椅子クッションおすすめ「15品を比較」ゲルや円座タイプなどをレビュー
テレワークが広がり、自宅で仕事をする人が増えている昨今。商談や会議もリモートとなると、基本的に椅子に座りっぱなしで、腰やお尻が痛くなってしまうことも……。そんな悩みを軽減してくれるのが、椅子用クッションです。
PC作業に適したオフィスチェアや本格的なゲーミングチェアの中には、数万円は下らないものも。購入するには少し勇気が要りますよね。一方で、椅子用クッションは数千円〜1万円台という比較的手頃な価格帯で手に入ります。自前の椅子にプラスすれば、座り心地が改善され作業の快適性を高めてくれるはず!
そこでMoovooでは、人気の椅子用クッション15商品を実際に購入し、レビューを実施しました。
目次
人気の椅子用クッション、15商品がこちら
今回はAmazonや価格.com、楽天市場で売れ筋の人気チェア用クッション15商品を集めました。衝撃吸収力に優れたゲルクッションやウレタン製、柔らかめから硬めまで、ラインナップは多岐に渡ります。
編集部員が普段のデスクワークで実際に使ってみて、座り心地・安定感・汎用性・お手入れのしやすさ・コスパの良さの5項目について得点を付けました。
汎用性の項目に関しては、造りの異なる背もたれ付きの椅子3種類を用意し、設置のしやすさや座った時の違和感の有無を評価しました。
椅子用クッション選びのポイントは?
レビューに移る前に、椅子用クッション選びでぜひ注目してほしいポイントについてご紹介します。
どのタイプの椅子に使用するのか
木製など座面が硬い椅子に使用する場合、クッションの厚みがモロに影響しやすく、椅子の座面と太ももの間に段差ができて、座り心地が悪くなってしまうことも。そのため、硬い椅子には厚みが5cm以内のものや、体が適度に沈み込む低反発素材やゲル素材のチェア用クッションがおすすめです。
また、硬質の骨盤サポートタイプは比較的安定しやすいクッション性のある椅子に、携帯用クッションは小さな椅子に……など、素材やサイズ感によっても使用に適した椅子が異なるので、チェア用クッションを選ぶ際には注意しておきましょう。
姿勢を正したいなら、やや前傾を選ぶと○
いつの間にか姿勢が崩れてしまう人は、座面がやや前傾になっているものを選ぶと背筋が伸びやすいですよ。また、背中用のクッションや骨盤サポートタイプも姿勢を正すのに効果的です。
お尻サポートには「穴」あきタイプを
肛門付近の負担を軽減したい人は、クッションの中央に穴が空いているタイプや切れ目が入っているタイプを選びましょう。また、座りっぱなしにならないよう、適度に体を動かすことが推奨されています。
カバーを洗えるかどうかもチェック!
服を着ているとはいえ、お尻にも汗をかきます。クッションカバーを取り外して洗えるタイプだと、清潔に保ちやすくて◎。
椅子用クッションのレビュー方法
椅子用クッションのレビューには、以下3タイプの椅子を使用しました。
座面が硬い木製の椅子
背面・座面ともにクッション性のあるデスクチェア
背面メッシュ・座面が柔らかいデスクチェア
レビューでは、次の5つのポイントに着目して評価しました。
座り心地|腰やお尻が痛くならないか
3タイプの椅子で試してみて、サイズ感がちょうどいいか、適度な厚みがあるか、クッションと座面の段差や太ももへの圧迫感が気にならないか、といった座り心地を総合的に評価しました。
安定感|姿勢が安定するか、滑り止めが効いているか
お尻が滑ったり、クッションが椅子の上でズレたりしないか。滑り止めの効き具合や、固定用器具の有無もチェックしました。
汎用性|椅子のタイプに関わらず使えるか
書斎やダイニングなど複数の場所で使う可能性がある場合、どこでも使いやすいクッションが理想的ですよね。設置のしやすさや、椅子に馴染みやすいデザインや形状をしているかどうかを評価しました。
手入れのしやすさ|カバーを取り外して洗えるか
カバーを取り外して手洗いできるものは3点、洗濯機で洗える表記が明確にあるものは5点としました。また、カバーの取り外しが困難なものや洗えないタイプは評価を下げています。
コスパの良さ|価格に対する使い勝手の良さを評価
これまで見てきた基本的なスペックに加え、「カバーに持ち運び用の持ち手がついている」「持ち運び用のケースや替えのカバーがついている」「2wayで使える」といった付加価値も加味して、コスパの良さを評価しました。
それでは、以上を踏まえてMoovoo編集部が実際に使ってみて評価の高かった椅子用クッションを、部門別に分けてご紹介します。
【総合得点トップ】低反発の椅子用クッション
椅子用クッション15製品中、総合得点トップだったのはShinnwaのクッションでした。
低反発素材がお尻にフィット
低反発のウレタン素材を採用しており、座ると徐々にお尻が沈み込んで優しくフィット。表裏の区別がないので滑り止めはついていませんが、いずれの椅子でも大きくズレることはありませんでした。
生地の肌触りは○
ベロア調の生地はしっとりとして肌触りが良く、落ち着いたデザインなのでどんな場所でも使いやすいです。カバーは洗濯機で洗えるので、衛生面が気になる人にもおすすめです。
編集部員はこう感じました
太ももが外に開き気味になるので、座り心地については好みが分かれるかもしれません。2枚セットなので、1枚はお尻の下に敷いて、もう1枚は背中に当ててダブル使いしてもいいですね!
高価格でも快適さを求めるなら
デンマーク発の寝具メーカー・テンピュール(TEMPUR)のシートクッションは、価格が税込み10,000円超えと高めですが、NASAが唯一公式認定した体圧分散素材・テンピュールⓇを使用し、座り心地の良さを追求した逸品です。
膝裏に当たる部分に傾斜がついているので圧迫感なし
座り始めはやや硬めの感触ですが、時間をかけて徐々にお尻と太ももが沈んでいきます。とくに、クッション性のあるデスクチェア2種で使用した際に、背筋が伸びて快適でした。
カバーは取り外し可能
カバーは取り外し可能で、洗濯機での洗浄に対応。生地が高級な質感をしているので、大切な人へのプレゼントにもピッタリです。
編集部員はこう感じました
テンピュールは体圧がムラなく分散される感じがして、太ももへの圧迫感が気になりませんでした。
優秀なゲルクッションが欲しいなら
「卵割れないクッション」は、人間工学に基づいて設計されている、通気性に優れたU字型ゲルクッションです。
自然と背筋が伸びました
素材は硬めで、太ももにやや圧迫感を感じますが、背筋が伸びやすいです。
お尻の形に沿った形状
クッションの形状が複雑なので、カバーを取り外すのはやや大変。カバーは手洗いに対応しており、本体も水洗い可能です。また、カバーに持ち手がついているので、持ち運びもしやすいです。
編集部員はこう感じました
座り心地は硬くて面積が小さく感じますが、ズレにくくてコンパクトなゲルクッションを求めている人にはおすすめ。個人的には、クッションの割れている方をお尻側ではなく前側にして座ったほうが、お尻がフィットしました。
柔らかい座り心地を求めるなら
点で支える高機能ウレタンによって体圧を分散し、長時間座っても疲れにくい、柔らかな座り心地の背もたれ付きクッションです。
背中からお尻まで広くカバー
適度な厚みはいずれの椅子にもうまく馴染み、座っていて違和感はほぼありませんでした。ただし、底面に滑り止めがついていないので少しズレました。
持ち運びに便利な専用バッグ付き
2つに折りたたむと、専用バッグにピッタリ収まります。見た目よりも軽くて、持ち運びも苦になりません。
編集部員はこう感じました
背中からお尻まで優しく包み込まれて、姿勢を正すというよりは、身を預けたくなるクッションです。座椅子に載せて使うのもアリですが、木製などの硬い椅子だと、お尻のほっぺの坐骨が座面に当たる感覚が少しだけありました。
硬めの座り心地を求めるなら
ゲーミング家具ブランド・Bauhutte (バウヒュッテ)のゲル&低反発クッションは、ゲル層と低反発ウレタンフォーム層の2層から成ります。
沈み込みにくいのでお尻の位置が高くなります
幅と奥行きが大きいので、お尻から太ももまでしっかりフィット。太ももにやや圧迫感を感じますが、お尻が沈みすぎることなく、背筋を伸ばしてデスクワークを行えます。
生地はウェットスーツに使用される「ネオプレン」を採用
凸凹のゲルが体圧を分散。合成ゴム「ネオプレン」の生地のおかげか、座っているとお尻がヒンヤリしてくるので、とくに暑い時期は快適に使えそうです。
生地と本体が一体になっており、水洗いは不可。お手入れの際は、少し湿らせた布で拭き取ってから乾拭きします。
固定紐を通せるリング付き
底面の滑り止めは、木製椅子だと滑ってしまいましたが、布製のデスクチェアではズレにくさを発揮しました。
編集部員はこう感じました
厚みがあり硬めのクッションなので、座っているといつもより目線が高くなります。身長の低い人だと足が宙ぶらりんになってしまうかもしれないので、高さ調整のできない椅子に使用する場合は要注意です。
お尻に優しくフィットするのは
上層の凸凹構造のウレタンが体をサポート。下層には無膜ウレタンを使用した、通気性の良いクッションです。
フカフカの座り心地
硬すぎず、柔らかすぎず、絶妙なフカフカ触感。座面がやや高く感じますが、お尻に優しくフィットしてくれます。
円座としても使用可能
真ん中のウレタンを取り外せるようになっているので、円座として使用することもできます。これならお尻に負担をかけたくない人でも快適!
編集部員はこう感じました
お尻のコンディションに合わせて形態を変えられて、カバーをかければ一見では円座とわからない、さりげなさも良いですね。
腰痛持ちの編集部員が楽だったのは
背当てとして使える、3D立体構造のゲルクッションです。
背もたれとの隙間を埋めてくれ、腰が快適
背中を預けるだけで、理想的なS字姿勢へと導きます。
固定用のベルトが2本付いています
ゲルクッションをそのまま置くだけだと形が安定しないので、ベルトで椅子に固定する必要があります。椅子の背もたれが複雑な構造をしていると、ベルトを取り付けるのに手こずってしまいました。
編集部員はこう感じました
ちょうどいい位置に固定できさえすれば、背中にムチッとフィットして気持ち良いです!ちなみにシートクッションとしても使えるとのことでしたが、向きをアレコレ変えてみても、座り心地はイマイチでした。
コスパの良さで選ぶなら
チチロバのゲルクッションは、通販で人気のゲルクッション「Gゼロクッション」に似た、スクエア形状をしています。クッション部分は、6角形のハニカム約500個の構造で体圧を分散させます。
薄手でいろんなタイプの椅子に使いやすい
カバーについているドット状の滑り止めが優秀で、いずれのタイプの椅子でも底面がズレにくかったです。座り心地としては、少し重心を移動させると、他のゲルクッションよりもお尻に凸凹の感触がありました。
カバー2枚と持ち運び用のバッグ付き
メッシュ調とベロア調、2種類のカバーが付属しているので、洗濯してローテーションすることも可能。持ち運び用のバッグも付いて2000円台前半はお得感があります。
編集部員はこう感じました
今回のレビューではほかにも、つくりや形状が似た商品を使いましたが、底面の滑り止めのきき具合やコスパの良さなどを総合して「チチロバ」を選出しました。
持ち運びやすさで選ぶなら
折りたたみ式で手のひらサイズの、超コンパクトなゲルクッションです。
お尻よりも小さなサイズ
お尻全体を載せるというより、坐骨の接地面をピンポイントでカバーしてくれます。もともと座面にクッション性のあるデスクチェアだと違いがわかりにくいですが、お尻が前にズレるのを防いでくれるのを実感しました。
専用ビニールポーチ付き
折りたたんでビニールポーチに入れれば、持ち運びもラクラク。公園のベンチでノートPCを広げる……なんてシーンでも活躍しそうです。
編集部員はこう感じました
これは正直、あってもなくても一緒だろうと思っていましたが、敷いてみると坐骨が座面に直接あたらず、硬い椅子でも楽に座れて意外と便利です。脂肪が少なくてお尻の骨が当たりやすい人はカバンに1つ忍ばせておくといいかも。
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レビューを終えて
以上、椅子用クッションのレビューでした。同じ商品でも組み合わせる椅子によって向き・不向きがあることや、似たような素材でも、形状やカバーなどの違いによって使い勝手に差が出ることがわかりました。
求める座り心地や、どんな椅子に使用するのか考えながら、本レビューを椅子用クッション選びの参考に、ぜひ役立ててください。
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