冷蔵庫が冷えない、どうする? 原因・対策8つと買い替え時期の目安も解説

最終更新日: 2024-03-28

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冷蔵庫は、私たちの食生活に欠かせない家電です。しかし、長年使用していると、冷えが悪くなることがあります。冷蔵庫が冷えないと、食品が腐敗しやすくなったり、食中毒の原因になったりする可能性があるため、注意が必要です。

そこでこの記事では、冷蔵庫が冷えない原因と対策を、それぞれ8つ紹介します。「故障かも」と感じたら、ぜひ参考にしてください。


冷蔵庫が冷えない・冷えが悪い原因、8つ

冷蔵庫の中の画像

冷蔵庫の冷えない原因について、以下で解説します。

①「電源ケーブル」が抜けている

冷蔵庫が冷えない理由として、まず確認すべきは「電源ケーブルが抜けていないか」という点です。当然ですが電源プラグが正しく挿さっていない場合、冷蔵庫は機能しません。

「子どもやペットが触って抜けた」「冷蔵庫とコンセントの位置が遠すぎて抜けた」といったケースも考えられます。また、ケーブルやプラグの一部が損傷し、接触不良になっているケースもあるでしょう。

②「温度設定」を変更する必要がある

温度設定が庫内を十分に冷やせる温度設定になっていないと、冷蔵庫内の温度が上がり、食品を十分に冷やせません。

また、季節や気温に応じて、温度設定を調整することも重要です。たとえば室温が高くなる夏は、設定温度が高いと十分に冷えにくくなります。

③「霜」が分厚く付いている

霜が付いているイメージ

Photo by iStock

冷凍庫内部に霜が厚く付いている場合、十分に冷えにくくなります。霜が送風口をふさいでしまうと、冷気の循環を妨げるからです。

④ 食品を「詰め込みすぎ」ている

冷蔵室に食品を詰めすぎると、冷気の循環をさまたげます。無理に詰め込みすぎることは、温度が下がりにくい原因になるため、注意しましょう。

⑤「ドア」を長時間、開けていた

ドアの開けっ放しは、冷気が外に逃げる原因です。「うっかり冷蔵庫のドアを閉め忘れていた」「買ってきた食品を詰めるのに、長時間ドアを開けていた」といった場合に、冷気が外へ逃げてしまいます。

また、きちんと閉めたつもりでもゴムパッキンの劣化から隙間ができて、冷気が抜け出すケースもあります。

⑥「放熱」が十分にできていない

家庭で一般的に使われているガス圧縮式の冷蔵庫は、圧縮機(コンプレッサー)から熱を放熱することで効率的に冷却する仕組みです。ただ、壁に密着していると、うまく放熱できずに冷却効率が低下することがあります。

また、放熱できずに熱がこもりすぎると、発火する恐れもあります。取扱説明書を読み、壁から一定距離を空ける必要があります。

⑦ コンプレッサーが「故障」している

コンプレッサーとは、冷蔵庫内に冷媒ガスを運ぶ要となる部品です。冷媒ガスが奪った冷蔵庫内の熱をコンプレッサーで高温の液体に変え、放熱してからもう一度気体に戻し、冷媒ガスとして送るというサイクルを行っています。

異音や動作不良がある場合、コンプレッサーの故障も考えられます。また、故障によって冷蔵室だけでなく、冷凍室も冷えないことがあるので、冷凍室の状況も確認しましょう。

⑧ 買い替えたばかりの「新品」である

設置したばかりの冷蔵庫の場合、電源を入れて瞬時に冷えるわけではなく、数時間〜1日ほど時間を要することがあります。

とくに大型の冷蔵庫は、冷えるまでに時間がかかることがあります。

冷蔵庫が冷えない・冷えが悪いときの解決策、8つ

野菜を見つめる女性

ここからは、それぞれの原因に対する解決策を解説します。

① 電源ケーブルを正しく挿す

まずは、電源ケーブルの先端がコンセントにきちんと挿さっているか確認してください。正しく挿さっていない場合は挿し直しましょう。電源ケーブルが断線や劣化していないかもチェックします。

ケーブル自体が損傷していたら新しいものに交換してください。また、冷蔵庫からコンセントまでの距離が遠く抜けやすくなっている場合には、延長コードを使いましょう。

冷蔵庫の電源が入ったかどうかは、「ドアを開けた際にライトが点灯するか」「コンプレッサーが動作する音が聞こえるか」などで確認できます。

② 設定温度を下げる

設定温度を調整する方法は冷蔵庫のモデルによって異なりますが、多くの場合、冷蔵庫の操作パネルから簡単に変更できます。もし分からない場合は、取扱説明書を読んでみてください。

設定温度を下げた後、しばらくして冷蔵庫の温度が下がったか確認します。必要に応じて、設定温度をさらに下げて調整しましょう。

注意点として設定温度を下げすぎると、食品が凍ってしまうことがあります。季節に応じて設定温度を調整してください。また温度を低く設定した結果、消費電力が増えて電気代が高くなる場合があります。

冷蔵室内を整理し、冷気が循環しやすい環境にしながら、適切な温度設定にすることが肝心です。

③ 冷凍庫の霜を取る

霜取りは以下の手順で進めましょう。

【霜が薄い場合】
ぬるま湯で濡らしたタオルで拭き取るだけです。

【霜が厚い場合】
1. 霜取りをする前に食品を他の冷凍庫やクーラーボックスなどに移動させます。食品が解凍されてしまわないよう注意してください。
2. 冷蔵庫の電源をオフにします。
3. ドアを開けて霜が自然に溶けるのを待ち、タオルで水分を拭き取ります。
4. 時間がない場合はヘラを使って、庫内を傷つけないように注意しながら霜を取り除きます。
5. 電源を入れて適温に冷えたら、食品を入れ直します。

霜取りの頻度は、冷蔵庫の使用状況や環境によりますが、おおよそ3~4週間に1回が目安です。霜取りを怠ると、冷蔵庫の冷却能力が低下するだけなく、消費電力が増加することもあります。

中には「自動霜取り機能」が搭載されている冷蔵庫もありますが、完全に霜を取り除けるとは限らないので、定期的にチェックする必要があります。

④ 収納する食品の量を減らす

冷蔵室内に入れる適切な食品の量(収納率)は、5〜7割とされています。詰めすぎてしまうと、放熱するための十分なスペースがなくなり、冷えにくくなるからです。

食品を詰め込みすぎている場合は、以下の方法を検討しましょう。

  • 賞味期限切れの食品を捨てる
  • 常温で保存可能な食品を冷蔵庫から出す

食品の量を減らすことで、放熱しやすくなり、冷却効率が上がります。

⑤ ドアを必ず閉める(便利グッズを使う方法も)

ドアの閉め忘れは、不注意で起こることがほとんどです。冷蔵庫によってはドアが空いているとアラーム音を鳴らす機能もありますが、そうした機能がない場合は「半開き防止グッズ」を活用するといいでしょう。

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  • ドアの開けっ放しを音で知らせてくれる

半開き防止グッズは、冷蔵庫のドアが一定時間以上開いていると通知してくれる製品です。家電量販店やオンラインショップでも購入できます。

また、ゴムパッキンの劣化をチェックするためには、「紙のテスト」を試すといいでしょう。冷蔵庫のドアを閉めるとき、紙をドアと冷蔵庫の間に挟んで、紙を引き抜いたときに、引っかかるかどうかを確認します。

紙が簡単に引き抜ける場合、パッキンに隙間ができている可能性があるので、必要に応じてゴムパッキンを交換するといいでしょう。

⑥ 冷蔵庫を放熱させる

冷蔵庫のイメージ

Photo by iStock

冷蔵庫のタイプによって放熱に必要なスペースが異なります。

【3ドア以上】
上側(冷蔵庫の天板〜天井)に50mm以上、左右側面に5mm以上のスペースを確保する必要があります。

背面には原則スペースを確保する必要はありませんが、壁に結露があるときなどは30mm以上離しましょう。

【2ドア】
上側に30cm以上、左右側面に2cm以上、背面に7cm以上のスペースを確保します。

【1ドア】
上側に10cm以上、左右側面に2cm以上、背面に10cm以上のスペースを確保します。

また、側面や背面にはホコリが溜まりやすく放熱をさまたげることがあるので、定期的に掃除しましょう。

⑦ コンプレッサーの修理

コンプレッサーの故障は一般の人が修理するのは難しく、専門家に依頼する必要があります。冷蔵庫を購入した家電量販店やメーカーのカスタマーサービスに連絡して、修理に出しましょう。

⑧ 買ったばかりの冷蔵庫は、冷えるのを待つ

新品の冷蔵庫はメーカーや機種によって設置してから電源を入れるタイミングが異なるので、取扱説明書を確認してください。電源を入れた後、すぐに食品を入れるのではなく、冷えるまで待ちましょう。

夏場や古い冷蔵庫、サイズの大きな冷蔵庫は冷えるまで時間がかかります。

新品の冷蔵庫は、初期設定の温度が高すぎるケースもあります。適切な温度に調整して、冷えるまでの時間を短くしましょう。

冷蔵庫が冷えない際によくある質問

冷蔵庫を開けている女性

以下では、よくある質問について回答します。

コンプレッサーの故障をすぐ確かめるには?

コンプレッサーが故障しているかどうかを確認する方法として、以下を調べてみてください。

冷凍室が冷えているか

冷蔵室だけでなく冷凍室も冷えていない場合、コンプレッサーが故障している可能性が高いです。

動作音が聞こえない

正しく電源ケーブルを挿して電源を入れたのに、コンプレッサーの動作音(ブーンという音が一般的)が聞こえない場合は、故障しているかもしれません。

異音がする

コンプレッサーが故障している場合、カタカタと異音がすることがあります。冷蔵庫の裏側から異音がする場合は、コンプレッサーの故障が考えられます。

冷蔵庫、買い替えの目安は?

冷蔵庫を新たに導入するイメージ

Photo by iStock

冷蔵庫の買い替え時期は一般的に10年とされています。その理由としては、冷蔵庫の寿命が10年から15年程度で、長く使い続けると冷却効率が悪くなり、電気代が高くなるためです。

また、故障のリスクも増えるため、自宅の冷蔵庫が10年以上使用している場合、買い替えも検討しましょう。最近の冷蔵庫は、機能性だけでなく省エネ性も高く、同等の容量でも消費電力が下がる場合があります。

冷蔵庫の処分方法は?

冷蔵庫の処分方法にはいくつかの方法があります。

1. 買い替え時に引き取ってもらう

新しい冷蔵庫を購入する際、販売店で古い冷蔵庫を引き取ってもらうことが一般的です。引き取り料金がかかるケースもあるため、購入前や購入時に確認しておきましょう。

2. 自治体の粗大ゴミ回収に出す

自治体によっては、冷蔵庫を粗大ゴミとして回収してもらうことができます。手続きや料金、回収日などは自治体ごとに異なるため、事前に確認してください。

3. リサイクルショップに売る

不具合が起きているケースは難しいですが、まだ問題なく使える冷蔵庫であれば、リサイクルショップが買い取ってくれる場合があります。売る場合には、状態の確認と、汚れを取り、キレイにしておくことも大切です。

まとめ

冷蔵庫が冷えなくなる原因はいくつも考えられるので、今回ご紹介したポイントを参考に原因を突き止めてみてください。とくにコンプレッサーが故障している場合は、自宅での修理が難しいので、購入したメーカーや家電量販店に修理を依頼する必要があります。

また、冷蔵庫の買い替え時期は10年ほどとされているので、10年を超えて使用している場合は買い替えを検討してもいいでしょう。

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