〈プロ解説〉スチームオーブンレンジ、おすすめ15選 安くて良い品や高機能モデル

シャープのヘルシオはウォーターオーブンともいい、「水だけ」で焼くスチームオーブンレンジです。

一般的な過熱水蒸気式のモデルは、高温の水蒸気に加えて熱風やヒーターを使って食材を加熱しますが、ヘルシオは最高温度300℃の過熱水蒸気を、高気密構造の庫内に充満させて調理します。食材がやわらかくおいしく仕上がるのはもちろんのこと、必要な栄養素は残しつつ、余分な脂や塩分を減らします。

中でも最上位機種のAX-LSX3Aには、電子レンジでの解凍に適さない冷凍のローストビーフやロールケーキなどの食材を、ちょうどよく解凍する「食べごろ解凍」機能がついています。低温の庫内に充満させた水蒸気をファンで循環させ、食品に熱を与えて解凍する方法で、解凍時間の短縮に役立ちます。

自動調理機能も豊富で、指示通りに食材を入れてボタンを押すだけでおいしく調理できます。プレミアムモデルは高価ですが、価格以上の便利さが感じられるはずです。

パナソニックのビストロは、フライパンのように熱々に発熱する「ヒートグリル皿」が特徴です。両面を高火力で加熱するので、ハンバーグのタネをグリル皿に並べてボタンを押したら、予熱や裏返す手間も必要なく、ふっくらとジューシーに焼きあがります。

蒸し焼きメニューでは、冷凍うどんや冷凍餃子などの食材も、凍ったまま調理可能。冷凍うどんと一緒に生の肉や野菜を加熱しても、うどんに芯が残りません。冷凍餃子も、まるでフライパンで焼いたかのように焼き目をつけて仕上げてくれます。

また、ビストロは手入れのしやすさも魅力です。調理と同時に油汚れを分解する「オートクリーン加工」で、ベタつきやすい天井をサラサラの状態に保てます。フッ素コーティングが施された庫内は、汚れが簡単に拭きとれます。汚れがちなヒートグリル皿もフッ素加工で洗いやすく、毎日の料理にも気軽に使い続けられます。

石窯を参考にして作られたという、庫内が丸みを帯びた構造の東芝の石窯ドーム。熱が対流しやすいドーム型で、素早くムラなく食材を加熱できます。

ER-YD3000は、リーズナブルなスタンダードモデルですが、日常の調理に十分な機能が備わっています。オーブンの最高温度は300℃と高火力で、2段同時に調理可能。庫内壁面からの遠赤外線効果により、内側からじっくりと加熱するため、パンはふっくら、ハンバーグはジューシーに仕上がります。

また、自動調理メニューも豊富。食材を並べて、メインとなる食材を選んでスタートすれば、あとは分量や食材にあった温度と時間で調理してくれます。

付属のレシピブックにはお手軽料理から本格料理まで掲載されているため、レシピを見ながら作れば、レパートリーも増やせます。

日立のヘルシーシェフの最上位機種であるMRO-W10Bは、レンジ・オーブン・過熱水蒸気・グリルの4種類を組み合わせたクワトロ加熱を採用しています。

まずは赤外線センサーで食材の表面温度をはかり、分量を推定。レンジ加熱で食材の中まであたためたら、過熱水蒸気とオーブンの熱で焼き、最後はグリルで表面をこんがりと仕上げます。

食材を並べて、あとは肉や魚の種類や形状を選べば、火加減は自動で調整されます。また、レシピサイトのクックパッドの人気メニューや有名食品メーカーとのコラボメニューも、オート機能で手軽に作ることができます。

さらにうれしいのが、左右も背面も壁ぴったりに置ける設計であること。放熱スペースは上方10cmだけ確保すればOK。デザインもシンプルでキッチンになじみやすく、大型カラータッチ液晶で操作が簡単な点も魅力です。

特別な機能は不要で、デザインや操作もシンプルなものを探している人におすすめなのが、ツインバードのスチームオーブンレンジです。

本格的なスチーム機能を備えながらも、最低限の機能に絞られているため、比較的低価格で購入できます。自分で加熱の温度や時間を決めなければなりませんが、自分好みに調理したい場合や、すでに決まったレシピで作りたい場合にはぴったりです。

「蒸す」「低温調理」「煮込む」「揚げる」の調理方法から選ぶだけと、ひと目でわかるシンプルな操作性で、初心者でも悩むことなく使い始められます。

一人暮らしにおすすめの、低価格でコンパクトなモデルです。スチームオーブンレンジの容量は25L以上が主流ですが、この商品は18Lと小さめで、狭いキッチンにもスッキリと収まります。

角皿にお湯を注いで蒸気を発生させる「簡易スチーム式」なので、蒸気によって焼いたり揚げたりすることはできませんが、「あたため」「オーブン」「蒸し料理」といった基本的な調理さえできればいいという人には、十分な機能が揃っています。

低価格ながらも20種類のオートメニューがあり、から揚げやハンバーグ、茶碗蒸し、塩ざけといった、基本的な料理をおまかせで作ることができます。また、あたため時間を短縮できる「時短ブースト機能」は、お腹が空いているときや急いでいるときにうれしい機能です。

スチームオーブンレンジとは、従来の電子レンジが備える「あたため機能」と、オーブンレンジの「オーブン機能」に加え、水蒸気で加熱する「スチーム機能」がついたものです。

スチームオーブンレンジの容量は、3〜4人家族なら20〜30L、2人家族なら20〜25L、一人暮らしなら20L程度が目安となります。

ただし、スチームオーブンレンジは、電子レンジやオーブンレンジのように20L前後の小さめなモデルが少なく、25L以上のものが主流です。

スチーム機能には、主に「簡易スチーム式」「過熱水蒸気式」の2種類があります。

数あるスチームオーブンレンジの中でもECサイトなどで売れ行き好調な、人気メーカーの製品を紹介します。ぜひ参考にしてください。