
イヤホンのメーカー別の特徴紹介!各国の有名メーカーは?
今や乱立しているとも言えるイヤホンメーカーを国やエリア別にまとめました。生産国にこだわる方はもちろん、こだわりの無い方でも「このメーカーってあの国なんだ」と知っていただければと思います。各メーカーのおすすめイヤホンもご覧ください。
日本のイヤホンメーカー
AVIOT
AVIOTは、2014年に設立したプレシードジャパン株式会社が2018年にリリースした、かなり新しいブランドです。ブランドの名前は、IoT(Internet of Things)とAudio、そしてVisualのそれぞれの頭文字を組み合わせてできたというストーリーがあり、日本人の聴覚特性に合った日本人のためのイヤホンを開発しています。
バンドグループ「凛として時雨」のドラム担当のピエール中野氏とコラボし、ピエール中野氏の監修で開発された「TE-D01d」で話題を集め、そのスペックの高さと破壊的な価格で一気に注目され始めています。
高音質で連続なんと11時間再生ができるイヤホンです。イヤホンケースでの充電を含めると、最大120時間と圧倒的な再生時間を誇り、モバイルバッテリー代わりにしてスマホを充電したりもできます。
今までのAVIOT製品もそうですが、嬉しい特徴は通信の途切れにくさです。スクランブル交差点を歩いても全然途切れないと評判でしたが、「TE-D01d mk2」も途切れにくさはそのまま。都会で通勤中・通学中に長時間聞くという方でも、ノンストレスで使えます。
さらに今までになかった「ワイヤレス充電対応」と「外音取り込み機能」が加わり、まさに文字通り最強のイヤホンといえます。このスペックで10,000円ちょっとで売れるのが不思議でなりません。
「TE-D01d mk2」は2019年2月に発売されました。より高い装着感のためにAVIOTは2020年6月にイヤホンの形状変更をしましたが、形状変更前の商品を持っている人に無償交換のサービスを行いました。AVIOTのサポートの手厚さとイヤホンへのこだわりが感じられます。このケースでなくとも、イヤホンの紛失や破損時でも保証期間は特別価格で対応してくれるので、安心です。
SONY
家電をはじめ、様々な電気機器を扱うグローバルカンパニー。1979年に発売されて世界的ヒットとなったウォークマンを代表されるように、音響機器には定評があります。イヤホンも高い支持を集め、高音質なだけではなく、周囲の騒音をカットするノイズキャンセリング機能でも業界をけん引する高い技術をほこっています。
完全ワイヤレスイヤホンの中ではノイズキャンセリングの最高峰とも言える機能を搭載しているのが、こちらのWF-1000XM3です。SONYの音質の高さはかねてより広く知られていますが、完全ワイヤレスイヤホンでここまでの高水準を実現しているのはこのイヤホンと言ってもいいでしょう。
audio-technica
1962年創業、東京町田に本社を構える電気機器メーカーです。夏の音楽イベント「サマーソニック」を協賛していることでも知られており、音楽好きの方にも評価の高いイヤホンを提供しています。
「ATH-CK200BT WH」は、イヤホンとしてお手頃な価格帯ながら、audio-technicaの技術で高音質を実現しています。φ9mmドライバーを搭載していてクリアな音質で、コスパを求める方におすすめです。
コントローラがついているので、満員電車などでスマホをいじれないときでも曲の送り・戻しや音量の操作ができます。また連続再生時間が7時間ほどできるので、ちょうど通勤・通学時に使うイヤホンとして便利です。充電は、Micro USBで行います。
ELECOM
1986年創業、大阪に本社を置き、パソコン周辺機器メーカーとして知られていますが、イヤホンなどのオーディオ関連機器も扱っています。
見た目も性能も高級感がありながら、この価格帯で買えるのは非常に高いコスパのイヤホンです。
快削性高強度黄銅材料を使用したハウジングによって、中高度の音域がクリアに聞こえるようになっています。
エレコムは、イヤホンメーカーとしてはブランドのイメージがないため、演出の少ない自然な音を作ってくれます。クセのあるオーディオが苦手で音楽のそのままの音を聞きたいという方や、特にこだわりがなく手軽なイヤホンを探している方におすすめです。
JVC
2011年にJVCケンウッドと合併したことによりJVCとして知られるようになりましたが、もとは犬のマークでおなじみの日本ビクターです。日本ビクターは1927年創業なので、日本では老舗中の老舗です。
重低音の響きにこだわる方におすすめなのが、こちらのHA-FW10000です。価格帯は最高級の域ですが、もちろんその分最高レベルの音質を楽しむことができるでしょう。Victorのオーディオメーカーとしての誇りを感じる製品となっています。
オンキヨー&パイオニア
かつては別々のメーカーとして知られていましたが、パイオニアからオンキヨーへの株式譲渡により、2015年にオンキヨー&パイオニア株式会社へと商号が変更されました。現在は、商品ごとにONKYOとPioneerのブランド名をそれぞれ使用しています。
「E200BTB」は、人間工学に基づいたピッタリとした装着感と、φ8.6mmの高性能ドライバーとツイストケーブルによって、クリアなボーカルを楽しめます。ノイズが入りやすい高音域の曲でも明瞭に聞こえるため、ロックや女性ボーカルの曲をよく聞く方はおすすめです。
コントロールマイクつきなので、曲や通話の操作が楽にできます。
「SE-CH5T-S」は、広い周波数域でノイズを低減するために、さまざまなこだわった構造です。パイオニアが独自に開発した振動板や、共振によるノイズを抑えるためにハウジング内に設置されたチューブポートや、鼓膜に近く設置された大口径φ9.7mmドライバーと内径の大きなノズル、ツイストケーブルなど、徹底的にノイズを排除する構造になっています。
シュアがけすることによってタッチノイズも軽減できるので、どの音域でもクリアに聞くことができます。
radius
1986年にアメリカで創業しましたが、2004年から本社を日本に移しており、現在は、イヤホン、アンプ、スマホアクセサリー等を中心に製造しているメーカーです。
重低音と高音域がくっきりと聞こえる、いわゆるドンシャリ系のイヤホンなので、ロックやEDMなどを聞いて盛り上がりたい人におすすめです。
ハイレゾ対応の高い音質と、イヤーピースを2段階の深さで調節できる上に、耳の奥の方でイヤーピースがフィットするように作られているので、低音を漏らさずにしっかりと聞くことができます。
ケーブルはφ2mmのナイロンケーブルとなっていて、上質な質感を作り、高い耐久性で断線しづらいです。
また音楽や通話の操作ができるリモコンもついています。
アメリカのイヤホンメーカー
Bose
アメリカの音響機器メーカーですが、日本法人も存在します。1964年の設立当初から、音を追求し、独自の技術を駆使した音響機器が高評価を受け、民間航空機や軍隊向けのヘッドセットも販売しています。
音楽を聴きながらランニングしたいという方はぜひ「SoundSport Free wireless headphones」をおすすめします。汗で壊れないというのはもちろん、密閉型のイヤホンでは地面を蹴る音で疲れてしまいがちなのを開放型にすることで軽減したり、操作ボタンがついているので走りながらスマホを出さずに音量調整や曲送りができるのが便利です。
もし落としてしまった場合も、ヘッドホンをスマホで探すことができたりと、安心機能もついています。
BOSEがアップデートがリリースされれば、イヤホンをアップデートすることで最新の機能を使えるようになるので、「SoundSport Free wireless headphones」は常に進化し続けるイヤホンです。
また連続再生時間は最大5時間と、運動には十分な時間聞き続けることができます。
JBL
1946年の創業以来、映画館やコンサート会場などの音響設備も担うなど、個人用イヤホンにとどまらない音響機器の製造を行っています。また、現在はハーマンインターナショナルのブランドとして位置づけされており、カーオーディオの分野でも活躍しています。断線しにくい平らなコードを採用するなど、多彩なイヤホンを販売しています。
φ12.5mmと大型のドライバーを搭載していて、重低音が強く迫力のあるサウンドのイヤホンです。連続再生時間は最大6時間で、充電ケーブルは付属しています。
マイクと3つのボタンがついたリモコンがついているので、通話や曲の操作をスムーズに行えます。また、ケーブルはフラットタイプなので絡まりづらいです。
JLab Audio
2005年設立の新しい会社ですが、ワイヤレスイヤホンが2019年1Qに全米で売上1位を獲得するなど、急成長しています。日本には、2019年の7月に行われたポータブルオーディオフェスティバルの展示でお目見えしたばかりですが、これから人気が出そうな注目メーカーです。
運動中の動きでイヤホンが外れにくいように、耳掛けが付いているタイプのイヤホンです。またIP66と、ハイレベルな防水防塵のテストをクリアしているので、万が一外れて落としてしまっても心配ありません。外れにくく、外れてしまっても壊れないというのが強みです。そのため、山道や雨の中でも使いながらトレーニングできます。
簡単に接続ができ、連続再生時間は6時間なので、長時間のワークアウトでも快適に使用できます。イヤホン本体に搭載されたタッチセンサーをタップすることで、音楽や通話を操作することも可能です。
Shure
1925年創業のマイクの老舗メーカーで、エルビス・プレスリーが使用したマイクとして有名ですが、2000年代からイヤホン製造にも力を入れ始め、数々の賞を受賞しています。イヤーパッドに遮音性に優れた低反発ポリウレタン素材「ソフト・フォーム・イヤパッド」を使用した高遮音なSEシリーズなどを展開。徹底的に耳にフィットするように作られているため、音漏れの心配がありません。
ワイヤレスタイプが流行っている中で、根強い人気が続いている有線タイプのイヤホンです。
「シュアがけ」と呼ばれて流行った、耳の上を通して掛けるイヤホンのかけ方で、ライブでアーティストが付けている「インイヤーモニター」のようなスタイルをとります。インイヤーモニターのような強い遮音性があるため、うるさいところでも音楽に集中できます。また、低音重視・高音重視のようなクセがなく、音源に忠実な再生です。
また、有線イヤホンで懸念される断線ですが、「SE215SPE-A」は断線しても大丈夫。イヤホンのハウジング部分はケーブルの取り外しができるようになっていて、もし断線したときでもリケーブルできるようになっています。ケーブルだけでも音は変化するので、断線していなくともリケーブルして音の変化を楽しむことも可能です。
ヨーロッパのイヤホンメーカー
B&O
B&Oとして知られるバング&オルフセンは、デンマークの音響機器メーカーで、人間工学に基づいた設計が特徴の製品を製造しています。同時にデザイン性も追求した美しいフォルムが人気となっています。
カナル型のイヤーパッドの装着感はもちろんですが、デザイン性に優れたバリエーションが、女性にも大変人気となっています。人間工学に基づいた機能性とデザインは、北欧を代表するオーディオ機器メーカーのなせる技でしょう。
Jabra
デンマークのGNグループに属するオーディオ機器メーカーで、世界初の Bluetooth® 対応ヘッドセットなどをリリースするなどの歴史を持ち、北欧におけるオーディオ界のリーディングカンパニーと言えます。
「Jabra Sound+」で、ノイズキャンセリング・外音取り込み機能・イコライザをスマホ上で操作することができます。左右のイヤホンについているボタンを長押しや連続タップすることで、曲の送り・戻しはもちろん、音量調整や音声アシスタントの起動まで操作可能です。このように、スマホからの操作とイヤホン本体からの操作で、かゆいところに手が届くイヤホンといえます。イヤホンを外した時に自動で音楽が止まり、つけると再生されるなど、使いやすさへのこだわりが詰まったイヤホンです。
最長連続7.5時間再生でき、ケース充電を合わせると28時間使用可能で、充電方法は便利なUSB-Cです。また万が一本体をなくしてしまったときでも、「Jabra Sound+」の機能でなくした場所を表示させることもできます。
SENNHEISER
1945年創業のドイツの音響機器メーカーですが、2007年から日本法人としてゼンハイザー・ジャパン株式会社が設立されています。プロフェッショナル向けのヘッドフォンやマイクロフォンで定評があります。
完全ワイヤレスイヤホンながら、動画再生の際もずれを感じさせない音を楽しむことができ、なおかつ周囲の環境音も取り込める優れものです。また、本体側面がタッチセンサーリモコンになっているため、ワンタッチでハンズフリーに切り替え可能なのも便利です。
中国のイヤホンメーカー
Anker
2011年の創業以来、モバイルバッテリーなどを中心に製造してきましたが、2018年よりオーディオブランドの「Soundcore」を日本で展開させています。2013年に日本法人であるアンカー・ジャパン株式会社を設立しました。公式ストアをはじめ、オンライン販売がメインです。
はじめて完全ワイヤレスイヤホンを使うという方は、ぜひこのイヤホンをおすすめします。高すぎずに手が出せる範囲で、完全ワイヤレスイヤホンの良さがきっとわかります。
この価格帯でノイズキャンセリングやワイヤレス充電に対応しているイヤホンはなかなかありません。軽量で、サイズもAir podsほどのサイズなので持ち運びも簡単です。イヤホン本体で7時間の連続再生、ケース充電を含めると最大28時間の再生ができます。
また18ヶ月保証という、有名ブランドAnkerの安心感もあります。
SoundPEATS
2013年に深圳市音科资讯科技有限公司が立ち上げたブランドで、ヘッドフォンやスピーカーを中心に製造しています。日本法人としては2018年に株式会社ヒアアンドシーが横浜に設立されました。
「Truefree 2」は完全ワイヤレスイヤホンとしては、安すぎる値段です。さすがに音楽的な点では値段相応のものなので、音にこだわりたいという方にはオススメできません。また連続再生時間も4時間とやや短めで、ケース充電を含めても20時間の再生です。短時間しか使わない方でないと厳しいでしょう。
ただこのイヤホンも特筆すべき性能があります。それはIPX7の高度な防水です。IPX7がどれほどのものかというと、水面下15cm~1mで、30分間沈んでいても大丈夫というものです。これは高額のイヤホンでもなかなか出せない数値で、プールはもちろん、ぬるめのお風呂なら入ってしまっても大丈夫なほどの防水です。これなら、お風呂でイヤホンを使うという新しい使い方もできます。
イヤホン本体での操作は、誤操作の少ない物理ボタンを採用しています。充電方法はUSB-Cなので、汎用性があり便利です。メーカー保証は1年間有効です。
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まとめ
近年はワイヤレスイヤホンの台頭がめざましく、新しいメーカーも続々と参入しています。創業間もなくとも、質の高いイヤホンを製造している会社が増えているため、明日にもまた新しい注目メーカーが出現するかもしれません。ぜひ開拓してお気に入りのイヤホンメーカーを見つけてください。
※価格は、2020年8月現在のものです。