開放型ヘッドホンのおすすめ17選!価格や性能で比較!

中間睦月
公開: 2018-11-05

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開放型ヘッドホンと密閉型ヘッドホンの違い

開放型ヘッドホンは、高い音抜けにより広い音場感を出せるので、臨場感溢れるライブ映像を観賞する際に適しています。一方、密閉型ヘッドホンは、重低音を出しやすいために高音域よりも低音域を重視するロックバンドの演奏に適しているわけです。

開放型ヘッドホンと密閉型ヘッドホンの違いを分けるポイントは、ドライバーユニットと呼ばれる実際に振動して音を出す部分をカバーするハウジングと呼ばれる部分の構造です。

同じドライバーユニットを使っていても、カバーとなるハウジングによりすっぽり覆われていれば、音が外に漏れることが無くなります。音がこもるために高音域が出にくい構造となるので、重低音重視のサウンドを楽しむ際には密閉型ヘッドホンがおすすめになるわけです。

逆にハウジング部分にメッシュ素材を使うなどして、ヘッドホンの外側にも音が抜ける構造にすれば開放型ヘッドホンとなり、高音域の音抜けが良くなります。開放型ヘッドホンを使う際には、音抜けの良さから広い音場感を味わいたい人におすすめです。

開放型ヘッドホンのメリット・デメリット

開放型ヘッドホンを選択すると、高音域の音抜けが良いために臨場感を得られるというメリットがあるので、ライブ映像鑑賞時におすすめです。ハウジングと呼ばれる部分がメッシュ構造や穴が空いたデザインとなっているために、ドライバーユニットで発生した音がそのまま外部に筒抜けとなります。

公共の場で開放型ヘッドホンを使う際には、周囲への音漏れが原因でトラブルに巻き込まれることがあるので、音量に注意すると共に室内向けにおすすめなヘッドホンだという認識を持っておくと良いです。室内で利用するならば、開放型ヘッドホンの音抜けは低音から高音まで幅広い楽器による演奏が行われるオーケストラ音源の再生に適しています。重低音重視のハードロックやヘビーメタルでは、音抜けのために迫力に欠ける面があります。

開放型ヘッドホンは、ハウジングによる防音効果を期待する必要がないために、デザイン性重視で軽く作ることが可能です。ドライバーユニットにより発生された音が、耳側だけでなく外に向けてもそのまま音を出すことが出来るので、反響音による影響がありません。開放型ヘッドホンは、ハウジング部分の軽量化が行える分だけヘッドホン全体の軽量化をしやすいので、長時間装着した状態で音楽を聴く人におすすめです。

開放型ヘッドホンの選び方

音質で選ぶ

開放型ヘッドホンでおすすめの選び方のポイントとして一番大切なのは音質です。密閉型の場合は周囲からの音の影響をシャットアウトして、密閉した状態で音を楽しむことができます。それに対して開放型ヘッドホンではシャットアウトせずに音を通すことで、より自然なままの音を楽しむことができるので良い音を楽しみたい方にはとてもおすすめです。

ですが、逆にいうと開放型ヘッドホンでは音が比較的聞こえやすい高音と聞こえにくい低音が閉じ込められる事なくそのまま抜けていくので、高音ばかりが際立って低音が聞こえにくいという事がよく起こります。開放型ヘッドホンの場合はさらに周囲の音の影響も受けるので、特に屋外で使用する場合はシャカシャカした高音しか聞こえないなどという可能性もあります。

だからといって音量をあげると音漏れで周囲の迷惑になる可能性も出てきますし、ヘッドホン自体の性能を上げると価格も高くなります。そういった事もあって、おすすめのポイントとしては良い音質のヘッドホンかどうかということがとても大切です。

使い勝手の良さで選ぶ

密閉型ヘッドホンと違い開放型ヘッドホンの場合は耳を覆って密閉する必要がありません。そのためデザイン性も開放型ヘッドホンはバラエティ豊かです。

移動する時はファッションの一部にもなりますし、無骨でファッションに合わせにくいものなら外では使いたくなくなってしまうかもしれません。見た目以外でも開放型ヘッドホンにはカラーバリエーションが豊富な機種もあるので、自分好みのものを見つけられたら愛着もわきやすいのでおすすめです。

機能美という面でのデザイン性もとても重要です。カラフルでオシャレなデザインだったとしてもヘッドホンですので、使い心地が悪ければ使いたくなくなってしまいます。できれば実際につけて使用感を確かめてみてください。

音抜けの良さで選ぶ

開放型ヘッドホンは、周囲への音漏れを防がない構造になっているので、最初から音抜けを考慮したモデルが多いです。ドライバーユニットの口径が大きいほど、大音量を出しやすくなりますが高音域が弱めになります。

普段どのような音楽を聴いているかというジャンルにより、おすすめのモデルに違いが出る点も開放型ヘッドホン選びでは重要なポイントです。スマートフォンへ接続する際には、インピーダンスの数値が低いモデルを使用しなければ、ヘッドホンアンプが別途必要になります。

開放型ヘッドホンを選ぶ際には、音源に合わせたインピーダンス値がどのくらいなのかという点をチェックすればおすすめモデルを探しやすくなるでしょう。また、音圧感度の数値が高いほど同じ音源であっても大音量で音楽を聴ける開放型ヘッドホンとなるので、ドライバーユニットのサイズと音圧感度の比率を確認してから選ぶことをおすすめします。自宅のみで使用するならば、アンプに接続出来るためにインピーダンスが高い製品を選べば問題ありません。

重さで選ぶ

開放型ヘッドホンを選ぶ際には、室内での使用が多くなるので長時間利用しても疲れない軽さが重要です。300g前後に収まる開放型ヘッドホンならば、音楽に集中すると重さを感じなくなるのでおすすめ出来ます。

構造的にハウジング部分を密閉する必要が無いので、軽量化に取り組みやすい開放型ヘッドホンならば、ヘッドバンド部分の剛性を保ちつつ軽量化に取り組んだモデルがおすすめです。外出時に使う際には、持ち運びをする必要があるので軽量化の恩恵は大きく、開放型ヘッドホンならばカバンに入れやすいように折りたたみ機構が付いているモデルも各メーカーが出しています。

開放型ヘッドホンのおすすめ

SONY MDR-MA900 開放型ヘッドホン

開放型ヘッドホンの画像

SONY MDR-MA900は、極めて大きいドライバーユニットを搭載しているので、開放型ヘッドホンでありながら低音域にも拘りを持つ音楽好きにおすすめの製品です。70mmという珍しいサイズの大口径ドライバーを採用し、5Hz~40,000Hzという20Hzを下回る低音域からハイレゾ音源に対応する高音域までを広くカバーしている点もおすすめポイントです。アコースティックバスレンズを搭載しているので、低音をドライバーユニットの中心部に集中させるよう音響抵抗部材を配置しています。中高音域の抜けるような透明感ある開放型ヘッドホンならではの透明感と重厚な低音域を耳に届けることが出来るので、幅広い音域を楽しみたい音楽愛好家におすすめです。

GRADO SR80e 開放型ヘッドホン

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GRADO SR80eは、共鳴音を限りなく低減することに力を入れている音に敏感な人におすすめな開放型ヘッドホンです。ハウジング部分が密閉されていない開放型ヘッドホンは、元々ハウジング部分からの音抜けが良くなっているので透明感ある音質になりやすいですが、低音域はどうしても共鳴音が発生しやすくなっています。ハウジング部分に無共振ポリカーボネートを採用し、4芯OFC線という無酸素銅を使った配線にすることにより、共鳴音が出る環境を徹底して防ぐ点もおすすめの音に近づける努力の表れです。

オーディオテクニカ ATH-AVA500 開放型ヘッドホン

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オーディオテクニカ ATH-AVA500は、大口径ドライバーと制振アルミニウムリングに特徴があるおすすめの開放型ヘッドホンです。53mmの大口径ドライバーによる低音域の再現性は、開放型ヘッドホンにありがちな低音域が弱いという印象を一新するので、音楽鑑賞をしっかり楽しみたい音楽好きにおすすめ出来ます。一般的なドライバー口径は40mm~45mmが多いですが、53mmCCAWボビン巻きドライバーを採用することで高音域の透明感と低音域の重厚感のバランスが良くなるわけです。

Philips Fidelio X2 開放型ヘッドホン

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Philips Fidelio X2は、 Hi-Res Audio スタンプの厳格な要件をクリアしたおすすめの開放型ヘッドホンです。フィリップスのフラッグシップモデルらしく、重量が921gとヘッドホンの中では重量級になります。なぜなら、50mmの大口径ネオジム磁石採用ドライバーを惜しみなく採用することで、低音域は抑えめにしつつ中音域に透明感を持たせて高音域に洗練された音を出すよう工夫されているからです。自宅での音楽鑑賞におすすめ出来る理由として、二層型イヤーシェルが採用されている点が挙げられます。共振と振動を軽減するために採用され、ピアニッシモレベルの音であっても細部までしっかり再現力を持っています。

オーディオテクニカ ATH-AD500X 開放型ヘッドホン

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オーディオテクニカのATH-AD500Xは、大口径ドライバーを好む人におすすめの開放型ヘッドホンです。CCAWボイスコイルを採用して53mmドライバーにより開放型ヘッドホンでは迫力が劣りがちな低音域に重厚感を持たせることに成功しているので、開放型ヘッドホンでありながら低音域にも妥協したくないクラシック愛好家にもおすすめの製品となります。コントラバス・ファゴット・ティンパニーといった大型の楽器演奏時の広い音場を味わえるので、オーケストラ演奏のような広帯域をカバーしたい音楽愛好家におすすめ出来ます。

Sennheiser HD650 開放型ヘッドホン

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Sennheiser HD650は、すっと広がる音場が特徴の開放型ヘッドホンであって、スッキリした音質を好む人におすすめです。フラッグシップモデルのHD800が出るまでは、HD650がSennheiserの旗艦モデルとして創業以来一貫している「ありのままのサウンドを再生する」というテーマを追い続けているので、共感出来る人におすすめ出来ます。再生音質を極限まで向上させるために全モデルであるHD600から材料を見直した結果、開放型ヘッドホンならではの中高音域の抜けの良さを利用した広い音場と共鳴音を感じさせない柔らかい低音を得ることが出来ました。

SHURE SRH1440 開放型ヘッドホン

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SHURE SRH1440は、マスタリング及びクリティカルリスニングように開発された開放型ヘッドホンです。開放型ヘッドホンならではの高音域の抜けに伴う透明感を実感出来る点がおすすめですが、低音域をマイルドに仕上げていることから分かるようマスタリング目的での使用時にサンプリング音声の分解能がいかに高いか実感出来ます。40mmダイナミック型ネオジム磁石を搭載したドライバーユニットは、低音から高音域に至るまでコントロールされた音場を好む人におすすめです。

Roland RH-A7 開放型ヘッドホン

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Roland RH-A7は、電子楽器を練習する時におすすめな開放型ヘッドホンです。質量が200gという軽量化デザインかつコード長3mという構成は、デジタルピアノやエレクトーンといった電子楽器を自宅で練習する際に周囲の音が聞こえる状態で演奏出来るメリットがあります。開放型ヘッドホンならではの周囲の音を聞きながら演奏を続けることが出来るので、肩を叩かれて呼ばれた時の驚きを感じずに済むのでビックリしやすい性格の人にもおすすめです。

AKG K612 PRO 開放型ヘッドホン

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AKG K612 PROは、リファレンスシリーズの開放型ヘッドホンとしてはエントリーモデルながらも、上位モデルに採用されている独自技術を体感してみたいと考えているユーザーにおすすめです。バリモーション・テクノロジーによりダイヤフラムの厚みを内側と外縁部で変えることにより再生する音により動かす部分を変更することで低音と高音域を両方共にダイナミックな音に仕上げます。高音域は内側のみを振動させて音を伝え、低音時には内側と外縁部両方を振動させて大口径ドライバーユニットとして動くわけです。

FOSTEX T20RPmk2n 開放型ヘッドホン

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FOSTEX T20RPmk2nは、他の開放型ヘッドホンと同じ音質では嫌だと考える個性的な製品が好きなサウンドエンジニアまたは音楽愛好家におすすめの製品です。ドライバーユニットには一般的にダイナミック型が採用されることが多いですが、FOSTEX T20RPmk2nでは高耐熱ポリイミドフィルム材に銅箔エッチングを行ったフォステクス独自開発のRP振動板を使用しています。特許技術がふんだんに使われた開放型ヘッドホンだからこそ出せる自然な音質は、モニターヘッドホンを長時間使っていると疲れると考えているサウンドエンジニアにおすすめです。

ULTRASONE Edition 11 開放型ヘッドホン

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ULTRASONE Edition 11は、ドイツの職人が1つずつハンドメイド作品として仕上げる全世界限定1111セットの開放型ヘッドホンです。ホームリスニングにとことん拘りたい音楽愛好家にとっておすすめの開放型ヘッドホンとして知られています。オープンバックのハウジングは、各穴のサイズが異なり音抜けが最適になるよう微調整されています。新開発のTru Texバイオセルロース複合素材を使用した40mmドライバーを採用し、ULTRASONE 独自の特許技術S-Logic Plus により、これまでにない自然な音場を実現しているわけです。

beyerdynamic DT 990 PRO 開放型ヘッドホン

beyerdynamic DT 990 PROは、分析的なリスニングやマスタリングを行うユーザーにおすすめのサウンドエンジニア向け開放型ヘッドホンです。プロ仕様として作られているために、再生周波数帯域が5Hz~35,000Hzと幅広いだけでなく、最初からアンプ使用が前提となっているので250Ωの高インピーダンス仕様となっています。ドイツ製ハンドメイド製品が好きな開放型ヘッドホンの愛好家にもおすすめ出来ます。

Roland RH-A30 開放型ヘッドホン

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Roland RH-A30は、楽器演奏者にもおすすめ出来る開放型ヘッドホンです。モニタリングを行いながらレコーディングを行う際には、楽器ごとに異なる立ち上がり速度を調整する必要があるので、周囲の音をそのまま聴ける開放型ヘッドホンが役立ちます。RH-A30ならば、45mm大口径ドライバーユニットにネオジウム磁石を採用していて、CCAWボイスコイルを搭載しているために、高い音場形成力を求めている人におすすめの性能です。

YAMAHA HPH-200 開放型ヘッドホン

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YAMAHA HPH-200は、持ち運びしやすい折りたたみ機構を採用したおすすめの開放型ヘッドホンです。一般的な音楽鑑賞だけでなく、電子楽器を使う際のヘッドホンとして使用すれば、開放型ヘッドホンならではの中高音域が反響することなくスッキリ抜けて透明感ある原音を再現出来ます。楽器演奏時の聴取用にも使用することを考えて、ハウジング部分が最初から110度まで回転するスイーベルタイプが採用されているので、長時間使用しても邪魔にならずに使い続けることが可能です。

KOSS PORTAPRO 開放型ヘッドホン

開放型ヘッドホンの画像

KOSS PORTAPROは、開放型ヘッドホンとして個性的なデザインを持っています。日本での発売は1988年になりますが、ロングセラーモデルとして現在でも複数のカラーバリエーションが各企業との間にコラボレーションモデルとして存在しているのでおすすめです。開放型のハウジングを採用しているので、高音域の抜けが良く透き通った音質を楽しみたい人におすすめ出来るモデルとして仕上がっています。

AKG Q701 開放型ヘッドホン

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音質面では、バリモーションシステムという独自のオーディオ技術によって抜けが良く、それでいて適度に厚みもあるサウンドを表現しています。Two-Layerダイアフラム方式を採用しており、2層の制御板によって正確性の高い生のようなリアリティのある音になっています。デザイン面では、開放型ヘッドホンならではのデザイン性に富んだ作りになっていて、高い性能を備えながらもファッショナブルでテクニカルなデザインになっています。カラーバリエーションもホワイト、ブラック、グリーンの3色から選ぶことができます。

SENNHEISER HD599 開放型ヘッドホン

開放型ヘッドホンの画像

SENNHEISER HD599は、開放型ヘッドホンの中でもドイツで定評のあるおすすめブランド製品です。音質に拘るためにゼンハイザー独自のリングトランスデューサを採用していて、高効率を維持しながらダイナミクス性能に優れ、歪みを極限まで抑えたアルミボイスコイルを採用しています。再生周波数帯域を12 – 38,500 Hzというハイレゾ音源にも対応出来る周波数帯域にまで広げていて、開放型ヘッドホンの中でも特に中高域を満喫したいユーザーにおすすめ出来るヘッドホンです。人間工学に基づいたエルゴノミスクデザインにより、Eargonomic Acoustic Refinementを採用して幅広い音場の構築と装着感のバランスを取っている点もおすすめです。開放型ヘッドホンにありがちな低音域が軽くなってしまう点は、トランスデューサ技術でカバーしているので実際に再生してみると十分な音の広がりを感じられます。

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