【Apex】武器の選び方を腕前別に解説 トップは「ラウンド2のリング」を見て武器を決める
こんにちは、Cabbagestです。
今回は「Apex Legends(以下、Apex)」の武器について解説していきます。というのもApexには非常にバリエーション豊かな武器が登場しますが、バトロワの性質上いつも同じ武器が使えるとは限りません。ランダム性も考慮した上での「武器選び」は意外と奥が深い要素なんです。
腕前に合わせたおすすめの武器を紹介しつつ、普段競技シーンで戦うプレイヤーがどんなことを考えて武器を選んでいるのかも解説していきます。
腕前別の「おすすめの武器」
初心者は「弾数の多い武器」で交戦距離を意識
まずは初心者におすすめの武器から。
やはり使いやすいのはR-301やVK-47フラットライン、L-STAR、ランページあたりのアサルトライフル(AR)やライトマシンガン(LMG)です。どの距離でも戦えて、弾数の多さでゴリ押せる……言うなれば「ミスが許される銃」ですね。
初心者でも使いやすいVK-47フラットライン
特に301とフラットラインはどのサイトでも狙いやすく、全てのレンジで戦える銃です。近距離は腰だめで、それ以外はADS(サイトを覗いた状態)で撃つなど、交戦距離に応じた撃ち方を意識しましょう。
同じくらい使いやすく、慣れればアタッチメント無しでも戦えるのがサブマシンガン(SMG)です。ライトアモ系の武器では序盤から終盤まで戦えるR-99が強力ですが、反動が高いので中距離は制御が難しい点に要注意。
特に「エマージェンス」シーズンではオールレンジで戦える武器が増えた結果、制御しづらいR-99は同じライトアモ系ならR-301に、SMG系なら後述のボルトSMGに取って代わられることも増えました。それでも近距離では驚異になる武器になり得ます。
なお、以前は上位武器が見つかるまでアタッチメントをつけておく武器として優秀だった「手羽先」ことオルタネーターは、「エマージェンス」シーズンからApex史上最恐のアタッチメント「ディスラプター」がついた状態でケアパケ武器となりました。アーマーに対して特大ダメージが入るこの武器はリロードも速く安定性もあるので、現在最強のSMGです。
逆にケアパケ武器から通常武器になったプラウラーバーストPDWは性能ほぼそのままに、バースト射撃モードのみ選択できる仕様になりました。近距離制圧力は他のSMGと比べてかなり強力で、ショットガンのような運用ができる銃です。バースト5発を当てられるかに全てがかかっているので、初心者向けとは言いづらいですが……。
手羽先ことオルタネーター
使いやすさに話を戻すと、ボルトSMGも強いです。エネルギーアモ系で中距離でも偏差撃ちしなくていい高弾速が強いですね。2倍スコープのレンジでも戦えるほどの汎用性がありますが、唯一の弱点は弾数不足に陥りやすいこと。味方と使用する弾が被っていると、絶対に足りなくなってしまいます。
ボルトSMG
初心者のうちはなかなか意識しづらいかもしれませんが、「味方と違う種類の弾を使う」ことも武器選びではポイントです。弾不足になる可能性を下げられますし、「戦闘後に倒した敵の弾丸を味方に分配している間に漁夫られる」リスクも減ります。
ちなみに弾数が多い銃でも、リコイルのクセがかなり強いハボックやディヴォーション、オーバーヒートするL-スターEMGなどはちょっと特殊なので初心者にはあまりおすすめできません。エネルギーアモが枯渇する問題もありますし。
とはいえターボチャージャー付きのディヴォーションは近距離でも恐れず突っ込める最強の武器になるので、ある程度アタッチメントがそろっている状態であれば拾いたい武器と言えます。
L-スターも「エマージェンス」シーズンから仕様が変わり、ディヴォーションと並ぶ最強のエネルギー系LMGになりました。バレルとマガジンを装着できるようになり、オーバーヒートもほぼ気にならず、リコイルも大幅に減少。弾が大きすぎて連射時に敵が見えなくなる欠点にも修正が入りました。使いこなせれば、現環境で最強の中距離武器になります。
仕様変更で強くなったL-スターEMG
僕はディヴォーションをよく使いますし、ディヴォーションがなければ迷わずL-スターを持ちます。
当てられたら強いウィングマン
続いて中上級者向けにおすすめしたい、ウィングマン。近距離から遠距離までカバーできて、120発もあれば最後まで弾切れしない燃費の良さが魅力のリボルバーです。ハンドガンは構えている時にも素早く移動できるので、しっかり移動して相手を混乱させながら撃ちましょう。
アイアンサイトが少しでも見やすいように、レジェンダリースキンを使う人が多いウィングマン
ただ独特なクセがあるので、とにかく使いまくって動く相手に当てる感覚に慣れるしか練習法はありません。逆に言うと使い続けていないと当て方を忘れてしまう、難しい銃です。
ウィングマン以外のハンドガンについては……モザンビークとP2020は少しだけ強化されましたが、あくまで初動での戦闘が限界。相手が青アーマー以上だと絶望的です。
偏差と弾持ちを意識できるようになったらロングレンジ武器に
遠距離を得意とするマークスマンライフル(DMR)とスナイパー(SR)のカテゴリも中級者以上向けの武器と言えます。
こちらは距離に応じて弾丸の落下や敵の移動先予測して射撃する「偏差撃ち」が必要で、その感覚を身につけなければ当たらない武器です。戦闘時には前衛の2人が詰めているタイミングで最後方から相手の顔面に叩き込むといいでしょう。
DMRのおすすめはG7スカウト。一時期猛威を奮っていてた「弓」ことボセックコンパウンドボウは今でも性能は優秀なんですが、どうしても弾切れしてしまうのであまり使われなくなりましたね。
DMRでおすすめのG7スカウト
30-30リピーターはレバーアクションがカッコいいくらいですが……アタッチメント「シャッターキャップ」をつければ近距離でショットガン代わりに使える優秀な武器になります。とはいえ、中距離戦で当てづらいのが玉に瑕。
そしてSRはどれも距離に応じた計算が必要なのですが、唯一の例外にして最高に使い勝手がいいのがチャージライフルです。弾が即着なのでエイム練習のような感覚で相手をなぞるだけでダウンが取れてしまう、撃つ側は愉悦、撃たれる側は地獄な銃です。
使い勝手が最高なSR、チャージライフル
チャージライフルは競技シーンでは必ずと言っていいほど使われる武器になっていて、高所を取っている時にアーマーを育てたり、遠距離の戦いに介入してキルを拾ったりと大活躍です。
弱点は1発撃つのにスナイパーアモを2個消費する燃費の悪さで、あまりの楽しさに撃ちすぎるとあっという間に弾切れを起こします。対策としては気をつけて撃つか、沢山弾丸を持つか、ローバを編成に入れるか。3つ目は「敵に回るといい気分じゃない編成」ナンバーワンではありますが……。
もうひとつSRをおすすめするなら、弾数が一番多いうえに「英雄の軌跡」シーズン中頃にダメージが引き上げられたロングボウDMRです。ベースダメージが60なので3発当てれば青アーマーがダウンし、ヘッドショットなら100ダメージ以上出る強さ。アタッチメントの拡張性が高く、Lv3拡張マガジンをつければ12発撃てるので、撃ちもらしても他SRと比べると圧倒的にダウンを取りやすいです。
現時点で最強レベルのSR、ロングボウDMR
EVA8を軸に、それぞれの強さがあるショットガン
このゲームでは多くの戦闘が近距離で決着するので、ショットガン(SG)は今や上級者にとっては必須といえる武器になりました。
SGはレートが遅くなるにつれて一発外す重みが増すので、最も融通が効くのは「何発か外しても大丈夫」なEVA-8オートです。すれ違いざまに相手のパーソナルスペースを侵害する勢いでこすり付ければ、(他の武器が弱体化されたこともあって)純粋な瞬間火力が強力。人気の武器ですよね。
何発か外しても大丈夫なEVA-8オート
ただEVA-8が一強ではなく、その他のSGにもそれぞれ強みがあります。たとえばマスティフは射程距離が長いので7~8mの距離でも芯を食えば60以上のダメージが出せ、遮蔽物から出入りしながら駆け引きが狙えます。
さらに上級者向け……というか「ロマンある性能」になったのはピースキーパーで、ドアを挟んだ攻防では1発100ダメージの火力が脅威となります。装填数は少なくミスは許されませんが、室内戦で食らえば一瞬何が起こったのか理解できないほどの瞬間火力が光るSGです。
ロマン武器、ピースキーパー
レジェンドとリングで武器を選ぶことも
それぞれの武器の特徴を説明した上で、実際にマップに降下してからの「武器選び」について話していきましょう。
Apexのレジェンドには、それぞれ相性のいい武器があります。「ドームファイトをするジブラルタルにはショットガンが必須!」など、セオリーを聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
と言っても、完全に「このレジェンドはこれ!」と決まっているのはジブくらい。他は編成の中でどんな役割を持つかによって適して武器は変わります。
役割とインファイト時の「30秒ルール」
たとえばレイスのような回避系アビリティを持った前衛タイプのレジェンドはSMGとの相性がいいですね。戦闘になれば積極的に敵との距離を詰めてダウンを奪い、スキルを使って離脱して回復に繋げられます。パスファインダーのように相手が予期していない射線で攻撃を取れるになります。
対してブラッドハウンドやクリプトのように回避スキルを持たないレジェンドは超接近戦には向かず、中距離に強いARを持つことが多いですね。ただ最近はレイスの弱体化もあって、時に敵ジブのドームシールドに向かって「勝つか負けるかだ!」と飛び込まなければいけないケースも増えました。
接近戦を展開する際にはグレネード系を投げ込んで有利な状況にしてからスタートすることを意識しつつ、僕は大体「30秒ルール」の中でインファイトするようにしていました。
30秒以上戦闘を続けると、勝っても負けても漁夫にやられてしまいやすくなります。長引きそうなときは、あえて第3のチームと自分のチームで敵を挟み込めるように誘導することもあります。
スピーディーなゲームなのでこうした判断は難しいのですが、自分の、もしくは自チームの戦闘スタイルに合わせたレジェンドと武器を選ぶことが肝心です。
ラウンド2、3で最終リングを予測した立ち回りに
リングの位置で武器を選ぶ、というのも大きなポイントです。いくらアタッチメントがそろったSMGでも、開けたエリアでSRと対峙すると腐ってしまいます。
競技シーンのプレイヤーはラウンド2のリング予告を見てある程度の最終リング位置を予想しつつ、その段階で「屋内で乱戦になりそうだからSGは必須だな」「このエリアは高所を取れたら撃ち放題だから誰かSRを持っておこう」と計画を立てることが多いです。終盤になるほど武器を交換している時間がもったいなくなるので、初心者であればラウンド3あたりのリングで「最終リングで適した武器」を判断する練習をしてみるといいと思います。
リングによっては武器だけでなくスコープ倍率も重要になります。近距離でも中距離でも戦いそうな場合には、ライフル系に高倍率スコープを、相方となるSGに1倍スコープを装着しておく小技もあります。近距離戦になった場合はライフルに1倍スコープを装着して、ショットガンはアイアンサイトで撃つ。今日から使える便利テクニックですよ!
あるものを上手に使えることが一番の理想
誰しも好きな武器・得意な武器はあると思いますし、大会でも「これ得意なら持ってよ」という場面ももちろんあります。ただ、バトルロイヤルゲームである以上は見つけた武器で戦わなければいけませんし、どれも上手く扱えることが理想です。僕も普段から、射撃場で特定の武器ばかり練習するのではなく、ランクマッチに潜りながら色んな銃を使うように意識しています。
今回はフロアドロップの武器を中心に解説しましたが、まだまだどの武器でも語れるポイントはいっぱいありますし、競技シーンならではの視点もあります。
それこそ「チャージライフルの苦い思い出」なんて、どのトップ選手に聞いても無限に出てきそう……まぁ、撃っていいのは撃たれる覚悟がある人だけなんですよね。
今後、そんな話も紹介できればと思いますので、ぜひ配信もチェックして、どんどん質問してもらえたらなと思います!
(語り手 Cabbagest/構成 ハル飯田)
【プロフィール】Cabbagest
(C)2021 Electronic Arts Inc.
【この記事を書いた人】
ハル飯田(ゲームライター・キャスター/GAMEクロスリポーター)
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