※bouncyではアフィリエイト広告を利用しています。記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がbouncyに還元されることがあります。
エスケープルームという言葉を耳にしたことはありますか?
これは英語で「リアル脱出ゲーム」を意味する単語です。
アメリカのドラマやバラエティー番組でも、”みんなでエスケープルームに行こう!”みたいな企画やエピソードがあるほど、今ではアメリカでもリアル脱出ゲームは誰もが知っているアクティビティとなっています。
そんなエスケープルームa.k.aリアル脱出を手がけた会社SCRAPが、アメリカに進出したのは12年前。
SCRAPといえば、日本でのほぼ全てのリアル脱出ゲームを手がけている会社と言っても過言ではないでしょう。
名探偵コナンやワンピース、進撃の巨人など様々なアニメやゲームとのコラボから、街全体、地下鉄、遊園地など所構わず脱出させようとしてくるSCRAP。
今回訪ねたのは、そんなSCRAPの、サンフランシスコのジャパンタウン内にある常設施設。
そこで、代表のカズさんに、サンフランシスコで日本発のエンターティメントがウケている理由をうかがってきました。
シリコンバレーの文化がリアル脱出ゲームとマッチした?
たまたまなんですけど。僕が日本でSCRAPのリアル脱出ゲームをやったときに、なんか一緒にやりたいですねという話をしていました。
その後何年か経って、僕が休暇でサンフランシスコに行ったのですが、そこでまた色々話が進んで、ここでリアル脱出ゲームのイベントをやろう!となって。
言ってしまえば偶然です。
イベントをやった時から、うまくいったら常設施設を作ろうと話していました。
そして、2012年の終わりに、まさにここですね。このフロアに一番最初の部屋を作りました。
チケット一ヶ月分が約1000枚弱だったのですが、その三ヶ月分が一週間も経たずにバッと売れて、それが半年間続いている感じでした。
大人が多いですけど、最近は子供も増えていて。
アメリカっぽいことでいうと、例えば10歳くらいの子のバースデーアクティビティーとして、子供達が大勢くることもあります。
あとはシリコンバレーがある地域なので、名だたるシリコンバレーの会社がチームビルディングという、会社のアクティビティーの一環で来ます。毎週のように様々な会社の方々が来られますよ。
あとは、サンフランシスコならでは、というところでいうと多様性ですね。
シリコンバレーには、違うバックグラウンドを持った、世界の色んな国々から人が集まります。
彼らは情熱を持って一つのプロダクトを作ったり、新しいスタートアップを作ったりしている人たち。
なのでここは、民族もジェンダーも年齢も関係なく、一つのものをみんなで作っていこうというカルチャーがある場所だと思っています。
あるレビューサイトに書かれた、僕のとても好きな書き込みがあります。
(その時)10人くらいのプレイヤーがいて、ほとんどが大人だった。たった一人の10歳くらいの小さい女の子を除いては。ある一つの謎をその子だけが気がついていて、ずっと言ってたんだけど周りの大人たちは聞かなかった。
サンフランシスコは、新しいものを常に受け入れてくれる環境にあります。
「そんなの聞いたことないよ、サヨナラ!」ではなくて「何それ?! おもしろそうだね」って。
僕らが日本から来たとかも関係なく、新しい挑戦を受け止めてくれるという文化は大きかったと思います。
あとは、リアル脱出ゲームのコンセプトがユニバーサルだということです。これは、日本だから流行るとかじゃなくて、人間みんなが面白いと感じるものだと思ったんです。
今実はちょっと、踊り場なんですよね。ここからさらに次のステップに行くには、なにか新しいイノベーションが必要ではないかと考えています。
僕は勧めますね! チャレンジするという点ではやりやすいと思います。
近いですしね。
アジア以外では、英語圏で一番近いといってもいいくらいじゃないですか。ビジネスができるという点でサンフランシスコはいいと思います。
バックグラウンドの多様性も含めて。
個人的になんですけど、多様性って日本が今抱えてる問題でもありますよね。
移民の問題だったり、色んな国の人たちが日本にやってきて、その人たちと一緒に楽しく、Win-Winで暮らしていくにはどうしていけばいいかっていうのは、個人的にも課題というか興味があって。
そこをどう日本は解決していくのか。逆にそこが日本の抱えている閉塞感みたいなものの突破口になっていくのではと個人的には思ってます。
・ ・ ・
みんなで力を合わせないと、脱出できないのがリアル脱出ゲームの醍醐味ですよね。それってお互いを信頼し合ってないと、ゲームクリアできないということ。
身近なことで言えば、会社で起こった問題をそれぞれの得意な分野の人が解決して、全員でゴールを目指すみたいな。
大きな意味で捉えたら、世界で起こっている様々な問題を、各々の国や人が解決していけば、世界平和も夢じゃないみたいな。
私は、今回サンフランシスコでリアル脱出ゲームの奥深さを学びました。
動画/執筆/企画:Marina Maekawa 配信:にしまり
SCRAP