〈我が家の定番〉「干し芋」の作り方と美味しい食べ方 干し網なしで意外と簡単
甘くて美味しい干し芋。日本では昔から保存食として親しまれてきました。栄養価が高く、砂糖を使っていないので、お子様のおやつにもピッタリ。かみごたえが良く腹持ちも良いので、ダイエット中の間食としても人気ですね。
そこで今回は、干し芋の作り方をご紹介します。干すための道具が必要と思われるかもしれませんが、大丈夫。オーブンを使う方法なら、干し網などを購入しなくても作ることができますよ。他にも、美味しい食べ方や、アレンジレシピもご紹介します。
おすすめの品種
干し芋は、基本的にどんな品種のさつまいもでも作ることができます。中でも「紅はるか」や「安納芋」などは甘みが強く、ねっとりしとした食感があって美味しいのでおすすめです。
さつまいもの大きさは、鍋に入る程度のものが良いでしょう。さつまいもを丸ごと鍋に入れて調理するので、大きすぎるものは不向きです。
干し芋の作り方
基本的な干し芋の作り方
1. さつまいもをよく洗って、皮ごとゆっくりと蒸します。茹でてもOKです。
2. 柔らかくなったさつまいもの皮をむきます。
3. 厚さ1cm幅ほどの薄切りにします。
4. ザルや網に重ならないように並べて、日向で干します。
天気が良く空気がカラカラに乾燥しており、気温が15度程度以下の涼しい時期に、2〜3日干すと完成です。夜露にあたるとカビの原因になるので、夜は風通しの良い室内に移しておきましょう。
オーブンを使った作り方
季節や天候に左右されず、かつ短時間で干し芋を作りたい方にはオーブンを使う方法がおすすめです。簡単にできるので、作り方をご紹介しましょう。
1. さつまいもを洗って、皮ごと蒸し(茹で)ます。時間をかけてじっくりと調理すると、甘みが増して美味しく仕上がりますよ。
筆者撮影
- 蒸し器を使う場合…1〜2時間かけ、じっくりと蒸します。
- 炊飯器を使う場合…炊飯器にさつまいもを入れ、半分浸かるくらいの水を入れて炊飯モードで蒸します。玄米モードがある場合は、そちらの方がゆっくりと蒸されるのでおすすめです。
- 鍋で茹でる場合…さつまいもが被るくらいの水を入れ、鍋を火にかけます。沸騰したら弱火にし、40分ほど茹でます。
2. さつまいもに串がスッと刺さるくらいに柔らかくなったら、少し冷まします。
筆者撮影
3. 手で持てる程度に冷めたら、皮を剥きます。手でも剥けますが、ナイフで少し厚めに皮を剥くと、きれいな黄金色の仕上がりになりますよ。
筆者撮影
4. 1cm幅の斜め切りにします。包丁を少し濡らしてから切るときれいにカットできます。
筆者撮影
5. オーブンを100°に予熱します。
6. 天板にクッキングシートを敷いて、さつまいもを重ならないように並べます。
筆者撮影
7. 1時間加熱します。
8. さつまいもを裏返し、さらに1時間加熱したら完成です。
筆者撮影
オーブンの機種により焼き加減に差がありますので、様子を見ながら調理してください。
今回さつまいもを茹でるのに使用したのが、アサヒ軽金属の「ゼロ活力なべ」です。これは、食堂を営む料理のプロである母から勧められたのがきっかけで、使い始めました。材料と1カップの水を入れて鍋を火にかけ、沸騰して重りが振れたらすぐ火を止めるだけで料理が完成するという鍋。最初は信じられませんでしたが、本当に短時間で美味しい料理が出来上がるので驚きました。
今回のさつまいもの加熱時間は5分ほどでしたが、中まで火が通っていて甘くしっとりと仕上がっていました。普段からカレーや大豆を茹でる際にも使っていますが、短時間でしかも美味しく出来上がるので本当に重宝しています。時間とガス代の節約にもなり嬉しいですね。
干し芋の保存方法
干し芋を保存するには、涼しくて湿気の少ない場所が適しています。気温が低い季節であれば常温でも良いですが、気温が高い季節は冷蔵庫での保存がおすすめです。
冷蔵保存
干し芋を1枚ずつラップでつつみ、ファスナー付きの保存袋に入れます。空気を抜いてから袋の口を閉じ、冷蔵庫で保存しましょう。空気が入っていると干し芋が乾燥して硬くなってしまうので、しっかりと空気を抜くのがコツです。1週間程度を目安に食べ切りましょう。
筆者撮影
冷凍保存
冷蔵保存と同じように、干し芋を1枚ずつラップでつつみ、保存袋に入れて冷凍庫で保存します。保存期間は1ヶ月程度が目安です。
干し芋の美味しい食べ方は?
シンプルに焼くだけで美味しい
筆者撮影
干し芋をトースターやフライパンで温めると、中はねっとり、外は少しカリッとして美味しくいただけます。常温のものとは食感がまるで違うので、一度は試していただきたい食べ方です。焦げやすいので、様子を見ながら加熱してくださいね。
我が家ではパンと一緒にトースターで焼いて、朝食に出しています。手軽に作れる上、子どもでも食べやすくて栄養もあるので、忙しい朝にぴったりのメニューですよ。
アイスやシロップを添えてデザートに
筆者撮影
トーストした干し芋に冷たいアイスクリームを合わせて、デザート風にするのもおすすめです。さらに黒蜜やメープルシロップをかければ、和風にも洋風にもアレンジできますよ。
フライパンでバター焼きに
筆者撮影
さつまいもとバターの相性が良いのはご存じの方も多いのではないでしょうか。フライパンでバターと一緒に焼くと、甘い香りとコクがプラスされ満足感のあるデザートになります。
チーズを載せて焼けばおかずにも
耐熱皿に干し芋を並べ、チーズを載せて焼くだけ。甘くて美味しいグラタンのような一皿の完成です。お皿にご飯とホワイトソースを敷き、その上に干し芋とチーズを載せればドリアにも。同様に、食パンの上に載せてトースターで焼いても美味しいですよ。
すぐできるアレンジレシピ
料理初心者の方でもできる、簡単なレシピをご紹介します。材料はホットケーキミックスと牛乳、砂糖のみ。マグカップ1つで作れるので、洗い物も少なく済むのが嬉しいポイントです。
ホットケーキミックスで簡単蒸しパン
筆者撮影
材料
作り方
1. マグカップに(A)の材料を入れ、よく混ぜます。
2. 干し芋を入れて混ぜます。
3. ふんわりとラップをかけ、600Wの電子レンジで1分半加熱し、中まで火が通ったら完成です。
自分好みの干し芋を作って楽しもう
干し芋は意外と簡単に作れることがわかりました。市販品の干し芋はもちろん美味しいですが、自分で作ればよりリーズナブルに、食べたい分だけ作れて便利ですね。
さつまいもの品種や、蒸し方、干し方によって味わいが変わるので、色々と試してみてはいかがでしょうか。
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