ダイビングレギュレーター、人気のおすすめ8選 選び方や性能の違いを解説
ダイビングレギュレーターは、ダイバーが水中で呼吸をするための器材です。
大きく分けてバランスピストン式とバランスダイヤフラム式があり、呼吸のしやすさやくわえ心地、素材など、自分に合ったレギュレーターを選ぶことが大切です。
この記事では元ダイビングインストラクターの筆者が、ダイビングレギュレーターの選び方とおすすめ商品を紹介します。ぜひ参考にしてください。
ダイビングレギュレーターとは
ダイビングレギュレーターは、タンクからの高圧空気を周囲の水圧に合わせて、呼吸ができる圧力まで減圧する役割を担っています。
呼吸のしやすいレギュレーターがあれば、水中でも陸上と変わらず自然な呼吸ができ、快適にダイビングを楽しめます。
ダイビングレギュレーターの構造と主な機能
ダイビングレギュレーターには「ファーストステージ」と「セカンドステージ」があり、2段階で減圧する仕組みです。それぞれの構造を見てみましょう。
ファーストステージ
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タンクにレギュレーターを取り付ける部分がファーストステージです。ここでタンク内の圧縮空気を設定された中間圧力(約10気圧)まで減圧し、セカンドステージへと送り込みます。
ファーストステージには、深度や残圧に関係なく安定してエアを供給できる「バランスピストン」と、タンクの残圧変化による呼吸抵抗の影響が少ない「バランスダイアフラム」といった、構造の異なる2つのタイプがあります。
- 高圧ポートと中圧ポート:ファーストステージには、ゲージなどを接続する高圧ポートが1〜2か所と、セカンドステージなどを接続する中圧ポートが3か所以上あります。取り付けたい器材に応じて、必要なポート数を確認しましょう。
- KバルブとDINバルブ:日本で使用されているタンクは、Kバルブ(ヨークバルブ)が一般的ですが、ヨーロッパではねじ込み式のDINバルブが広く使われています。タンクバルブによって、ファーストステージの形状が異なるため注意が必要です。
セカンドステージ
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ダイバーが口にくわえ、実際に呼吸をする部分がセカンドステージです。ここでファーストステージで減圧された空気をさらに減圧し、呼吸ができる圧力にまで調節します。
息を吸ったときにだけエアが出てきて、息を吐くときはエアが出てこない構造です。
- マウスピース:セカンドステージをくわえやすいようシリコンやゴム製のマウスピースが付いています。嚙み切ってしまったときには交換しましょう。
- パージボタン:ボタンを押すことで勢いよくエアが出てきて、セカンドステージ内の水を排出できます。
- 流量調節機能:好みにあわせてエアの流量を調節できるノブが付いたタイプもあります。
- エグゾーストティ:吐いた息が顔にかからないように排出する排気穴のことです。
ダイビングレギュレーターの選び方
呼吸のしやすさ、くわえ心地、素材、メンテナンス性など、ダイビングレギュレーターを選ぶ際のポイントを紹介します。
呼吸のしやすさで選ぶ
呼吸のしやすさは、ダイビング中の快適さと安全性に直結する重要なポイントです。
呼吸抵抗の少ないレギュレーターなら、水圧の高い深度や運動量の多いダイビングでも呼吸しやすく、息を吸う力の弱い方にも適しています。
好みに合わせてエアの流量を調整したい方は、セカンドステージに流量調節ダイヤルが付いたタイプを選ぶのが良いでしょう。
くわえ心地の良さで選ぶ
くわえ心地の良いレギュレーターなら、長時間の使用でもアゴの負担を軽減できます。
セカンドステージのサイズやデザインだけでなく、ホース類の取り回しが楽になるファーストステージの形状なども、くわえ心地が変わります。
中圧ホースとセカンドステージの接続部にスイベルが付いたタイプもあります。
また、マウスピースが合わないときは、自分の口にフィットするサイズや形状、素材のものに交換するのが良いでしょう。歯型形成できるマウスピースもあります。
筆者
女性の方など、マウスピースが大きくて自分に合わないという場合は、マウスピースをスモールサイズのものに交換すると着け心地がアップしますよ。
素材で選ぶ
レギュレーターには、真ちゅう、プラスチックといった鋳物や樹脂が多く使われています。最近では、海水による腐食に強いチタン製レギュレーターが注目されています。
素材によって耐久性や重さに違いがあるため、自分に合った素材を選びましょう。
メンテナンスのしやすさで選ぶ
レギュレーターは定期的なメンテナンスが不可欠です。
一部のメーカーのレギュレーターには、ワランティシステムあるいはフリーパーツプログラムといった保証が付いています。
これは、オーバーホール時にメーカーが指定する基本交換パーツが無償で提供されるシステムです。保証期間はメーカーによって異なりますが、一般的に5年から10年が設定されています。
レギュレーターを選ぶ際は、購入後のアフターサービスにも注目してみましょう。
専門的なレギュレーターを選ぶ
流氷ダイビングなど低水温で使用する場合は、寒冷地対応のレギュレーターを選ぶ必要があります。凍結によるフリーズアップを防ぐための設計や素材が使用されています。
また、ナイトロックス(酸素濃度の高い混合ガス)で潜る場合も、高濃度の酸素に対応しているレギュレーターを選びましょう。
ダイビングレギュレーター、人気メーカーの売れ筋商品
Moovoo編集部
数あるダイビングレギュレーターの中でもECサイトなどで売れ行き好調な、人気メーカーの製品を紹介します。
1 Aqua Lung(アクアラング) タイタン レギュレーター 125460
初心者ダイバーにも扱いやすいエントリーモデル
シンプルな構造でメンテナンス性に優れた、バランスダイヤフラム式のエントリーモデル。
ファーストステージはホースの取り回しがしやすいT字型デザインを採用し、2つの高圧ポートと4つの中圧ポートを備えています。
軽量なセカンドステージは、エントリー時のフリーフローを防ぐ流量調節レバー付きです。
2 TUSA(ツサ) レギュレーター RS1103J
コスパに優れたベーシックなレギュレーター
小型で軽量なバランスダイアフラム式ファーストステージを採用したベーシックなレギュレーター。
セカンドステージに強制的に空気を引き込むディフレクター機構を装備し、フリーフローの発生を抑えながら吸気抵抗を低減します。
リーズナブルな価格なので、コスパ重視の方におすすめのモデルです。
3 Bism(ビーイズム) サマージマーク2 RS4300CK
アゴの負担を軽減するスイングヘッドを搭載
シンプルな設計と使いやすさにこだわった、コストパフォーマンスモデル。
ファーストステージにはメーカー独自のツインピストン方式を採用。残圧に影響されず中圧値を一定に保ち、効率的にエアを供給できるとのことです。
セカンドステージは、アゴの負担が少ないスイングヘッドを搭載しています。
4 SCUBAPRO(スキューバプロ) MK25 EVO/D420 12420000
ユニークなデザインを採用したセカンドステージ
無骨で独創的なデザインのセカンドステージを採用したレギュレーター。
セカンドステージ内に、呼吸の強さに応じてエアフローを段階的に調整するバルブを装備し、自然でスムーズな呼吸をサポートします。
ファーストステージは水深や残圧にかかわらず安定してエアを供給する、凍結防止機能付きバランスピストン式です。
5 MARES(マレス) エピック ADJ 82X 416262
多数の独自テクノロジーを搭載した高性能モデル
ファーストステージには、深場での呼吸抵抗を軽減するシステムと水の侵入を防ぐ独自のテクノロジーを搭載。
さらに、中圧ポートがスイベル式のため、ホースの取り回しがスムーズになり、口元の負担も軽減します。
特許を取得したバイパスチューブを備えたセカンドステージには、流量調節機能が付いています。
6 Bism(ビーイズム) Ti グランドネレウス Ver.J RX4100
くわえやすさと耐久性を両立したチタンレギュレーター
海水に対して完全耐食を示すチタンを使用したレギュレーター。真ちゅうの約半分の重さでありながら、高い強度を併せ持っています。
セカンドステージには、前後左右に360度回転するスイングヘッド機能を搭載。
口元の負担を少しでも軽減したい方、軽さや耐久性にこだわる方におすすめのモデルです。
7 Aqua Lung(アクアラング) レジェンド エリート レギュレーター
上級ダイバーにもおすすめのハイエンド仕様
ファーストステージ内部に水や異物の混入を防ぐ機能や凍結防止機能などを搭載した、高性能なバランスダイヤフラム式レギュレーター。
セカンドステージには、呼吸抵抗を最適化するための2つの調節機能も備えています。
深い水深や低水温でのダイビングなど、さまざまな環境に対応したハイエンド仕様です。
8 SCUBAPRO(スキューバプロ) MK25 EVO BT/A700 BT CARBON 12770700
耐食性と耐久性に優れたフラッグシップモデル
ブラックコーティングされたファーストステージは、水深や残圧にかかわらず安定した中間圧力を提供する高性能バランスピストンタイプ。
凍結防止機能により、低水温でも高い呼吸性能を発揮します。
セカンドステージには軽量なカーボンカバーを装備し、スムーズな呼吸をサポートするバランスバルブを搭載しています。
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