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初めて車を購入するなら、どれ選ぶ? プロが車の選び方を解説

まるも 亜希子(カーライフ・ジャーナリスト)
公開: 2024-04-08

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電車やバスといった公共交通機関とはちがい、好きな場所で、好きな時間に、人と荷物をのせてドアツードア(自宅の戸口から目的地の戸口まで)の移動ができるのが魅力のマイカー。結婚、出産、転職や引っ越しなどを機にマイカー購入を検討したり、レンタカーやカーシェアリングサービスを利用しているうちに、あらためて「自分だけのクルマがほしい」と感じて探し始めたりする人もいるのではないでしょうか。

ただ、中古車も含めると価格から大きさ、タイプまで膨大な種類があり、自分にぴったりなクルマを見極めるのは、なかなか難しいものです。

そこで今回は、クルマの選び方やおすすめのクルマについて、運転初心者にもわかりやすく解説します。「買ってよかった」と思えるマイカーと出会うために、ぜひ参考にしてください。

カーライフ・ジャーナリスト
まるも 亜希子
20年以上に及ぶ国内外での取材経験を生かし、TV・雑誌・ラジオ・トークショーなどに出演・寄稿するほか、安全&エコドライブのインストラクターも務める。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員(2006年〜)。現在は一児のママとして育児メディアでもカーライフ情報を発信中。
まるも 亜希子

ポイント解説

安くないお金を出して購入し、これから毎日をともにするマイカーなので、まずは「ココだけは譲れない」というポイントをいくつか決めておく必要があります。これから挙げる5つのポイントについて、家族や同乗者の意見をまとめ、優先順位を決めましょう。

「運転する人は誰か」「乗る人は誰か」「よく行くところはどこか」を書き出し、自宅の駐車場にはどのサイズまで停められるのか、自宅周辺の道がどんな状況か、なども考えておくといいでしょう。

① 見た目の好み|デザイン・大きさ・色をチェック

さまざまなクルマの写真

近年、使い勝手を重視しつつも、デザインの好感度や映えポイント、好きな色といった見た目の好き嫌いを最優先する人が増えています。

SNSの影響もありますが、なにより、せっかく買うなら、相棒や家族の一員として長く愛着を持てるマイカーがほしいという、「所有」するからこその想いが強くなっているからだと感じます。

クルマのヘッドライトの写真

とくに人気があるのは「丸目」と呼ばれる丸型のヘッドライトや、にっこりと笑いかけているようなフロントグリル形状など。

そのクルマを見たときに、「仲良くなれそう」「好みのタイプだな」と好感を持つことが、後悔しないクルマ選びへの第一歩でもあるのです。

② 乗車人数|+1人分の余裕があると便利

車内の写真

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クルマには必ず「乗車定員」が決められています。その人数を超えて乗車することは、道路交通法違反となります。軽自動車は4人、コンパクトカーは4〜5人、ミニバンは5〜8人程度が一般的です。

ここで想像してほしいのは、そのクルマを使うときに最大で何人乗るかということ。3人なら4人乗り以上のクルマ、5人なら6人乗り以上と、最低でも「+1人分」の余裕を持っておくと、荷物が多いときや、急にゲストを乗せるときにも活躍するでしょう。

③ 積載性|荷室やシートアレンジに注目

車内スペースの写真

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ゴルフバッグ、ベビーカー、自転車など、事前に「マイカーを購入したら絶対に積むことになるモノ」がわかっているなら、広いラゲッジスペース(荷室)やシートアレンジ機構を持つクルマを選ばなくてはなりません。もしくは、ルーフレール(クルマの屋根に荷物を固定するための装備)がついた車であれば、それらが積載可能かどうかをチェック。

チャイルドシートを装着する家族がいる場合には、どの席に取り付けるのか、設置時のシートアレンジはどうなるのか、事前に確認しておくといいでしょう。

④ パワートレーン|年間走行距離などを考慮

クルマ選びのイメージ写真

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100年に1度の変革期と言われる今、ガソリン、ハイブリッド、ディーゼル、PHEV(プラグインハイブリッド)、BEV(バッテリーEV)と、さまざまなパワートレーン(動力源)のクルマが混在しており、それぞれ利点が異なります。

自分の使い方に合ったモノを選ぶことで、より環境にも家計にもやさしい運転ができるようになります。

パワートレーンのイメージ写真

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たとえば年間の走行距離が1万〜2万km以上と長いなら、給油時間が短く、航続距離(1回の満タンや満充電で走れる距離)が長い、ガソリン、ハイブリッド、ディーゼル、PHEVが適しています。

その中でも市街地を走る割合が多い人には、ガソリンかハイブリッドがおすすめ。高速道路を走る割合が多い人は、ディーゼルかハイブリッド。どちらも半々程度で、自宅に充電器があるならPHEVが便利に使えるでしょう。

年間の走行距離が1万km以下と短いなら、ガソリンの軽自動車かコンパクトカー、自宅に充電器を設置できるのであればBEVも検討してください。

⑤ 予算|車両本体価格とは別に諸費用が必要

予算のイメージ写真

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予算の上限を決めることで、新車でも中古車でもだいたい車種を絞り込めます。中古車の場合は、年式によって価格に幅が出るので、たとえば10年前まで、5年前までと年式の下限も決めておくといいでしょう。

注意点として、クルマの購入時には車両本体価格のほかに税金などの諸費用がかかります。新車なら50万円程度、中古車なら30万円程度が上乗せされることを考慮して予算を決めましょう。

クルマのタイプ別メリット・デメリット

まるも 亜希子

ポイント解説

クルマにはサイズ、デザイン、機能などによってさまざまなタイプがあり、それぞれメリット・デメリットがあります。

クルマ選びに迷ったら、自分に合うのはどんなタイプなのか、ライフスタイルと照らし合わせてみるのもおすすめです。主なタイプと各タイプに向いているユーザー像を挙げてみましょう。

軽自動車|小回りが利き、維持費が安い

軽自動車の写真

ボディサイズとエンジン排気量の上限が定められており、税金や高速道路の通行料などが優遇されているクルマです。

おすすめのユーザーは、小回り性能を重視する人、コスパや維持費を重視する人、市街地で乗ることが多い人です。デザインや色にこだわりたい人にも向いています。

軽自動車が走っている写真
【メリット】
・購入後の維持費が抑えられる
・ボディサイズが小さいので、狭い道などでの小回り性能が良い
・スポーツカーやSUV、天井が高く広い室内を持つハイトワゴン、両側スライドドアでミニバンのように使えるスーパーハイトワゴンと、さまざまなボディタイプが揃っている
・大型車に比べて可愛らしいデザインや個性的なデザイン、鮮やかなボディカラーが多く、自分らしさを取り入れやすい
【デメリット】
・最大4人までしか乗車できない
・エンジン排気量は0.66Lまでと決まっているので、普通車よりパワーが弱く感じるシーンがある

コンパクトカー|普通車の中でも車体が小さい

コンパクトカーの写真

いわゆる「5ナンバーサイズ」と呼ばれる、全幅が170cm以下に抑えられているクルマがメインです。輸入車の場合は、全幅が170cmを超えていても、全長が450cm以下のモデルはおおよそコンパクトカーに分類されます。

おすすめのユーザーは、長距離ドライブもするけど小回り性能も重視する人。デザインや色で個性を出したい人。キビキビとした走りが好きな人などです。

【メリット】
・軽自動車と同じように、小回り性能が良い
・ハッチバック、SUV、ミニバンといったさまざまなタイプが選べる
エンジン排気量が1.0〜1.8L程度まであり、パワフルなモデルやスポーティな走りも楽しめる
・4〜5人乗りがメインだが、7人乗りもある
・デザインや色が大型車に比べると豊富
【デメリット】
・税金が排気量によって決まるため、軽自動車に比べると維持費が高い

ミニバン|車内が広く、最大8人まで乗車可能

ミニバンの写真

一部、コンパクトカーとも重複しますが、両側スライドドアを装備し、天井が高く広い室内が魅力で、2列シート5人乗り〜3列シート8人乗りまで選べるタイプです。

おすすめのユーザーはファミリー、とくに子育て世代。アウトドアレジャーやスポーツなどの趣味がある人、車中泊をしたい人にも便利です。

ミニバン・車内の写真
【メリット】
・広い空間でリビングルームのように過ごせる
小さな子どもの着替えや赤ちゃんのオムツ替えなどもできる
・多人数で出かけられる
・スライドドアで狭い場所でも大きな開口部がとれ、乗り降りがしやすい
・3列目シートを格納すると大きな荷物が積める
・シートアレンジの種類によっては、車中泊にも向いている
【デメリット】
・全高が高いぶん急カーブや強風のときなどに、フラフラして運転がしにくく感じたり、乗り心地が今ひとつだと感じたりすることがある
車両重量が重く空気抵抗も大きいため、燃費が悪化しやすい
・狭い道や車庫入れといった市街地での取り回しに気を遣うモデルが多い

SUV|車高が高く、オフロード走行にも対応

SUVの写真

スポーツ・ユーティリティ・ビークルの頭文字をとったSUVは、車高が高めで、荒れた道や雪道などを得意とするタイプです。室内からの見晴らしがよく、荷物スペースも広いので、アウトドアレジャーに向いています。

軽自動車から大型車まで揃い、パワートレーンもさまざま。走行性能のレベルもエントリーモデルから本格派まで用意されていますが、近年は舗装路の走行性能に重きをおいたクロスオーバーSUVが主流となっています。

おすすめのユーザーはアウトドアレジャーやスポーツが好きな人。雪道をよく走る人。高い視点での運転が好きな人。荷物をたくさん積むことが多い人などです。

SUVが走っている写真

Photo by iStock

【メリット】
・日常的に市街地や高速道路で使いながらも、年に数回の雪道やキャンプ場といったオフロードなども頼もしく走れる
・運転席がアップライト(座面を高くしたシート)で遠くまで見通せるため、長距離の運転でも疲れにくいと言われている
・フル乗車をしても荷物スペースがしっかり確保されている
急坂をゆっくり下れる機能や、ぬかるみにハマっても抜け出せる機能などがあり、いざというときも安心
【デメリット】
・車高が高いので走行性能や乗り心地がやや雑に感じられる場面がある
・セダンやスポーツカーに比べると空気抵抗が大きくなるため、燃費も悪化しやすい
シートの座面が高めの設定なので、人によっては乗り降りしにくい場合がある

セダン|走行性能に優れ、乗り心地が良い

セダン、ハッチバック、ファストバックのイメージ写真

セダンは全高が低く、ボンネット、キャビン(車室内)、トランクが分かれていて、人のための上質で快適なスペースが保たれた、走行性能にも優れる4ドアのクルマのことです。

近年はルーフラインがよりなめらかなデザインとなり、キャビンとトランクが明確に分かれていないタイプのハッチバックやファストバックと呼ばれる4ドアも増えています。

おすすめのユーザーは上質で落ち着いたドライブを望む人。ゲストを乗せることが多い人。長距離ドライブを快適にしたい人。機械式駐車場などで全高のサイズ制限がある人などです。

【メリット】
・高い走行性能と快適な乗り心地を両立できる
・要人が乗るクルマとして長く用いられていることから、フォーマルなシーンにも似合う
【デメリット】
近年はボディサイズが拡大傾向にあり、コンパクトカーに比べると取り回し性能が劣る場合がある

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