超音波振動が歯垢（プラーク）や歯垢のもとになる菌などに働きかけ、むし歯予防に役立つとして人気の高い超音波歯ブラシ。

いくつものメーカーからさまざまな商品が登場していて、どれを選ぶべきか迷う方も多いのでは。

そこでこの記事では、超音波歯ブラシを選ぶポイントや使い方、おすすめ人気商品まで詳しく紹介します。ぜひ参考にしてください。

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超音波歯ブラシ、人気メーカーの売れ筋商品

超音波式・音波式・電動式、違いは？

電動歯ブラシには、大きく分けて超音波式・音波式・電動式の3種類があります。それぞれの違いと特徴について解説します。

電動歯ブラシは、モーターの振動を利用して歯磨きを行うのが特徴です。一方で音波歯ブラシと超音波歯ブラシは、口内の水分を振動させて汚れや歯垢を除去します。

超音波歯ブラシ｜電動式や音波式では落としにくい汚れまで

超高速ともいえる振動により、手動の歯ブラシや音波歯ブラシでも落としにくい歯垢や歯垢の原因菌などを破壊するのに役立ちます（参照：小林歯科クリニック ウェブページ）。

音波歯ブラシ｜毛先が届きにくい箇所の汚れにも

通常の歯ブラシでは届きにくい、深い部分に付着した汚れも音波で物理的に落とします。磨くときはゆっくり動かすため、手や腕への負担が少ない点もメリットです。

電動式歯ブラシ｜手動の歯ブラシよりも効率的

音波歯ブラシと違い、かき出すパワーの強さが特徴的。歯茎に当て続けると歯肉を傷つけてしまうリスクがありますが、正しく使えば手動の歯ブラシを使った歯磨きに比べて高い清掃効果が期待できます。

超音波歯ブラシのメリット・デメリット

超音波歯ブラシのメリットだけでなく、ほかの電動歯ブラシと比較したデメリットについても押さえておきましょう。

メリット①：歯垢を浮かせて落としやすく

超高速の振動が口内の水分も振動させ、張り付いた歯垢をはがれやすくします。ポイントは、歯にとって厄介な「不溶性グルカン」を破壊するのに役立つ点です（参照：日本歯科衛生士会「歯科衛生だより」）。

不溶性グルカンとは、歯に菌を付けやすくし、さらに抗菌剤などの効果を抑える働きをします（参照：美原歯科医院 ウェブページ）。

超音波歯ブラシを正しく使えば、歯垢や歯垢の原因菌から歯を守るのに役立つ点は大きなメリットです。記事の後半で「超音波歯ブラシの正しい使い方」を紹介しているので、そちらも参考にしてみてください。

メリット②：歯や歯茎への負担が軽い

超音波歯ブラシは振動をほとんど感じないので、歯茎の弱い方にも向いています。口腔内を傷つけにくいので、インプラント・ブリッジ・詰め物をしている方にとっても安心して使いやすい歯ブラシです。

メリット③：毛先が届きにくい場所まで清潔に

毛先を当てている箇所だけでなく、当てた部分の周辺まで清掃効果があります（参照：厚生労働省「e-ヘルスネット」）。手動の歯ブラシや電動歯ブラシでは届きにくい場所まで清潔に保ちやすい点がメリットです。

デメリット：弱点あり、歯間ブラシなどの併用が肝心

超音波歯ブラシは付着している歯垢そのものを除去する効果はないといわれています。高速振動によって剥がれた歯垢を取り除くためには、手動の歯ブラシなどを仕上げに使う方法があります。

また、歯間部などの清掃効果は弱いとされ、そのため歯間ブラシやデンタルフロスを併用するのが歯の衛生を維持するのに必要です（参照：厚生労働省「e-ヘルスネット」）。

超音波歯ブラシの選び方

超音波歯ブラシを選ぶときに注目したいポイントをご紹介します。

振動回数｜120万Hz以上を目安に

一定の周期で繰り返す振動の振動数を周波数と呼び、1秒間に振動する回数が1回なら1Hz（ヘルツ）と表します（参照：日立ハイテク ウェブページ）。

人間の耳が聞きとれる周波数は20〜20,000Hzといわれています。一般的な音波歯ブラシの振動数は200〜300Hzですが、超音波歯ブラシは120万Hz以上と人間が聞きとれないほどの高い振動を発生できます。

製品によっては、さらに振動数の多い160万Hzの超音波歯ブラシもあります。

替えブラシ｜より自分にあった磨き方ができる

付属やオプション品として替えブラシを豊富にそろえているモデルを選ぶと、より自分にあった磨き方ができます。形状や硬さにこだわりたい方は、替えブラシのバリエーションに注目しましょう。

▼替えブラシにバリエーションがある例

歯間や歯周ポケットなどのブラッシングには「先細毛」が適しています。毛先の柔らかさから、歯茎への刺激が少ない点もポイント。また、先端がシリコンラバー製で歯茎のマッサージに使えるヘッドなどもあります。

ブラシの交換は3ヶ月に1度くらいが目安です。毛先が開いていれば、3ヶ月以内であっても交換の目安です（参照：オムロン ウェブページ）。

電源タイプ｜充電式・乾電池式、普段の使い方で選ぶ

充電式と乾電池式のメリット・デメリットについて紹介します。

▼ 充電式｜手軽に充電できる一方、バッテリーが劣化していく
乾電池交換の手間がなく、使わない時に洗面所などでいつでも充電しておけます。また、フル充電で1ヶ月程度使い続けられるモデルもあり、旅行や出張に充電器を携帯する必要はありません。ただ、次第にバッテリーは劣化していくので、バッテリー寿命で買い替えになることも。

▼ 乾電池式｜本体が壊れるまで使える一方、電池交換が必要
バッテリー劣化の心配がいらないので、本体が壊れるまで使い続けられます。ただし、手元に替えの乾電池を用意しておく必要があります。

超音波歯ブラシの正しい使い方

① 磨き方｜力はソフトに、手動の歯ブラシと同様に細かく動かす

電動歯ブラシはどのタイプも無理なくソフトに歯に当てることが肝心です。ただ、歯に当てるだけで汚れを落とす電動式歯ブラシや音波歯ブラシとは違い、振動をほとんど感じない超音波歯ブラシは手動の歯ブラシと同じように細かく横に動かしましょう。

② 歯磨き粉｜使う場合は研磨剤の入っていないものを

一般的な歯磨き粉には「研磨剤」や「発泡剤」などの成分が含まれています。こうした成分は清掃効果を高めてくれますが、電動歯ブラシで使用すると歯を傷つけるリスクが高まります。

超音波歯ブラシは口内の水分を使って汚れを落とすため、歯磨き粉は使用しなくても汚れを落とせますが、すっきり感を求めたい方は、研磨剤と発泡剤が含まれていないもので、つける量を控えめにして使用するのがおすすめです。

③ 使用時間｜2〜3分程度を目安に

超音波歯ブラシなどの電動歯ブラシを長時間使用すると、歯を傷つけてしまう可能性が高まるので、3分以内の使用が推奨されています。

超音波歯ブラシは歯間部などに汚れが残りやすいので、歯間ブラシやデンタルフロスなどを併用すると、より清掃効果が高まります。

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