〈プロ解説〉ベビーカーおすすめ12選 A型・B型の違いや選び方も紹介
ベビー用品の中でも種類がたくさんあり、何を選べばいいのか悩む人も多いベビーカー。「A型、B型、AB型って何?」「いつからいつまで使えるの?」といった疑問も多く聞かれます。
そこで、今回はベビーカー大好きな年子ママの私が、ベビーカーの選び方やおすすめ商品について詳しく解説します。各タイプの特徴や購入時のポイントを参考に、使いやすいベビーカーを選んでください。
目次
▼ ベビー用品の役立つ情報を紹介
まずはプロおすすめ、ベビーカー4選
- アップリカ(Aprica)
-
ラクーナ クッション フリー AB
- 販売終了
-
真横にスライド、移動が楽々
おすすめポイント
4輪フリーで、手元のレバーを握ればベビーカーを真横にスライドできる、画期的な機能がついたモデル。エレベーター前や電車のドア前、狭い通路ですれ違いたいときなど、障害物を避けるのに活躍します。また、シートベルトのロック部分にバックルを添えると、マグネットの力でくっつき、素早く固定できるのもうれしいポイント。子どもの機嫌が悪くてもササッと装着でき、すぐに出発できます。どちらもベビーカーライフを向上する、かゆい所に手が届く機能で、個人的に次に買うならコレと決めています(笑)。ぜひ一度試してみてください。
おすすめポイント
国内メーカーの3輪ベビーカーで有名なエアバギー。サイズは大きめですが、自動改札機を通過できる幅で、折りたためばコンパクトになります。A型ではめずらしく生後0か月から使用でき、きょうだいの送り迎えなどで新生児からベビーカーを使いたい方にも向いています。空気が入ったエアタイヤなので振動吸収性が高く、赤ちゃんへの負担を軽減します。ホワイトフレームと選べる幌カラーで、おしゃれなデザインを楽しめるのもポイント。 一生のうちにベビーカーを買う機会は何度もないので、妥協せず好みのカラーを選ぶとお出かけのたびに気分が上がりますよ。
- コンビ(Combi)
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Acbee plus AN
- 税込み22,000円(楽天市場)
-
片手でたためて、軽量コンパクト
おすすめポイント
3.7kgと片手で軽々持てる重さながら、B型ベビーカーの中でも機能が充実した1台。背もたれ部分まで高さのあるシート下収納には、紙おむつも丸ごと1パック入ります。背面にネットがあるため、段差を乗り越える際にななめになっても荷物が落ちにくいのがポイント。また、シートは簡単に付け外しができ、洗濯機で丸洗いできるので、食べこぼしや砂遊びで汚れがちな1歳前後の赤ちゃんにぴったり。立ったまま片手で折りたためるほか、大きめの前輪タイヤで走行性も快適です。今現在A型ベビーカーの使い勝手に不満を抱いているなら、買い替えにおすすめしたいノンストレスなB型ベビーカーです。
- サイベックス(CYBEX)
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リベル LIBELLE
-
幅32cmに折りたためて、自立も可能
おすすめポイント
ドイツのベビー用品ブランド、サイベックスの四角く折りたためるB型ベビーカー。飛行機内へ持ち込みできるサイズにまで小さくなるので、飛行機や新幹線で座席下に置きたいときなど、コンパクトさを求める方におすすめの1台です。自転車のカゴにも積めるので、自転車で駅まで行ってからベビーカーで電車に乗ったり、遠くの公園へ行ってベビーカーで散歩したり、アイディア次第で幅広く使えます。シートが広く4歳頃まで乗れるので、コストパフォーマンスにも優れています。さらに、別売りのトラベルシステム(車用のベビーシート)と組み合わせれば、新生児から使用することができます。
ベビーカー選びポイント
ベビーカーの種類、A型とB型の違いは?
ポイント解説
ベビーカーには大きく分けてA型とB型の2種類があります。まずそれぞれの違いや、メリット・デメリットをご紹介します。
A型|両対面式が多く、新生児から使えるものも
背面式と対面式の例(Photo by iStock)
生後0〜1か月から使用できるため、「ファーストベビーカー」と呼ぶことも。赤ちゃんの乗り心地を重視したものが多く、背もたれを深く倒して寝かせた状態で使えます。
赤ちゃんが進行方向を向く背面式、赤ちゃんと向かい合う対面式のどちらにも切り替えができる、両対面式が主流です。
ポイント解説
赤ちゃんが低月齢のうちは顔が見える対面式だとお互いに安心できます。うちの子は風が吹いても泣く敏感な赤ちゃんだったので、1歳前まで対面にしていました。
赤ちゃんに衝撃が伝わりにくい振動吸収構造になっていたり、安定感のある高性能タイヤが搭載されていたりと機能が充実していますが、そのぶんB型よりも重量があります。価格帯は3万~8万円程度で、中には10万円以上する海外ブランドも。
すぐに使う予定がない場合は、出産後に店舗で実際に赤ちゃんを乗せ降ろししたり、押して歩いたりして、使用感を確かめてから購入することをおすすめします。
B型|軽量・コンパクト、生後6〜7ヶ月から
赤ちゃんが腰座りや、お座りができるようになる生後6〜7か月頃から使用できます。背面式が主流で、座った状態で乗ることを想定したベビーカーのため、深くリクライニングできないものがほとんどです。
A型に比べて軽量・コンパクトで機動性が高く、赤ちゃんが歩けるようになる1歳前後に2台目としてB型に買い替えるケースが多いので、「セカンドベビーカー」とも呼ばれます。
コンビのB型ベビーカー Acbeeの旧タイプ(筆者撮影)
価格帯はA型よりも安く、1万~3万円程度。1万円以下のものは、B型ベビーカーの一種である「バギー」タイプが多く、一般的なB型よりもさらに軽量で簡易的なつくりになります。
B型ベビーカーが使える頃には、赤ちゃんの性格や生活スタイルが見えてくるので、優先したいポイントを重視して自分に合ったベビーカーを選べるのがメリットです。
ポイント解説
ふだんの移動手段や住環境によっては、A型ベビーカーを買わずに生後6〜7か月頃までは抱っこ紐で過ごして、お座りができるようになったら、はじめからB型を購入するのも1つの方法です。
「AB型」はコスパの良さが魅力
生後1か月頃から使用できるA型の機能と、B型のコンパクトさを併せ持ったファーストベビーカー。現在はAB型という分類はなく、A型の中で軽量かつ背面式のみ、または両対面式のものが、かつてAB型と呼ばれていたタイプにあたります。
機能を絞ることで、A型でありながらB型の軽さを実現。ベビーカー卒業まで1台で済むコスパの良さが魅力です。ただ、低月齢時にはクッション性などが物足りなく感じたり、動かしにくさを感じてB型に買い替えることになったり、かえって高くついてしまう場合もあります。
▼ ベビーカーの使用は3〜4歳頃までが一般的
ベビーカーは、体格にもよりますが、3~4歳頃まで使用できます。1歳以降は電動自転車にも乗せられるようになるので、移動手段の選択肢が増えるほか、ある程度安定して歩けるようになると、使う機会は少なくなります。
ただ、旅行やテーマパーク、子どもの体調不良時の通院、祖父母による保育園送迎といったイレギュラーな活用シーンも含めると、意外と使用する機会があるので、B型でも1万円以上のものを選んでおくと、機能性も高く快適に使えておすすめです。
選び方① 安全性|SGマークがひとつの目安
Photo by iStock
赤ちゃんを乗せるベビーカーは、安全性と信頼性が高い製品を選ぶことが大切です。万が一不具合があった場合のリコールや、保証もしっかりしているメーカーだと安心して使えます。
安全規格のひとつに、日本独自のSGマークがあります。SGは「Safe Goods(安全な製品)」を意味し、一般財団法人製品安全協会が定める厳しい安全基準をクリアした製品にのみ表示されています。
ほかにも、アメリカのASTM規格、ヨーロッパのEN規格などがあり、ベルトやブレーキといった項目に厳しい安全基準を設けています。
Photo by iStock
注意する必要があるのは、お下がりや、フリマアプリ・リサイクルショップなどで販売されている中古のベビーカーです。見た目はきれいでもタイヤが擦り減っていたり、古い製品は保証対象外だったりする場合があるので、避けたほうが良いでしょう。
ポイント解説
育児グッズはほんの数年でも機能がアップデートされて使いやすくなっているので、年の離れたきょうだいがいる場合も、新しいベビーカーを購入することをおすすめします。技術の進歩に驚きますよ。
選び方② 操作性|タイヤの種類やハンドルに注目
Photo by iStock
ベビーカー選びには、赤ちゃんの乗り心地ももちろん大切ですが、使う人の操作性がとても重要なポイント。ベビーカーが操作しづらいと、せっかくの赤ちゃんとの外出がおっくうに感じられてしまいます。
ベビーカーを選ぼうとすると、3輪や4輪フリー、2輪フリーといった聞き慣れない単語が出てきます。最も多いのはタイヤが4つ付いた4輪ベビーカーです。
背面・対面が切り替えられる両対面式では、4輪がすべて回る4輪フリーか、2輪固定の2輪フリーかどうかで操作性が異なります。4輪フリーは自由度が高く、背面でも対面でも小回りが利くのがメリットです。2輪フリーは対面にすると前輪が固定されるため曲がりにくくなりますが、慣れれば問題はありません。
3輪ベビーカーは安定感があり、走行性に優れているのが魅力です。ゴム製の大型タイヤを採用している商品が多く、本体は重いですが、そのぶん押す力が少なくてもスルスル進みます。
筆者は3輪ベビーカーを愛用していましたが、タイヤが大きいので段差をスムーズに乗り越えられ、踏切内の線路や側溝のふたの溝にもハマりにくく、安心感がありました。
踏切内でベビーカーが立ち往生してしまうことは少なくなく、筆者も小さいタイヤのベビーカーを押していたときに線路の溝にハマってしまい、怖い思いをしたことがあります。
ハンドルは片手でも操作できると便利
ハンドルが分かれたB型のバギー
B型のバギーによくあるハンドルが左右に分かれているタイプは、片手で押すことができません(押せないことはないがまっすぐ走らない)。
持ち手がつながったバーハンドルだと、赤ちゃんが歩けるようになり、乗っている途中で「歩く!」と降りたがったときにも、片手で手を繋いで、もう片方の手でベビーカーを押せるので便利です。
選び方③ 持ち運びやすさ|片手でたためるとラク
Photo by iStock
赤ちゃんが小さいうちは混雑時を避けて行動することが多いので、電車やバスでベビーカーを折りたたむ機会は意外と少ないかもしれません。
しかし、車に積んだり、駅にエレベーターがなくて階段で運んだりする機会もないとは言えないので、持ち運びやすさを考慮するなら、軽量でコンパクトなベビーカーがおすすめです。
ベビーカーの折りたたみ方には様々な方法がありますが、中でも赤ちゃんを抱えて立ったまま、片手で操作できるものが最もラク。
かがむ必要のあるものや両手でたたむタイプだと、赤ちゃんを抱っこ紐に入れてから操作したり、1人で立たせたておいたりする必要があり、ほんの一瞬ですが目を離すことになるので、特に低月齢期には不安です。
筆者は上の子が1歳になってすぐ2人目を妊娠したので、手元のワンタッチ操作で折りたためるタイプを購入。重いお腹で立ったりしゃがんだりせずに済み、大いに助かりました。きょうだいを希望している場合は、ぜひ折りたたみやすさも選択肢に入れてみてくださいね。
また、児童館や保育園などでは、ベビーカー置き場が屋外に設置されていることもあるので、シートが内側にたためるタイプだと、駐輪中も砂埃や雨による汚れを気にせずに済みます。
ポイント解説
B型ベビーカーの中には、自転車のカゴに入るサイズまで小さく折りたためるものも。少し遠くの公園や駅まで自転車で移動し、目的地に着いてから使うことができます。まだ歩けない赤ちゃんから想像するのは難しいですが、活動範囲が広がる少し先の成長を見越して選ぶのがポイントです。
選び方④ 付加機能|暑さ対策や収納は十分か
Photo by iStock
夏の暑さ対策として、座面が高い位置にあり、地面からの照り返しを軽減できるハイシートが人気です。腰への負担が少なく赤ちゃんを乗せ降ろしできる、外食先でテーブルに横付けしたときに大人と同じ高さになる、といったメリットもあります。
A型は日除けの幌(ほろ)が足元まで届く大きいものが多いので、日差しやちょっとした雨から赤ちゃんを守れます。ベビーカーで寝たとき、寝かせたいとき(笑)、人の多い場所へ行った際も、サッと幌を下ろせば快適な空間が作れます。
Photo by iStock
ほかにも、収納スペースはあればあるほど便利です。ハンドル部分に荷物を引っ掛けすぎると、赤ちゃんを降ろしたときに重さで転倒することがあるので、シート下の収納が大きいものを選んで損はありません。
ポイント解説
スーパーの買い物かごがそのまま置けるようにしたり、荷物が落ちないようにネットをつけたり、各メーカーが工夫を凝らしています。自分の生活スタイルに合ったものを見つけましょう。
〈編集部PICK UP〉ベビーカー、人気メーカーの売れ筋商品
Moovoo編集部
数あるベビーカーの中でもECサイトなどで売れ行き好調な、人気メーカーの製品を紹介します。
【A型】ベビーカーのおすすめ
【B型】ベビーカーのおすすめ
外観 |
商品名 |
特長 |
サイズ |
重量 |
タイヤ |
使用期間 |
安全基準 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
【筆者おすすめ】 アップリカ(Aprica) ラクーナ クッション フリー AB |
真横にスライド、移動が楽々 |
開/幅45.6×奥行84.7×高さ99.9cm、閉/幅45.6×奥行32.7×高さ99.2cm |
5.5kg |
4輪フリー(ダブル) |
生後1〜36か月(体重15kg以下) |
SG |
|
【筆者おすすめ】 GMPインターナショナル エアバギー ココブレーキEX フロムバース |
エアタイヤで衝撃吸収、段差もスムーズ |
開/幅53.5×全長96×高さ104.5cm、閉/幅53.5×奥行40×高さ82cm |
9.5kg |
3輪(エアタイヤ) |
生後0か月〜4歳頃まで |
EN |
|
【筆者おすすめ】 コンビ(Combi) Acbee plus AN |
片手でたためて、軽量コンパクト |
開/幅46.7×奥行71.7×高さ101cm、閉/幅46.7×奥行33.7×高さ95.5cm |
3.7kg |
4輪(前輪ダブル) |
生後7〜36か月頃まで(体重15kg以下) |
SG |
|
【筆者おすすめ】 サイベックス(CYBEX) リベル LIBELLE |
幅32cmに折りたためて、自立も可能 |
開/幅52×奥行71×高さ102cm、閉/幅32×奥行20×高さ48cm |
5.9kg(キャノピー除く) |
4輪(シングル) |
生後6か月〜4歳頃まで(体重22kg以下) |
記載未確認 |
|
Graco(グレコ) CitiLite R UP |
お出かけに快適な工夫がいっぱい |
開/幅46×奥行82-89×高さ95-99.5cm、閉/幅46×奥行35.5×高さ96.5cm |
4.8kg |
4輪(ダブル) |
生後1〜36か月(体重約15kg)まで |
ASTM(米国試験材料協会) |
|
Graco(グレコ) CitiTrek GB |
小回りがきく3輪タイプ |
開/幅55.2×奥行90.3×高さ109.4cm、閉/幅55.2×奥行36.8×高さ85.5cm |
8.8kg(フル装備重量) |
3輪(前輪ダブル) |
生後1〜36か月(体重約15kg)まで |
EN1888-2012 |
|
Joie(ジョイー) litetrax 三輪ベビーカー |
ママにやさしい機能を搭載 |
開/幅54×奥行89×高さ103cm、閉/幅54×奥行30×高さ81cm |
9.3kg |
3輪(前輪ダブル) |
生後1〜体重15kg(目安として36か月)まで |
SG |
|
コンビ(Combi) Acbee JM |
シートが丸ごと洗えて清潔 |
開/幅46.7×奥行71.7×高さ101cm、閉/幅46.7×奥行33.7×高さ95.5cm |
3.6kg |
4輪(ダブル) |
生後7〜36か月頃まで(体重約15kg以下) |
SG |
|
ピジョン Bingle BB2 |
大きな前輪タイヤで軽快な押しごこち |
開/幅50×奥行87×高さ101.5cm、閉/幅50×奥行33.5×高さ92.5cm |
3.9kg |
4輪(シングル) |
生後7〜36か月まで(体重22kg以下) |
記載未確認 |
|
アップリカ(Aprica) magical air AG |
軽量3.2kgで持ち運びラクラク |
開/幅44.5×奥行76.5×高さ105cm、閉/幅44.5×奥行31×高さ93.2cm |
3.2kg |
4輪(ダブル) |
生後7〜36か月(体重15kg以下) |
SG |
〈編集部PICK UP〉双子や兄弟に、2人乗りベビーカー
双子ベビーカーは横に並んだタイプのほか、コンパクトな縦型商品も豊富です。兄弟で仲よく使えるよう、大きい上の子どもが立ち乗りできるタイプもあります。
レンタルも便利ですが意外に1人乗りと同じくらいの価格なので、ぜひ購入を検討してはいかがでしょうか。
前後の径が異なるため、転がりや方向転換の操作もスムーズです。全輪サスペンション搭載で、路面の段差やデコボコ道を走行する際も安定感があります。
ブレーキシステムは、片足で踏めば左右の後輪を同時に止められるすぐれものです。折りたたむと奥行き約39cmとコンパクトになり、ハンドキャリーも可能。シートの高さは、前57cm・後50cmとハイシート設計で、子どもを暑さから守ります。
後席のベンチシートは、広いスタンディングステップへ、立って乗ることも可能です。前席は赤ちゃん用で3段階のリクライニング機構付き。2人乗りですが片手で折りたたみでき、抱っこや手をつなぐときに片手が使えるのがうれしいポイントです。
前輪に17cmのダブルタイヤを装着し、後輪は20cmの大径サイズを採用。全輪にサスペンション内蔵なので、路面からのショック吸収効果に優れています。ハンドル付近のほかフロントガードにカップホルダー付きトレイがあり、外出先での水分補給に役立ちます。お気に入りのおもちゃをいれておくのもおすすめです。
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