〈プロ監修〉iPadはどの容量がおすすめ? 用途にあった選び方を紹介
※記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がMoovooに還元されることがあります。
iPad選びで悩むのが、写真やアプリ、動画データなどを保存するためのストレージ容量。
「とにかく大容量モデルを選ぶべき?」
「用途にあわせた選び方ってある?」
「購入後に容量を増やすことは可能?」
こうした疑問を解決してから、自分にぴったりな1台を手に入れたいところ。
そこで、人気YouTubeチャンネル「ためになるAppleの話」を運営しているTakaさんに監修いただき、iPadの容量選びで迷わないためのポイントをご紹介します。
目次
iPadの容量、用途に合わせて選ぶ

iPadの容量は用途にあわせて選ぶことが肝心です。各容量がどういった用途に適しているのか、iPadのラインナップも一緒にご紹介します。
64GB|Webサイトの閲覧、ストリーミングサービスがメインなら

容量が小さいモデルは価格の安さという面でメリットがありますが、動画コンテンツのダウンロードや、動画撮影を楽しみたい方であれば、64GBではやや心もとないといえます。
ただ、Webサイトの閲覧・メール送受信・SNSの利用などがメインの方であれば大きな容量を必要としません。また、YouTube・Netflix・Apple Music・Spotifyといったストリーミングサービスも、ダウンロードしなければ容量が小さいモデルでも数多くのコンテンツを楽しむことができます。
使い方によっては64GBでも十分な場合があるため、用途がはっきりしていると余計なコストアップを抑えることができます。
モデル |
iPad 第10世代 |
iPad Air 第5世代 |
iPad mini 第6世代 |
---|---|---|---|
画像 |
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発売日 |
2022年10月26日 |
2022年3月18日 |
2021年9月24日 |
Wi-Fiモデル |
68,800円 |
92,800円 |
78,800円 |
Wi-Fi+セルラーモデル |
92,800円 |
116,800円 |
102,800円 |
リンク |

Takaさんのアドバイス
適切な容量がわからないという方は、手持ちのiPhoneと同じ容量にするのもひとつの手です。ただ、もし今のiPhoneの容量が不十分だと感じているなら、iPadはひとつ上の容量を選択するのが良いでしょう。例えば、128GB容量のiPhoneを使っていて、もう少しで空き容量が足りなくなる状況の場合、同じデータを扱うiPadでも同じように不足する事態になりやすいといえます。そこで、Appleが提供しているクラウドストレージサービス「iCloud」を使った解決策もあるのですが、それは後ほど詳しく解説します。
128GB|ゲーム・動画撮影も快適に楽しめるミドルクラス

ゲームや画像、動画などを保存しても余裕があるのが128GBです。64GBでは不安、ただし500GB以上の大容量では持て余してしまうという方にとって絶妙なサイズですが、現行モデルではiPad Proに限りラインナップされています。
モデル |
iPad Pro 11インチ 第4世代 |
iPad Pro 12.9インチ 第6世代 |
---|---|---|
画像 |
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発売日 |
2022年10月26日 |
2022年10月26日 |
Wi-Fiモデル |
124,800円 |
172,800円 |
Wi-Fi+セルラーモデル |
148,800円 |
196,800円 |
リンク |

Takaさんのアドバイス
もし128GBがちょうど良いと感じる方には、256GBをおすすめします。特に外に持ち出したくなるコンパクトなiPad mini(Wi-Fiモデル)なら、外出先の通信環境を気にせずNetflixやAmazonプライムビデオなどの映像コンテンツを快適に楽しむために、前もって自宅でダウンロードしておく機会も多くなることでしょう。そのためには保存容量に余裕があった方が良いからです。また、空いている保存スペースは動画の編集作業にも活用できます。無駄にならない程度に大きめの容量を選ぶと、長く愛用するうえでメリットです。
256GB|クリエイティブな仕事にも使うなら

画像の加工や動画編集など、パソコンでしかできなかった作業がiPadでも手軽にできるようになりました。そのため、デザイナーやイラストレーターといったプロクリエイターや、YouTube動画制作などでもiPadが使われています。
そうしたクリエイティブな作業では256GB以上の容量があると便利です。高画質な動画や画像をiPadに大量にストックしておくことができるため、スピーディーに作業を行えます。2022年現在のiPadシリーズでは、256GB容量が全てのモデルにラインナップされているため、性能やディスプレイサイズにあわせて選びやすいのもポイントです。
モデル |
iPad 第10世代 |
iPad Air 第5世代 |
iPad mini 第6世代 |
iPad Pro 11インチ 第4世代 |
iPad Pro 12.9インチ 第6世代 |
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画像 |
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発売日 |
2022年10月26日 |
2022年3月18日 |
2021年9月24日 |
2022年10月26日 |
2022年10月26日 |
Wi-Fiモデル |
92,800円 |
116,800円 |
102,800円 |
140,800円 |
188,800円 |
Wi-Fi+セルラーモデル |
116,800円 |
140,800円 |
126,800円 |
164,800円 |
212,800円 |
リンク |
512GB以上|メインマシンとして趣味や仕事でハードに使うなら

500GB以上の大容量ストレージを選択できるのは、iPad Proシリーズに限られます。
iPad Proは11インチと12.9インチの2種類がありますが、コンテンツを楽しむだけでなく、クリエイティブな作業に適したスペックを備えています。
データの大きな4K動画の撮影から編集まで1台でこなせるiPad Proをフルに使いこなすなら、512GB以上の容量があると安心です。
そこまでの用途を想定していない場合は大容量モデルを手に入れるべきかよく検討した方が良いでしょう。むしろiPadの購入費用を抑えることで、キーボードやタッチペンを手に入れた方が使い勝手の面でメリットが大きい場合があります。
モデル |
iPad Pro 11インチ 第4世代 |
iPad Pro 12.9インチ 第6世代 |
---|---|---|
画像 |
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発売日 |
2022年10月26日 |
2022年10月26日 |
Wi-Fiモデル |
512GB:172,800円 |
512GB:220,800円 |
Wi-Fi+セルラーモデル |
512GB:196,800円 |
512GB:244,800円 |
リンク |
iPadシリーズ全5機種の価格をチェック
現在販売されている全5機種について、容量別の価格をご紹介します。
iPad(第10世代)|最新モデルの中でもっとも低価格、スタンダードモデル
- Apple
-
最新モデル Apple iPad(第10世代,10.9インチ, Wi-Fi, 64GB)
- 税込み68,800円(Amazon)
-
ポップな4つのカラー、1,200万画素カメラによる4Kビデオ撮影に対応
-
ホームボタンのないオールスクリーンタイプへと進化し、画面サイズが第9世代から0.7インチ拡大。チップはA14 Bionicを搭載しています。
本体カラーはポップな4色展開で使うのが楽しくなるデザインです。
専用のMagic Keyboard Folioが新たに登場。キーボードとトラックパッドを使えば、クリエイティブな作業がよりしやすくなります。
容量 |
Wi-Fiモデル |
Wi-Fi+セルラーモデル |
---|---|---|
64GB |
68,800円 |
92,800円 |
256GB |
92,800円 |
116,800円 |
iPad mini(第6世代)|携帯性を重視するなら
- Apple
-
iPad mini(第6世代,8.3インチ, Wi-Fi, 64GB)
- 税込み78,799円(Amazon)
-
コンパクトながら、高いパフォーマンス
-
片手で持てるコンパクトサイズの本体に、最大輝度500ニト、8.3インチのLiquid Retinaディスプレイを搭載。重さは約300g、厚さは6.3mmと薄く、小さめのバッグや上着のポケットなどに入れて持ち歩ける携帯性の高さが魅力です。
Apple Pencil(第2世代)に対応し、本体側面にマグネットでくっつけて充電できます。素早く取り出してメモやイラストを書き留めるのに適しています。
容量 |
Wi-Fiモデル |
Wi-Fi+セルラーモデル |
---|---|---|
64GB |
78,800円 |
102,800円 |
256GB |
102,800円 |
126,800円 |
iPad Air(第5世代)|M1チップを搭載、ハイパフォーマンスな1台
- Apple
-
iPad Air(第5世代,10.9インチ, Wi-Fi, 64GB)
- 税込み92,800円(Amazon)
-
M1チップと進化したカメラを搭載、選べる5カラーも魅力
-
動画編集や3Dゲームなど高負荷な作業でも高いパフォーマンスを発揮する、M1チップを搭載。メモリも8GBへと大幅アップ。
背面の広角カメラは第4世代の700万画素から1,200万画素へと進化。Airシリーズ初となる「センターフレーム」機能を搭載し、被写体の動きや人数にあわせてフレームを自動調整。
カラーバリエーションは5色。おしゃれでハイパワーな2022年モデルです。
容量 |
Wi-Fiモデル |
Wi-Fi+セルラーモデル |
---|---|---|
64GB |
92,800円 |
116,800円 |
256GB |
116,800円 |
140,800円 |
iPad Pro 11インチ(第4世代)|M2チップを搭載、クリエイティブな作業にも
- Apple
-
最新モデル 11インチ iPad Pro(第4世代, Wi-Fi, 128GB)
- 税込み124,800円(Amazon)
-
M2チップを搭載、ProResビデオ撮影に対応
-
8コアCPUと10コアGPUを備え、M1チップより処理性能が最大15%、グラフィックス性能が最大35%アップしたM2チップを搭載。
新たにProResに対応し、プロが扱うような高画質な映像の撮影から編集・配信まで1台で完結できます。
容量 |
Wi-Fiモデル |
Wi-Fi+セルラーモデル |
---|---|---|
128GB |
124,800円 |
148,800円 |
256GB |
140,800円 |
164,800円 |
512GB |
172,800円 |
196,800円 |
1TB |
236,800円 |
260,800円 |
2TB |
300,800円 |
324,800円 |
iPad Pro 12.9インチ(第6世代)|最高性能のディスプレイを搭載
- Apple
-
最新モデル 12.9インチ iPad Pro(第6世代, Wi-Fi, 128GB)
- 税込み172,800円(Amazon)
-
最大1,000ニトの明るさに対応したハイエンドモデル
-
5モデルの中で最高性能のLiquid Retina XDRディスプレイを搭載。明るさは最大1,000ニトで視認性を高めています。
画面サイズがもっとも大きく、クリエイティブな作業もしやすいモデルです。
容量 |
Wi-Fiモデル |
Wi-Fi+セルラーモデル |
---|---|---|
128GB |
172,800円 |
196,800円 |
256GB |
188,800円 |
212,800円 |
512GB |
220,800円 |
244,800円 |
1TB |
284,800円 |
308,800円 |
2TB |
348,800円 |
372,800円 |
【監修者おすすめ】私が愛用しているiPadがこちら
編集部より)この章の商品は2021年10月に選定いただきました。

Takaさんのおすすめポイント
僕は2020年に発売されたこちらのモデルを使用しています。性能面ではiPad Air 第4世代に近いといえます。僕はこのiPadで多くのYouTube動画の制作を行ってきましたが、容量は256GBです。本格的に動画制作をするには容量が少ないのでは、と思う方も多いのではないでしょうか? 考えすぎて容量が大きすぎるものを買うのではなく、まずはコストと比較して妥当と考えられる容量を選択するのをおすすめします。「次の買い替えのタイミングでよりベストな容量を選ぶ」くらいの気持ちで選びましょう。
人気サイトの売れ筋ランキングはこちら
容量が足りないなら、クラウドストレージを活用

購入したiPadを使い続けた結果、空き容量がわずかになってしまうとソフトウェアのアップデートができない場合があるので注意が必要です。
空き容量を確保するためには、データを外部のパソコンやハードディスクなどに移したり、不要なデータやアプリを削除したりする方法がありますが、クラウドストレージを使うのもひとつの手です。代表的なクラウドストレージサービスをご紹介します。
- iCloud|Appleが提供しているクラウドサービス、アプリなども含めたバックアップにもなる
- Drop Box|世界的に知られているクラウドサービス、チームでの共有も可能
- OneDrive|Microsoftのクラウドサービス、Officeデータの保存に最適
- Googleドライブ|Googleアカウントがあれば無料で15GBまで利用できる
Appleが提供しているiCloudでは、1つのApple IDで5GBまで無料で利用できます。それ以上の容量を追加すると有料になります。
ストレージプランは50GB(130円/月)、200GB(400円/月)、2TB(1,300円/月)。他のクラウドストレージサービスと比べて大きなメリットが、バックアップ機能です。ドキュメントや写真データだけでなく、アプリデータや使い慣れたホーム画面の配置などまで保管しておくことができます。
iCloudの併用と大容量モデル、どっちがお得?

同じモデルでも容量の違いで本体価格がどれほど違うのか、そして大容量モデルを選ぶのとiCloudの有料プランを契約するのとではどちらがお得なのか見ていきましょう。
まずは64GBと256GBのラインナップで共通している3モデルについて、容量による差額をまとめました。
モデル |
64GB(Wi-Fiモデル) |
256GB(Wi-Fiモデル) |
差額 |
---|---|---|---|
![]() |
68,800円 |
92,800円 |
24,000円 |
![]() |
78,800円 |
102,800円 |
24,000円 |
![]() |
92,800円 |
116,800円 |
24,000円 |
容量を約200GB増やすと、差額は24,000円になります。次に、iCloudの有料プランを利用した場合のコストが以下の通りです。
プラン |
月額 |
年額 |
3年間の利用額 |
---|---|---|---|
50GB |
130円 |
1,560円 |
4,680円 |
200GB |
400円 |
4,800円 |
14,400円 |
2TB |
1,300円 |
15,600円 |
46,800円 |
iPadの買い替え時期を仮に3年とした場合、iCloudで200GBのストレージを3年間利用した際のコストは14,400円です。256GBのiPadを選択した場合の差額24,000円と比べて9,600円お得になることがわかります。

Takaさんのアドバイス
iCloudは大事なデータが失われないように、安全に保管する役目があります。容量が大きいモデルを買うだけでは手に入らないメリットです。また、複数の端末で同じデータを共有できます。例えば、100GB分の画像や動画データをiPhoneとiPadで確認するには、それぞれの端末で100GB容量を消費することになります。ところが、iCloudを活用すると、それぞれの端末の容量を消費することなく、インターネットを介してどちらの端末でも画像や動画を確認できます。もし一部の画像や動画を編集したり送信したりする場合には、クラウドストレージからダウンロードする必要があるため、その分だけ端末の容量を消費することになりますが、全データを保存しておくより端末の負担は大きく軽減することができます。