〈プロ解説〉ベビーモニター、おすすめ7選 スマホ連動に対応したモデルにも注目
ベビー用品の中でも少し値が張るベビーモニター。子育て家庭でも持っている・持っていないがわかれるもので、「我が家には必要?」「あると何が良いの?」と疑問に感じる方も多いことでしょう。
そこで今回は、数多くの家庭の赤ちゃんのねんねに携わってきた乳幼児睡眠の専門家の視点で、ベビーモニターの選び方やおすすめ商品をご紹介します。ベビーモニターの必要性や使うメリットについても解説するので、ぜひ参考にしてください。
目次
まずは筆者が選ぶ、おすすめベビーモニター4選
おすすめポイント
かわいい鳥の形が特徴的なベビーモニターです。アプリモニタータイプで、家にいない家族も外出先から赤ちゃんの様子を確認できます。AI技術を駆使した顔認識カバー防止&寝返りアラートを搭載。センシング機能が充実していて、温度や湿度も設定範囲外になるとお知らせしてくれます。暗い部屋でもくっきり映し出し、ズームも可能です。また、過去18時間の様子を遡って確認できる録画機能や、睡眠状況を分析する機能も搭載しています。赤ちゃんの様子を自動で撮影して記録に残してくれるため、思い出づくりにも役立ちます。
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おすすめポイント
蛯原英里さんがキャラクターを務めていることでおなじみ、トリビュートを代表するベビーモニターです。専用モニタータイプで、赤ちゃんが起き出したらモニターの電源が自動でオンになります。赤ちゃんを自動で追いかけるオートトラッキング機能や、光らない赤外線LED、モニターの大容量バッテリーなど、機能が充実しています。カメラは遠隔操作で上下左右に首振り可能で、ズーム機能も搭載。グッドデザイン賞とキッズデザイン賞を受賞しています。
おすすめポイント
専用モニターとスマホアプリ、両方でモニタリングができるハイブリッドタイプです。家にいる家族は専用モニターで、仕事などで外出先にいる家族はスマホで、と使い分けができます。暗いところでもきれいに映り、ズーム機能による拡大表示や遠隔操作でカメラを上下左右に動かすことができます。カメラで撮影した静止画や動画をスマホに保存でき、思い出を残せる点も魅力です。
おすすめポイント
日本メーカーの専用モニタータイプです。音、動作、温度の3種類のセンサーを搭載し、センサーが反応するとモニターでお知らせしてくれます。特に動体検知の性能が良いのが特徴。通知が過多になりすぎないように、検知精度の変更も可能です。暗いところでの映像もきれいで、2倍までズームができます。遠隔でカメラアングルを上下左右に動かすことも可能です。赤外線LEDの光が気になりづらく、赤ちゃんにやさしいベビーモニターと言えます。
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ベビーモニターの必要性と使用するメリット
Photo by iStock
赤ちゃんは寝ているあいだにも泣いたり、寝返りをしたりして、なかなか目が離せません。そんなときに役立つのが、離れた場所からでも赤ちゃんの様子を確認できるベビーモニターです。
音が聞こえにくく、赤ちゃんの様子が把握しづらい住宅の場合、ベビーモニターの導入は必須とも言えるでしょう。赤ちゃんが起きても泣き声が聞こえないと気づかないので、1人で寝かせているあいだはベビーモニターで見守っておきたいものです。
また、赤ちゃんの寝室を別にしている家庭でも導入は必須でしょう。アジア圏ではあまり一般的ではありませんが、欧米では赤ちゃんの頃から寝室を別にする家庭も多く、最近では日本でも別室就寝を選択される方が増えてきている印象を受けます。
ポイント解説
アメリカの小児科学会では、少なくとも生後6ヶ月までは同室(ベッドはシェアせず別の寝床)で寝ることを推奨しています。
メリット① 家事をする時間や自分の時間を持てる
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赤ちゃんの様子がわからないと心配で、寝ていてもなかなかそばを離れられなかったり、何度も見に行きたくなったりするもの。
しかし、ベビーモニターがあれば、別の部屋からでも様子がわかるので、安心して家事や仕事を進められるほか、自分の時間を持つことができます。
メリット② 入退室して赤ちゃんの眠りを妨げない
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赤ちゃんが寝ているあいだは、うつ伏せになっていないか、ちゃんと呼吸しているかなど、何かと心配になります。様子を見に行った際に赤ちゃんが起きて泣き出してしまった…となると、ついつい「また寝かしつけか」とため息がでてしまいますよね。
モニターがあれば、カメラ越しに赤ちゃんの様子を確認できるので、起こしてしまう心配がありません。
メリット③ ねんね上手につながる
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乳幼児睡眠の専門家としては、ここが最大かつあまり知られていないポイントだと考えているのですが、ベビーモニターの使用は赤ちゃんがねんね上手になることにつながります。
赤ちゃんが夜泣きするのは、ふと目を覚ましたときに「自分で寝る力」がないためです。寝ていた赤ちゃんが泣くとすぐに駆けつけたくなりますが、自分で寝る力を身につけるためには、多少泣いても様子を見て待つことが重要です。
ベビーモニターがあれば、自然に泣き止むかどうか様子を見守れます。その積み重ねが赤ちゃんの眠る練習になり、自分で寝る力を身につけることにつながっていくのです。
ポイント解説
ベビーモニターはねんね上手になるためにも便利なアイテムなので、赤ちゃんによく眠るようになってほしいと望む家庭には導入をおすすめします。我が家は1LDKで狭く、音もすべて聞こえる家ですが、ベビーモニターを愛用しています。
愛用しているCubo Ai Plusスマートベビーモニター(筆者撮影)
ベビーモニターの選び方、7つのポイント
ポイント解説
ベビーモニターを選ぶ際に注目したいポイントを7つご紹介します。
① モニター|常に表示なら「専用」持ち運ぶなら「スマホ」
ベビーモニターには、大きく分けて専用モニターで見るタイプと、スマホで見るアプリモニタータイプの2種類があります。
専用モニターで見るタイプはアプリを起動させる手間などがかからず、ずっと赤ちゃんの様子を表示したままにできるのがメリット。また、接続も簡単で使いやすいので、家電の設定やアプリ操作などが苦手な方にもおすすめです。
ただし、家庭内でしか使えず、外出先からは確認できないというデメリットがあるので注意しましょう(スマホアプリに対応したハイブリットタイプで、家にいない家族が外出先から赤ちゃんの様子を見られるものもあります)。
スマホで見るアプリモニタータイプは、いつでもどこでもスマホのアプリから確認できるのがメリット。育児をしているとバタバタしやすいので、「様子を確認したいがモニターどこいった?」とならないのも嬉しいポイントです。
一方で、スマホをベビーモニターのアプリ画面にしているとほかの操作ができないうえ、電池も消耗してしまうため、常に表示しておくのは難しいのがデメリットです。
② 暗視機能|暗い部屋でもしっかり見えるものを
筆者提供
寝ているところをモニタリングするとなると、暗い部屋での様子を見ることになるため、暗くても映像がきれいに映るのが必須条件です。
特に呼吸の確認のためにお腹が上下しているかを見たい場合は、拡大しても画質が粗くならず、パジャマの柄などもしっかり見えるものを選ぶと良いでしょう。
③ 赤外線LED|赤く光らないものが理想的
暗視機能のためには赤外線LEDが必要なのですが、赤い光が強いと赤ちゃんが反応してしまい寝づらくなることがあります。モニターを見たら赤ちゃんがカメラを覗いていた!という事例も。
人間は光を見ると覚醒しやすくなるので、できれば赤外線LEDが赤く光らないものが理想的です。
④ 動体検知・音声検知|変化があればモニターに通知
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動体検知は、赤ちゃんが寝返りしていないか、布団などが顔にかかっていないかを、モニター側に音や光で知らせてくれる機能です。音声検知は、赤ちゃんの泣き声を検知します。
ポイント解説
0歳の赤ちゃんの寝床には、窒息防止のため、掛け布団やブランケット、枕、ぬいぐるみといったやわらかいものは置かないようにしましょう。
⑤ 温度・湿度センサー|室温や湿度を把握できる
安眠のためには快適な睡眠環境が欠かせません。赤ちゃんが眠るのに適した室温の目安は20〜22度、湿度の目安は40〜60%と言われています。
季節によって上下しますが、この水準になっているかどうかを確認できる機能を搭載したものがおすすめです。
⑥ カメラ|画角が広く、遠隔操作できると便利
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寝返りができるようになったあとはもちろん、寝返りができないときでも、赤ちゃんは手足をバタバタもぞもぞと動かして、眠りながら体勢を変えていくものです。
カメラの設置位置によっては、画角からフレームアウトしてしまうことも。画角の広いものや、遠隔操作でカメラの首振りができる機能などがあれば安心です。
⑦ 録画機能|遡って様子を確認、成長記録にも
カメラで録画した映像を一定期間保存しておける機能です。「いつから起きていたんだろう?」「いつ寝返りしたんだろう?」などと疑問に感じたときに、遡って録画が確認できます。
また、自動で赤ちゃんの様子を写真や動画で保存してくれるものもあり、かわいい瞬間を逃さず思い出に残せます。
ベビーモニター、使用上の注意点
Photo by iStock
便利なベビーモニターですが、過信は禁物。動体検知や音声検知といった機能も充実していますが、アメリカの小児科学会はこのようなアラート機能を信頼しすぎることのないようにと注意を呼び掛けています。アラートはサポートと考え、必ず定期的にモニターで様子を確認するようにしてください。
また、遠隔で見守りができるとは言っても、あくまで家庭内での使用に留めましょう。寝ている様子が見られるからといって、赤ちゃんを家に置いて外出することなどは避けてください。何かあったら駆けつけられるように、必ず近くで待機しましょう。
〈編集部PICK UP〉ベビーモニター、人気メーカーの売れ筋商品
Moovoo編集部
数あるベビーモニターの中でもECサイトなどで売れ行き好調な、人気メーカーの製品を紹介します。
外観 |
商品名 |
特長 |
サイズ |
重量 |
接続方法 |
モニター |
電源 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
【筆者おすすめ】Cubo Ai Cubo Ai Plusスマートベビーモニター |
AI技術を搭載した高機能タイプ |
幅8.68×奥行10.84×高さ11.15cm |
220g |
Wi-Fi |
スマホ |
ACアダプター |
|
【筆者おすすめ】トリビュート ベビーモニター BM-LTL2 |
離れた場所からカメラの操作も可能 |
カメラ/約幅8.5×奥行10×高さ11cm、モニター/約幅12×奥行4.3×高さ8.3cm |
カメラ/約223g、モニター/約176g |
無線通信 |
専用モニター |
カメラ/ACアダプター、モニター/ACアダプター・充電池 |
|
【筆者おすすめ】トリビュート ベビーモニター BM-DW01 |
専用モニターとスマホの両方から確認できる |
カメラ/約幅8.5×奥行10×高さ11cm、モニター/約幅12.8×奥行4.5×高さ9cm |
カメラ/約223g、モニター/約209g |
無線通信/Wi-Fi |
専用モニター/スマホ |
ACアダプター/充電池 |
|
【筆者おすすめ】パナソニック(Panasonic) ベビーモニター KX-HC705 |
音、動作、温度の3種類のセンサーが魅力 |
カメラ/ 幅7.7×奥行6.9×高さ12.3cm、モニター:通常時/幅12.5×奥行8.1×高さ3.7cm |
カメラ/約224g、モニター/約208g(電池パック含む) |
無線通信 |
専用モニター |
カメラ/ACアダプター、モニター/ACアダプター(microUSBプラグ使用) |
|
パナソニック(Panasonic) ベビーカメラ KX-HBC200 |
スマホで見守り!増設も可能 |
幅9.8×奥行9.8×高さ13.3cm |
約460g |
無線通信 |
スマホ |
ACアダプター |
|
リッチェル(Richell) 見守りカメラ LOOK |
ハイハイ時期に便利なオートトラッキング機能搭載 |
直径6.4×高さ9.6cm |
330g |
Wi-Fi |
スマホ |
ACアダプター |
|
エコデバイス(ECO DEViCE) E-Code HOME カメラ EIPC-117E |
広く見渡せる首振り機能が便利 |
幅8.1×奥行7.9×高さ11.7cm |
200g |
Wi-Fi(2.4Ghz帯域のみ) |
スマホ |
ACアダプター |
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