出典:Kickstarter

スマホでミクロの世界へ 被せるだけで1200倍撮影「iMicro Q3p」 おすすめスマホ用顕微鏡レンズも紹介

Moovoo編集部,Taniguchi Munenori
公開: 2025-05-02

※記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がMoovooに還元されることがあります。

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iPhoneやAndroidスマートフォンのカメラレンズに乗せるだけで、たちまち1200倍の顕微鏡に早変わりさせられるiMicroの最新製品「iMicro Q3p」が、現在Kickstarterから購入可能です。

この製品は2024年12月にクラウドファンディングサイトのKickstarterでキャンペーンを行っていたものですが、「遅延プレッジ」と呼ばれる制度により、記事執筆時点も引き続きKickstarterを通じて1個あたり59カナダドル(約6100円)で入手可能です。


指先に乗る顕微鏡

iMicro Fingertip Microscopeシリーズはボタンほどの大きさのレンズです。厚さ3.2mm、重さ0.5gしかなく、スマートフォンへの装着時の部品の突出が非常に小さいのが特徴です。さらに、1200倍もの倍率で非常に小さな物体を観察でき、カメラ付きスマートフォンのほぼすべてに装着可能となっています。

指先に乗る顕微鏡

出典:Kickstarter

iMicroは2018年の「iMicro Q」以来ほぼ毎年、改良を加えた新レンズを開発して来ました。今回の製品には偏光機能が追加され、結晶や鉱物などの構造を驚くほど詳細に、また美しく撮影できるようになりました。

改良を加えられたレンズの画像

出典:Kickstarter

iMicro Q3pの性能を簡単に説明すると、0.75ミクロン幅の線を、きちんと線として撮影できる解像度、となります。人間の髪の毛の太さがだいたい50〜100ミクロンと言えば、0.75ミクロンがいかに細いかがわかるでしょう。

偏光フィルター付き

iMicro Q3pの特徴のひとつである偏光フィルターによって、結晶や鉱物、液晶などの、複屈折性材料を撮影したときに、コントラストを強化して観察できます。これにより、一般的な顕微鏡ではコントラストが弱くて見にくい対象物を観察・撮影する際に、その表面の構造などを鮮明に画面に映し出すことができます。

偏光フィルター

出典:Kickstarter

アプリや付属品で観察がさらに便利に

付属のμRuler M(ステージマイクロメーター)は、専用の「i-Seeing」アプリ(Android版iOS版)のなかのスケールバーを校正するためのものです。これにより、被写体の大きさをより精密に測定することが可能になります。

また、スマートフォンの下に置き、シーソーの台のようにして対象物にピントを合わせる「フォーカススタンド」を使えば、高倍率の撮影でも細かく被写体との位置を調整できます。

ミクロの世界を楽しもう

日常生活において、顕微鏡が必要になる機会はほとんどありません。しかし、身の回りにある物でも、ミクロの視点ではまったく見え方が違うことがわかると、好奇心が刺激されて、いろいろな物を観察してみたくなるものです。たとえば子どものいる家庭なら、自由研究などに顕微鏡を活用し、幅広い視野を持たせる助けになるかもしれません。

iMicroはKickstarterを通じて入手可能ですが、以下にはAmazonなどでも手軽に購入できるスマート顕微鏡製品をピックアップしています。

〈編集部PICK UP!〉スマホ用顕微鏡レンズのおすすめ3選

1.Kenko「Do・Nature STV-120M WSA 」

PICK UP!
  • Kenko Takina
  • Do・Nature STV-120M WSA

  • 税込み2,064円(Amazon)
  • ハンディ顕微鏡として使える

  • 付属のスマホアダプターを使うことで、観察したい物の拡大画像を撮影できる家庭向け顕微鏡。最大120倍のズーム機能を持ち、観察するだけなら単体でハンディ顕微鏡として使うことができます。

    乾電池で光る対物用のLED照明を搭載しており、どこでも必要な明るさでミクロの世界を覗くことができます。

倍率:60~120倍
照明システム:LED
電源:単4形アルカリ乾電池1本

2.NEEWER「LS-32 PRO」

PICK UP!
  • NEEWER
  • LS-32 PRO

  • 税込み5,999円(Amazon)
  • アプリ不要、手軽なクリップ式

  • クリップ式のスマートフォン用顕微鏡レンズで、iPhone 16 / 15 、同Pro、同 Maxや、Galaxy S24 Ultraなどに対応する、アプリなしで使える手軽さが売りの製品。NEEWER製の17mmネジ付きスマホケージやスマホケースならクリップなしで直接取り付けて使うことも可能です。

    内蔵の2段階調光LEDライトを点灯させ、被写体の表面に置いて観察・撮影できます。植物の毛状突起やコイン、石、皮膚などの、表面がある程度平たい物を観察するのに適しています。

倍率:45倍
照明システム:2段階調光LEDライト
電源:充電池内蔵(USB Type-C)

3.Apexel「APL-MS200」

PICK UP!
  • Apexel
  • APL-MS200

  • 税込み5,324円(Amazon)
  • スマホ標準アプリでOK

  • 幅71〜105mmのスマートフォンに対応するマウント取り付け型の顕微鏡レンズ。LED照明に加え、宝石鑑定に便利なUVライト、金属やガラスの反射を抑える偏光(CPL)フィルターも備えています。

    スマートフォン標準のカメラアプリが使えるため、レンズの倍率にカメラのズームを組み合わせてさらに拡大撮影が可能です。

倍率:200倍
照明システム:12種類の照明モード、UVライト
電源:充電池内蔵(USB Type-C)
ライター兼クリエイター
Taniguchi Munenori
ライター。ガジェット全般、宇宙、科学、音楽、モータースポーツetc... 電気・ネットワーク技術者。
実績媒体:TechnoEdge、Gadget Gate、Engadget日本版、Autoblog日本版、Forbes JAPANほか

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