
iPhoneカメラの解像度を変更、知っておくと便利な使い方を紹介
※記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がMoovooに還元されることがあります。
「iPhoneのカメラってきれいに撮れるよなぁ」といった声をよく耳にします。実際に、今やスマホの画質はデジタル一眼レフに迫るほど。
高い解像度や、背景の自然なボケ表現に対応したことで、旅先での記念撮影などもiPhoneで十分という方も多いのでは。
ただ一方で、高い解像度で撮影した写真はデータが大きいため、iPhone容量を圧迫するのも事実。
今回はiPhoneで撮影した写真の解像度を変更する方法について詳しくご紹介します。
データ容量が小さいiPhoneの購入を検討している方、普段使っているiPhoneの容量がいっぱいになりそうな方、画像データを小さくしてスペースを空けることができるので参考にしてみてください。
この記事では2022年9月発売の最新iPhoneなどの情報も掲載しています。
目次
iPhoneのカメラ解像度について

iPhoneに限らず、スマホにとっての「解像度」とは「画面解像度」と「カメラ解像度」の2種類があります。
画面解像度とは・・・
ディスプレイに表示できるピクセル数を意味し、縦横の数で示すのが一般的です。例えば、フルハイビジョン(FHD)ディスプレイであれば1,920×1,080ピクセル、4Kディスプレイは3,840×2,160です。
近年登場しているiPhoneはFHDと4Kの間に位置する2K(2,560×1,440)に迫る高い解像度を実現しています。解像度が高いほど高精細な映像を楽しむことができるので、より高い臨場感を感じられます。
また、ppiの数値もディスプレイの解像度を測る基準になります。ppiとはpixel per inch(ピクセル・パー・インチ)の略で、1インチ(25.4mm)に含まれるピクセル数を意味します。
人間の目は、300ppi以上のディスプレイに対し、約30cmの距離からではピクセルを視認できないと言われています。
つまり、300ppi以上のディスプレイを備えたスマホであれば、高精細な映像や写真を高い画質で楽しむことができます。
カメラ解像度とは・・・
一般的には「画素数」をカメラ解像度として表します。ここ数年発売されているiPhoneでは1,200万画素のカメラを搭載しています。1,200万画素とは、1,200万個のピクセルで1枚の画を表現できることを意味します。
画素数が多いほど撮影した画像は高精細です。拡大しても、紙に印刷してもキレイな画質を維持することができます。
Androidスマホではすでに1億画素を超えるカメラを搭載したスマホも登場し、カメラの解像度は天井知らずに進化を続けています。
画面解像度 |
ppi |
メインカメラ画素数 |
サブカメラ(前面)画素数 |
|
---|---|---|---|---|
iPhone 12 Pro Max |
2,778 x 1,284ピクセル |
458ppi |
1,200万画素 |
1,200万画素 |
iPhone 12 Pro |
2,532 x 1,170ピクセル |
460ppi |
1,200万画素 |
1,200万画素 |
iPhone 12 |
2,532 x 1,170ピクセル |
460ppi |
1,200万画素 |
1,200万画素 |
iPhone 12 mini |
2,340 x 1,080ピクセル |
476ppi |
1,200万画素 |
1,200万画素 |
iPhone 11 Pro Max |
2,688x1,242ピクセル |
458ppi |
1,200万画素 |
1,200万画素 |
iPhone 11 Pro |
2,436 x 1,125ピクセル |
458ppi |
1,200万画素 |
1,200万画素 |
iPhone 11 |
1,792 x 828ピクセル |
326ppi |
1,200万画素 |
1,200万画素 |
iPhone SE(第2世代) |
1,334 x 750ピクセル |
326ppi |
1,200万画素 |
700万画素 |
iPhone XS Max |
2,688 x 1,242ピクセル |
458ppi |
1,200万画素 |
700万画素 |
iPhone XS |
2,436 x 1,125ピクセル |
458ppi |
1,200万画素 |
700万画素 |
iPhone XR |
1,792 x 828ピクセル |
326ppi |
1,200万画素 |
700万画素 |
iPhone X |
2,436 x 1,125ピクセル |
458ppi |
1,200万画素 |
700万画素 |
iPhone 8 Plus |
1,920 x 1,080ピクセル |
401ppi |
1,200万画素 |
700万画素 |
iPhone 8 |
1,334 x 750ピクセル |
326ppi |
1,200万画素 |
700万画素 |
高解像度カメラのデメリット
カメラの解像度が高ければ、それだけ高精細で美しい写真を撮ることができます。一方で、データ量が大きくなる点に注意が必要です。
iPhoneでは撮影した画像の保存形式として、「HEIF(ヒーフ)」と「JPEG」の2種類があります。
HEIFはAppleデバイスでは問題なく使用できますが、ソフトによっては対応していないものもあり、編集や閲覧などができない場合があります。
ただ、JPEGの約半分のデータサイズで保存ができるのがメリット。保存容量の節約になります。
一方、JPEGは画像形式としてよく知られていて互換性が高いのがメリット。ほぼ全てのソフトやアプリに対応しています。ただし、HEIFに比べて倍のデータサイズで保存する点がデメリットです。
iPhone標準機能で解像度を変更する方法
普段から何気なくスマホで写真を撮っていただけで、いつの間にか保存できる容量がわずかになっていることはよくあります。
ネット通信を利用して外部に保存できるクラウドサービスを利用したり、パソコンに保存したり、外付けのストレージに保存するといった方法も可能ですが、標準の機能で画像のデータサイズを縮小する方法をご紹介します。
- スクリーンショットを使う
- メールを使用する
それでは、順番に説明していきます。
①:スクリーンショット
画面に映し出されているものを撮影する「スクリーンショット」を使用すると大幅に画像データを縮小できます。
スクリーンショットはホームボタンと電源ボタンを同時に押すことで画面をキャプチャできます。
実際にiPhone 12で試してみると、約3.4倍ほどサイズを縮小することができました。

何枚もの画像を縮小するには手間がかかるので、数枚の画像を縮小したい時に使ってみましょう。
②:メール送信
標準のメールアプリを使って写真を送信する場合、添付した画像のファイルサイズを「大」「中」「小」から選んで送信することができます。ファイルサイズが小さくなれば解像度も低くなります。
この方法を使う場合、送信先を自分のメールアドレスにして画像を添付して送るだけなので簡単です。変更後の画像サイズを「中」や「小」に指定すると1つのメールに複数の画像を添付できるので、一度に複数枚の画像の解像度を変更できて便利です。
アプリを使って解像度を変更
標準搭載の機能を駆使するのも良いですが、解像度を変更できる機能を備えたアプリをインストールする方法も有効です。
iOS用のアプリをダウンロードできるApp Storeから提供されている中でおすすめのアプリを4つご紹介します。
おすすめ①|500枚の画像を一度にリサイズ、Batch Resize

iPhoneのカメラの解像度を変更するために使えるアプリのひとつがBatch Reesizeです。
Batch ReesizeはiPhoneカメラで撮影した写真を読み込んでピクセル単位で解像度の変更ができます。他のアプリでは変更できるピクセル数があらかじめ決まっていますが、自分が希望するピクセル数を指定して解像度を変更できるのが特徴的。
使い方は非常に簡単で、画像加工の知識や経験のない人でも直感的に操作して解像度を思い通りに調整できます。
使い方はシンプルで、アプリを起動し「Open」をタップするとiPhoneで撮影した写真を選択することができます。あとは、取り込んだ写真の解像度を自分の好きなように変更したら、Saveをタップすることで変更後の写真が保存されます。
元の写真も残しておくことができるので、変更した写真が気に入らなくても何度でも調整し直すことができます。
無料で利用できるアプリなので、お試しで気軽に使うことができるのも魅力的。編集した写真をTwitterなどのSNSでそのまま共有する機能もあるので、写真をアップロードするのが好きな人にも嬉しいアプリです。
おすすめ②|編集素材が豊富、LINE Camera

多くの人が利用しているチャットアプリ「LINE」が提供しているカメラアプリで、自由に解像度を変更することができます。
また、デコレーション機能やビューティー機能などを使うことで面白くしたり、表情をきれいに見せたりなど簡単な編集ができる点でも使ってみたくなるアプリです。
解像度を変更する方法は、アプリを起動してiPhoneカメラで写真を撮影し、LINEカメラの右下にある設定マークのアイコンをタップします。
すると、保存をする際に解像度を変更するモードが表示されるので、解像度を低くすることで写真のデータサイズを縮小できます。
おすすめ③|静かな場所でも使いやすい、StageCameraHD

StageCameraHDは無料で利用することができる無音カメラ。写真を撮影した際に解像度を変更して保存することができます。
このアプリの撮影自体が高解像度に対応していますが、元々iPhoneに保存されている写真についても解像度の変更が可能です。
「ある程度きれいに撮りたいけれど、サイズが大きい場合には縮小したい」と考えている方にオススメです。
おすすめ④|無料で簡単にリサイズできる、ImageResize

画像サイズの変更だけでなく、切り抜きやモザイクを入れたり、回転させたりといった機能もあります。広告が表示されるものの、無料で使えるのはメリットです。
画像を小さくしてブログに載せたい、SNSで配信したいといった場合に活躍してくれます。
iPhoneのカメラ機能があればデジカメは不要?

iPhoneのカメラでもデジカメ並みの1,200万画素という高解像度で写真を撮ることができます。しかもアプリを使えばその場でエフェクトをかけたり、デザインを追加したりといったデジカメにはない機能性も魅力です。
では、デジカメは用済みなのかと言えばそうではありません。iPhoneなどのスマホに比べてイメージセンサーの大きいデジカメは自然なピンボケを表現することができ、奥行きを感じさせます。
iPhoneで表現しているボケは加工されたもので、クオリティは進化してきてはいるものの、目で見たような自然なボケを写しとることができるデジカメの方が優れています。
また、遠くの被写体を写す際に、デジカメは焦点距離を変化させることで被写体を拡大する光学ズームが一般的ですが、スマホは構造上焦点距離の変化ができないため、写った画像を拡大するデジタルズームを採用しています。
光学ズームなら解像感が落ちないので、遠くにあるものもキレイに写し出してくれますが、デジタルズームは拡大するほどに画質が劣化するという大きなデメリットがあります。
iPhone 11 Pro/Pro MAXやiPhone 12 Pro/Pro MAXでは、望遠レンズを搭載した機種が登場しました。ズームする際にレンズを切り替えることで画質が劣化しにくくなっていますが、自在にズーム倍率を変えるためにはデジタルズームを併用する必要があります。
このように「画質にこだわりたい」「より印象的な写真を撮りたい」「解像度が高いまま自由に撮影したい」といった方にはデジカメの方が有効です。
iPhoneも進化中、最新モデルを紹介します
ここまで、iPhoneで撮影した画像の解像度を変更する方法について紹介してきました。
最後に、Amazonでも購入できるようになったiPhone最新モデルをピックアップしました。関心のある方は、ぜひご覧ください。
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新たな操作システム「Dynamic Island」が登場、常時表示に対応したディスプレイ
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画面上部に新機能「Dynamic Island」を搭載。再生中の音楽やマップの経路案内など、進行中のアクティビティを表示。長押しで各種操作が行えます。
常時表示ディスプレイを採用し、知りたい情報がロック解除せずに確認可能です。4,800万画素に対応したメインカメラを搭載し、解像度が従来の4倍にアップしています。
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カメラ機能が進化、シネマティックモードが4Kに対応
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映画のような雰囲気の動画撮影ができる「シネマティックモード」が4Kに対応。また、「アクションモード」が強力に手ブレを抑えてくれます。
メインカメラ・フロントカメラ共に旧モデルより明るくなり、暗い場所での撮影に強いのも特長。
iPhone 13 Proと同じA15 Bionicチップを搭載し、パフォーマンスも向上しています。
解像度を変更して上手にスマホと付き合おう

スマホのディスプレイ解像度は年々進化し、高精細な映像や画像を高い臨場感で楽しめるのはメリットですが、それと並行してカメラの画質も向上しています。
大容量のストレージを備えたiPhoneであれば、画像サイズを気にせず撮り続けられますが、iPhone本体の購入代金を抑えるために容量の小さめな機種を選ぶ場合は、画像サイズを気にした方が良いでしょう。
今回ご紹介した方法を参考にして、保存容量で悩まずにiPhoneによる撮影をぜひ楽しんでみてください。