指輪型マウスProlo Ringがクラファン達成 人差し指でマウスを操作

Moovoo編集部,Munenori Taniguchi
公開: 2025-12-08

※記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がMoovooに還元されることがあります。

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アップルが開発したMacintoshによって、それまでキーボードからのコマンド入力だけで操作していたパーソナルコンピューターはマウスを使った直観的操作が可能になりました。

その後、この入力方法は大きく進化せず、技術革新の激しいPCとその周辺機器分野においてほとんどその姿を変えていません。

しかし今年のGoogle Devfestに出展された「Prolo Ring」は、人差し指に装着すればキーボードから手を動かすことなくマウス操作が可能になる独特な発想の入力デバイスとして、大きな反響を得ました。

この記事では、ガジェットに詳しい筆者が、Prolo Ringについて紹介します。あわせて個性的な入力デバイスも紹介するので、最後までチェックしてください。


ProloRingとは

ProloRing

ProloRingは、指輪と言うにはかなりゴツめの外観です。短く切ったパイプを指にはめているように見えなくもありません、

しかしその広めの側面がタッチパッドおよびボタンとして機能するため、親指で人差し指の横腹をなぞるようにしてマウスポインターを操作できます。

さらに、もう一つのタッチ領域として、特許出願中の「Modtouch」と称するエリアがあり、ショートカットやマクロ操作を設定することが可能です。さらに本体は40種類以上の直感的かつカスタマイズ可能なジェスチャー操作が可能になっています。

Windows・macOSに加え、AndroidやiOSにも対応

対応するOSはWindowsやmacOSだけでなく、Linux、Android、そしてiOSデバイスなどに。いずれもBluetoothを通じての接続となり、ペアリングすればすぐに使うことが可能です。デスクトップアプリもありますが、これは高度な設定を試したい場合のためのもので、ほとんどの用途においては、特に必要ではありません。

これまでにも、指輪型のマウスはいくつかありました。ですが、それらはいずれも、デザイン的に小型のトラックパッドを指につけているだけだったり、従来マウスがあった位置に手をおいて操作する必要があるなど、設計やコンセプトに妥協が見られるものが多かったように思えます。その点Prolo Ringは外観的にはややゴツいものの、かなりすっきりとしたデザインに落ち着いているのが特徴のひとつとなっています。



Prolo Ringは、Kickstarterでのクラウドファンディングキャンペーンでも、瞬く間に目標支援額を達成し、最終的には目標額の約48倍を集める成功を収めました。

クラファン達成で、日本導入に期待

ProloRing

Prolo Ringの予定小売価格は199ドル(記事執筆時点で約3万円)、Kickstarterでは早期支援割引きとして99ドルでProlo Ringをリワードとして入手できる枠が用意され、支援者には12月にデバイスが出荷される予定となっています。市販はおそらくそれから数か月遅れとなるでしょう。日本でも発売されることに期待したいところです。

なお、Kickstarterのキャンペーン期間は終了しましたが、記事執筆時点では、まだ入手可能な支援枠への遅延プレッジ(キャンペーン終了後の追加支援)により引き続き支援してリワードを得ることが可能*なので、予定小売価格より安価に入手できます。


さて、以下ではProlo Ringと同様に、個性的なPC入力デバイスをいくつかご紹介します。

〈PICK UP!〉個性的なPC入力デバイス、注目アイテムを紹介

女性顔イラスト(検証コメント用)

女性顔イラスト(検証コメント用)

ここからは、筆者が注目した個性的な入力デバイスをいくつか紹介します。特徴的なアイテムをあつめているので参考にしてください。

1.MEETS TRADING Finger Barrel Mouse i2

PICK UP!
  • MEETS TRADING
  • Finger Barrel Mouse i2

  • 税込み5,990円(楽天市場)
  • 人差し指と薬指で動かすから手首への負担が少ない

  • Finger Barrel Mouseは、通常のマウスから手のひらがあたる部分を切り落とし、ボタン部分だけにしたような形状をしています。

    両サイドを親指と薬指で挟むようにして動かすことができ、狭いスペースでも扱いやすいため、ノートPCなどと一緒に携帯して使うのに便利です。

USBレシーバーを通じた2.4GHzワイヤレス接続と、Bluetoothを2つのデバイスで使い分けられ、DPIも4段階で調整することが可能。そのため、あらゆる用途に適した使い方ができるはずです。充電1回あたりの駆動時間は最大約40時間あり、出張などでも電池切れの心配なく使えます。

センサー解像度:1200、1600、2400、3200DPI / 光学センサー
接続方式:Bluetooth、2.4GHzワイヤレス(USBレシーバー)
対応OS:Windows、macOS、Linux
サイズ:75 × 39mm
重さ:38.5g(レシーバー含む)

2.サンワダイレクト 400-MAWB216BK

PICK UP!
  • サンワダイレクト
  • 超小型ワイヤレスマウス 400-MAWB216

  • 税込み3,980円(Amazon)
  • とにかく小さい!

  • 400-MAWB216は、ちらっと見ただけならスマートタグかと思ってしまうほど小さなワイヤレスマウス。

    極小サイズで持ち運びに困らないのはもちろん、2.4GHzワイヤレス接続と、Bluetoothのマルチペアリングが可能で、3台のデバイスとの間で切り替えて使うことができます。2.4GHzUSBレシーバーは同梱のシリコンカバーに収納できるため、紛失の心配もありません。

特殊なのはホイール操作で、物理的にホイールがないため、中央のMボタンを押しながらマウスを上下に動かすとホイール操作を代替する格好になります。

センサー解像度:1000、1600、2400CPI / 光学センサー
接続方式:Bluetooth 5.2、2.4GHzワイヤレス(USBレシーバー)
対応OS:Windows、macOS、iOS、iPadOS、Android、ChromeOS
サイズ:約W4.6×D5.2×H0.88cm(シリコンカバーあり)
重さ:約24g(シリコンカバーあり)

3.サンワダイレクト ペン型マウス

PICK UP!
  • サンワダイレクト
  • ペン型マウス 400-MAWBT202

  • 税込み5,980円(Amazon)
  • スタイラスではないペン型マウス

  • ボールペンなどと同じ感覚で扱えるマウスです。BluetoothまたはUSB(Type-A、 / Type-C)でPCやスマートデバイスを操作できます。

    タブレットで用いるスタイラスペンのような見た目ですが、あくまでマウスであるため、PCでも使えるのが大きな特徴です。

    ペン先部分に光学センサーがあり、机上で何かを描くようにしてマウスポインターを動かせます。

デスクなどにペン先を押し込めば左クリック操作ができ、右クリックやダブルクリックは本体の親指や人差し指が当たるところにあるボタンを使います。

内蔵バッテリーによってケーブルレスで使えるため、テーブルに余裕がないカフェや図書館など共有スペースでも使えるのが便利です。

センサー解像度:800、1200、1600CPI / 光学センサー
接続方式:Bluetooth、USB Type-Aレシーバー(Type-Cアダプタ同梱)
対応OS:Windows、macOS、iOS、iPadOS、Android、ChromeOS
サイズ:約W124×D17.2×H154mm
重さ:約19.3g(USBレシーバーは約1.2g)

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ライター兼クリエイター
Taniguchi Munenori
ライター。ガジェット全般、宇宙、科学、音楽、モータースポーツetc... 電気・ネットワーク技術者。
実績媒体:TechnoEdge、Gadget Gate、Engadget日本版、Autoblog日本版、Forbes JAPANほか

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