iPadのロック解除方法まとめ!初期化と事前の備えについて
iPadやiPhoneに限らず携帯端末はパーソナルなデバイスです。クレジットカードや電話帳、SNSのアカウントなど様々な個人情報が含まれているので、悪用されると大変な事になります。
そのため本人以外の使用を防ぐためにロックがかかっていますが、もしもパスコード(iPadではパスワードではなく、正式名称はパスコードと呼びます)を忘れてしまったらロックを解除できなくなってしまいます。
本稿ではiPadのロックの解除方法や事前の備えについて解説します。
目次
iPadのパスコードを忘れた場合
はじめてiPadを立ち上げる時はアクティベーションロックがかかっており、必ずパスコードが必要となりますが、2回目以降のロック解除には必ずしもパスコードが必要というわけではありません。
Touch idの指紋認証やFace idの顔認証でも解除できるからです。
そのため長い間パスコードを入力しないでいると、うっかり忘れてしまうケースがままあります。
パスコードを忘れた事すら気づかずにiPadを使い続けると、iOSのバージョンアップに伴う自動アップデートの後や、何らかの理由で再起動した後でパスコード入力が必要になった際、立ち上げられなくなってしまいます。
何の事前準備もしていなければiPadの復旧やパスコードの解除が出来ないからです。
そうはいってもiPadをAppleストアに持ち込んでお金を払えば解除してもらえるのでは?と思う方もいるかと思いますが、本当に不可能なのです。
どれくらい不可能かというと、下記のニュースのように警察が犯罪捜査のためにApple本社に頼み込んでも断られて訴訟の対象になるくらいです。
米司法省は23日までに、違法薬物の捜査のためスマートフォン、iPhone(アイフォーン)のロック解除を製造元アップルに求めていたニューヨーク州での訴訟を、取り下げたと明らかにした。
こういった状況から、いちユーザーがうっかり忘れてしまったiPadのパスコードを解除してもらえることはあり得ませんし、パスコードを突破する裏ワザアプリなどもありません。
誤入力を繰り返すとどうなるか?
iPadのロックを解除するために誤ったパスコードを入力すると連続して間違えた回数に応じて、パスコード再入力を受け付けてくれるまでの時間が伸びていきます。
6回連続で間違えても1分のインターバルで済みますが9回連続で失敗すると、1時間は入力画面が表示されない状態になります。
そして11回連続で間違えると「iPadは使用できません」と表示されてロックが解けなくなり、使用不能となるので強制初期化するしかありません。
これはiPadが第三者の手に渡った際にパスコードを連続総当たり入力されても突破させないためのセキュリティなのです。
このように焦って何度も誤ったコードを入力すると大変な事になるので、入力ミスしたらいったん冷静になってやり直しましょう。
ロック解除の事前対策
iPadのパスコードを忘れてしまった場合、下記の準備があれば復旧可能です。
・AppleID
・AppleIDのパスワード
・itunes
・パソコン(iTunesをインストールして同期したもの)
・iCloud のバックアップ
音楽や動画の購入などでiTunesを使っているiPadユーザーは多いかと思いますが、パソコンにもiTunesをインストールしておく事でもしもの時の備えとなります。
下記の手順でiPadと同じAppleIDで同期したiTunesが入ったパソコンと接続すれば、初期化されて再度操作可能になります。
この時データが消えてしまいますが、バックアップから復帰すれば元に戻ります。
iCloudへのバックアップは無料で使える5ギガまでの部分は初期設定のままでも自動で同期しますが、容量が不足してくると月額課金を求められます。
iCloud の容量を増やしておけば常に最新のデータに復旧できますし、他のデバイスと保存データが共有できるので非常に便利です。
ソシャゲのプレイデータやkindleの書籍データなど、一部のアプリに関しては独自にバックアップを取ったり、再度ダウンロードしたりする必要がありますが、メールや写真、音楽類は自動バックアップの対象です。
使い方にも寄りますが、余裕をもって月額130円の50ギガプランを契約しておけば容量的にかなり安心です。
なお誤解があるといけないので明確に書きますが、11回連続で間違えてロックされたパスコードの解除自体はiTunesとつないでも不可能です。
iPadをiTunesと同期して一度初期化した上でバックアップから元に戻すしかないので注意して下さい。
iPadの初期化とリカバリーモード
まずはパソコンでiTunesを立ち上げてUSBケーブルを差しておきます。この段階でiPadとつながないでください。
次にiPadの電源ボタン長押しして、いったん電源を落とします。
そして電源を落とした状態のiPadのホームボタンを押しながら、iTunesを立ち上げた状態のパソコンとUSBケーブルでつなぐのです。
するとiPad側に下記の画面が表示されて、リカバリーモードで立ち上がります。
この状態の時、パソコンに表示されたiTunesの画面は下記のようになります。
ここで復元を選ぶとiPadが初期化されます。
この際、バックアップを取っていない状態だとiPadのデータが復元できないので、空っぽのiPadとして立ち上がります。
あえてデータを元に戻したくないケースとしては、不要になったiPadを友達に譲ったり下取りに出したりする場合がありますが、不注意でロックされてしまいバックアップもない場合は残念な結果を覚悟せざるを得ません。
iPad導入時の設定から変えていないのなら、無料でバックアップされる5ギガ分以外のデータは消えてしまいます。
全ての情報が分からない場合
iPadのパスコードなしの上、AppleIDやそのパスワードすら忘れてしまうと、iTunesやiCloudにログインする事すらできません。
さらにパソコンもないという最悪のケースも想定できますが、これらの条件が揃った場合は個人では手の打ちようがないでしょう。
状況的に他人のiPadのロックを解除するのと差がないからです。
Appleサポートに問い合わせて対処策を相談しましょう。
アクティベーションロック解除の裏ワザソフトウェア
バックアップが無い状態でロックされた場合、iPadに保存してあるデータを消したくないので何とかパスコードだけ解除したいと思うのは当然の事です。
iPadのロック解除の仕方を検索すればアクティベーションロック解除用のソフトウェアがいくつも見つかりますが、これらはAppleの公式ソフトウェアではありません。
特に海外製のロック解除ソフトなどはお金がかかるだけでなく個人情報の流出の恐れもありますし、大抵はパソコンにインストールして使うので重大な悪影響を及ぼしかねないリスクをはらんでいます。
Apple社の公式ヘルプにもあるようにiPadのロック解除方法はないので、裏ワザを探したり、試すのはおすすめできません。
パスコードを思い出せない場合は、デバイスを消去する必要がありますが、そうすると、パスコードも含め、データや設定がすべて削除されます。パスコードを忘れる前にバックアップを作成していない限り、デバイス上のデータを救出する手立てはありません。
出典:iPhone、iPad、iPod touch のパスコードを忘れた場合や、デバイスを使用できないというメッセージが表示された場合|Appleサポート
入力ミス以外のiPadロックについて
iPadがロックされるのは誤入力以外の原因もありえます。
突然iPad をアクティベートできませんでしたという表示が現れる、画面が表示されない、タッチパネルが反応しないという現象によってiPadのロックが引き起こされる事もあります。
これら誤入力以外のロックは何らかの故障に属する可能性が高いので再起動して解決しないなら、修理してもらう必要があります。
Appleストアに持ち込めばiOSのバージョンアップにより画面表示が更新された結果、公式サイトの手順に従って操作したにもかかわらず画面に表示された設定がないといった事もあったとしても、プロに聞きいて対処できるでしょう。
最強の事前対策
最強の事前対策はAppleIDとAppleIDのパスワード、iPadのパスコードを紙に書いて誰にも分からない場所にこっそり隠しておく事です。
パスコードを紙に書いておく事自体がセキュリティホールとなるので会社などのしっかりした組織では絶対に許されない事ですが、自分の持ち物なら自己責任の範囲で対応しておけば良いかと思います。
パスワードノート
秘密のメモさえあればロック解除できなくなったり、何らかの理由でIDやパスワードが必要になっても慌てる事はありません。
非常に簡単な事ですが、iPadなどの新しいデバイスを導入すると面倒な初期設定などさっさと済ませてすぐに使い倒したくなるのが人情です。
そのため、最初に何を入力したか本人が忘れているケースが多いです。
何も問題が無いうちは指紋認証や顔認証でロック解除できるのでパスワードなしでも快適に普段使いできますが、OSのアップデートなどでパスコード入力画面が出てきたときに慌てる事になります。
決して企業の公式サイトでは推奨しないやり方ですが、自己責任としてメモを導入してみるのも良いかと思います。
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