
スマホでミクロの世界へ 被せるだけで1200倍撮影「iMicro Q3p」 おすすめスマホ用顕微鏡レンズも紹介
iPhoneやAndroidスマートフォンのカメラレンズに乗せるだけで、たちまち1200倍の顕微鏡に早変わりさせられるiMicroの最新製品「iMicro Q3p」が、現在Kickstarterから購入可能です。
この製品は2024年12月にクラウドファンディングサイトのKickstarterでキャンペーンを行っていたものですが、「遅延プレッジ」と呼ばれる制度により、記事執筆時点も引き続きKickstarterを通じて1個あたり59カナダドル(約6100円)で入手可能です。
指先に乗る顕微鏡
iMicro Fingertip Microscopeシリーズはボタンほどの大きさのレンズです。厚さ3.2mm、重さ0.5gしかなく、スマートフォンへの装着時の部品の突出が非常に小さいのが特徴です。さらに、1200倍もの倍率で非常に小さな物体を観察でき、カメラ付きスマートフォンのほぼすべてに装着可能となっています。

出典:Kickstarter
iMicroは2018年の「iMicro Q」以来ほぼ毎年、改良を加えた新レンズを開発して来ました。今回の製品には偏光機能が追加され、結晶や鉱物などの構造を驚くほど詳細に、また美しく撮影できるようになりました。

出典:Kickstarter
iMicro Q3pの性能を簡単に説明すると、0.75ミクロン幅の線を、きちんと線として撮影できる解像度、となります。人間の髪の毛の太さがだいたい50〜100ミクロンと言えば、0.75ミクロンがいかに細いかがわかるでしょう。
偏光フィルター付き
iMicro Q3pの特徴のひとつである偏光フィルターによって、結晶や鉱物、液晶などの、複屈折性材料を撮影したときに、コントラストを強化して観察できます。これにより、一般的な顕微鏡ではコントラストが弱くて見にくい対象物を観察・撮影する際に、その表面の構造などを鮮明に画面に映し出すことができます。

出典:Kickstarter
アプリや付属品で観察がさらに便利に
付属のμRuler M(ステージマイクロメーター)は、専用の「i-Seeing」アプリ(Android版、iOS版)のなかのスケールバーを校正するためのものです。これにより、被写体の大きさをより精密に測定することが可能になります。
また、スマートフォンの下に置き、シーソーの台のようにして対象物にピントを合わせる「フォーカススタンド」を使えば、高倍率の撮影でも細かく被写体との位置を調整できます。
ミクロの世界を楽しもう
日常生活において、顕微鏡が必要になる機会はほとんどありません。しかし、身の回りにある物でも、ミクロの視点ではまったく見え方が違うことがわかると、好奇心が刺激されて、いろいろな物を観察してみたくなるものです。たとえば子どものいる家庭なら、自由研究などに顕微鏡を活用し、幅広い視野を持たせる助けになるかもしれません。
iMicroはKickstarterを通じて入手可能ですが、以下にはAmazonなどでも手軽に購入できるスマート顕微鏡製品をピックアップしています。
〈編集部PICK UP!〉スマホ用顕微鏡レンズのおすすめ3選
1.Kenko「Do・Nature STV-120M WSA 」
2.NEEWER「LS-32 PRO」
- NEEWER
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LS-32 PRO
- 税込み5,999円(Amazon)
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アプリ不要、手軽なクリップ式
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クリップ式のスマートフォン用顕微鏡レンズで、iPhone 16 / 15 、同Pro、同 Maxや、Galaxy S24 Ultraなどに対応する、アプリなしで使える手軽さが売りの製品。NEEWER製の17mmネジ付きスマホケージやスマホケースならクリップなしで直接取り付けて使うことも可能です。
内蔵の2段階調光LEDライトを点灯させ、被写体の表面に置いて観察・撮影できます。植物の毛状突起やコイン、石、皮膚などの、表面がある程度平たい物を観察するのに適しています。
3.Apexel「APL-MS200」
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