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20kgの荷物が軽々! 理科大発のパワードスーツ「マッスルアッパー」体験

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重たいものを上げ下げするのって重労働ですよね。カラダへの負担も大きいので、腰痛が持病になるケースも珍しい話ではありません。

東京理科大のベンチャー、イノフィスが開発した「マッスルアッパー」は、そんな重労働を和らげる空気圧式の人工筋肉を搭載したパワードスーツ。プロトタイプではなく現在販売中の製品です。

腰と腕をアシスト


背負子(しょいこ)のような形状のマッスルアッパーを装着し、荷物を持ち上げると持ち上げる際の腰の負担を軽減するよう、力が分散して支えます。持ち上げ時は太ももの前あたりに力がかかる感じがしました。20kgの水を持ち上げましたが、マッスルアッパーがあるのとないのでは感覚的にかなり違います。

さらに、持ち上げた荷物は胸のあたりで保持しやすいよう、両腕の上についた補助パーツが腕をつり上げるように働きます。イノフィスはこれまで、腰を補助するパワードスーツを手がけてきましたが、今回のマッスルアッパーはこの腕を補助する機能が新しい点。

なお、圧倒的な力で持ち上げるといったものではなく、持ち上げる際の負荷をアシストしてやわらげてくれる感覚。電動アシスト自転車に似ていると思います。

設置工事不要


マッスアッパーは空気の力を利用しています。風船のような構造で弾性と反発を利用してアシストします。

特徴は自ら背負って装着できる点。工場などで重い荷物を持ち上げ移動させる場合、クレーンなど大型の設備が必要です。多くは場所が固定されるため、効率が悪いといった課題があります。

マッスルアッパーは、本体とコンプレッサーのみで稼働するため、必要に応じて場所を変えて作業できます。体験デモでは不慣れということもあり、持ち上げる際にアシストをかけるのは補助スタッフに行ってもらいました。通常の作業は、ストロー状のスイッチを加えて一人で作業できるとしています。

価格


マッスルアッパーの価格は約200万円。コンプレッサー不要で腰を補助するスタンダードモデルが約70万円、より薄く軽量なエントリーモデルが約50万円です。

コンプレッサーが不要なモデルは軽作業に、スタンダードモデルは介護などの現場を想定しているとのこと。

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パワードスーツやパワーアシストスーツは作業現場や介護などのほか、リハビリなど医療で取り入れられつつあります。また、SFなどの世界では人の能力を拡張する装置として描かれることがあります。

より身近なところでは、現在皆がはいている靴も人体を補助して拡張するツールと言えるのかもしれません。カラダの負担を軽減し、作業効率を高めるパワードスーツが未来の日常に溶け込んでいる姿が見えてきませんか?

マッスルアッパー

イノフィス


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