ビールを「冷凍庫で冷やす」は危険? すぐにキンキンに冷やしたいときは?
ビールのおいしい温度は「約8℃」です。ところが、うっかり冷やし忘れて「飲みたいときにビールが冷えてない」ことも。そんなときはビールを冷凍庫(冷凍室)に入れて急速に冷やしてみたくなるもの。
ペットボトルに入れた500mlの飲み物の場合、一般的な冷蔵庫の冷蔵室なら約8℃まで冷やすのに4時間程度。一方で冷凍室なら30分程度です(参考:ハイアール公式サイト)。
しかし、炭酸ガスを含むビールを冷凍庫で冷やすのは危険があります。
そこでこの記事では、ビールを冷凍室で冷やすリスクと、短時間でビールをおいしい温度に冷やす方法について紹介します。ぜひ参考にしてください。
目次
▼ ビールの役立つ情報を紹介
ビールを冷凍室で冷やすのはキケン?
編集部員撮影
冷凍庫でビールを長時間保管すると、中身が凍ることがあります。炭酸ガスを含む飲み物は凍ることで体積が増すため、中身が吹き出したり、缶などの容器が破裂するキケンが高まります。
冷凍室に入れても凍るまで保管しないように注意しましょう。
Moovoo編集部
試しに冷凍室で缶ビールの中身が凍るまで保管したところ、冷凍室内では破裂はしませんでしたが、栓を開けた瞬間にビールが吹き出してきました。中身は冷えてもおいしく飲める状態ではありません。
サントリー公式サイトによると炭酸ガスを含む液体が凍結すると、炭酸ガスを含んだまま凍ってしまい、体積が増します。缶は、破裂を避けるために蓋や底が膨らむ設計になっていますが、設計以上の内圧がかかると、缶が破裂したり開口部に切れが発生したりすることがあります。十分にご注意ください。
おいしい温度に冷やしたい! かかる時間を検証
Photo by iStock
常温からビールのおいしい温度とされる約8℃まで、冷えるのにどれくらいかかるか検証しました。
まずは冷蔵室に入れて、常温から何℃まで冷えるか検証
Moovoo編集部
常温の状態にあるビールの温度を測ってみると、21℃で「ぬるい」と感じました。次に、冷蔵庫に入れて4時間経過したあとの温度を測ると、10℃まで冷えていました。冷蔵庫の性能や設定によっては、さらに冷える場合もあります。
次に、冷凍室に入れて何℃まで冷えるか検証
では、空の状態の冷凍庫に缶ビール(350ml)を入れて温度を測っていきます。10分おきに温度を測った結果、次のように温度が変化しました。
経過時間 |
温度 |
---|---|
20分 |
11℃ |
30分 |
6℃ |
40分 |
3℃ |
50分 |
2℃ |
Moovoo編集部
30分で6℃まで冷えたため、冷凍庫で350mlの缶ビールを8℃まで冷やすには、30分経たないくらいがよさそうです。40分経過すると冷えすぎた状態になります。
氷を使って、10分の時短に成功
次に、缶の周りに氷を配置して、温度の下がり方を見ました。
経過時間 |
温度 |
---|---|
20分 |
6℃ |
30分 |
4℃ |
40分 |
2℃ |
50分 |
2℃ |
Moovoo編集部
常温の缶ビールに氷をあてて冷凍室内で冷やしたところ、氷のない状態よりも10分早く温度が下がりました。急いで冷えたビールを飲みたいならこちらの方法が有効ですね。
濡れタオルを巻いて冷やすと?
最後に、濡れタオルを巻きつけて冷凍室内で冷やすと早く冷えるのか検証しました。すると、20分で13℃、30分で10℃と効率が悪くなりました。缶ビールが急速に冷えるのを防いでしまっている印象です。
冷凍室で冷やすなら、「適度な詰め込み状態」が有効?
Moovoo編集部
缶ビールに氷を当てて冷凍室で冷やした結果、氷がない状態よりも早く冷えました。これは冷凍室の場合、隙間がないほうが食品同士が互いに冷やし合うことで、早く温度低下が進むことが原因です(参考:日本冷凍食品協会)。冷凍庫の状態を見て、おいしい温度まで冷える時間をのめどをつけ、冷やしすぎないように注意することが大切です。
おいしいビールには、冷えたグラスも重要
Photo by iStock
暑い季節に生ビールを飲む時は、グラスやジョッキがよく冷えていると、よりおいしく感じます。
グラスを冷やすには、氷水で冷やす方法がおすすめ。冷凍庫で冷やすと、きれいな泡ができにくかったり、ほかの食材からのニオイ移りがあったりすることも。
グラスを冷やす場合は、大きなボウルに氷水を入れて、その中に缶ビールや瓶ビールを入れて冷やしましょう。
大手ビールメーカー売上ランキング
最後に、最新のビールの市場ランキングを紹介します。なお、ランキングには第3のビールや発泡酒は含みません。
※「ビール の市場ランキング | ウレコン」(集計期間:2022年12月01日 〜 2023年02月28日)を元にランキングを掲載しています。
3位 アサヒスーパードライ 350ml×6
3位は2位と同じくアサヒスーパードライ 350ml缶の6本入りでした。
- アサヒスーパードライ
-
アサヒスーパードライ 缶 500ml×24本
- 税込み5,721円(Amazon)
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定番シリーズを大容量で
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洗練されたクリアな味で、シャープなのどごしが特徴のアサヒスーパードライ。1987年にスーパードライが発売し、2022年3月、発売36年目にして初のフルリニューアルをしました。
辛口ラガー好きは、大手ビール会社の中でもアサヒビール一択という人も多いのでは。
飲んでみるとさらりとした口あたりですが、最後にガツンとキレのあるのどごしをぜひ体感ください!
6位 アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶 大生 485ml
6位は1位のアサヒスーパードライ 生ジョッキ缶の容量が大きいものでした。
8位 キリン一番搾り 350ml×6
8位は5位で紹介したキリン一番搾りの350ml缶6本セットでした。
9位 キリン一番搾り 500ml
9位は5位で紹介したキリン一番搾りの500ml缶でした。
10以内にランキングしなかったけど、こちらも人気!
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