onkyoのコンポが人気な理由とは?他社製品との違いを解説!

竹澤承太郎
公開: 2019-03-19

※記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がMoovooに還元されることがあります。

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2000年代、iPodやiPhoneの登場により、音楽は一気に携帯化が進みました。デジタル社会となり、CDからダウンロード音源へ。学生の頃はコンポで流行りの音楽を聴いていた方も、近年は携帯電話に入れている音楽を聴くといった方が多いのではないでしょうか。携帯端末も改良が進み、クリアな音質で楽しめるようになっています。

利便性においても、移動中イヤホンで聴くことができるデジタル音源は現代の主流です。だからこそ、コンポで音楽を聴いた時は音質の違いに大変驚きます。そこには感動や癒しがあるのです。特にonkyo製のコンポは迫力や癒しといった個性があります。

今回の記事では、そういった感動を味わっていただく為のonkyoのコンポをご紹介していきたいと思います。


コンポと携帯音響端末の違い

コンポ

そもそも、携帯電話のような小さな端末で、どうやって音を構成しているかご存知でしょうか。
音というのは、空気の波が耳に入ることで音として認識します。しかしイヤホンで聴く場合は携帯電話が震えているわけではなく、震えているのはイヤホンであり、スピーカーであるわけです。この場合の携帯電話の役割は、こういう音ですという信号を送る為の装置であり、音源はその信号ということになります。ひと昔前にコンポで音楽を聴いていた人にとっては、真ん中に置くことが多いアンプが信号を送る為の装置であり、CDがその信号を記録した媒体ということです。

それぞれ媒体は違えど役割は同じです。違う部分は様々ありますが、大きな要素として信号そのものが違います。
携帯電話のような小さな端末では、信号そのものが圧縮されています。具体的には、CD音源の10分の1程度のデータサイズに圧縮されているのですが、聞き流す程度では気づかないくらいの劣化となっています。

そもそも圧縮した音源がどれくらい劣化するのでしょうか。携帯電話で聴く音楽もクリアな心地よい音楽だという方も多いはずです。音源データの圧縮によって、わかりやすく変わるのは「ハイハットの音」です。つまり高音域が失われるという方がわかりやすいかもしれません。ポップスなどではドラムの音がチッチッとリズムを刻むように鳴っていますが、その音が小さくなる、もしくは聴こえなくなるといった変化が起きます。

これはコンポと携帯電話の違いというよりは、CD音源とダウンロード音源の違いです。データ容量にしても、CD音源は1曲平均50MB、携帯音源は1曲平均5MBです。だいたい1分10MB、1MBとそれぞれカウントするとわかりやすいです。
コンポでも圧縮音源を聴く場合は、同様に劣化した音楽にはなるのですが、その劣化を還元するという画期的な機能が近年生まれました。

コンポで聴くハイレゾは至高の音質

音質のイメージ

近年、ハイレゾという言葉が音響業界で普及しています。耳にしたことがある方も多いはずです。昔ビデオデッキでもHi-Fiという言葉があり、ハイ~という言葉は商品名につきやすいものです。

なんとなく音が良いということだろうというのは想像がつきそうですが、具体的には「圧縮音源で伝えきれない部分を補完する」という機能です。前述にあるハイハットの音など、圧縮音源では消えていた部分を機械が補填するという、かなり画期的な機能です。

言葉で表すのは簡単ですが、体験するともっと感覚的にわかります。高音域が広がる(音が増える)ので、シャラララというような音が心地よく流れていきます。音響業界用語で言うところの、「シャリが効いている」状態です。逆に低音が聴いていると「ドンが強い」などと言い、高低音共に鳴っている時は「ドンシャリが効いている」というわけです。

このハイレゾという機能は、久しく無かった音楽業界の新機能であり、現代に合わせた進歩です。使い勝手が良くなるという変化は多々あれど、音が良くなるという変化はなかなかないものです。昭和後期にonkyoやマランツといった良質なステレオアンプを購入し、音楽を聴いていた世代の方々にとっても、おもわず唸る変化と言えるでしょう。

携帯電話等で音楽を聴いていた方も、コンポにつないで聴くことで、より良質な世界が広がります。最近は携帯電話をケーブルでつないで音楽を聴くという方も多いです。

onkyoのコンポはどんな音がする?

音のイメージ

音響機器メーカーonkyoにももちろんハイレゾ対応の家庭用コンポが存在します。時代の先端ともいえる機能は一通り網羅してあります。
ハイレゾはもちろんのこと、onkyoの良さはスピーカーにあります。良質な音は鳴らすものによって決まる為、コンポで言えばスピーカーが非常に大事です。
まずは材質。人間が心地よく聴くことができるのは木製スピーカーと言われています。人工物よりも自然に近いものの方が心地よいという点では、なんとなくそれもわかる気がします。ギターに例えるとわかりやすいです。アコースティックギターとエレキギターは音があきらかに違うようなものです。少し極端かもしれませんが。

onkyoでは、低価格帯のコンポから木製スピーカーを採用しています。一般的に、エントリーモデルでは木製スピーカーを採用しないメーカーが多い中、onkyoとしてのアイデンティティを感じます。
また、onkyoのスピーカーといえば基本的に2WAYスピーカーです。下部にコーン(音が鳴ると震える丸い部分。ウーファーと表現する場合もある)、上部にトゥイーター(小さい穴みたいなもの)があり、コーンから中低音、トゥイーターから高温が鳴るという仕組みです。それぞれから音を出す2通りの出し方ということで、これを2WAYと呼びます。他メーカーでもよく採用されている、一般的な形です。
この方式の良さとして、カバーする音域が広いということが挙げられます。

人間が音として判別できる周波数の範囲があるのですが、なぜかそれよりも広い範囲で音を出すことで迫力やシャリシャリした音になるのです。音として判別できないはずなのに、不思議です。具体的には、個人差はありますが15Hz~20,000Hzが人間が音を判別できる範囲です。5Hzの音だと低すぎて音として認識できず、40,000Hzだと高すぎてわからないということです。ただ、その音を出していくと、ドンとシャリが効いた音というわけです。onkyoのスピーカーは、そのドンシャリを出すことが得意なのです。

ただし、逆に弱点もあるのです。
2WAYスピーカーの一番のネックは、中音域なのか高音域なのかという微妙な音を、下部から出すか上部から出すか判断しにくいとをいう音域が存在するのです。その音域をクロスオーバー帯と呼びます。クロスオーバー帯を上手にスピーカーから抜いてあげる作りにしないと、スピーカーの中で音がこもります。音があまり抜けず、曇ったような音が鳴っているスピーカーがある場合は、このケースである場合が多いです。
onkyoでは、古くから木製の2WAYスピーカーを使用しているということもあり、スピーカーにあまり音がこもりません。1WAYのようにとまではいきませんが、違和感なく聴くことが可能です。

onkyoのコンポとアンプについて

onkyo製コンポの良質な音については触れましたので、次はコンポの信号を出す側であるアンプについてご説明します。
一言でアンプと言ってもいくつか種類があるのですが、当記事では家庭用ミニコンポのアンプ部分を指して記載します。そもそもコンポにおけるアンプというのは、いわゆる受信機であり、発信機です。スピーカーは拡声器といったところでしょうか。アンプはCDやUSB、携帯電話等の記憶媒体を読み取り、信号としてスピーカーに音声データを送る役割を果たします。

様々な音響メーカーが商品化している中、onkyoのアンプの特徴として、利便性に優れているという点がまず目立ちます。
MD衰退期に唯一MD使用可のコンポを販売していた過去や、どのメーカーより早くUSBメディアに対応したり等、ユーザビリティーを重視している点は特筆すべき部分です。

さらに、アンプもスピーカーの様に製品により送り出す音域が異なります。つまり、コンポが出せる音の範囲というのは、アンプが出せる音域とスピーカーが出せる音域が重なった部分ということです。ミニコンポとしてセット販売されているものは、それぞれが近い音域になっていることが多いです。

onkyo製アンプは低音が4~5Hz(現在の定番シリーズは4Hzだが、シリーズ序盤から5Hzは出していた)であり、高音は100000Hz。人間が聞こえる音の約5倍の高音が出るのです。犬笛ですら22000Hzが限界と言われていますから、どれだけシャリが効くのかという高音なのです。
ただし、onkyoのミニコンポがセットで出せる領域はスピーカーの再生可能周波数帯域により50Hz~100000Hzとなっており、アンプが出せる低音域はカットされた状態ではあります。(FRシリーズの場合)

家庭用のミニコンポでこれだけの音域をカバーできるアンプは、他社にはなかなかありません。
コンポで低音が出すぎると部屋がきしむこともあります。好みではあるのですが、低音を少し抑えて良質な高音を楽しむというのが家庭用コンポとしては適しているのではないでしょうか。ある意味、onkyoはそういったご提案を商品を通じてお客様にしているのかもしれません。

onkyoのコンポのおすすめ

X-NFR7FX

  • onkyo
  • X-NFR7FX

  • 税込み34,980円
  • 汎用性が高いミニコンポ

  • onkyo製のコンポで汎用性が高いのがFRシリーズです。通称FR7。これが1台あれば十分と言っても過言ではない程の充実したミニコンポです。長い歴史の中で使用できる媒体は進化していきましたが、現在でも多様なデバイスに対応した安心と信頼の一品です。スピーカーなどを別売りでカスタマイズしたい方には、FR9というものもあります。

TX-NR696

  • onkyo
  • TX-NR696

  • 税込み75,780円
  • ワンランク上の質を求める人に

  • 家庭用のミニコンポとしてではなく、音も良くTVのアンプにもしたいといったわがままモデルもあります。AVレシーバーというもので、音楽のアンプでもあり、ホームシアターでもあります。radikoのようなスマホアプリにもあるインターネットを使用したサービスも兼ね備えています。家庭用ミニコンポではありませんが、FRシリーズで満足できないonkyoファンであれば、このアンプがあれば大丈夫です。スピーカーセットは別売りですので、全部揃えると20万円くらいは最低かかってくるものではあると思います。やはり良いアンプを手に入れると、良いスピーカーも欲しくなります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。音響機器は様々な要素を経て音楽を奏でている為、ちょっと違うだけで大きく変わってくる商品です。色々知っていく程、なんだか難しいという印象を受けるかもしれません。

onkyoの良さは、そういった様々な要素をすべて高水準で備えているということです。使いやすい、音が良い。シンプルにそういうことです。
コンポをお手頃な価格で購入してみようとお考えの方は、家電量販店などでonkyoのコンポを実際に聴いてみてください。体感することで、一層良さがわかります。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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