〈プロ解説〉クーラーボックス、おすすめ21選 アウトドアにどれを持っていく?
食材の保冷や釣った魚を入れて鮮度を保つクーラーボックス。容量や材質などが異なる豊富な種類の中から、キャンプや釣りなど用途にあわせて選ぶ必要があります。
そこで今回は、キャンプも釣りも本気で楽しむキャンプYouTuber タナさんに、クーラーボックスの選び方やおすすめ商品を解説していただきました。ぜひ参考にしてください。
目次
まずは、タナさんが選ぶクーラーボックス5選
おすすめポイント
シマノの最上級シリーズ「フィクセル」の中でも最高品質のモデルです。保冷力の高い真空パネルを全6面に使用。クーラーボックス内容量の20%の氷を入れた場合、4日半以上持つ設計です。たとえ真夏の連泊キャンプでも、最後まで食材をしっかり冷やせます。フタは両開きのため左右どちら側からも開けられ、狭い岩場でも向きを変えずに使えます。さらに大人が座っても問題ない強度で、底には滑り止めゴム付き。キャンプや釣りの際は、椅子やテーブル代わりにもできます。持ちやすいハンドルのほか、ショルダーベルトも付属し、持ち運びしやすいのもポイント。できるだけ快適にキャンプや釣りを楽しみたい方におすすめです。
おすすめポイント
ローバーのアイコン商品である「RollR(ローラー)」シリーズは、ポップなカラーが印象的なかわいいデザインです。最大の特徴は、大きなタイヤ。オフロードも走行できるテレーンタイヤを採用し、草原や砂浜もスイスイ移動可能です。階段も上れる高性能ぶりで、車の横付けができないキャンプ場での運搬に役立ちます。また付属の収納ボックスも秀逸。クーラーボックス上に装着すれば、キャンプ用具を一緒に運べます。クーラーボックスを椅子代わりにする際には、折りたためばクッションに。もちろん収納ボックス単独の使用も可能です。保冷力が高く、持ち運びやすいクーラーボックスを探している方におすすめです。
おすすめポイント
厚手の生地を使用したカジュアルな雰囲気のキャンバスシリーズは、AOクーラーズの定番商品です。350ml缶12本と氷2.2kgが収納できるソロキャンプ向きのサイズで、ピクニックや海水浴などにも気軽に持って行けます。両サイドのバックルを外せば、直方体からトートバック型に変形。収納力がアップし、2Lペットボトルなど背の高い物も収納可能です。保冷力も高く、外気温35度の環境で約27時間も氷を保持できます。いつも荷物を積むのに苦労する人や、男前なテントサイトを作りたい方におすすめです。
おすすめポイント
アメリカンヴィンテージスタイルのデザインがかっこよく、フロント部分の栓抜きが、さらにレトロな雰囲気をプラスしています。テントサイトのおしゃれ度をグッと上げてくれるクーラーボックスです。レトロな見た目に反し、機能は最新式。本体だけでなく、フタにまで入った断熱材の厚さは3cmもあり、しっかりと冷気を閉じ込め、約4日も保冷力が持続します。さらにワンタッチでロックできるラッチロック付き。容量は51Lで、1泊の4人キャンプに適しています。使い込むほど味が出るルックスなので、ステッカーなどを貼って個性を出したい方におすすめです。
おすすめポイント
2021年、発売以来初めてのモデルチェンジが行われ、保冷力が高まり、ネックだった重さを1kg軽くすることに成功。無骨でかっこいい雰囲気はそのままに、横型から縦型に大きくスタイルチェンジし、2Lペットボトルを立てて入れられるようになりました。容量は約22.7Lと、ソロ・デュオキャンプにぴったりなサイズです。イエティユーザーに多いのが、小さめサイズの2個持ちスタイル。大きいクーラーボックス1つを使い回すより、ソロ・デュオキャンプでは1個、グループキャンプでは2個のように、シーンによって使い分けると軽快に動けます。ソロキャンプ・グループキャンプどちらも楽しみたい方におすすめです。
クーラーボックスの選び方
ここからは、クーラーボックスの選び方について5つのポイントを解説します。
▼なお、おしゃれなクーラーボックスを探している方は、以下の記事もあわせて参考にしてください。
① 使い道・場面を明確にする
ポイント解説
クーラーボックス選びで重要なのが用途です。メインの使い道を決めて、使用シーンに適した商品を選びましょう。
キャンプ|グループや連泊なら大容量
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グループキャンプや連泊であれば、大きな容量が必要になります。対してソロキャンプやバイク・公共交通機関で移動する場合は、軽量さや運びやすさの方が重要です。自分のキャンプスタイルに合わせて、必要な機能を備えたものを選びましょう。
また、見た目も大切なポイント。おしゃれなアイテムはテントサイト(テントやその周り)を華やかにし、キャンプをより楽しくしてくれます。
ポイント解説
ナチュラルな雰囲気のテントサイトを作りたいなら、レトロ感のあるクーラーボックスがおすすめ。男前なかっこいいレイアウトにしたいなら、シンプルで無骨なデザインが良いでしょう。
釣り|保冷力や運びやすさがポイント
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まず重要なのが保冷力です。釣った魚の鮮度を保つため、保冷力が高いものを選びましょう。
足元が不安定な岩場や船上で、1人でクーラーボックスを運ぶこともあります。ショルダーベルト付きなど、運びやすいものだと便利です。
また、使用後の洗いやすさもポイント。魚の臭いが移っても、すぐに洗えるものを選びましょう。水抜栓付きやフタが外せるタイプは、洗いやすくておすすめです。
② ハードタイプかソフトタイプか
ポイント解説
クーラーボックスにはハードタイプとソフトタイプがあり、使い方や重視するポイントによって選ぶべきタイプが異なります。
ハードタイプ|保冷力が高く、連泊向き
金属や樹脂など、硬い素材で作られていて、高い保冷力が魅力です。中には最大10日も氷を保持できる商品も。夏の連泊キャンプや炎天下の釣りに対応できます。
デメリットとして「重い」「場所を取る」ことが挙げられます。キャスター付きを選んだり、必要最低限のサイズを使用したりと工夫が必要です。
ソフトタイプ|軽量で持ち運びやすい
布やビニールなど、柔らかい素材で作られていて、軽さと運びやすさが魅力です。折りたためるので、収納場所に困りません。
また、多少なら形が変わるため、中に入れる荷物が多くても押し込めるのがメリットです。保冷力においてはハードクーラーに劣るとされてきましたが、外気温49度で約24時間も氷を保持できるものなど、最近では遜色ない商品も増えています。
③ 人数・目的に合った容量を選ぶ
Photo by iStock
キャンプの場合、1泊のソロキャンプでは10〜20L程度、4人くらいのキャンプでは50L程度の容量が必要です。2泊する場合は、上記のおよそ倍程度の容量があると良いでしょう。
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釣りで使用するなら、狙う魚のサイズによって容量を決めるのが鉄則です。大まかに以下のように分類します。
魚のサイズ |
容量 |
---|---|
小型魚(アジ、キス、イワシ、メバルなど) |
6~15L |
中型魚(ハマチ、クロダイ、ハタ、カレイなど) |
15~30Ⅼ |
大型魚(ブリ、サワラ、カンパチ、マダイなど) |
30~60L |
④ 保冷力を求めるなら断熱材に注目
ポイント解説
クーラーボックスの壁内に使われている断熱材は主に3種類あり、素材によって保冷力や価格が異なります。それぞれどのような特性を持っているのかご紹介します。
真空断熱パネル|保冷力が最も高い
最も保冷力が高い断熱材。パネル内を真空にして、熱伝導を限りなくゼロに近づけます。
発泡スチロールの約10倍の断熱効果を誇り、炎天下で使用される釣り用クーラーボックスに多く採用されています。高性能な素材ですが、重いことや高価な点がデメリットです。
ウレタンフォーム|厚みが増すほど保冷力アップ
真空断熱パネルに次いで保冷力が高いのが、ウレタンフォームです。ウレタンフォームの厚みが増すほど、保冷力が高まります。
保冷力が数日間持続するものを選べば、連泊キャンプでも最後まで食材を冷やすことが可能です。価格は性能により幅がありますが、真空断熱パネルより安い傾向にあります。
発泡スチロール|安くて軽く、日帰りにおすすめ
手頃な価格で購入でき、軽くて運びやすいのがメリットですが、上記2つに比べると保冷力はかなり落ちます。そのためピクニックやBBQなど、日帰りでの使用に適しています。
⑤ ハンドルや運びやすさを確認
ポイント解説
クーラーボックスは、飲み物や食材を入れると重くなるので、持ち運びやすさも大切なポイントです。
キャンプ|大容量なら2人で運びやすいものを
Photo by iStock
グループキャンプで使うような50L以上の大型クーラーボックスの場合、食材を入れるとかなり重く、1人で運ぶのはひと苦労です。
両サイドに持ち手が付いているタイプや、両サイドを1本のハンドルで繋いでいるタイプなら、2人で持って運びやすいでしょう。もしくはキャリー付きなら、駐車場とテントサイトの距離が離れていても、楽に運搬できます。
また徒歩や公共交通機関を使ったキャンプなど、荷物を最小限にしたい場合は、軽量で使用後は折りたためるソフトクーラーがおすすめです。
釣り|片手で持てるタイプがおすすめ
釣りの場合は、片手で持てるハンドル付きの商品がおすすめです。クーラーボックスで両手が塞がっていると、足場の悪い岩場でバランスを崩して転倒する危険性が高くなります。運ぶ際は片手を空けておけると安心です。
また小〜中サイズのクーラーボックスなら、両手が空くショルダーベルト付きもおすすめです。大型サイズが必要な場合は、運搬が楽なキャリー付きを選ぶと良いでしょう。
クーラーボックスのおすすめメーカー
ポイント解説
多くのアウトドア・釣り具メーカーから、特におすすめのメーカーを5つご紹介します。
シマノ
自転車メーカーとしての顔も併せ持つ、釣り具メーカー。幅広いサイズや性能、価格帯の商品を揃え、釣り具の国内シェアはトップレベルです。岸壁や岩場に置いたり、椅子代わりに使用したりするのを想定して、耐久性の高い商品を販売しています。
また頑丈さと同時に、軽量さも兼ね備えています。さらには片手で引くだけで簡単に開閉できるレバーなど、便利な機能が搭載されているのが特徴です。
ローバープロダクツ
2016年にアメリカのコロラド州で生まれた、アウトドアメーカー。日本では2019年から、本格販売が始まりました。継ぎ目のないロトモールド製法により、優れた耐久性と保冷力を誇ります。
またデザイン性の高さも魅力です。アメリカ生まれらしいポップなカラー展開で、テントサイトを明るくおしゃれにしてくれます。
AOクーラーズ
アメリカのソフトクーラー専門メーカー。日本での一般的な知名度はまだまだですが、アメリカ国内では高い人気を誇ります。「軽量だけど保冷力はいまいち」というソフトクーラーのイメージを覆す、高い保冷力が魅力です。
ソフトクーラーの断熱材の厚さは、通常1cm程度が一般的ですが、AOクーラーズは1.9cmと約2倍。内部素材に縫い目がないのもあわさり、冷気をしっかり保持してくれます。
さらに布製ならではの、カラーバリエーションの豊富さも魅力の1つです。テントサイトの雰囲気に合ったカラーを選べます。
コールマン
120年の歴史がある、アメリカの老舗アウトドアメーカー。確かな品質と適正価格で、初心者からベテランまで多くのアウトドア愛好者に支持されています。魅力は、何といってもバリエーションの豊富さです。
BBQやピクニックで気軽に使えるものから、連泊キャンプにも対応できるハイスペックなものまで、さまざまなサイズや性能、価格帯のクーラーボックスがラインナップされています。
イエティ
2006年にアメリカのテキサス州で誕生した、クーラーボックスメーカー。既存製品の耐久性に不満を持った兄弟が、堅牢なクーラーボックスを作るために設立しました。
そのためイエティのクーラーボックスの魅力は高い耐久性。また質実剛健なデザインも、魅力の1つです。流行の無骨キャンプスタイルにぴったりで、多くのキャンパーの憧れです。
▼グリズリーでも壊せないクーラーボックス
〈編集部PICK UP〉クーラーボックス、人気メーカーの売れ筋商品
Moovoo編集部
数あるクーラーボックスの中でもECサイトなどで売れ行き好調な、人気メーカーの商品を紹介します。
ハードタイプのクーラーボックス8選
ソフトタイプのクーラーボックス8選
外観 |
商品名 |
特長 |
サイズ |
重量 |
容量 |
断熱材 |
保冷力 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
【筆者おすすめ】 シマノ(SHIMANO) フィクセル ウルトラ プレミアム NF-030V |
全6面に真空パネル+発泡ウレタン採用 |
幅58.3×奥行35×高さ35cm |
7.7kg |
30L |
6面真空パネル、発泡ウレタン |
外気温31度で110時間 |
|
【筆者おすすめ】 ROVR(ローバー) ROLLR 45 ホイール付きクーラー |
頑丈なオフロード仕様タイヤで移動も簡単 |
幅57×奥行53.3×高さ49cm |
約19kg |
42.5L |
記載未確認 |
最大10日 |
|
【筆者おすすめ】 AO Coolers(エーオークーラー) Mossy Oak ブレイクアップカントリーシリーズ 12パッククーラー |
ソロキャンプや少人数利用にぴったり |
約幅36×奥行18×高さ30cm |
905g |
約11L |
ポリウレタン(厚さ1.9cm) |
外気温35度で約27時間 |
|
【筆者おすすめ】 コールマン(Coleman) 54QTステンレススチールベルトクーラー 2159596 |
ステンレス製のおしゃれなデザイン |
約幅62×奥行42×高さ41cm |
約7.5kg |
約51L |
ウレタンフォーム(厚さ3cm) |
約4日 |
|
【筆者おすすめ】 YETI ローディ24 ハードクーラー |
内部の高さは約33cm、スリムな縦型 |
幅41.91×奥行35.56×高さ44.45cm |
5.81kg |
約22.71L |
ポリウレタン(厚さ5cm) |
記載未確認 |
|
コールマン(Coleman) ハードクーラー テイク6 |
夏場のランチボックスにぴったり |
約幅28.5×奥行20×高さ18cm |
約800g |
約4.7L |
発泡ウレタン |
記載未確認 |
|
アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA) HUGEL クーラーボックス 20L VITC-20 |
高い断熱性で約40時間冷たさをキープ |
約幅55.1×奥行34.8×高さ34.2cm |
約5.5kg |
約20L |
6面真空断熱パネル(グラスウール・アルミシート)、発泡ウレタン |
40度の環境下で約40時間保冷 |
|
Snow Peak(スノーピーク) ハードロッククーラー 40QT UG-302GY |
水抜きがスムーズな大型ドレーンホール付き |
64.8×40.6×高さ39.1cm |
11kg |
38L |
記載未確認 |
記載未確認 |
|
STANLEY(スタンレー) クーラーボックス 6.6L |
ソロキャンプにおすすめのサイズ |
約幅33.8×奥行28.3×高さ22.3cm |
約1.853kg |
6.6L |
記載未確認 |
11度以下(8時間) |
|
ダイワ(DAIWA) トランクマスターHD II VSS6000 |
大容量&ロングボディータイプ |
幅41.5×奥行102.5×高さ33.5cm |
11.2kg |
60L |
5面真空パネル、スチロール |
氷残存率133時間 |
|
イグルー(Igloo) ラティテュード 30QT 34658 |
移動が楽なキャスター&ハンドル付き |
幅46×奥行30×高さ44cm |
記載未確認 |
28L |
高密度ウレタンフォーム |
記載未確認 |
|
ORCA(オルカ) 58クォートクーラー |
氷の保持力と密閉性が高いアイテム |
約幅68×奥行49×高さ49cm |
約16kg |
約54L |
ポリウレタン |
記載未確認 |
|
CHUMS(チャムス) キャンパークーラー18L CH62-1893 |
レトロなカラーリングがおしゃれ |
幅42.5×奥行31×高さ33.5cm |
約3.4kg |
約18L |
ポリウレタン |
記載未確認 |
|
ダイワ(DAIWA) ソフトクールEX2600 |
7層断熱構造&折りたためる商品 |
44×38×28cm |
1.6kg |
26L |
発泡ポリエチレン、発泡ウレタン |
30度の環境下で氷を最大56時間保存 |
|
ロゴス(LOGOS) ハイパー氷点下クーラーL 81670080 |
ハードタイプ並みの高い保冷力 |
約幅39×奥行30×高さ29cm |
約1.5kg |
約20L |
記載未確認 |
アイスを最大11時間保存(氷点下パック-16℃2つ使用時) |
|
サーモス(THERMOS) ソフトクーラー RFD-005 |
5層構造の断熱材が冷たさをキープ |
約幅24×奥行15×高さ19cm |
約300g |
約5L |
アイソテック2 |
記載未確認 |
|
DOD(ディーオーディー) ソフトくらぞう(46)CL5-789 |
軽量設計で持ち運びやすい大容量サイズ |
約幅58×奥行31×高さ36cm |
2.2kg |
約46L |
発泡ポリエチレン |
氷残存率56時間 |
|
BUNDOK(バンドック) クーラーバック 30L BD-750BE |
保冷力を高めるポケット付き |
約36×31×31cm |
約710g |
約30L |
発泡ポリエチレン |
記載未確認 |
|
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) リュック型クーラーバッグ |
リュックサックタイプで持ち運びが楽々 |
約幅34×奥行23×高さ45cm |
約1kg |
約30L |
発泡ポリエチレン |
記載未確認 |
|
オレゴニアンキャンパー クーラーキューブ バッグ 15 HDC 003 |
3WAYで使える便利なソフトタイプ |
約幅30~50×奥行0~23×高さ24~42cm |
記載未確認 |
約14L |
記載未確認 |
記載未確認 |
|
WILDTECH MINI COOLERBAG Jr. 215-AFXP250 |
手軽に持ち歩けるミニサイズ |
約幅16×奥行9.5×高さ18cm |
約185kg |
0.7L |
X-Inslation(アルミ・発泡ウレタンなど) |
記載未確認 |
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