなく「IP6X等級」の防塵性能も備えています。
Apple Watch Series 10・Ultra 2・SE(第2世代)を比較
Apple Watch Series 10・Ultra 2・SE(第2世代)を比較します。自分にベストなモデルを見つけてみてください。
画面|サイズやディスプレイ性能の違いに注目
Photo by iStock
アップルウォッチのサイズは、側面を囲うケースのサイズ(縦幅)で区別されています。Series 10は46mmと42mmの2種類、Ultra 2は49mmのみ、SE(第2世代)は44mmと40mmの2種類です。
Series 10とSE(第2世代)の差はわずかに見えますが、Series 9は画面周りの黒枠(ベゼル)がSEに比べて細く、スクリーン領域がSEよりも30%程度広くなっています。
また、上位モデルほど画面を明るく表示できるのも特徴です。画面の明るさを示す輝度は、SE(第2世代)が最大1,000ニトに対し、Series 10で最大2,000ニト、Ultra 2は最大3,000ニトに対応しています。
モデル |
ケースサイズ |
画面解像度 |
画面の明るさ |
---|---|---|---|
Apple Watch Series 10 |
46mm / 42mm |
46mm:416×496ピクセル |
最大2,000ニト |
Apple Watch Ultra 2 |
49mm |
410×502ピクセル |
最大3,000ニト |
Apple Watch SE(第2世代) |
44mm / 40mm |
44mm:368×448ピクセル |
最大1,000ニト |
デザイン(カラー・素材)|Ultra 2にブラックが追加
2024年のラインアップで注目なのが、1色だったUltra 2に新色ブラックが登場したこと。シックで高級感のある見た目は、最上位モデルであるUltra 2にぴったりなカラーといえます。
モデル |
アルミニウム |
チタニウム |
重さ |
---|---|---|---|
Apple Watch Series 10 |
・シルバー |
・ナチュラル |
【46mm】 |
Apple Watch Ultra 2 |
ー |
・ナチュラル |
61.4g(ナチュラル) |
Apple Watch SE 第2世代 |
・ミッドナイト |
ー |
【44mm】 |
駆動時間|Ultra 2なら、最大72時間使える(低電力モード)
アップルウォッチは高機能なスマートウォッチですが、駆動時間が短い点をデメリットと考える方は少なくありません。ただ、Ultra 2は低電力モードで最大72時間使用できるため、2〜3日のキャンプや登山にも使いやすいです(通常使用で最大36時間)。
Series 9は、低電力モードで最大36時間、通常使用で最大18時間です。SE 第2世代は最大18時間となっています。
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