鉛筆選びのポイント3つとおすすめの鉛筆10選
自分に合った鉛筆選びでよい鉛筆を見つける
鉛筆選びといっても、どれも同じような形状をしており、違う点といえば芯の硬さや書ける文字の濃さを示す硬度くらいのものだと考えてしまうかもしれません。しかし、鉛筆は見た目よりももっと個性的なアイテムです。それぞれの特徴を比較検討することで、より適した鉛筆に近付きます。そのポイントは主に3つです。そして、ここをクリアすればおすすめの鉛筆といえます。
鉛筆選びは主に3つのポイントで考える
自分に合った鉛筆とは何かと問われれば、いま使いたい用途、今後使いたくなる用途や、実際に使ったときの扱いやすさや書きやすさ、それに付加価値の有無といったポイントを前提に考えます。
筆記に適した鉛筆選び
鉛筆にはJIS規格で9種類の硬さがあります。9HからHまでの9種類と中間のF、定番のHB、Bから6Bまでの6種類で合計17種類です。また、三菱鉛筆では10Hと7Bから10Bまでの合計5種類を独自に追加し、全部で22種類の硬度を設定しています。
この硬さは鉛筆として、または鉛筆の芯として規定されます。あくまでも一般の筆記用、設計製図や図画に用いる鉛筆についての規格です。Hの数字が大きくなるほど硬くて薄く、B側に向かうほどやわらかくて濃くなります。その中で、一般的な文字を書くのであれば標準となるHBが無難といえます。
ただし、近年では学校教育の場において、HBよりもB、Bよりも2Bが定番化しつつあり、HBのシェアは下がる一方です。依然として国家試験などではHBが重要視されていますが、子どもにとってやわらかくて描きやすい2Bが標準となる可能性が高いです。
扱いやすさで選ぶ鉛筆
筆記以外の分野、設計や図画においては異なる硬度が求められます。製図のように太い線から微細な表現まで必要な分野では、特定の硬度にとらわれることなく多くの種類が必要です。
文字を書くだけの鉛筆にもいえることですが、設計や図画においては扱いやすさがより重視されます。扱いやすさとは書きやすさであると同時に、線の乗りが悪い鉛筆は扱いにくいといえるでしょう。製図専用の鉛筆まで存在するくらいです。
扱いやすさを左右する要素のひとつとして、鉛筆の形状があります。一般的には六角形の鉛筆が多いものの、四角形や丸形、三角形の鉛筆まであり、握り心地もさまざまです。自分の思いどおりの描画ができる形状を選びましょう。
付加価値で選ぶ鉛筆
付加価値のついた鉛筆も用途しだいで重宝します。消しゴムつきの鉛筆はポピュラーな存在といえます。
その他では、鉛筆状の本体内部に短い芯をいくつも装填した押し出し式の鉛筆が有名です。ロケットペンシルなどとも呼ばれています。シャープペンシルの鉛筆版とでもいうべきアイテムで、芯が短くなったら次のカートリッジを押し出すために、短くなったカートリッジを引き出して最後部から挿入します。シャープペンシルと異なるのは、装填されているカートリッジの芯がすべて短くなれば終わりという点です。また、本体自体が短いカートリッジの連結でできているタイプもあります。
もうひとつ、ハイブリッドな鉛筆があります。シャープペンシル型の鉛筆です。よりマイナーなところでは、削る必要のない「皮むき」タイプの鉛筆も忘れられません。先に出ている糸を引いて芯を露出させます。ただし、こちらは主に色鉛筆の分野です。
使って役に立つおすすめの鉛筆10選はこれだ
用途や扱いやすさ、付加価値という鉛筆選びの3ポイントを踏まえたうえで、さまざまなニーズに役立てるおすすめの鉛筆10選を紹介します。
三菱鉛筆のハイユニといえば、古くからワンランク上または最上級の鉛筆として親しまれているブランドです。「ハイユニ HB(1ダース)」は、その中でも定番の硬度と濃さをもつHBが12本セットでプラスチックケースに入っています。このハードケースを筆箱として使った子どもも少なくありません。ただし、鉛筆以外のアイテムを入れるには、収納する本数を減らす必要があります。
HB自体は2Bに主役の座を奪われつつありますが、「ハイユニ HB(1ダース)」は用途を選ばない書き味でまだまだ人気の高い鉛筆です。
三菱鉛筆の「事務用鉛筆 9800 HB(1ダース)」は、広く一般企業から学校、一般家庭に至るまで長い間使用され続けている標準タイプの筆記用鉛筆です。また、筆記以外の描画などにも用いられています。
価格的にもリーズナブルで、単品で買うよりもまとめ買いがお得でしょう。大人から子どもまで使いやすいアイテムです。
DigHealthの「原木鉛筆 2B(50本セット)」は、リサイクル原木材料を用いた地球にもユーザーにもやさしい鉛筆です。こちらは1セット50本入りのアイテムとなっています。2Bの硬度と濃度は徐々に標準化しつつあり、子どもにとって使いやすい鉛筆です。
木の質感と六角の形状で持ちやすく書きやすい鉛筆に仕上がっており、まとまった本数でもあるためプレゼントにも適しています。
三菱鉛筆の「グリッパーえんぴつ 6角 2B 青(1ダース)」は、六角形の表面に特殊な加工を施して滑りにくくしています。書き方を学習する時期の子どもにも使いやすいアイテムです。
学校ではHBから2Bへ移行する傾向があることと、すべての持ち物に名前を書く学校も増えている中で名前を書くためのスペースがある点もおすすめできます。
ステッドラー日本の「マルス ルモグラフ 製図用高級鉛筆(100 G12)」は、6Bから4Hまでの12種類をセットにした製図用の高級鉛筆です。中間の硬度からワイドにカバーしており、表現力豊かな描画に役立つでしょう。ただし、ドイツ製のステッドラーが表す硬度は日本の硬度と完全に一致はしておらず、Amazonの商品説明ページによれば、本品の2Bが日本のBとHの間くらいの位置づけとされています。
6層構造で塗装を施すなど品質保持にも注力しており、良質の書き心地を実現しています。本品はプロから学生、子どもにも支持されているアイテムです。
スケッチ鉛筆と水彩色鉛筆やメタリックカラーペンシルなどスケッチのための筆記具がセットになったアイテム。それがLypumsoの「スケッチ鉛筆( 51セット)」です。セットには、6色のカラースティックや消しゴム、鉛筆削りに加え、水筆やサンドペーパーなども含まれます。
スケッチ鉛筆の硬度はH系B系合わせて12種類です。全部で51のアイテムがファスナーケースに収納されており、持ち出しにも便利です。HBなど筆記にも適したスケッチ鉛筆が含まれていることから、スケッチだけでなくさまざまな用途に使えます。
トンボ鉛筆の「ゴム付鉛筆 2558-HB(1ダース)」は、付加価値付の鉛筆として認知度の高い消しゴムを搭載したアイテムです。ちょっとした書き直しなら、鉛筆をひっくり返してサッと消すことができ、単体の消しゴムを取り出す手間がかかりません。
HBの他にHとBがラインナップされており、少し硬めがよいユーザーやちょっとだけ濃い目に書きたいユーザーのニーズもカバーしています。
三菱鉛筆の「リサイクル鉛筆 9800EW B(1ダース)」は、グリーン購入法に適合したアイテムです。簡単にいえば、環境負荷の少ない商品、環境にやさしいアイテムとして認められていることを示しています。
「リサイクル鉛筆」が登場したのは昭和21年、1946年のことです。終戦直後から今日まで、定番商品の多い三菱鉛筆の中でも息の長い活躍で役立っています。
レモンの「ロケット鉛筆 HB 消しゴム付(3本入)」は、子どもが楽しく学習する環境をアシストするアイテムといえます。また、大人にとっても子どもの頃の思い出がよみがえるなど、使ってみたい鉛筆のひとつです。しかも、消しゴムを搭載しており1本で2役の活躍を期待できます。
1つの商品に3本のロケット鉛筆が入っており、1本あたりの芯の数は11個です。
トンボ鉛筆の「MONO-100 F(1ダース)」は、三菱でいえばユニに匹敵するハイブランドの最高級アイテムです。トンボ鉛筆の公式サイトによれば、当時、創立55周年を迎えた記念として1967年に発売された「モノ100」が、今日まで広く愛用されています。
ワイドに開閉する透明のフタをもつプラスチックケース入りで、ケースを紙のスリーブが包んでいる様子が高級感を漂わせているといえるでしょう。硬度Fは「しっかりした」という意味を持ち、HとHBの間に置かれた硬度です。
長く使われている定番の鉛筆は強い
鉛筆選びでは用途に合っているか、使い勝手はよいか、付加価値はあるかが大事なポイントとなります。付加価値については必要か不要かが分かれるところですが、用途との適合性や扱いに関する点はユーザーの支持の大きさで判断できる部分が大きいといえるでしょう。三菱のユニやトンボのMONOなどを見れば、その思いが強くなります。鉛筆選びでは定番商品の存在も重要です。
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