※bouncyではアフィリエイト広告を利用しています。記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がbouncyに還元されることがあります。
10月1日はコーヒーの日。bouncyとブルーボトルコーヒーで、コーヒー特集をお届けします。
ブルーボトルコーヒーのドリッパーは有田焼
デジタルツールを駆使するブルーボトルコーヒーが、伝統の有田焼でドリッパーを作っているなんて、これは面白いに違いない! 私たちは、日本磁器発祥の地とされる佐賀県有田町に飛び、ドリッパーを作っている工房に、潜入取材をすることにしました。
ドリッパーをつくるのは創業50年の久右エ門窯
中に入ると背丈よりも高い棚にドリッパーが、ところ狭しと並んでいて圧倒されます。工房の奥には年季の入った窯も。こちらは40年以上使われているそう。
高温で長時間焼くことで薄くても丈夫な製品ができる有田焼
案内してくれたのは、窯元の久保田剛さん。窯からドリッパーを出す作業の様子を、特別に見学させていただきました。窯の扉には、4つのバルブが付いていて、扉自体がものすごく厚みがありました。
重々しい扉を開けると、中には高く積まれたドリッパーの山。こちらの窯では、最高で1300度の温度になり、高温で長時間焼くことができるため、丈夫な製品が仕上がるそう。
久保田:この窯では一度に700個のドリッパーを焼くことができます。一番の有田焼の特徴は、高温で焼成することができるので強度を出せるの同時に、製品の厚みを薄くして軽くてシャープな形状も再現できる点です。
製品の厚みが薄いと、熱を通しやすい、つまり、熱伝導がとてもいいため、重宝がられます。ドリッパーはお湯の温度を下げないようにコーヒーを抽出しないといけないため、有田焼はとても適していると私は考えています。
粘土成分の比率が高い良質な土でドリッパーの薄さと強度を両立
有田焼がドリッパー作りに適している、もうひとつの理由。それはその素材にあります。
次に訪れた生地屋では、ドリッパーの材料となる土を型にはめて、製品の形をつくる作業が行われていました。(焼き物はろくろを用いて形をつくる方法以外に、今回のように型を用いてつくる方法もあります)。
窯で焼く前の工程を行う場所で、四角い形状をした型を職人が分解していくと、まだ土の色をしたドリッパーが出てきます。この素材となる、土の粘土成分が高く、細かい造形に適しているため、薄くても強度を保てるそうです。
最高のコーヒーを作るためならあらゆる可能性を ブルーボトルコーヒーの思い
有田焼オリジナルドリッパーの、プロジェクトリーダーとして取り組まれてきた、小林宏実さんに話を聞きました。
——コーヒー店がドリッパーを、オリジナルで作ること自体が珍しいと思いますが、どういうきっかけで有田焼でドリッパーを作られたのですか?
小林:ブルーボトルコーヒーは「美味しいコーヒーをより多くの人に届ける」ことを企業理念に掲げています。
コーヒーをハンドドリップすることは変動要素が多いため難しいのですが、より多くの人が家や職場などでハンドドリップする際に、美味しいコーヒーを淹れやすくするためオリジナルドリッパーを作ることを計画しました。
そしてその生産を実現できたのは有田焼だったんです。
——具体的にどういった点ですか?
小林:
デリシャスネス、一貫性、スピード、この3つのポイントですね。
例えば、有田焼は熱伝導がすごくいいですよね。以前使っていたドリッパーだと、
ドリッパー自体を温めないと、抽出が安定しないので、抽出を始める前にドリッパー自体を温めていました。有田焼を使うことで、この工程を省くことができるようになりました。
有田焼のドリッパーを使うことで、ドリッパーを温める時間を短縮し、抽出も安定したため、一貫して美味しいコーヒーを提供できるようになりました。
——最新のデジタルツールを駆使するブルーボトルコーヒーが伝統の有田焼でドリッパーを作っていることに驚きました!
小林:新しいもの、伝統のものという価値観で私たちは考えていません。より良いもの、私たちでいう最高のコーヒーを、お客さんに提供できるのであれば、どちらも取り入れていきたいと思っていて、その結果が有田焼のオリジナルドリッパーなのです。
後編では、有田焼ドリッパーの『美の追求』の側面をお届けします。
【お知らせ】ブルーボトルコーヒー×bouncyコラボでオリジナルセット販売!
コーヒーの日を記念して、ブルーボトルコーヒーに、「bouncyスペシャルセット」を作ってもらいました。
動画や記事でも紹介している、こだわりの有田焼ドリッパーと、専用フィルター、コーヒー豆を、オトクな価格でご用意しております。
ブルーボトルコーヒーをまだ体験したことがないという方や、初めてドリップコーヒーを淹れるという方にもぴったりのセットになっています。
2018年12月31日までの限定販売です。
ブルーボトルのこだわりを、ご家庭で体験してみてください!
以下から購入いただけます。
bouncyではブルーボトルコーヒー、コーヒーの日特集を組みました。
以下のリンクからご覧いただけます。
久保田稔製陶所 久右エ門窯 ▼場所 佐賀県西松浦郡有田町北ノ川内丙1050−1