真似したい!キッチンの吊り戸棚をフル活用できる収納ワザ
高い位置にあるキッチンの吊り戸棚は、なんとなく上手に活用できていないことも多い収納場所。しかし、使いこなすことができればものが溢れるキッチン収納の救世主になってくれるスペースでもあるのです!
すっきり片付いたキッチンを目指すべく、キッチン吊り戸棚の上手な収納例や活用アイデアをご紹介。後付け・撤去時のリフォーム費用相場など、キッチン吊り戸棚についてまとめました。
キッチン吊り戸棚の収納は難しい?
キッチンカウンターや、シンクの上に設置してある吊り戸棚。ものが多いキッチンの収納に役立つ反面、「手が届かない」「何を入れるか悩む」などの理由で使いづらいと思われがちなスペースでもあります。
キッチン吊り戸棚のメリットは?
キッチン吊り戸棚のメリットはなんといっても収納スペースが増えること。頭上のデッドスペースを利用しているので、作業導線の邪魔になることもありません。
扉付きのものなら中身が見えることもないので、生活感が出てしまうものを隠してキッチンのインテリアをすっきりおしゃれにしてくれます。
キッチン吊り戸棚のデメリットは?
デメリットはやはり手が届かない位置にものをしまった際の出し入れが不便なこと。吊り戸棚のサイズにもよりますが、最上段は「入れっぱなし状態」になってしまうお宅も多いようです。
また、吊ってあるという性質上、収納する重量に制限があります。吊り戸棚があることでキッチンが暗く狭く見えてしまうこともあるので、設置位置やサイズには注意が必要です。
真似したい!キッチン吊り戸棚の収納例
何をどう入れるか悩みがちなキッチンの吊り戸棚収納ですが、上達するためには人の真似をするのが一番です。というわけで、キッチンの吊り戸棚収納アイデアや便利グッズをまとめてご紹介します!
①100均アイテムを使ったキッチン吊り戸棚収納
セリアのスタッキングできる取っ手付きケースを駆使したキッチン吊り戸棚収納例。高い位置の収納はこんな風に取っ手が付いたケースを利用すると引き出しやすいのでおすすめです!
100均の取っ手付きケースやスリーコインズのジュートボックスを活用したすっきり見やすいキッチン吊り戸棚。最上段の高い場所には紙類など軽いグッズを収納しているところがポイントです。
こちらのキッチン吊り戸棚ではセリアの取っ手付きケースやダイソーの保存容器が大活躍。箱入りのレトルト食品をバラしてコンパクトなジッパーケースに収納したり、収納容器の中をブックエンドで仕切ったりと工夫が満載です。
100均の収納ボックスやディッシュスタンドを活用した吊り戸棚収納。よく使うマグカップなどはそのまま並べ、使う頻度が低いシャンパングラスなどを奥にしまっています。ワイヤーラックを使って上下のスペースを有効活用するアイデアもお見事。
100均のプラかごを使ったシンプルな吊り戸棚収納方法。同じシリーズでそろえればデッドスペースが生まれず、見た目にもすっきりします。ボックスで隠す収納も良いですが、家事の効率重視派にはこちらのように中身が見える収納が向いているかもしれません。
②ニトリ・無印良品のボックスを使ったキッチン吊り戸棚収納
無印良品のポリプロピレン製ファイルボックスが並んだキッチン吊り戸棚。ファイルボックスは吊り戸棚だけじゃなくシンク下収納やリビングでも活躍しているということで、家中で使いまわしができるのは大きなメリットですね。
こちらは無印良品の紙製ファイルボックスを使った吊り戸棚収納例。紙製の良さは値段が安くてケース自体も軽いこと。乾物やレトルト食品など軽めのキッチンアイテムの収納にはぴったりです。
ニトリのファイルボックスと100均の収納ケースを使い分けしているキッチン吊り戸棚。ファイルボックスの穴にクリップでネームプレートを挟み、ラベル代わりにしているというおしゃれなアイデアです。
ニトリのインボックスを活用した吊り戸棚収納例。カラーボックスにぴったりフィットするインボックスシリーズは、並べたときに隙間ができないよう設計されているので吊り戸棚にも使いやすいと評判です。
③入れ方や入れるものを工夫したキッチン吊り戸棚収納
スタンドを使い、食器類を立てる収納にして取り出しやすくしているこちらのキッチン。重箱や、すし桶など普段あまり使わないものは吊り戸棚の最上段へ、細かいお菓子などはファイルボックスを使用して美しく収納されています。
棚下で使われることが多い吊り下げラックを棚の中に使った収納アイデア。下段には低めのボックスを使って収納し、吊り下げラックで作った中段にバッグなど畳めるものを収納しています。可動式の棚じゃなくて使い勝手がイマイチという方にぜひ試してもらいたい小ワザ!
ファイルボックスを縦ではなく横に寝かせ、積み重ねて使用している吊り戸棚収納例。細かく棚分けして使うことができるので、吊り戸棚が大きすぎて何を入れるか悩むという方にはおすすめです。
④DIYや+αのキッチン吊り戸棚収納アイデア
中身の見えないジュートボックスや木箱を使ったキッチン吊り戸棚収納例。外から見えないので中はざっくりと入れるだけで良いところが気に入っているそう。取っ手やラベルを付け、インテリアにマッチしたおしゃれな吊り戸棚になっていますね。
こちらはニトリの人気商品「吊り戸棚ストッカー」にリメイクシートを貼ったDIYアイデア。高くて手が届かない場所に便利な収納グッズなのですが、クリアで中身が見えてしまうのが難点という声が多いんです。これなら見た目にもすっきり片付きますね。
扉を撤去して背面にリメイクシートを貼り、オープンラック風にDIYしたキッチン吊り戸棚。お気に入りの食器や可愛いキッチンツールなどをしまっておけば、おしゃれな見せる収納が叶います。
アイアンと木板がかっこいい吊り戸棚はなんと旦那さんの手作り!理想通りの吊り戸棚を安価で付けることができるのはDIYの良さですね。リビングからも目が行きやすい上段に見栄えが良いお酒やスパイスを並べ、おしゃれにまとめています。
キッチン吊り戸棚は後付けできる?
キッチンの吊り戸棚は、リフォームで後付けすることも可能です。建築時はいらないと思っていたけどやはり収納スペースのために吊り戸棚がほしいというときには、専門業者に後付けの相談をしましょう。
また、古くなった吊り戸棚を最新式のものに変えたり、使いやすい高さの吊り戸棚へ交換するリフォームもあります。
吊り戸棚の使い勝手が悪すぎて収納法だけではどうにもならないという場合は、リフォームも視野に入れてみると良いかもしれません。
キッチン吊り戸棚の機能やデザイン
キッチンの吊り戸棚で近年人気なのが昇降機能付きタイプです。踏み台がなくても棚ごと引き降ろすことができるので、高いところのものが取り出しやすいのが最大のメリット。
電動(自動)昇降式と手動昇降式があり、安全で力もいらないためお年寄りがいるご家庭ににもおすすめです。
他に、吊り戸棚の中に照明器具が埋め込まれたタイプや、水切り機能付き、食洗機・乾燥機機能付きなどもあり。今や吊り戸棚はキッチン収納に使われるだけではありません。
キッチンメーカーや工務店によってデザインも様々で、地震対策にもなる引き戸の吊り戸棚や、扉なしのオープンタイプ、カップボードとしても使えるガラス扉の吊り戸棚など、予算とインテリアに合わせて選ぶことができます。
キッチン吊り戸棚のリフォーム費用相場
吊り戸棚をキッチンに後付けする場合、普通の吊り戸棚であれば5万~10万円が相場です
こちらの住宅リフォーム見積もりサイトにも記載されているように、キッチンに吊り戸棚を後付けする費用の相場は5~10万円程度であることが多いようです。
5万円程度と聞くとそれほど高くないように思いますが、住環境や後付けする吊り戸棚の種類によってはさらに費用がかかることになるので注意しましょう。
キッチン吊り戸棚の使いやすい高さの目安
作業しやすい吊り戸棚の高さを考えるなら、吊り戸棚自体のサイズと設置位置はとても重要です。
キッチン吊り戸棚の高さイメージ図(作図:黒岩ヨシコ)
キッチンの吊り戸棚の高さは、50cm・60cm・70cm・90cmの4種類が一般的。ただしこれは吊り戸棚自体のサイズになるので、設置する位置によって実際の床からの高さが決まるんです。
基準としては、目の高さから10~15㎝程下がったところを吊戸棚の下端にし、吊戸棚の高さは約70㎝程度にすると使い勝手が良いと言われています
出典:キッチンの背面収納の吊戸棚の高さの決め方について。 F-FURNITURE | 藤岡木工所| 岐阜 オーダーキッチン・オーダー家具・リノベーション
こちらに書いてある通り、一般的に目線の高さより10~15cmほど下の位置に吊り戸棚の下端が来ると使いやすい高さだと言われています。
人の目線と使いやすい吊り戸棚の高さイメージ図(作図:黒岩ヨシコ)
例えば、身長160cmの人の場合は床から145cm~150cmの位置にキッチン吊り戸棚の下端が来るように設置します。
さらに、人間が楽に手が届く高さは身長×1.2と言われているので、160×1.2=192。つまり身長160cmの人は192cm前後までなら踏み台がなくても手が届くということ。
身長160cmの人が使いやすい吊り戸棚の高さイメージ図(作図:黒岩ヨシコ)
この方法で考えてみると、60~70cmの吊り戸棚を床から145~150cmの位置に取り付ければ、最上段以外は出し入れしやすいであろうことがわかりますね。
吊り戸棚の高さにはアイレベルも重要
アイレベルが使いやすいと、キッチンの使いやすさがグンとアップします。調理の作業中、自然と目に入ってすぐ手が届く場所、そこがアイレベルです。
リフォーム大手のリクシルでは、キッチン吊り戸棚の使い勝手を考えるならアイレベルが重要だと明記しています。
アイレベルとは、人が立ったときに目線の高さに来る範囲のこと。アイレベルにあたる場所によく使うものを収納することでキッチンでの作業が格段にしやすくなるのです。
先ほどの吊り戸棚の高さでいうと最下段がそれにあたるので、ぜひこちらも収納の参考にしてみてくださいね。
キッチン吊り戸棚がいらないときは
最後に、キッチン吊り戸棚の撤去についてご紹介します。
キッチンでの作業効率や収納を考えたときに、どうしても吊り戸棚が邪魔になる、吊り戸棚なしのキッチンにしたいといった場合は撤去も可能です。
ネットで調査すると、DIYで吊り戸棚を撤去したという猛者もいますが自分でやる場合には大がかりな作業になることを覚悟しましょう。
リフォーム業者に依頼する場合の撤去費用相場は1万5千円~3万円程度。ただし、これは吊り戸棚を撤去するだけの費用目安です。
対面キッチンの垂れ壁(カウンターの上にある低い壁のこと)も一緒に撤去したり、壁紙クロスを張り替えたりする場合はさらに費用がかかります。特に壁紙クロスの張り替えは範囲が広いほど高額になり、キッチンスペース全体だと10万円以上かかることも。
吊り戸棚の範囲だけの張り替えで済めばよいですが、汚れや日焼けなどを考えると広範囲になってしまうケースも多いようです。キッチンの吊り戸棚を撤去する際は、それを踏まえて見積もりをしてもらうのが良いでしょう。
まとめ
キッチン吊り戸棚の収納例や活用アイデアや、後付け・撤去のリフォームについてまとめてご紹介しました。
なかなか活用が難しいキッチンの吊り戸棚ですが、よかったらこの記事で紹介した収納ワザやグッズをぜひ参考にしてみてくださいね。
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