Culture

「MegaBots vs クラタス」日米ロボット対決が8月に決定!

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巨大な戦闘ロボットの開発を手がけるカリフォルニア州のスタートアップMegaBots社。数々のTVゲームや映画、漫画を見て育った優秀なエンジニアでもあるGui Cavalcanti氏とMatt Oehrlein氏が「最大・最強の巨大ロボットの製造」を目標に掲げ2014年に創業した。同社はフィクション世界に登場する、人間が搭乗して操縦する夢の巨大戦闘ロボットを最新技術で実現し、ゆくゆくはロボット同士の決闘リーグを創立するという壮大な野望のもと日々活動を続けている。

アメリカから日本へ叩きつけられた挑戦状


MegaBots社は2015年、日本の水道橋重工社に対し、Youtube上で挑戦状を叩きつけた。それに対し水道橋重工は、「ぶん殴って倒した方が勝つ」というシンプルな格闘戦のもと、決闘を受けて立つことを宣言し話題を呼んだ。


対決にあたり、巨大ロボットの搬入規則や開催場所の交渉から安全面での問題など、様々な障壁にぶつかり難航した本企画だったが、今年8月、それらを乗り越え遂に決闘が開催されることが発表された。

一人の鍛冶職人が生んだ巨大ロボット「クラタス」


2012年のワンダーフェスティバルで一般公開され多くの注目を集めた水道橋重工の誇る「クラタス」。人が搭乗して自在に操縦でき、タイヤ走行による自走が可能な全長4m級のエンジン駆動人型四脚巨大ロボットだ。生みの親は金属造形作家、倉田光吾郎氏。ヒューマノイドロボット用インターフェースを開発するロボット研究者の吉崎航氏と共に開発された。

鍛冶屋だった父親の背中を見て育った倉田氏は、高校の夏休み頃から鉄を使ったものづくりを始めたという。自分がやりたいことがまず始めにあって、それに向かって勉強しながら進んでいくというスタイルでものづくりを楽しむと語る同氏。4mサイズの巨大ロボットが実際に動き乗ることができたら、ただ面白いだけじゃない何かが起きるのではないか。そんな感情の芽生えから、本ロボットは生まれた。

専用シミュレーターを搭載し、誰でも乗りこなせることをコンセプトに開発され、実際にAmazonで1億2000万円という価格で一般販売も行われているクラタス。あくまで一般の方々へ向け開発された背景を持つ本ロボットだが、今回の突然の挑戦状を受け、倉田氏は決闘を受けて立った。そこには、「巨大ロボットは日本の文化だから海外に取られたくない」という熱い想いがあったという。

ゲームや映画で夢見た世界を -「Megabots Mk. III」


学生時代に影響を受けたTVゲームが原点だというMegaBotsチームは、近年のスマートな巨大ロボではなく、当時よく見られた分厚くて角張った戦闘向きスタイルを好み、数度に渡るヴァージョンアップの末、重さ約12トンの巨大ロボット「MegaBots Mk. III」を完成させた。

ロボット工学で様々なシステム開発を手がけてきた中で、テクノロジーの進化により開発者の誰もが一度は夢見る「SF世界のようなロボットを開発できる時代」がやってきたことを受け、MegaBotsを立ち上げることを決意したという。

まるで人々の夢を一身に背負うように、クラウドファンディングによる資金調達や様々な宣伝活動を行ってきたMegaBots。巨大チェンソーや銃など、様々な武器を試しながら改良を続け進化し、集大成ともいえるMk. IIIの姿が出来上がった。


日米のプライドを賭けたロボット対決は8月に!


大々的な宣伝や資金調達でロボットを進化させてきたMegabotsに対し、そうした活動を行わず「あくまで日本のやり方で勝負する」として情報を隠してきた水道橋重工。決闘は両社のYoutube channelにてライブ配信される予定となっている。
日米のプライドを賭けた夢の対決の行方は果たして…?

MegaBots

courtesy of MegaBots Inc.

クラタス

courtesy of 水道橋重工


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