Culture

動画プラットフォームに氾濫するファスト映画がなぜ生まれるのか、深刻な闇に迫る

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こんにちは。テックキュレーターのシシガミです。

最近InstagramやTikTokなどのSNSで、怪しい日本語のナレーションが入った映画の動画をよく見かけませんか? その動画のコメント欄は大いに盛り上がっているように見えます。

一見するとこれらの動画コンテンツは数字的に素晴らしい成果を上げているように見えますが、実は大きな問題が潜んでいます。未来のインターネットを考える上でも、この問題については無視できないと考えているので、今日はファストコンテンツについて少し突っ込んで解説してみたいと思います。

無断で映画や書籍の内容を要約しSNSに投稿されたコンテンツは「ファストコンテンツ」などと呼ばれています。

SNS上では手軽に情報を消費できる人気のコンテンツである一方、制作者の権利を侵害する可能性が高いコンテンツとして問題視されています。

一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構(CODA)の発表によると、ファストコンテンツによる日本コンテンツの被害総額は約900億米ドルにも上ると言われています。

そして、最近ではこれらの取り締まりも強化されています。事実、YouTubeにファスト映画を軽い気持ちで投稿していた配信者に対し、著作権侵害による損害賠償保証金5億円の支払いを命じる判決が下された事例もあります。

各メディアやネットニュースでも約1年前からファストコンテンツの違法性について報じられています。国内での認知度は高まる一方で、最近では法的責任を逃れる海外からの越境型ニュータイプアカウントが日本国内に向けてファスト映画を配信するケースが増えています。

AI技術の発展により翻訳や自動ナレーション技術が進歩したことで、ファストコンテンツメーカーと権利者の戦いは新たなフェーズへと移行しています。

皆さんは、このファストコンテンツについてどう思われますか?

2022年・オンラインで流通する日本コンテンツの海賊版被害額を推計

一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構(CODA)


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