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株式会社JALグランドサービスが、空港での手荷物・貨物搭降載業務において株式会社ATOUNのパワーアシストスーツを導入したことを発表した。
服の上から装着可能で約4.5kgと軽量。装着者の動きを判断して3つのアシストモードを自動で切り替え、重労働を助けてくれるまさに「着るロボット」 。
2月1日より作業者の身体的負荷の軽減と生産性向上を目的に、羽田空港および成田空港に10着ずつ導入された。
採用の決め手は現場の声
今回JALグランドサービスは10社近くのパワードウェアを試した結果、ATOUNの「ATOUN MODEL Y」に決めたとのこと。その決め手となった要因は、実際に使用した現場スタッフの声だ。
「ATOUN MODEL Y」は、着脱の容易性また着装後の歩行の容易性において非常に評価が高かったそう。また、現在課題となっている腕への負担を減らす研究を行なっているATOUN社に対し、「ぜひJALの現場の声を反映していただき、一緒に作っていきたい」とその拡張性・発展性にも期待を寄せているようだ。
実際に体験してみた!体がバネのように起き上がった
装着は1人で行っても1、2分程度。腰と両足に巻いたベルトを締めることで、体型に合わせ調節が可能。右手側の電源ボタンを長押しすると、ブルッと振動がきて電源ONの合図。
何もしていなくても腰のあたりから後ろに引っ張られている感覚で、装着しているだけで背筋がピンと伸びる。
実際に15kgの荷物を持ち上げてみると、腰を起こす際に体がバネのように跳ね上がるようだった。腰を丸めた反動が加わり後ろに引っ張られ、簡単に上体を起こすことができる。
また、歩き出すと自動で「歩行モード」に切り替わるため、足が前へ運びやすく荷物を持ったままの移動も楽になる。
しかし、腕にはアシストがないため持ち上げた後は腕がキツイ。JALとの協力で、腕のサポート機能ができるだけはやく追加されること願う。
15kgが0kgにとはいかないものの、荷物を持ち上げる動きはかなり楽になることが実感できた。劇的に効率が上がる訳ではないが、パワーアシストスーツの効果は期待できるはずだ。
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海外からの旅行客が増加しているのに対し、日本の労働者不足は深刻になりつつある状況。年齢や性別に左右されず働けるパワーバリアレス社会の実現は、大きな課題の1つだ。
日本の航空会社を牽引するJALグループの小さな1歩が、日本の労働問題に対する大きな1歩になるかも?
ATOUN