除湿機 一人暮らしにおすすめ12選 安くて良い品から高機能モデルまで
1年中快適にすごしたい方におすすめな除湿機。湿度の高い時期に部屋干しをする場合にも、除湿機があれば洗濯物の生乾きを防げます。
しかし除湿機を販売しているメーカーは多く、どれが自分にとってベストな商品なのか迷うことでしょう。今回の記事では、一人暮らしの方におすすめの除湿機を紹介していきます。
目次
除湿機を使うメリットとは
除湿機を使う主なメリットは以下の通りです。
メリット①:室内の湿気を抑えて快適にすごせる
梅雨や夏場は気温と共に湿度が上昇し、汗が乾きにくくなり不快に感じることも。そこで除湿機を使うと湿度が下がり、快適にすごしやすくなるでしょう。
高い湿度は書籍などの紙製品・木製の楽器・テレビやオーディオ機器などの劣化の原因にもなるため、大切なものを保管するうえでも湿度のコントロールが重要です。
また気温の高い時期だけでなく、冬場であってもカビの原因となる結露を抑えるのに除湿機は有効です。そのため、1年を通して役立つ家電といえます。
メリット②:部屋干しした洗濯物の生乾きを防ぐ
除湿機は、部屋干しした洗濯物の生乾きを防ぎます。梅雨の時期だけでなく、黄砂や花粉、排気ガスなどにより洗濯物が汚れるのを避けたい場合や、女性で外干しをしにくい場合にもおすすめです。
衣類乾燥機能付きの除湿機であれば、乾くまでの時間を短縮して生乾きの不快な臭いを抑え、衣類をしっかりと乾かすことが可能です。
メリット③:浴室や洗面所、脱衣所などのカビ対策
除湿機は、浴室・洗面所・脱衣所といった湿気のたまりやすい空間のカビ対策にも使えます。浴室で使う場合は、機械に水分が入らないように脱衣所に設置してください。
除湿方式の違いと用途
一口に除湿機といっても製品によって除湿する方法が4種類に分かれます。それぞれメリットやデメリットがあるので、生活スタイルにマッチする除湿方式を採用したモデルを選びましょう。
コンプレッサー方式|梅雨から夏の時期向け
エアコンの除湿運転と同じ仕組みで除湿を行うのがコンプレッサー方式。室内の空気を冷やすことで生じる結露を利用して空気中の水分を除去します。室温が高い時期ほど高い効果を発揮するため、梅雨の時期や夏場に有効です。
デシカント方式|寒い時期向け
ファンで吸引した空気中の水分を乾燥剤に吸着させて除湿を行うのがデシカント方式。吸着した水分はヒーターの熱で気化した後、熱交換器で冷やされて再び水滴となりタンクに貯まる仕組みです。ヒーターの熱で乾燥された空気は室内に排出されます。
ハイブリッド方式|1年中快適に使える
暑い時期に適したコンプレッサー方式と寒い時期に適したデシカント方式の2つの仕組みを備え、状況に応じて切り替えて使用できるのがハイブリッド方式。室内の気温にあわせた除湿方式で稼働できるので1年を通して快適に使い続けることができます。
ペルチェ方式|コンパクトで浴室や押入れの除湿向き
パソコンや小型冷蔵庫などに採用されている「ペルチェ素子」を利用して除湿を行うのがペルチェ方式。仕組みはコンプレッサー方式と似ていて、室内の空気を冷やすことで生じる結露を利用して除湿を行います。ペルチェ(ペルティエ)素子とは冷却用に使用される半導体熱電素子の一種です。
除湿方式の違いと用途比較表
コンプレッサー方式 | デシカント方式 | ハイブリッド方式 | ペルチェ方式 | |
---|---|---|---|---|
除湿パワー | ◎ | ○ | ◎ | △ |
最適な使用時期 | 梅雨・夏場 | 冬 | 一年中 | 梅雨・夏場 |
コンパクト設計 | ○ | ○ | × | ◎ |
静音性 | × | ○ | △ | ◎ |
価格が安い | △ | ○ | × | ◎ |
省エネ | ◎ | × | △ | ◎ |
除湿方式の違いについて知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
除湿機の選び方|一人暮らしにおすすめなスペックとは
Photo by iStock
一人暮らしにおすすめな除湿機の選び方を紹介していきます。各ポイントに注目してモデル選びの参考にしてください。
除湿能力|部屋の広さにあわせたモデルを選ぶ
まず注目すべきは除湿能力です。除湿機の場合、サイズとパワーが比例する傾向にあるため、除湿能力の高さを求めるなら大型モデルを置けるスペースを確保する必要があります。
製品のスペックを見ると、建物の建材(木造・鉄骨など)にあわせた除湿可能な面積が記載されているので、確認して使用場所にあうモデルを選びましょう。
ただし、主に部屋干しをするときに使う場合は、使用環境よりも除湿可能な面積が広い1つ上のモデルがおすすめです。
機能性|衣類乾燥・空気清浄機能などに注目
除湿機が自分の使用用途にあった機能を備えているかチェックしましょう。
静音性|快適な暮らしを妨げない静かな運転音
一人暮らしであれば稼働している除湿機の近くですごすことも多いため、テレビの視聴や音楽などを楽しむときに邪魔にならない静音性は気にすべきポイントです。ただ、外出時に運転させておくことが多ければ、静音性よりも機能性に注目した方がよいでしょう。
静音性にこだわるなら、圧縮機の無い「デシカント方式」か「ペルチェ方式」がおすすめです。
サイズ|コンパクト設計なら置き場所に困らず移動も楽
テーブルにも置けるようなコンパクトモデルなら、移動しやすく置き場所に困ることはありません。
ただ、機能性やハイパワーを求めるとサイズは大きくなるため、十分な効果が得られないと購入しても後悔することに。まずは使用目的にあう機能性を重視し、次に使用環境に適したサイズかどうかをチェックするようにしましょう。
タンク容量|大容量タンクなら水捨ての手間が少ない
Photo by iStock
タンク容量が小さいと、タンク内に溜まった水を捨てる回数が増えるため手間がかかります。タンクが満タンになると運転が止まるモデルが多いので、外出時に除湿し終わっていないままストップしていたということも起こり得ます。
湿気の多い場所や部屋干しに使用するなら大容量タンクを搭載したモデルがおすすめです。ただし、タンク容量が大きければ本体サイズも比例して大きくなるため、目的にあわせて検討することが重要です。
狭い場所の湿度対策として使うならやや手間は増えるものの、タンク容量の小さいコンパクトモデルでも十分に活躍してくれるでしょう。
メンテナンス|長く使うために手入れが楽なモデルを選ぼう
機能性を維持して長く使用するためには定期的なメンテナンスが欠かせません。手入れする場所は主に「タンク」と「フィルター」の2箇所です。
デザイン|おしゃれな見た目で愛着のわく除湿機を
人目に触れる場所へ設置することもある除湿機は、部屋の雰囲気やインテリアにあったおしゃれで愛着のわくモデルを選びましょう。デザインが特徴的なモデルだけでなく、部屋に溶け込みやすいシンプルな見た目のモデルにも注目です。
価格|安さだけじゃない、コスパのよさにも注目
機能性やパワーを重視すると価格は高くなる傾向にあります。価格重視で購入してしまうとパワーが弱く用途が限られてしまう場合や、部屋干し対策として十分な能力が無い場合もあるので注意しましょう。
重視すべきはコスパのよさです。使い勝手のよさと予算のバランスを考えて選びましょう。
一人暮らしにおすすめの除湿機、売れ筋商品
Moovoo編集部
数ある除湿機の中でもECサイトなどで売れ行き好調な、人気メーカーの製品を紹介します。
- アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA)
-
サーキュレーター衣類乾燥除湿機 IJD-I50
- 税込み23,800円(公式)
-
サーキュレーター付きで素早く乾燥
-
サーキュレーターで強力な風を出しながら除湿するので、部屋干しの臭いや乾きムラを予防。風を出す向きや角度を調節でき、ダイレクトに衣類へ風を当てられます。
サーキュレーターや除湿機の機能は単独で使用可能なので、冷暖房の効率アップや水場のカビ対策にも役立ちます。
- アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA)
-
除湿機 IJC-J56
- 税込み16,800円(公式)
-
小さなボディでパワフル除湿
-
高さ38.3cmの小型ボディながら、パワフルな除湿機能を備えたコンプレッサー式のアイテム。1日に最大約5.6Lの除湿ができる能力があります。
40%・50%・60%から好みの湿度を設定でき、自動でコントロールします。省エネ性能が高く、メーカーによると1時間の電気代は約3.8円です。
- アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA)
-
除湿機 DCE-6515
- 税込み17,800円(Amazon)
-
ダイレクトに送風する大型フラップで素早く乾燥
-
消費電力を抑えながらパワフルに稼働する、コンプレッサー式除湿機。1日に最大約6.5Lと高い除湿能力を備え、室内の湿度調節から衣類乾燥・カビ対策まで幅広く活躍します。
衣類に風を当てやすい、大型のフラップを採用。2段階の角度調節も可能なため、乾燥風をダイレクトに洗濯物に当て効率的に乾かせます。
便利な取っ手付きのため、洗面所やクローゼットなどにも持ち運んで使えます。
外観 |
商品名 |
特長 |
サイズ |
除湿方式 |
適用畳数 |
機能 |
タンク容量 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
YAMAZEN 除湿機 EDC-H60 |
おしゃれな見た目と使いやすさを両立 |
幅29×奥行25×高さ50cm |
コンプレッサー方式 |
50Hz/木造6畳、鉄筋13畳まで・60Hz/木造7畳、鉄筋14畳まで |
衣類乾燥/チャイルドロックなど |
4.5L |
|
パナソニック(Panasonic) デシカント方式 衣類乾燥除湿機 F-YZX60B |
部屋の移動がしやすい軽量モデル |
幅17.8(+脚部1.2)×奥行35.7×高さ45.9cm |
デシカント方式 |
50Hz/木造7畳、鉄筋14畳まで・60Hz/木造7畳、鉄筋14畳まで |
衣類乾燥/省エネ乾燥など |
約2L |
|
コロナ(CORONA) 衣類乾燥除湿機 Sシリーズ CD-S6324 |
場所を取らないスリムな設計が魅力 |
幅17×奥行36.5×高さ53.3cm |
コンプレッサー方式 |
50Hz/木造7畳、鉄筋14畳まで・60Hz/木造8畳、鉄筋16畳まで |
衣類乾燥/オートストップなど |
約3L |
|
アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA) サーキュレーター衣類乾燥除湿機 IJD-I50 |
サーキュレーター付きで素早く乾燥 |
幅28.7×奥行23.4×高さ64cm |
デシカント方式 |
木造6畳まで、鉄筋13畳まで |
衣類乾燥/サーキュレーターなど |
約2.5L |
|
ドリテック コンパクト除湿機 クアラ JY-100 |
ペルチェ方式を採用したコンパクト除湿機 |
約幅14×奥行14×高さ22.8cm |
ペルチェ方式 |
約4.5畳まで |
記載未確認 |
約450ml |
|
アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA) 衣類乾燥除湿機 IJD-H20 |
静音設計とコンパクトさがポイント |
幅32.2×奥行21.1×高さ46.4cm |
デシカント方式 |
木造3畳まで、鉄筋6畳まで |
衣類乾燥/スポット乾燥など |
約2.0L |
|
日立製作所(Hitachi) 除湿機 HJS-DR601 |
除湿と同時にニオイを低減する脱臭機能付き |
幅30.1×奥行20.4×高さ50.2cm |
デシカント方式 |
木造7畳まで、鉄筋14畳まで |
衣類乾燥/脱臭など |
約2.5L |
|
アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA) 除湿機 IJC-J56 |
小さなボディでパワフル除湿 |
幅25×奥行23×高さ38.3cm |
コンプレッサー方式 |
50Hz/木造6畳、鉄筋13畳まで・60Hz/木造7畳、鉄筋14畳まで |
自動霜取り/オートOFFなど |
約2L |
|
パナソニック(Panasonic) ハイブリッド方式 衣類乾燥除湿機 F-YHX90B |
ナノイーXでイヤなニオイを減らす |
幅47×奥行25×高さ33.5cm |
ハイブリッド方式 |
50Hz/木造8畳、鉄筋15畳まで・60Hz/木造8畳、鉄筋16畳まで |
衣類乾燥/ナノイーXなど |
約2.4L |
|
シャープ(SHARP) 衣類乾燥除湿機 CV-R60 |
ラックの下に置けるコンパクトなロータイプ |
幅30×奥行30×高さ32.3cm |
デシカント方式 |
50・60Hz/木造7畳、鉄筋14畳まで |
衣類乾燥/チャイルドロック/プラズマクラスターなど |
約1.5L |
|
アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA) 除湿機 DCE-6515 |
ダイレクトに送風する大型フラップで素早く乾燥 |
約幅29×奥行19×高さ47.7cm |
コンプレッサー方式 |
50Hz/木造7畳、鉄筋14畳まで・60Hz/木造8畳、鉄筋16畳まで |
衣類乾燥など |
約1.8L |
|
コロナ(CORONA) 衣類乾燥除湿機 Pシリーズ CD-P63A2 |
お得な節電モードを搭載。清潔性にも配慮した設計 |
幅22×奥行33×高さ51.5cm |
コンプレッサー方式 |
50Hz/木造7畳、鉄筋14畳まで・60Hz/木造8畳、鉄筋16畳まで |
衣類乾燥など |
3.5L |
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部屋干しのコツ
先に紹介していますが、部屋干し対策として除湿機を購入する場合は、洗濯物に送風できる「衣類乾燥機能」を搭載したモデルを選びましょう。
部屋干しで不快な臭いが発生するのを抑えるには、短時間で湿った衣類を乾かす必要があります。そこで、除湿機を使用して効率的に部屋干しを行うためのコツを紹介します。
部屋干しのコツ①:ドアや窓を全て閉め切ったうえで除湿機をオンにする
部屋干しを効率的に行うには室内の湿度を下げる必要があります。そのため、部屋干しをする際は室内のドアや窓は全て閉めましょう。一人暮らし向けのコンパクトな除湿機の場合は、クローゼットなど狭い室内で部屋干しと除湿を行うと早く乾きやすくなります。
部屋干しのコツ②:洗濯物に下から風を当てるのがベスト
ハンガーにかけた洗濯物を並べたら、その下に除湿機を配置して除湿機能をオンにしましょう。衣類の湿気は重力により下へ降りてくるため、下から乾かすことがスピード乾燥につながります。
衣類と除湿機の距離はあまり近すぎても効果が弱まるので、40〜50cmは離すようにしましょう。
部屋干しのコツ③:それぞれ衣類は5cm程の間隔を開ける
衣類が密着しあっていると乾くのに時間がかかるため、5cm程度の風の通り道を作るようにしましょう。密着した状態と、5cm程間隔を開けた状態とでは乾くスピードが大きく異なるので、要注意ポイントです。
以上の点に気をつけて部屋干しの悩みから解放されましょう。
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