
バイク用防寒アイテム10選!寒さを防いで安全にバイクを楽しもう
風を切って走る爽快なツーリング、移りゆく景色や季節も魅力の一つです。しかし真冬はもちろん、秋や春先でもバイクに乗ると風の冷たさが身に染みます。寒い時期でも快適かつ安全にバイクを楽しむためには、適切な防寒具を選ぶことが大切。この記事では、おすすめのバイク用防寒着の選び方を紹介しています。
バイクウェアで防寒

まずは防寒に優れたバイクウェアの選び方を各アイテムごとに紹介します。ウェアは重ねすぎると暖かくないどころか動きにくくなってしまうので、インナー・ミッドレイヤー・アウターの三層くらいがベストです。
インナー選びは素材がポイント
近年ではユニクロのヒートテックやモンベルのスーパーメリノウールのように、身体から発生する水蒸気を熱へと変換する発熱素材を使ったインナーが多数発売されています。こういった新素材の製品は、水蒸気を素早く吸着するように素肌に密着するサイズを選びましょう。化学繊維にアレルギーを起こしてしまう方は昔ながらのコットン製が安心ですが、一度汗を吸うと乾きにくく身体を冷やすデメリットがあります。
保温目的で選びたいミッドレイヤー
ミッドレイヤーには、フリースなど保温効果・蓄熱効果の高い素材を使ったインナージャケットを着用しましょう。デザインのおしゃれなものを選べば、あたたかい季節にはアウターとして活躍します。
冷気を侵入させないアウター選び
一番外側に着るアウターを選ぶときに最も大切なのは冷気を通さないことです。首や袖口から風の入らないデザインのものや、裏地にバイク用の防風フィルムが内蔵されている商品を選びましょう。しかし防風効果だけを重視して選んでしまうと、バイクを降りて暖房の効いた店などに入ったときに暑すぎて不快になる恐れがあります。ファスナーをあけて外気を取り込めるベンチレーター付きジャケットや、透湿効果の高い生地を使っているものなら、暖房の効いた室内で汗をかくリスクを防ぐことができます。
表地が厚手で風を通さず防水機能を備えているなら、軽くて動きやすいダウンジャケットも有効な選択肢です。 ライダーたちの人気が高いのはミリタリージャケットN3B。オリジナルは第二次世界大戦中、極寒の上空を飛ぶアメリカ空軍パイロット向けに開発されたジャケットです。
●アウターを選ぶときは安全性も考慮して
バイク用のアウターは防寒だけでなく、安全面を考慮してプロテクター装備のアイテムを選ぶように心がけたいですね。内部にハードプロテクターを装備したジャケットなら安全性とおしゃれを両立して街でも浮かないファッションが楽しめます。バイクウェアではないためにプロテクターが備わっていない場合は、インナープロテクターを着用するなどの対策を行いましょう。また夜間に走行するときはリフレクター付きのジャケットが安心です。
ボトムスはバイクライディングフォームが楽なアイテムを選択

ズボンを選ぶときは防寒以外に気を付けたいポイントがいくつかあります。まずバイクにまたがったとき窮屈でないように立体裁断された動きやすい製品であること。立っているときと座っているときでは腰回りの窮屈さが異なるので 、ウエストの可動性も大切です。それから、バイクマフラーが発する熱で足の内側が火傷するのを防ぐため、ヒートガードがついていると安心。さらに膝や腰回りにプロテクターが内蔵されているかどうかもチェックしましょう。
移動先で暖房の効いた室内に滞在する予定があるなら、普通のパンツの上に重ねてはけるオーバーパンツが便利です。 オーバーパンツは防風・防水・保温機能を備えながら、側面のファスナーで片足がフルオープンになるなど、脱ぎ着しやすいよう工夫されています。
●一体型のアイテム「つなぎ」という選択肢
トップスとボトムスが一体になったつなぎなら、ウエストから冷気が入り込まないので保温性にすぐれています。さらに腹部のしめつけもありませんので、長時間ライディングの前傾姿勢でも楽ちんです。デメリットはトイレが不便なこと。特に女性はウエスト周りのファスナーで上下に分割できる腰割れタイプのように、用を足すときのことが考えられた商品がおすすめです。
手や指は安全運転のためにも冷やさないことが大切

手が冷えてクラッチやブレーキの操作がにぶくなると危険なので、防寒性にすぐれた手袋は必需品です。ここでは手袋はもちろんグリップヒーターやハンドルカバーといった手指の防寒対策アイテムをご紹介します。
●防寒と安全性を兼ね備えたグローブを
バイク用のグローブを選ぶときに注意したいことは操作性です。指先だけが二重になったフィンガーウィンドガードは、保温性を高めつつも指先の動きを妨げません。マジックテープ式の手首ベルトがあれば、冷気の侵入を防ぐとともにフィット感を高めてくれます。女性の方で手が小さい場合は、必ずレディースサイズがそろっているメーカーを選びましょう。
●ちょっとした機能でいつも快適
バイクに乗るシチュエーションに合わせてそのほかの機能にも注目しましょう。長時間のライディングの場合はバイクから伝わる振動を軽減するアンチバイブレーションフォーム内蔵グローブが役立ちます。バイク通勤など雨の日にも運転しなければならない方は、ゴアテックス素材の防水グローブがおすすめです。タッチパネル対応グローブなら、手袋を外さなくてもスマホ操作できます。
●握っているグリップが温かくなるグリップヒーター
グリップヒーターには2種類あります。まずはグリップに巻いて使うタイプ。利点は装着するグリップの形状を選ばない汎用性の高さと、着脱の容易さです。しかしグリップが太くなるので、握りづらく感じる方もいらっしゃいます。現在のグリップをホットグリップに交換するタイプなら太さは変わらないので、手の小さい方にもおすすめです。
●ハンドルカバーをプラスしてもっとあたたかく
ホットグリップをハンドルカバーで包めばコタツの要領で無敵のあたたかさを実現できます。小物が入れられるファスナーポケット付きのものや、ナックルガードのようなスタイリッシュな見た目でデザインにこだわったものなど種類が豊富です。それでもハンドルカバーはダサいという人は、保温性は劣るものの防風効果を望めるナックルガードを選びましょう。グリップヒーターと合わせて使うと効果が高まります。
足首やつま先を冷気から守る防寒グッズ

真冬のツーリングでは、足のつま先も指先と同様冷えてつらい部位です。厚手の靴下をはくだけでなく、つま先を冷えから守るトゥウォーマーや、足首までを包み込んで冷気が靴の中に侵入するのを防ぐアンクルウォーマーといったアイテムを加えると効果的です。
冬のツーリングのためにバイク用ブーツを選ぶときは、最低でも防水のものを選びましょう。バイク用のブーツはシフトパッドが付いているのでシフトチェンジを繰り返しても足が痛くならないうえ、ブーツ自体も長持ちします。しかし防寒に特化したバイク用ブーツは種類が少ないのも事実。このためスノーブーツにシフトパッドを取り付けて使うライダーの方もいらっしゃいます。その際はバイク運転に不可欠なシフトチェンジやギアチェンジがしやすいかどうかチェックしましょう。
鼻・口元・首を冷気にさらさない

首は太い血管が通っているので特に冷やさないように注意しましょう。首をあたためることで全身の体温を上げることができます。マフラーはタイヤやエンジンへの巻き込み事故に注意。保温だけでなく防風効果の高い素材を使ったネックウォーマーを選ぶのがポイントです。さらに寒さが厳しい真冬は鼻から口元・首元を覆うフェイスマスクがおすすめです。
おすすめのバイク用防寒アイテム10選!寒さ対策の強い味方はコレ
数あるバイク用防寒アイテムから、需要の多いウェアから一度使うと手放せなくなる電熱グッズまでご紹介します。防寒アイテムは多種多様な製品が売られているので、ここで紹介する以外にも便利なものがたくさんあります。ぜひお店に足を運んで探してみてくださいね。
裏地はフカフカになっており、体を充分に温めてくれそうです。ゴム編みされている生地は体にピッタリとフィットしてくれますし、丸首になっている襟元は小さめにできているので体温を逃がさず快適にツーリングできるでしょう。
サイズはM~LLまでの3タイプがあります。タイツもあるので合わせて着れば寒さ知らずになれそうです。
- RS TAICHI(アールエスタイチ)
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HEAT GENERATOR-X UNDER PANTS(ヒートジェネレーターエックスアンダーパンツ)
- 税込み5,300円
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発熱繊維であたたか
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暖かく動きやすいタイツを探しているなら、RS TAICHI(アールエスタイチ)の「HEAT GENERATOR-X UNDER PANTS(ヒートジェネレーターエックスアンダーパンツ)」はいかがでしょうか。
インナーについては肌着メーカーのものも含めて優秀な製品が多く売られていますが、バイク用品メーカー製はライダーの気持ちをよくわかっているだけに、使ってみると手放せなくなってしまう人も多いでしょう。
ヒートジェネレーターという発熱繊維で作られており、生地は超厚手となっています。冬場のロングツーリングでしっかりと寒さから身を守ってくれるでしょう。
生地はナイロンタフタを使用しており、中綿にはウォームマックスが入っています。ウォームマックスは保温性に優れる軽量な化繊綿なので、汗による湿気をコントロールしてくれます。
サイズはS~BXLまでの9段階。カラーバリエーションは黒のみとなってしまいますが、手頃な価格となっており、コストパフォーマンスの高いベストバイなジャケットといえるでしょう。
防風仕様で中綿も入っているのでとても暖かいだけでなく、プロテクターを内蔵しているので転倒時のダメージも抑えてくれます。バイクのアウターはデザイン的にいかつく感じるものが多く、目的地に着いて歩いていると悪目立ちしてしまうものもありますよね。
この製品は普段使いのジャケットのようなシルエットになっているので、オシャレを気にする人におすすめです。
本製品はアウタージャケットとパンツがセットになったお買い得商品。上下でデザインを揃えたい人にもおすすめです。ジャケットには着脱式のインナーも付いており、肌寒い程度の季節には外すことで温度調節できる点も便利です。
600Dバリアクロスという強靭な素材を使用しているため、アウターに望む耐久力の面でも期待できる製品です。
ヒーターは背中から腰にかけての部分と首周りに着いています。首周りは風が入り込みやすく、とくに寒く感じる部分なので大きなメリットがあるでしょう。
薄くて軽い素材なので、秋や春には普通のミッドレイヤーとして着られるのも嬉しいポイントです。
商品名にもなっているゴアウインドストッパーとは、表生地にゴアウインドストッパーメンブレンというものをラミネート加工したもので、外部からの風をシャットアウトし、内部の湿気は外に逃がす素材です。
本製品ではフリース素材にゴアウインドストッパーを組み合わせているので、首周りの防寒に威力をかなり発揮してくれるでしょう。
アルミフィルム素材を外側のゴートスキンと裏地の起毛ファーで挟み込み、しっかりと両手を寒さから守ってくれます。ナックルガードも付いているので安全性が高いのも見逃せないポイントです。スマートフォンのタッチにも対応しており、グローブを外さずに操作できるのも便利です。
手の甲部分と指部分にカーボンファイバー発熱ユニットを内蔵しているので、ハンドルグリップを握った時にヒーターがしっかりと密着して温めてくれます。温度は手首部分のスイッチで3段階に調節可能です。
充電式バッテリーで動作しますが、車両電源を使えばターボモードによる急速暖房も可能です。グローブ本体自体の防寒性も優秀なため、寒さが厳しくないときにはヒーターオフでも充分に温かく使うことができます。
すでにご紹介したe-HEAT GLOVEとは反対に手のひらを温める製品なので、2つの製品を併用すれば効果的に手を温めることができるでしょう。
また、使用した際ヒーターの厚みのぶんグリップが太くなってしまうので、バイク操作に違和感を覚えてしまう人もいるかもしれません。そのような人にはグリップ自体を交換するタイプのGH07、GH08をおすすめします。
発熱する電熱ウェア

最後に電気の力でアイテム自体が発熱する電熱ウェアのご紹介です 。ジャケットやグローブ・ブーツの中に入れるインソール・電熱トゥウォーマーなど、現在では電熱ウェアで全身装備することができます。ただし長時間のツーリングではバッテリー切れを防ぐために出力レベルに注意しましょう。電熱ウェアの生地自体は薄手に作られているため、バッテリーが切れると極寒を味わうハメに。バッテリー切れや故障のリスクを避けて昔ながらの使い捨てカイロを選ぶのもアリですが、電熱グローブならカイロを貼るのが難しい指先までポカポカですよ!
防寒アイテムに頼るだけでなく休憩して体を温めることも大切

バイクの防寒アイテムについてご紹介しました。防寒というとウェアばかりに目が行きがちですが、さまざまな防寒アイテムが存在することがわかりました。ウェアについてもただ着込むのではなく、インナーからアウターまで、その役割をよく理解して選ぶことが大切です。しかし防寒アイテムに頼りきりではなく、ツーリング中は適度に休憩して温かい飲み物を飲んで体の芯から温めることも忘れないようにしましょう。