ウイスキーはお湯割りで!基本の作り方とちょい足しアレンジレシピ
ウイスキーのお湯割りは、バーや居酒屋でもよく見るポピュラーな飲み方の一つです。作り方も簡単なので、ウイスキー初心者の方がお家で楽しむのにもおすすめ。
カフェバースタッフの経験がある筆者が、お湯割りの基本の作り方、美味しく楽しめるアレンジレシピ、お湯割りに合うウイスキーのおすすめ銘柄などをまとめてご紹介します!
目次
ウイスキーのお湯割りとは?
その名の通り、ストレートのウイスキーをお湯で割ったホットカクテルのこと。クローブやシナモンを加えるなどアレンジ豊富なのも魅力です。ウイスキーはもともと豊かな香りが特徴ですが、お湯で温まることでその香りはさらに引き立ち、柔らかな風味を味わうことができるんです。
ちなみに、日本では一般的に「ホットウイスキー」とも呼ばれますが、これは日本でしか通じないので英語でオーダーするときには「Whisky and(with) hot water」と言うのが正解です。
冬の寒い夜に飲むウイスキーのお湯割りは絶品。ゆったりと身体を温めてくれる効果もあり、癒しのホットドリンクなんです。
ウイスキーのお湯割りは邪道?
「ホットウイスキーはダサい」「邪道」なんていう声を耳にしたことはありませんか?ウイスキーに限らず、そのお酒本来の味や香りを十分に楽しみたいといういわゆる「通」の方の中には、ストレートにこだわる方もいます。
またはハイボールの流行りがあってか、年配者のイメージが強いのか、ウイスキーをお湯で割るなんてかっこ悪いという声もあるそう。しかし、お酒なんて本来自分の好きに呑んで愉しむもの!バーで、キャンプ場で、自宅で、ウイスキーのお湯割りをおしゃれに楽しんでいる方はたくさんいるのでご安心ください!
高級なウイスキーの場合はそのまま飲むのが一番美味しい、というよりもったいない、という意見は分からなくもないですが。それならばオンザロックや水割りなど、どこまでが「正統派」な飲み方なのかというお話です。
そもそもホットウイスキーはウイスキーのメッカであるスコットランドやアイルランドでも昔からごく一般的な飲み物なので、「邪道」というには少し違いますよね。
風邪の時にはハーブやはちみつを加えたり、冬のキャンプの夜には焚火で温めほっと一息など、日常的にウイスキーのお湯割りに親しんでいるウイスキー好きはたくさんいるんです!
ウイスキーのお湯割り【基本の作り方】
早速ウイスキーのお湯割りを作ってみましたが、基本の作り方はものすごく簡単です。
<用意するもの>
・ウイスキー
・お湯
・耐熱グラス
・マドラーなど
1 ウイスキーグラスをあらかじめ温めておく
耐熱のグラスやマグに、沸騰させたお湯をいっぱいまで注ぎます。
美味しい紅茶やお茶を淹れる時と同じで、グラスを温めておくための手順なので水道水でもOKです。
2 ウイスキーを注ぐ
グラスのお湯を捨て、ウイスキーを注ぎます。目安はグラスの1/3~1/4ほどの割合。
3 お湯を注ぐ
ウイスキーの2倍~3倍ほどのお湯を注ぎます。詳しくは後述していますが、お湯はミネラルウォーターを80度前後に沸かしたものがおすすめ。
4 軽く混ぜ、完成!
マドラーで軽くかき混ぜたら完成です。
基本はこの手順ですが、お湯とウイスキーの入れる順番を逆にする方もいれば、比率を変えてしまって大丈夫。お砂糖やジャムなどを加えても美味しいし、お湯以外にもコーヒーや紅茶、ホットミルクなどで割るレシピもあります。基本をベースに自分好みのホットウイスキーを楽しみましょう!
ウイスキーのお湯割り【美味しく作るポイント】
ウイスキーのお湯割りはとっても簡単なのですが、さらにこだわってお店のように美味しく作りたいという方はこちらのポイントをチェックしてみて下さい。
① 水の種類に気をつける
まず、カルキの入った水道水は避け、カルシウムやマグネシウムを含んだミネラルウォーターを使用しましょう。「軟水」と「硬水」ならどちらがおいしいのかという質問については、日ごろから日本人に親しみのある「軟水」と答える方が多いです。
もし本当にこだわるならば、ウイスキーの製造時に使われた「仕込み水」と同じ硬度の水を用意すれば最も美味しいお湯割りを作ることができます。参考までに、ジャパニーズ、スコッチ、アイルランドウイスキーの場合、ほとんどの商品が軟水の仕込み水を使って作られています。
② お湯の温度に気をつける
沸騰したお湯(100度以上)をそのまま使ってしまうと、アルコール分と香りのバランスを壊してしまうのでウイスキーのお湯割りには不向きです。ふんわりと香り立つ温度が80度前後なので、沸騰させてしまった場合には少し冷ましてから作るのが良いでしょう。
③ ウイスキーの種類・銘柄に気をつける
「お湯割りに合わないウイスキー」が明確にあるわけではありません。ただ、クセや個性が強すぎるウイスキーをお湯割りにした場合、その独特の風味やえぐみが前に出すぎてしまい美味しく感じることができないということがあります。
その点で言うと、もともと個性が際立っているシングルモルト・ウイスキーよりは、バランス良く調和させたブレンデッド・ウイスキーの方がお湯割りやホット・カクテルアレンジに適しているというのが一般的です。
ウイスキーのお湯割り【おすすめの銘柄】
これからウイスキーのお湯割りにチャレンジしてみたいという方へ、味やコスパ面からおすすめしたい銘柄がこちらです。
サントリー ウイスキー オールド 700ml
キリン ウイスキー 富士山麓 樽熟原酒50度 [日本 700ml ]
バーボンウイスキー メーカーズマーク [アメリカ合衆国 700ml]
- サントリー
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バーボンウイスキー メーカーズマーク
- 税込み3,250円(Amazon)
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米国生まれのクラフトウイスキー
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アメリカで産まれたメーカーズマークは、1本ずつハンドメイドの赤い封蝋が特徴的なクラフト・バーボンウイスキー。価格帯は少し上がりますが、バニラのアロマとまろやかな小麦由来の甘みにファンが多いウイスキーです。お湯割りにすればその深い甘みを充分味わうことができるでしょう。
実はホットカクテルとの相性が良く、卵と生クリームを使ったエッグノックや、コーヒーで割ったケンタッキーコーヒーなど濃厚な風味のレシピに向いています。
〈スペック表〉
原材料:グレーン、モルト
製法:ブレンデッド
アルコール度数:45%
ウイスキーのお湯割り【ちょい足しアレンジレシピ】
ウイスキーのお湯割りをさらに楽しむため、冷蔵庫にあるものをちょっと足すだけでできる人気のアレンジレシピを実際に試してみました!
ウイスキーのお湯割りに「レモン」
まずウイスキーのお湯割りにちょい足ししたのは、「レモン」です。美味しくないわけがないと思いながらも、やはり試してみたい王道ちょい足しレシピ。
まずは1/8サイズにカットしたレモンを絞り入れます。
正直、分量はお好みですが、筆者の場合はより果汁感を出したかったのでたっぷり入れました!
しっかり絞ったら、飾りとしても映える輪切りカットレモンをINして出来上がり。ウイスキーにレモンの爽やかな香りがプラスされ、何も入れない時よりも軽く感じます。
失敗がない&飲みやすいお湯割りアレンジですね。
ウイスキーのお湯割りに「はちみつ」
甘い系のお酒が好きなら試していただきたいちょい足しが「はちみつ」です。
作り方は簡単で、ウイスキーのお湯割りができたら直接はちみつを好きな分量入れるだけ。
レモンほど香りの変化はありませんが、ウイスキーのお湯割りにはちみつを入れると甘いだけでなく白砂糖にはないコクを感じることができます。
底の方に溜まったはちみつは、一気に混ぜて甘くするも良し、混ぜながら味の変化を楽しむも良し。+バターを入れればさらにコクが深まるので、少量でじっくり温まりたい夜にはおすすめですよ。
ウイスキーのお湯割りに「梅干し」
最後のちょい足しは真打ち、「梅干し」!梅干しを一つ、ウイスキーのお湯割りに落とすだけで完成です。
ブランデー梅酒はよく耳にしますが、本当にウイスキーにも梅干しが合うのでしょうか…筆者の不安感がウイスキーの分量の少なさに表れています。香りは梅酒ですね。
お味はというと…梅の風味が薄くて中途半端な感じ。無難なはちみつ漬けをチョイスしてしまったのが良くなかったのかも?
マドラーで少し潰し混ぜるとさらに梅干しの香りが沸き上がってきました。しそ漬けなど梅干しをもう少し主張の強い種類にするか、梅干しの量を増やす、漬け汁を一緒に入れる、などしたらもっと美味しいホット・ウイスキー・カクテルになるかもしれません!
今回のレシピに使用したウイスキー
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ブラックニッカ クリア [ ウイスキー 日本 700ml ]
- 税込み1,291円(Amazon)
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クセが無くさわやかな味わい
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コスパ最強、ウイスキーに慣れていない方にもおすすめできるブラックニッカクリアは、クセが無く爽やかなウイスキーなのでお湯割りアレンジにもぴったりでした!
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ウイスキーのお湯割り【おすすめのおつまみ】
ウイスキーに合うおつまみといえばチョコレート、ドライフルーツ、ナッツ、チーズなどが定番です。
中でも生チョコレートは、ホットウイスキーで暖まった口に入れた途端にとろけるようなマリアージュを味わうことができて相性抜群!ホットウイスキーと良く合うおすすめのおつまみ、ぜひ参考にしてみて下さいね。
<甘い系>
チョコレート
ドライフルーツ
アイスクリーム
クラッカー+ジャム
<甘くない系>
ナッツ類
チーズ類
燻製もの(スモークチーズ、スモークサーモン、いかの燻製など)
お漬物
オリーブ
ピクルス
ウイスキーのお湯割り【おすすめのグラス】
ウイスキーのお湯割りはマグやティーカップでももちろん美味しくいただけますが、こんなおしゃれな耐熱グラスなら自宅でもバーのような雰囲気を味わうことができますよ。
HARIO (ハリオ) ホットグラス・スクエア 220ml
〈スペック表〉
サイズ:幅90×奥行60×高120mm
重量:約200g
容量:220ml
材質:ガラスボール:耐熱ガラス、ホルダー:ステンレス
BODUM ボダム PAVINA ダブルウォールグラス 250ml (2個セット)
〈スペック表〉
サイズ:幅8.9×奥行8.9×高さ9.2cm
重量:0.28kg
容量:250ml
材質:耐熱ガラス
▼ウイスキーグラスについてさらに知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
ウイスキーのお湯割りに関するソボクな疑問
最後に、ウイスキーのお湯割りや、ホットウイスキーに関するソボクな疑問についてまとめました!
ウイスキーのカロリーは低い?
お酒類のカロリーはアルコール由来なので、アルコール度数が高いウイスキーほどカロリーが高くなります。お酒の中でも比較的アルコール度数が高いウイスキーのカロリーは決して低いとは言えません。
お湯割りにした場合は、ウイスキーの種類とお湯の比率によって一杯当たりのカロリーは異なります。
<参考:サントリーのウイスキー商品別カロリー>
・サントリーウイスキー オールド(アルコール度数43%) 239kcal/100ml
・メーカーズマーク(アルコール度数45%) 250kcal/100ml
・サントリーウイスキー角瓶(アルコール度数40%) 223kcal/100ml
ウイスキーのアルコール度数は高い?
上でも説明したように商品によって異なりますが、ウイスキーのアルコール度数は大体40度~50度程度で、ブランデーやスピリッツと同程度です。
一般的なビールは5度前後、ワイン・日本酒で15度前後、焼酎が15~25度程度なので、ウイスキーのアルコール度数はかなり高めと言えます。
お湯割りにした場合、カロリーと同様にお湯との比率でアルコール度数が変わるので、次の日が心配な時などはお湯の分量を多めにして調整すると良いでしょう。
お湯割り以外におすすめなウイスキーの飲み方
お湯割り以外に定番のウイスキーの飲み方はこちら。
<ストレート>
ストレートのウイスキーと、水が入ったチェイサーグラスを用意して一番シンプルに味わうことができるスタイル。
<オンザロック>
大きな氷が入ったグラスにウイスキーを注いで飲むスタイル。グラスを傾ける姿がカッコ良く、バーでも人気の飲み方です。
<水割り>
ウイスキーを氷と水で割るスタイル。お湯割り同様、家でも簡単にできるのが嬉しい。
<ハイボール>
ウイスキーをソーダ水、氷で割る、料理にも良く合うスタイル。CMなどの影響ですっかり定番化しました。
まとめ
ウイスキーのお湯割りの作り方のコツや、ちょい足しアレンジレシピ、ウイスキーのお湯割りに関するおすすめ商品などをご紹介しました。
ウイスキー好きな方も、そうでない方も、ちょっと疲れた夜にはウイスキーのお湯割りで心も身体もほっこり温めてみてはいかがでしょうか。
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