〈プロ解説〉ジュニアシートおすすめ11選 ISOFIX固定や長く使えるモデルも
ジュニアシートとは、一般的に4〜10歳頃の子どもが使用する学童用のチャイルドシートのことです。子どもの命を守るためにチャイルドシートが重要という認識は多くの方に伝わっていて、乳児用、幼児用シートの装着率は年々高くなっています。
しかしジュニアシートの装着率は低く、5歳を過ぎると急降下します。生まれたばかりの赤ちゃんや、身長100cm未満の子どもの場合、大人用のシートベルトは装着できないのでチャイルドシートが必要なことは明らかですが、子どもが成長して小学生くらいになると「もう、大丈夫かな?」と判断される方が多いのかもしれません。
子どもがジュニアシートを使わずに大人用のシートベルトをしていると、いざというときに大怪我につながる恐れがあります。そこで、今回はジュニアシートを使う時期から賢い選び方、おすすめ商品を紹介します。
目次
まずは、筆者が選ぶジュニアシート3選
おすすめポイント
ぱぱっと取り付け、ぱぱっと乗せ降ろしができる、パパットシリーズがさらに進化して登場。うれしいポイントは、肩ベルトが跳ね上がるので、子どもの腕が通しやすく乗せ降ろしがラクにできること。身長は76〜135cmまで対応し、1〜10歳頃まで使用できます。ヘッドレストは7段階、背もたれは約120°まで角度調節が可能。ヘッドクッション側面、肩パッドの一部には除菌機能生地「Agピュア」、汗をかきやすい座面、背もたれカバーには通気性が高いメッシュ生地を採用。本体カバーは4つのパーツに分けられ、洗濯機で丸洗いもできます。
おすすめポイント
身長は76〜150cmまで対応し、1〜11歳頃までと長く使えます。総重量は7.3kgと軽量なほか、たたんでベルトで留めれば車の荷室に収納するときも便利です。子どもの成長に合わせて、ヘッドサポートは11段階で調節が可能。背もたれの角度も調節でき、車のシートにフィットします。背面の通気性や座面のクッションにも工夫を施し、座り心地のよさを追求。また肩ベルトカバーなどの縫製品は洗濯機で丸洗いができます。
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おすすめポイント
身長は76〜135cmまで対応し、1〜10歳くらいまで使用できます。特徴は、ヘッド部分のレバーを上下するだけで、高さだけでなく横幅の調節もできること。成長した体格にもぴったりフィットします。ヘッドレストの左右には「マシュマロGキャッチ」という衝撃吸収材を採用。リクライニングは3段階で、背もたれを倒すと座席が前に動き、快適な姿勢を保ちます。背もたれの部分は速乾性のあるメッシュシートのため、汗をかいても熱がこもりにくく安心です。
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ジュニアシートは身長140cm未満が対象*
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ジュニアシートは年齢でいうと4〜10歳頃、身長が140cm未満の子ども*に適したチャイルドシートのことで、学童用シートとも呼ばれています。
チャイルドシート自体にハーネスが装備されている乳児用、幼児用のシートとは異なり、ジュニアシートは車に装備された大人用のシートベルトを使って体をホールドします。子どもの小さい体でも、正しい位置で車のシートベルトを装着できるように補助するシートです。
乳児用、幼児用、学童用の特徴は以下の通りです。
乳児用|新生児〜1歳頃まで、身長70cm未満
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生まれて間もない赤ちゃんを乗せる乳児用シートには、車の進行方向とは逆の後ろ向きタイプと、ベッドのように平らな状態にできる横向きタイプがあります。
幼児用|1〜4歳頃まで、身長65〜100cm未満
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お座りができるようになったら、イス型の幼児用シートを使用できます。
学童用|4〜10歳頃まで、身長140cm未満
背中に受ける衝撃を吸収してくれる背もたれ付きのタイプと、子どものお尻の下に敷く座面部分だけのクッションタイプがあります。
ジュニアシートはなぜ必要?使わないリスク
6歳未満の子どもにチャイルドシートを装着させずに運転した場合は、道路交通法違反となります。罰金、反則金はありませんが、運転者は違反点数1点が加点されます。
では6歳になればチャイルドシートは不要かというと、そうではありません。チャイルドシートを装着するかどうかの判断基準は、年齢ではなく身長や体格を目安にしてください。車に装備されている3点式シートベルトを正しい位置でセットできるかがポイントです。
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車に装備されている3点式シートベルトは、身長140cm以上を対象に設計されています。140cm未満の身長だと、ベルトが首や腰骨より高い位置のお腹にかかってしまい、シートベルトを正しく装着できません。
身を守るためのシートベルトが、事故の際に首を絞めたり、内臓破裂などの原因になったりしてしまう恐れがあります。またシートベルトから体がすり抜けて飛び出してしまうこともあり、大変危険です。
ポイント解説
3点式シートベルトは、肩ベルトが鎖骨の真ん中あたりを通り、腰ベルトが骨盤あたりにくるのが正しい位置です。子どもの体が小さく、正しい位置にセット出来ない場合は、ジュニアシートを使用しましょう。
子どもの成長に合わせて上手な買い替え
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チャイルドシートが必要な期間はおおよそ10年です。
子どもの成長に合わせて、乳児用、幼児用、学童用と3つのシートを購入するパターンか、乳児&幼児兼用と学童用、または乳児用と幼児&学童兼用の2つのシートを購入するパターンが考えられます。兼用タイプを取り入れれば、買い替えは一度で済むのでスマートです。
乳児&幼児兼用|新生児〜4歳頃まで使える
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生まれて間もない赤ちゃんのときは、車の進行方向とは逆の後ろ向き(一部横向き)で、お座りができるようになったら前向きで使用できるタイプです。
幼児&学童兼用|およそ1〜11歳頃までの長期間
1〜10歳頃まで、3〜11歳頃までなど、メーカーによって違いはありますが、長期間にわたって使用できるシートです。子どもの成長に合わせて背もたれを外せたり、高さや横幅の調節ができたりするタイプなどがあります。
ジュニアシートの選び方のポイント
ポイント解説
ジュニアシートを購入する前に、必ず押さえておきたいポイントを4つ紹介します。
① 車との相性|各メーカーの適合表をチェック
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まず大切なのは、選んだジュニアシートが自分の車に取り付け可能かどうかを確認すること。各メーカーが用意する「適合表」でチェックしましょう。
② 新安全基準「R129」|ドア側からの衝撃も考慮
子どもの命綱となるチャイルドシートは、国の安全基準に適合している必要があります。現行のチャイルドシートの安全基準は「R44」ですが、2023年9月1日からはより安全基準が進化した「R129」に移行します。
大きな違いは、R44では前後方向の衝突試験を行っていましたが、R129からは前後方向に加えて、ドア側(側面)の衝突試験も追加されたこと。R44基準の安全性をより高めた内容になっています。
③ ISOFIX(アイソフィックス)|車側の金具に差し込むだけ
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ISOFIX機構が備わっているシートは、車の座席に装備されている取り付け金具に差し込むだけで、簡単にしっかりと取り付けができます。
シートベルトで固定するタイプは、締め付けが不十分だとシートがぐらつくなどの不具合が起こりやすいので、取り付けに自信がない方はISOFIX対応の製品がおすすめです。
ポイント解説
2012年7月以降に発売された車種であれば、ISOFIXの取り付け金具が装備されています。
④ そのほかの機能|通気性やメンテナンス性にも注目
とくに幼児&学童兼用タイプだと、1〜10歳頃まで長く使用できるシートもあるので、通気性やメンテナンス性も気になるところです。
近頃はカバーが洗濯機で丸洗いできたり、軽さにこだわったりとさまざまな機能を備えたモデルがあります。家庭のライフスタイルに合わせて、必要な機能を備えたジュニアシートを選びましょう。
〈編集部PICK UP〉ジュニアシート、人気メーカーの売れ筋商品
Moovoo編集部
数あるジュニアシートの中でもECサイトなどで売れ行き好調な、人気メーカーの製品を紹介します。ぜひ参考にしてください。
- カーメイト
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エールベベ サラットハイバックJr クワトロ
-
大きくなったらスタイルチェンジ
-
ハイバックでもブースター仕様でも使えるシートです。切り替えの目安は7歳頃。ブースターの使用は、身長が125cmを超え体重が22kg以上になってからが推奨されています。
シート全体に22個のエアホールがあり、通気性に優れています。メッシュ生地を広範囲に使用し、暑い時期でも蒸れずに快適です。
座面前方がふくらんだ形状で、ズレを軽減し疲れにくい姿勢をサポートします。
- GRACO(グレコ)
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ジュニアプラス メトロポリタン 67170
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アームレストつきでゆったり快適
-
ヘッドサポートの高さを6段階で変えられ、さらに背もたれを取り外してジュニアシートとしても使えます。
2段階に高さ調節できるアームレストに手を預け、座面の左右に格納されたカップホルダーを引き出して飲み物を置けば、長距離ドライブでもゆったり過ごせます。
ウォッシャブルシートのため、汚れたときは手洗いができて衛生的です。
- GRACO(グレコ)
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ジュニアプラス DX ハローキティRD
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かわいいシートでごきげんにドライブ
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キティちゃんが好きな子どもにおすすめの、かわいらしいシート。前面にも側面にも刺繍が施されています。カバーは取り外して手洗い可能です。
本体は高密度ポリエチレン製。通気性の良いメッシュ生地を採用し、夏でも蒸れにくいのが魅力です。
外観 |
商品名 |
特長 |
サイズ |
使用対象 |
安全基準 |
固定方法 |
重量 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
【筆者おすすめ】カーメイト エールべべ・パパットR リシェ |
乗せ降ろしがラクなジャンピングハーネス |
幅44×奥行52.5×高さ59cm(ヘッドレストを最も下げ、ISOFIXコネクタ部を収納し、かつ背もたれを一番起こした状態) |
チャイルドシートモード/⾝⻑76〜105cm・⽉齢15か⽉を超えてから・体重20㎏以下、ジュニアシートモード/1〜10歳頃 |
UN(ECE)R129/03 |
チャイルドシートモード/ISOFIX、ジュニアシートモード/ISOFIX・シートベルト |
約10kg |
|
【筆者おすすめ】コンビ ジョイトリップ アドバンス ISOFIX エッグショック SA |
身長150cm対応、11歳頃まで長く使える |
幅45×奥行54.5〜69×高さ61.5〜81.5cm(コネクター含まず) |
チャイルドモード/身長76cmかつ月齢15か月以上~105cmまで・体重20㎏以下、ジュニアモード/身長100~150cm |
UN R129/03 |
ISOFIX |
7.3kg |
|
【筆者おすすめ】アップリカ フォームフィット ISOFIX セーフティープラス AB |
成長に合わせて高さや横幅を調節可能 |
幅44~50.5×奥行51.5~57×高さ65~77.5cm(サイドシールドは閉じた状態) |
チャイルドモード/身長76cmかつ月齢15か月以上~105cmまで・体重19.5㎏以下、ジュニアモード/身長100~135cm |
UN R129/03 |
ISOFIX |
13.2kg |
|
ジョイトリップ アドバンス plus R129 エッグショック SB |
快適な座り心地のクッションを採用 |
幅45×奥行69×高さ81.5cm |
体重記載未確認、身長目安76~150cm |
UN R129/03 |
シートベルト |
7.4kg |
|
Aprica(アップリカ) ライドクルー 2195832 |
低反発クッションでお尻をサポート |
幅50×奥行46×高さ83.5cm |
体重~36kg、参考身長100~150cm |
UN R129/03 |
シートベルト |
2.1kg |
|
カーメイト エールベベ サラットハイバックJr クワトロ |
大きくなったらスタイルチェンジ |
幅43×奥行40.5×高さ66cm |
体重15~36kg、身長100~145cm |
ECE R44/04 |
シートベルト |
4.1kg |
|
アイリスプラザ ジュニアシート II |
5箇所のベルトガイドで取り付けをサポート |
幅44×奥行48×高さ81cm |
身長目安76~150cm |
UN R129/03 |
シートベルト |
約4kg |
|
リーマン リーマンジュニアコレット |
汎用性の高いユニバーサルモデル |
幅42×奥行35×高さ21cm |
体重15~36kg、身長100~138cm |
ECE R44/04 |
シートベルト |
1.1kg |
|
GRACO(グレコ) ジュニアプラス メトロポリタン 67170 |
アームレストつきでゆったり快適 |
幅40×奥行40×高さ69〜82cm |
体重15~36kg、参考身長約95~145cm |
ECE R44/04 |
シートベルト |
3.6kg(座部のみ2.5kg) |
|
GRACO(グレコ) ジュニアプラス DX ハローキティRD |
かわいいシートでごきげんにドライブ |
約幅40×奥行40×高さ84.2cm |
体重15~36kg、身長目安100~138cm |
ECE R44/04 |
シートベルト |
約3.8kg |
|
GRACO(グレコ) ジュニアプラス ネクスト 2198155 |
リーズナブルな価格と充実の機能 |
幅46×奥行46×高さ82cm |
体重記載未確認、身長100~150cm |
UN-R129/03 |
シートベルト |
3.2kg |
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