〈プロ解説〉安い電子レンジおすすめ4選 選び方や安い時期も紹介
各世帯への普及率が97%を超えるなど、一家に一台、欠かせない家電のひとつと言える電子レンジ。基本的な仕組みは、食材に含まれる水分をマイクロ波で振動させて温める、というものです。
冷凍食品やコンビニ弁当の温め、肉や魚の解凍、作ってから時間が経ったおかずの温め直しなど、電子レンジはほとんど毎日使います。シンプルな単機能レンジのほか、オーブンレンジ、過熱水蒸気オーブンレンジといった種類があり、価格帯もさまざまです。
そこで、今回は安い電子レンジの選び方やおすすめ商品をご紹介します。
目次
おすすめ・人気商品をまずは一覧で

外観 |
商品名 |
特長 |
サイズ |
重量 |
庫内容量 |
出力 |
オート機能 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
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【筆者おすすめ】シロカ おりょうりレンジ SX-23D152 |
本格的なレンジ調理を楽しめる |
外寸/約幅49.5×奥行37.6×高さ30.2cm、庫内/約幅33.5×奥行33.2×高さ22.9cm |
約9.8kg |
約23L |
1000W、600W、500W、200W相当、100W相当 |
有 |
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【筆者おすすめ】シャープ 単機能レンジ RE-TS171 |
絶対湿度センサーで自動あたため |
外寸/幅47.5×奥行34.7×高さ29.5cm、庫内/幅27.3×奥行31.3×高さ17.7cm |
約14kg |
17L |
550W(50Hz)、700W(60Hz)、500W・200W相当 |
無 |
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【筆者おすすめ】アイリスオーヤマ かんたん両面焼きレンジ IMGY-F181 |
専用容器を使えば焼き物調理が可能 |
外寸/約幅45.7×奥行34.7×高さ27.2cm、庫内/約幅32.0×奥行33.0×高さ18.5cm |
約13.5kg(容器含まず) |
約18L |
500W(50Hz)、600W(60Hz)、200W |
有 |
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【筆者おすすめ】日立 ヘルシーシェフ MRO-S7A |
食材の重さに合わせてオートで過熱水蒸気調理 |
外寸/幅48.3×奥行38.8×高さ34.0cm、庫内/幅29.5×奥行32.3×高さ21.3cm |
約13.5kg |
22L |
レンジ(手動出力)/800W、600W、500W、200W相当・100W相当 |
有 |
電子レンジ、オーブンレンジとは?

電子レンジは、食材に含まれている水分をマイクロ波で振動させて加熱します。水分を含む食材を「温める」ことができる家電です。食材を温める機能だけが搭載された電子レンジを「単機能レンジ」と呼びます。機能がシンプルなので、比較的低価格で購入でき、操作も簡単です。
オーブンレンジは、オーブンと電子レンジ、両方の機能を備えた家電です。オーブンとは庫内の温度を高め、熱により食材を加熱する機能で、ゆっくりと食材の内部まで熱を加えられます。ファンを内蔵したコンベクションオーブンであれば、熱風を循環させて表面をカリッと焼き上げることもできます。
商品によって異なりますが、オーブンレンジには、ほかにも以下のようなさまざまな機能が搭載されています。機能が多く庫内容量が大きくなるほど、価格は高くなる傾向があります。

ポイント解説
この記事ではオーブンレンジを含め、コスパの良い電子レンジを紹介していくので、参考にしてください。
安い電子レンジの選び方、7つのポイント

ポイント解説
続いて、安い電子レンジを選ぶ際に注目したいポイントを7つご紹介します。
① 本体サイズ・庫内容量|家族の人数に合ったモデルを

電子レンジ、オーブンレンジともに、まずは本体サイズをチェックしましょう。設置場所に本体の寸法が収まればよいわけではなく、左右・上部・背面には放熱するための空間も必要です(参考サイト:安全な使い方アドバイス(電子レンジ)/シャープ)。放熱スペースは機種によって異なるので、公式サイトや取扱説明書を確認してください。
また、1人暮らしとファミリーでは必要な庫内容量も変わってきます。単機能レンジなら18Lクラスから選択でき、1人暮らしにぴったりです。2〜3人の少人数世帯なら23L、26Lクラス。4人以上のファミリーや、オーブンで2段調理をしたい場合などは、30Lクラスが適しています。家族構成やライフスタイルに合わせて選ぶといいでしょう。
② テーブル|ターン式は低価格、フラットは掃除がラク

電子レンジのマイクロ波は、庫内に設置されているアンテナから放出されます。
ターンテーブル式は、食材を回転させることでマイクロ波をまんべんなく当てる仕組みです。構造が単純なため低コストで製作でき、低価格な電子レンジに多く採用されています。

フラットテーブル式は、庫内全体にマイクロ波が行き渡るように設計されています。庫内を広々と使えて、掃除もラクな点がメリットです。幕の内弁当などを入れても、ターンテーブル式のように容器が庫内でぶつかったり引っかかったりせずにムラなく温められます。
ただ、ターンテーブル式と比べて構造が複雑になるので、価格は高い傾向があります。
③ 電源周波数|50Hz・60Hz専用に注意、ヘルツフリーの製品も

安い単機能レンジの中には、50Hz専用、60Hz専用と記載されている製品があります。これは東日本と西日本で電源周波数が違うことに対応するためです。
静岡県の富士川あたりと新潟県の糸魚川あたりを境目に、西側は60Hz、東側は50Hzの製品を購入する必要があります。なお、地域に関係なく使えるヘルツフリーの単機能レンジも増えています。
④ 使いやすさ|温め機能がスムーズに操作できるか

毎日のように使う家電のひとつなので、使い勝手のよさは重要なポイントです。中でも使用頻度が高いのが、電子レンジによる温め機能。解凍や各種温め機能がスムーズに操作できるかチェックしましょう。
また、機能が多すぎると逆に使いづらい場合もあります。温めるだけの機能があれば十分なのか、蒸す・焼くといった機能で料理の幅を広げたいのか、目的に合わせて必要な機能を見極めることが大切です。
⑤ オート機能|価格帯によって大きな違い

Photo by iStock
低価格モデルと高価格帯の多機能モデルとの一番の違いが、オート機能の有無です。中には300以上のオートメニューを搭載し、ボタンを押すだけで自動調理ができるオーブンレンジもあります。
また、電子レンジの温めでも、温度センサーや赤外線センサーといった高性能なセンサーを搭載したモデルなら、よりきめ細かな加熱が可能です。

ポイント解説
高価格帯の多機能オーブンレンジに限られますが、Wi-Fi機能を搭載し、スマートフォンからレシピを検索したり、オートメニューの設定を送信したりできる、スマート機能を搭載したモデルが増えています。価格重視ならオート機能を省いた商品を、利便性を重視するなら価格が上がっても高機能なものを選ぶといいでしょう。
⑥ 出力|1000W対応なら素早く温め、オーブンの温度にも注目

電子レンジやオーブンの出力は製品によって異なります。例えば電子レンジの場合、600Wまではほとんどの製品が対応していますが、素早く温められる1000W出力はないモデルもあるのでチェックが必要です。
また、オーブンの場合、最高温度が変わってきます。300℃までが一般的ですが、中には350℃で加熱できる製品も。ピザやハード系のパンなどをカリッと焼きたいときに活躍します。
⑦ 扉の開き方|低い位置なら縦開き、高い位置なら横開き

Photo by iStock
電子レンジの扉には、上から下に開く「縦開き」と、右から左に開く「横開き」があります。
縦開きは、開けた扉の上に食材を一時的に置けたり、利き手がどちらであってもスムーズに開閉できたりする点がメリットです。ただ、開けた扉よりも上に食材を持ち上げる必要があるため、高い位置に設置すると出し入れしにくくなります。

横開きは、高い位置に置いても、扉が邪魔にならず食材を取り出しやすいのがポイント。部屋が手狭な一人暮らしで、冷蔵庫の上に置きたい場合などに適しています。購入する前には、電子レンジ左側の壁や家具に扉があたらないか確認しましょう。設置場所に応じて、縦開きか横開きかを選んでください。
電子レンジの価格帯と安い時期

Photo by iStock
▼単機能レンジ|一般的な価格帯:1万~3万円
単機能レンジの価格は、本体サイズや、ターンテーブルかフラットテーブルかによって大きく左右されます。加熱時間を自動で調整するワンタッチ機能などの有無もポイントです。
▼オーブンレンジ|一般的な価格帯:2万〜8万円
低価格帯の製品は、電子レンジにオーブン機能のみをプラスしたモデルが多いです。高級モデルはスマート機能や独自のデザインを採用するなど、付加機能が充実しています。
▼過熱水蒸気オーブンレンジ|一般的な価格帯:5万円台~
ノンフライの揚げ物やヘルシーな焼き物調理ができ、比較的高価になります。
「気持ち程度のスチーム機能があれば十分」ということであれば、角皿式を採用したスチームオーブンレンジがおすすめ。過熱水蒸気ほど熱くならず食材を焼くような高温調理はできませんが、庫内に水を入れるだけと簡単なので、2万円台から購入が可能です。

ポイント解説
電子レンジやオーブンレンジを安く買うには、年末商戦のほか、春の新生活シーズンが狙い目です。また、最新の機能にこだわらないなら、モデルチェンジ後の型落ち製品を狙うと、ハイエンドモデルでも比較的安く購入できます。
続いては、筆者が選ぶ安い電子レンジ4選

おすすめポイント
庫内容量は約23Lのコンパクトな単機能レンジ。レンジ機能で簡単に本格的な料理を楽しめる54種類の自動メニューを搭載しています。中華の炒めものも油の使用量を抑えられるなど、ヘルシーな調理が可能です。また、最大1000W対応の高出力インバーターを搭載。ごはんや飲み物など、使用頻度の高いメニューには専用ボタンがあり、簡単に操作できます。大型のディスプレイも搭載し、白色バックライトで見やすいのが特徴です。


おすすめポイント

おすすめポイント
専用の両面焼き容器が付属する両面焼きレンジです。ふたの高さを変えれば片面焼きもできます。レシピブックには、ハンバーグや焼き魚、ハムエッグなど18メニューを掲載。温めるだけでなく、おかず調理もできるのが便利です。ヘルツフリーで、温めは50Hz地域では500W、60Hz地域では600Wになる仕組みです。最長15分のタイマー付きで、自動あたためメニューにはごはん、飲み物、お弁当の3種類を用意。ワンタッチで温められ、時短に役立ちます。

▼「かんたん両面焼きレンジ IMGY-F181」を紹介する公式動画がこちら

おすすめポイント
5万円以下ながら過熱水蒸気調理ができるオーブンレンジ。重量センサーを搭載し、食材の重さから加熱量を算出して自動で調理を行います。フラットな庫内のため、お手入れも簡単です。庫内容量は22Lとコンパクトで少人数世帯に適しています。自動での加熱なら最高1000Wの出力に対応。あたためもオーブン調理も、セラミック製の日立独自「外して丸洗いテーブルプレート」1枚で可能ですオートメニューは94種類(レシピは121)を搭載。過熱水蒸気を使ったノンフライ調理ができるほか、下ごしらえした冷凍食材を解凍不要で焼き上げる「冷凍から焼き物」など、多彩な機能を備えています。

外観 |
商品名 |
特長 |
サイズ |
重量 |
庫内容量 |
出力 |
オート機能 |
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【筆者おすすめ】シロカ おりょうりレンジ SX-23D152 |
本格的なレンジ調理を楽しめる |
外寸/約幅49.5×奥行37.6×高さ30.2cm、庫内/約幅33.5×奥行33.2×高さ22.9cm |
約9.8kg |
約23L |
1000W、600W、500W、200W相当、100W相当 |
有 |
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【筆者おすすめ】シャープ 単機能レンジ RE-TS171 |
絶対湿度センサーで自動あたため |
外寸/幅47.5×奥行34.7×高さ29.5cm、庫内/幅27.3×奥行31.3×高さ17.7cm |
約14kg |
17L |
550W(50Hz)、700W(60Hz)、500W・200W相当 |
無 |
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【筆者おすすめ】アイリスオーヤマ かんたん両面焼きレンジ IMGY-F181 |
専用容器を使えば焼き物調理が可能 |
外寸/約幅45.7×奥行34.7×高さ27.2cm、庫内/約幅32.0×奥行33.0×高さ18.5cm |
約13.5kg(容器含まず) |
約18L |
500W(50Hz)、600W(60Hz)、200W |
有 |
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【筆者おすすめ】日立 ヘルシーシェフ MRO-S7A |
食材の重さに合わせてオートで過熱水蒸気調理 |
外寸/幅48.3×奥行38.8×高さ34.0cm、庫内/幅29.5×奥行32.3×高さ21.3cm |
約13.5kg |
22L |
レンジ(手動出力)/800W、600W、500W、200W相当・100W相当 |
有 |
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