【リモートワークのプロに聞く】どこでも働けるからこそ、音を駆使して場を整える
目次
となりのMyデスク
リモートワーク、在宅ワークが定着し、まもなく1年半。PC周辺機器や快適チェアも選択肢が広がる今、となりのあの人はどんな組み合わせでどんな商品を使っているのか気になりますよね。この連載ではユーザーのお部屋や仕事場所を訪ねて、新様式時代のワークスタイル実践ポイントを紹介します。
一覧を見る今回のおとなりさんはニットの西出さん
西出さんが所属する株式会社ニットでは、400名のメンバー全員が基本的にフルリモートで働いているそう。
その中でも西出さんは拠点を持たずに、いくつかの会社の案件を様々な場所から働く、パラレルワーカーとして、1年の殆どを自宅以外で過ごしています。
メインの業務は社内スタッフのスキルアップや関係性強化のための仕組みづくりで、対面で会ったことがないメンバー同士がより円滑に仕事を一緒にできるためのコミュニティをつくったり、イベントを企画開催しています。
「オフィスに行くのは2ヶ月に1回くらいですね」と話す西出さん。
出社義務があるわけではないので、「久々にあの人に会いに行くか…くらいの気持ちで出社」するそう。
ほぼ出社なし!のリモートワークのプロフェッショナルは、どんな環境で働いているのか、話を聞きました。
西出さんのリモート環境をチェック
項目 |
内容 |
---|---|
自宅で行う作業 |
オンライン会議、メール対応、電話、資料作成 |
リモートワーク頻度 |
ほぼ毎日、出社は2ヶ月に1回程度 |
PC |
会社支給のSurface Proを使っていて、セキュリティ対策はバッチリ!個人PCのMac Book airもあるが殆ど使っていない |
ヘッドホン |
BOSEのノイズキャンセリングヘッドホン QuietComfort 35 wireless headphones IIをメインで使用。外音が殆ど聞こえない上に、クッションで耳が痛くなりにくいのもポイント |
マウス |
ロジクール M186 ワイヤレスマウス、使い倒すので手頃でシンプルなものをチョイス |
スマホ |
iPhone 11に100円ショップで購入したケースを装着 |
スピーカー |
Boseの持ち運べる小型スピーカー Portable Smart Speaker |
ネット回線 |
UQ WiMAXのポケットWiFi+UQモバイルでデザリング |
滞在先 |
ADDressを利用。月額4.4万円で日本全国WiFi付きの拠点が住み放題なので、パラレルワークの最強ツール |
現在、西出さんの自宅は大阪にありますが、月の半分以上はADDressというサービスを使って日本各地の滞在先でリモートワークすることが多いそう。
取材時はたまたま自宅に滞在中ということで、自宅の様子を伺いました。
◯PCは会社支給のSurface Proですが、キーボードの調子が悪いでロジクールのワイヤレスマウスとあわせて使用中◯書類はすべてGoogle Driveで管理しているので、PCのスペックはそこまで高くなくても十分対応可能PCのメモリが少なくてもネットにつながっていれば、セキュリティ対策しながらデータにアクセスできるので問題なし◯ヘッドホンだけはこだわって、ノイズキャンセリング付きを常に持ち歩き◯地方に滞在中はレンタカーの利用が多いので、車内ではポータブルスピーカーを使って音楽を聞いたりテレビ会議に出席することも◯移動の際に便利なのは、ガジェットの充電ケーブルたちをまとめて収納できるポーチ!これを持ってくれば、スマホのケーブルだけ忘れた!という失敗も防げます
西出さんが今狙っているのは「PCもスマホも全部一つで充電できるANKERのNanoⅡ」だそうで、アドレスホッパーの間で話題になっている製品についても教えてもらいました。
こだわりポイントは「音で働きやすい場所をつくる」
西出さんが色々な場所で働く上で、一番気になるのが”音”。
カフェの賑やかな音や、オフィスで声をかけられた時の音など、気にしたい音と気にしたくない音がTPOによって異なります。
リモートワークをする上で、これらの音をどのように使い分けるかで作業効率が変わってくるそうです。
シャットアウトする音とオープンな音を使い分ける
普段はBOSEのQuietComfort 35 wireless headphones IIを使用している西出さん。
大学生の頃からBOSEのヘッドホンを使っていて、このモデルで3代目。
西出さんによると「BOSEのノイズキャンセリングは技術が凄い!外の音が殆ど聞こえないので、カフェやにぎやかな場所でも集中して作業に没頭できる」そう。
耳にあたるクッションの性能も高く、長時間装着していても痛みや疲れを感じにいです。僕はミニマリストですが、ヘッドホンだけはスペック重視で大きいんです(笑)
自室やホテル、車内と行った閉鎖された空間では、BOSEのポータブルスピーカーを愛用中。
WiFiとBluetoothのどちらも使えるので、Siriとつないでハンズフリーで通話できたり、スマホにつないで、迫力あるサウンドで音楽も聞けるのは魅力的。
誰かに話しかけられた時とか、宅配便の音が聞こえないと不便なので、オープンな環境で良い音が出せるスピーカーも必携です!
滞在先で働くことを基軸にした最低限のガジェット
西出さんは一年の殆どを自宅以外に滞在し、リモートワークもホテルの居室やカフェのような一般的なスペースだけでなく、リゾート地や大自然の中といった、とてもユニークな場所からも働いています。
「エクストリームワーケーション」と呼ばれる、奇想天外な働き方はどうやって実現しているのでしょうか?
滞在先は定額制でどんどんチェンジ!
ここ一ヶ月でも京都西陣、神奈川県の三崎、鎌倉、逗子、東京、大阪と日本全国を転々としていて、拠点探しについて伺うと「ADDressを使って滞在場所をどんどん変えている」と言います。
月額4.4万円で日本中の家に住み放題というサブスクで、西出さんのようにいろいろな場所で働きたい!という人にはぴったりのサービス。
UQモバイルとUQ WiMaxで日本全国だいたいつながる
移動が多い上に山頂や湖上、空中とあらゆる場所でリモートワークする西出さんにとって、ネット環境の確保は重要課題のひとつ。
「UQはAU回線なので、国内なら大抵の場所でつながる」と、UQモバイルの回線とUQ WiMaxのポケットWiFiを持ち歩いているそうです。
ケーブルを整理するケースで忘れ物防止
拠点を持たない=移動が多いので、ポケットWiFiとマウス、充電ケーブルは決まったポーチに整理しています。
一箇所にまとめることで、忘れ物を防げます。
今欲しいのはどのデバイスにも使える急速充電器
ポーチに整理しつつも、各ガジェットの充電器やアダプタは個数も多くかさばるのも事実。
そこで、今、西出さんが気になっているのがANKERの急速充電器・Nano Ⅱ。
指先サイズとコンパクトながら最大65Wまで対応なので、PCやタブレットのような高出力のデバイスでもこれひとつで充電できます。
周囲のアドレスホッパーの間で話題の製品です。ずっと品切れ中なので入荷したら買います!
移動の多いリモートワーカーには、対応デバイスが多い小型のガジェットは、荷物を減らせる点で魅力的です。
リモートワーク快適化のポイントは選択肢を増やすこと
最後にリモートワークのプロに自宅で働く環境を快適にするアイディアを聞くと、意外にも「自宅の一箇所にこだわらず、時間、作業内容、気分で働く場所を変えるのがオススメ」とのこと。
2年以上フルリモートを続けた経験から、時間によってやりたい業務と適した環境が変わることがわかり、今では目的にあわせて働く場所を変えています。
機密事項が多いテレビ会議は室内で、作業はにぎやかな場所に行ってヘッドホンで音楽をかけて集中、せっかくのワーケーションなら外の空気を吸いながら…と、働く場所は様々です。
また、西出さんは働く場所について次のようにアドバイス。
働く人それぞれの性格によっても適した職場は違うので、他人と話す方が仕事を進めやすいならオフィス、一人で集中して考えたいなら自宅と、自分が成果を出しやすい環境を把握することも大切
仕事場所を柔軟に変えられる選択肢を持てると、よりリモートワークが快適になるかもしれませんね。
まとめ:音の使い方次第で、どこでも職場にできる
西出さんのリモートワークではヘッドホンとポータブルスピーカーを活用して、どんな場所でも働きやすい環境をつくっていることがわかりました。
ノイズキャンセリングで集中モードを作ったり、スピーカーでストレスフリーに音楽を聞いたり通話でテレビ会議に参加したりと、音にこだわることで上手く環境をスイッチさせています。
また、西出さんのスタイルを見ていると、自分たちにも地方のホテルやリゾート地を活用した、自宅以外の場所で働くワーケーションが今後の選択肢のひとつになりそうです。
これからも【となりのリモートオフィス】では、リモートワーク実践者に取材をして、コロナ禍の働き方を快適にするアイディアを紹介していきます。
ぜひご期待ください!
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