タリスカー10年の飲み方、香りと味を徹底レビュー 美味しいハイボールの作り方も
タリスカー10年は、ピート由来のスモーキーな香りに加え、潮の風味と黒胡椒のようなスパイシーさ、柑橘系の甘さが同居する個性的なシングルモルトウイスキーです。
この記事では、ディアジオ社から提供を受け、タリスカー10年を実際に飲んでみて、その独特な香りや味わい、飲みやすさなどを徹底レビューしました。
ウイスキー好きの編集部員が、美味しい飲み方も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
タリスカー10年とは?基本情報をチェック

Photo by iStock
タリスカー10年は、荒々しい気候で知られるスコットランドのスカイ島にある蒸留所で生まれるシングルモルトスコッチウイスキーです。
海に囲まれた過酷な自然環境の中で育まれるその味わいは「海に育まれたシングルモルト」と例えられ、クセになる味わいで人気を集めています。
スモーキーな中にも潮の香りが感じられ、甘さと黒胡椒のようなスパイシーさが同居する味わいは、ほかのシングルモルトとは一線を画す存在感を放ちます。
スモーキーウイスキーに興味を持ち始めた初心者が最初に手に取る1本として、よく名前が挙がる銘柄でもあります。
【徹底検証】タリスカー10年の評価ポイント

筆者撮影
それでは、実際にタリスカー10年を飲んでみたレビューをご紹介します。
評価ポイントは「香り」「味わい」「飲みやすさ」の3項目で、これに市場価格を加え、品質と価格のバランスを総合的に評価しました。
検証①:香り(Nose/Aroma)

タケダナオヤ
評価方法:常温のタリスカー10年をグラスに注ぎ、香り立ち、複雑さ、具体的な香りの要素を検証しました。
グラスに注いだ瞬間、ピート(泥炭)由来の焚き火のようなスモーキーな香りが立ちます。
ネットなどでは、これを整腸剤の生薬のにおいになぞらえて表現することもありますが、強い薬品臭さ(ヨード臭)は感じられず、食欲をそそる適度なスモーキーさです。
さらに、スワリング(グラスを回す)で香りを立たせると、独特な海のような香りと柑橘系の甘い香りも感じられました。
検証②:味わい(Palate/Taste)

タケダナオヤ
評価方法:常温のタリスカー10年をストレートで口に含み、舌の上で転がすように、甘み、酸味、スパイシーさ、複雑性、ボディ感などを検証しました。
口に含んだ瞬間、最初に感じるのはフルーティーな甘みです。そこからすぐに、ピリッとした黒胡椒のようなスパイシーさが口の中に広がります。
甘さとスパイシーさが同居した複雑な味わいですが、バランスが取れているためか、嫌味を感じることはありません。
ボディ感はミディアムで、飲みやすい味わいです。
検証③:飲みやすさ (Smoothness/Aftertaste)

タケダナオヤ
評価方法:常温のタリスカー10年をストレートでテイスティングし、口当たり、アルコールの刺激、余韻の長さを評価しました。
タリスカーのスパイシーさとアルコールが混じりあい、やや刺激的な口当たりです。
フィニッシュは海水を思わせる余韻が比較的長く続きます。
初心者には、この刺激が強く感じるかもしれませんので、ハイボールや水割りにするのが良いでしょう。
検証④:コストパフォーマンス(Value for Money)

タケダナオヤ
評価方法:市場価格と検証①〜③で評価したテイスティングノート(香り、味わい、飲みやすさ)を照らし合わせ、価格に見合う価値があるかを評価。
タリスカー10年は、700mlのボトルでおよそ4,000〜5,000円前後で購入可能です(時期や店舗によって変動あり)。
Amazonや楽天市場などのECサイトや、酒類専門店などで広く取り扱われており、比較的入手しやすいです。
価格帯としては中価格帯に位置し、シングルモルトとしてはコストパフォーマンスに優れた1本と言えるでしょう。
総合評価 (Overall Impression/Score)
万人受けする味わいではありませんが、スモーキーなウイスキーに慣れた中級者以上の方にこそ、ぜひ味わって欲しい銘柄です。
複雑で個性的な味わいは、一度ハマると手放せない1本になるでしょう。
評価項目 |
評価 (5段階) |
ひとことコメント |
---|---|---|
フルーティーさ |
★★★☆☆ (3/5) |
柑橘系の甘い香り。 |
スモーキーさ |
★★★☆☆ (3/5) |
ピート由来のスモーキーな香り。 |
味わい (甘口↔辛口) |
★★★★☆ (4/5) |
甘さとスパイシーさが同居した複雑な味わい。 |
ボディ感 (軽い↔重め) |
★★★☆☆ (3/5) |
バランスの取れたミデュアムな質感。 |
個性 (おだやか↔強め) |
★★★★☆ (4/5) |
ほのかな潮の風味もあり、個性的でパワフル。 |
コストパフォーマンス |
★★★☆☆ (3/5) |
概ね満足。 |
ここで紹介したテイスティングノートは、筆者の主観的な評価です。ウイスキーの香りや味わいの捉え方は、飲む人やその日の体調によっても変わることがあります。
あくまでひとつの意見として、皆さんのウイスキー選びの参考にしていただければ幸いです。
タリスカー10年の美味しい飲み方
タリスカー10年はストレートでもオン・ザ・ロックでも美味しく飲めますが、中でもおすすめの飲み方は「スパイシーハイボール」です。
スパイシーハイボールとは、ハイボールに黒胡椒(ブラックペッパー)や七味唐辛子などのスパイスを加えることで、スパイシーな風味を強調したハイボールのことです。
今回は、黒胡椒を使った「タリスカー スパイシーハイボール」をご紹介します。
タリスカーがもともと持っているスパイシーさと、後から加える黒胡椒の風味が相乗効果を生み出し、独特の奥行きのある味わいを楽しめます。
黒胡椒を使った、スパイシーハイボールの作り方

それでは、タリスカー スパイシーハイボールの作り方を見てみましょう。
材料
- タリスカー10年:30ml~45ml(お好みで)
- よく冷えた炭酸水:60ml~135ml (ウイスキーの2~3倍量)
- 大きめの氷:グラスいっぱい
- 粗挽きブラックペッパー:適量(お好みで)
- レモンスライス(お好みで)
作り方
1.グラスを冷やす:グラスに氷をたっぷり入れ、マドラーでかき混ぜてグラス自体を冷やし、溶けた水は一度捨てます。
2.タリスカーを注ぐ:再びグラスいっぱいに氷を追加し、タリスカー10年を注ぎます。
3.炭酸水を注ぐ:氷に当たらないよう、グラスの縁から炭酸水をやさしく注ぎ入れます。
4.軽くステア:炭酸が抜けないよう、マドラーで底から氷を軽く持ち上げるように1回だけステアします。
5.黒胡椒を振る:粗挽きのブラックペッパーを、氷に当てるように適量振りかけます。
6.レモンスライスを加える:お好みでレモンスライスを入れます。
美味しく作るコツ
- 徹底的に冷やす:グラス、ウイスキー、炭酸水を十分に冷やすことで、炭酸が長持ちし、キリッとした味わいになります。
- 炭酸を抜かない:ソーダを注ぐ際やステアする際に、炭酸が抜けないようにやさしく行いましょう。
- 粗挽き黒胡椒を使う:細かい粉状のものではなく、粗挽きのブラックペッパーを使うことで、香りと食感のアクセントが際立ちます。
タリスカー スパイシーハイボールは、しっかりとした味付けの肉料理や魚介料理などと相性が良好です。
ぜひ自宅で試して、タリスカー10年の新たな魅力を楽しんでください。
タリスカー10年をおすすめしたい人

タリスカー10年は個性的なウイスキーであり、好みがはっきりと分かれます。それゆえ、一度ハマると手放せない存在になる可能性が高いウイスキーです。
タリスカー10年がとくにおすすめなのは、次のような人です。
スモーキーなウイスキーが好きな方、または興味がある方
タリスカー10年は、スモーキーなピート香が特徴です。アイラモルトのような強い薬品臭は少ないため、タリスカーのスモーキーさなら楽しめるかもしれません。
また、スモーキーウイスキーへの入門としてもおすすめの1本です。
潮の香りやスパイシーな刺激を楽しみたい方
スカイ島という海に囲まれた蒸留所で造られているため、海のニュアンスを強く感じられます。
また、黒胡椒のようなスパイシーさもタリスカー10年の大きな特徴で、この刺激が口の中で心地よいアクセントとなり飲みごたえを与えます。
ウイスキーにこだわりのある中・上級者
万人受けする飲みやすいウイスキーも良いですが、ほかにはない独特の風味を持つウイスキーを飲んでみたい方にぴったりです。
中・上級者には、ぜひストレートで味わってほしい銘柄です。
上質な家飲みを演出するタリスカー10年
タリスカー10年は、複雑な香味が刺激的なウイスキーです。
ストレートやオン・ザ・ロックにすると潮の香りとスパイシーさが引き立ち、ハイボールにすると爽快感とスモーキーさ、スパイシーさがバランス良く楽しめます。
タリスカー10年で、上質な家飲み時間を楽しんでみてはいかがでしょうか?
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