現役カメラマンが伝授!子どもの上手な撮り方

南谷 有美
公開: 2019-09-24

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子どもの成長を写真で残すために一眼レフカメラを購入したという方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、子どもを撮影するということは簡単そうにみえて意外と難しいもので、すぐにどこかに行ってしまうし、急に機嫌が悪くなって困ったという経験をされた方もいるのではないでしょうか。今回は、現役カメラマンの筆者が子どもの上手な撮り方についてご紹介します。

※記事中の写真撮影はライター南谷有美が担当しています。


子どもの上手な撮り方

① ストロボ(フラッシュ)は直接あてない

ストロボイメージ

これには、2つの理由があります。

1つ目は、強い光は子どもの目に良くないためです。
子どもの目は敏感なので、強い光の影響をダイレクトに受けてしまいます。特に新生児には、フラッシュは厳禁です。発達的にみるとモノの焦点が合うのは、生後3ヶ月頃からだと言われています。それより前はぼんやりとしており、色の判別も難しいという状態です。そんな中で突然強い光を浴びるということは、新生児の目に良くないだけではなく、ストレスの原因にもなってしまいます。
お子さんの心と身体のためにも、直接ストロボをあてるということは避けるようにしましょう。
2つ目は、パキッとした人工的な写真に仕上がるためです。

ストロボ有の写真

こちらがストロボ有の写真です。被写体に強い光が当たって、きつい印象を受けます。

ストロボ無の写真

こちらがストロボ無の写真です。全体的に光がまわり、柔らかい印象になります。


上記から分かる通り、強い光をあてるとパキッとした写真に仕上がるため、子ども特有のふんわりとした柔らかさを表現することは難しくなります。

それでは、暗い室内で撮影する場合はどうすれば良いのでしょうか。
以下の4つの方法を実践してみてください。

自然光が入る窓際に移動

光の入る窓際

窓などから太陽の光が入るところに移動しましょう。直接光ではなく白いレースのカーテンなどをして、光を柔らかくするのがベストです。
  
レフ版を使う

レフ板イメージ

光をまわすために、レフ板を使います。このような本格的なものでなくても、白いものであれば大丈夫です。私はよく画用紙などを使っています。

レンズを変える(F値低いもの)

レンズ画像

レンズにはそれぞれF値というものがあります。その値が低ければ低いほど、明るい写真を撮ることができます。

外付けのストロボをつけ、バウンスさせる

ストロボバウンスイメージ

これは中級の話になりますが、外付けのストロボは角度の調整ができます。ストロボを被写体に直接あてるのではなく、ストロボを上向きにし、天井にあたって跳ね返った光が被写体にいくようにします。

② 目線を同じにする

大人目線からの撮影

大人目線で撮影した写真

子ども目線からの撮影

子ども目線で撮影した写真

このようにすることで、子どもの表情がよく見えるようになります。そして、目線を合わせることはお子さんの安心感へと繋がります。

③ 小ささを強調する

子どもが寝ている写真

子どもの小ささを強調するような写真もおすすめです。具体的には、手や足などのパーツを大人のものと比べるような構図が良いでしょう。子どもの成長はあっという間です。今しか撮れない写真を撮りましょう。

④ 連写モードにする

子どもが動いている写真

歩き始めた子どもは、とにかくよく動きます。大人のようにじっとしていることは困難なので、最高の瞬間を逃さないように連写モードにして撮りましょう。たくさん撮って後で選定するというのは、デジタルカメラの特権です。失敗を恐れず、どんどんシャッターを切りましょう。

⑤ 背景をすっきりさせる

スッキリした背景の写真

背景をスッキリさせることで、被写体である子どもがさらに引き立つようになります。また背景を白くすると、レフ版効果で明るく優しい印象の写真を撮ることができます。白い壁を見つけたらシャッターチャンスです。是非お試しください。

⑥ ズームレンズを使いこなす

レンズのイメージ写真

単焦点レンズとは、一つの焦点距離しか持たないレンズのことです。単焦点はF値が小さいため明るく綺麗な写真を撮れることが魅力ですが、焦点距離が変えられないことから子どもを撮影するのには不向きだと言われています。
ズームレンズとは、焦点距離を変えることができるレンズのことです。24-105mmなどレンズに記載されている範囲で焦点距離を自由に変えることができるので、子どもを撮影するのにもよく使われています。

一般的に50mmが人の目で見るものと同じ範囲だとされており、それより小さい値が広角、それより大きい値が望遠とされています。

広角の写真

広角は、今にも飛び出してきそうな躍動感のある写真を撮ることができます。

望遠の写真

望遠は、被写体をクローズアップしたようなくっきりとした写真を撮ることができます。

このように同じカメラで撮影しても、焦点距離を変えるだけで異なる印象を与えることができます。ズームを伸ばしたり縮めたりして、表現の幅を広げましょう。

子どもをかわいく撮影しよう

子どもの撮影の仕方についてご紹介しました。一眼レフをお持ちの方はもちろん、スマホしか持っていないという方でも実践できる内容となっているので、新たに機材を購入しなくてもちょっとした工夫で表現の幅がぐっと広がります。子どもの成長は一瞬です。今、この瞬間を記録として残しましょう。

フリーランスカメラマン
南谷 有美
フリーランスのカメラマン。物撮りやブライダル、学校写真などその内容は多岐に渡るが、現在は広告系がメイン。カメラマンの前は保育士を5年、その他にはファスティングコンサルタント、カラーセラピストの資格を所有し、トレーナー育成経験も有り。

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