
【2021最新】コンデンサーマイクのおすすめ15選【配信・宅録・DTMに】
かつては数十万円していた高性能なコンデンサーマイク。最近は1万円台と格安で購入できるモデルも増えました。
今回は、そんなリーズナブルなコンデンサーマイクを中心に、Amazonや楽天、価格comなどで売れ筋の人気商品を15選ご紹介します。
目的にあったコンデンサーマイクを見つけるための選び方や、ダイナミックマイクとコンデンサーマイクとの違いから見るコンデンサーマイクのメリットなども解説しますので、高性能なマイクをお探しの方はぜひ参考にしてください。
コンデンサーマイクとは?ダイナミックマイクとの違い

マイクには、ダイナミックマイクとコンデンサーマイクの2種類があります。
コンデンサーマイクはダイナミックマイクと比べて、マイク本体に電源が必要・振動や湿気に弱い・価格が高い、などのデメリットがありますが、そのぶん感度が高いため、繊細な音まで拾うことができるのが魅力。
路上ライブなど周囲に雑音が多い状況ではダイナミックマイクの方が適していますが、静かな室内でのレコーディングやライブ配信には、コンデンサーマイクがぴったりです。
コンデンサーマイクの選び方
おすすめのコンデンサーマイクを紹介する前に、まずは目的に合ったコンデンサーマイクの選び方をチェックしましょう。
音源と相性のよい音質のマイクを選ぼう
漠然と音質のよいマイクが欲しい、と思っていても、何を録音するのかのイメージができていないとマイク選びは進みません。
マイクにはそれぞれ個性があり、得意分野、苦手分野があります。使用用途と相性のよいマイクこそが、その場にとっての音質のよいマイクになります。相性が悪ければいくら高価格のコンデンサーマイクを使用しても、好ましい結果を得ることは難しいでしょう。
コンデンサーマイクは、周波数特性が広く、繊細な響きや音量、音質の変化にも対応できるものが多いのが特徴です。使用する場面、集音する音源の特性を思い浮かべながら、コンデンサーマイクのスペックをチェックするようにしましょう。
取り扱いには細心の注意を。専用ケース付属なら安心
精密機器であるマイクは取り扱いに注意が必要です。音は空気の振動によって伝わりますが、マイクはその振動を、内部の振動板という小さな部品で拾います。振動板の動きを電気の動きに変換するのがおおざっぱなマイクの原理です。
手荒に扱って、振動板の位置がずれてしまったり、湿気で錆びてしまったり、マイクの形が歪んでしまったりすると、正確な電気信号への変換ができなくなり、音質はたちまち劣化してしまいます。
コンデンサーマイクは、ダイナミックマイクより壊れやすいので収納保管にも注意が必要です。クッション性のある丈夫なケースに防湿剤といっしょに保管するようにしましょう。少し高くなっても専用ケースのあるものがおすすめです。
用途に合った指向性のマイクを選ぼう
指向性とは、マイクが集音する向きと範囲のことです。単一指向性・無指向性・双方向性のマイクがあります。
単一指向性のマイクは、正面の音だけを拾うという特徴を持っています。また、同じ単一指向性でも広め、狭めがあるので、何を集音するかに合わせて選択しましょう。
他には方向を選ばない無指向性と、向かい合わせの双方を集音する双指向性のマイクがあります。双指向性のマイクは対談など音源が2つある場合の集音に適しています。無指向性は、環境音や複数人数のトークを1本のマイクで集音したいときなどに便利です。
コストパフォーマンスや周辺機器も考えて選ぼう
低価格になってきたとはいえ、コンデンサーマイクはまだまだ安いとはいえません。使い方次第ではコンデンサーマイクとほぼ同等の役割を果たすダイナミックマイクも存在しますので、コンデンサーマイクを使う必然性、意味を考えて製品を選びましょう。
また、コンデンサーマイクには電源が必要ですが、オーディオインターフェースやミキサーから、ファンタム電源という方式で供給するのが一般的な方法です。
手持ちのミキサーなどにファンタム電源の設備がなければコンデンサーマイクだけあっても使えません。ときには周辺機器の費用まで合わせてコストパフォーマンスに合うかどうかを検討しましょう。
コンデンサーマイクのおすすめ15選
それではコンデンサーマイクのおすすめモデル15選を紹介します。
パソコンを使った音楽製作や動画配信がやりやすいように、USB端子で接続するコンデンサーマイクもありますが、本製品は従来からマイク接続に採用されているXLR端子で接続します。
手軽にすませたい方には不便なように思えますが、接続するミキサーやマイクプリアンプなどで、音質向上や使用ケースを広げられる可能性がある点で、おすすめとさせていただきました。
付属ケースやスタンドもついている点も見逃せません。
AT2000シリーズの上位モデル、AT4040。付属のショックマウントがプラスチック製から金属製に変わっているなど、分かりやすくワンランク上のクオリティに仕上がっています。
特に低域から中域にかけての集音力に定評があり、かなり繊細な音まで拾うため雑音の多い環境には向きません。エントリーモデルで物足りない方は、ぜひ試してみてはいかがでしょう。
さまざまなタイプのコンデンサーマイクを販売しているロードのアニバーサリーモデルが「Rode NT1A」です。同社の人気モデルNT1をリファインし、ポップガード付きショックマウント、マイクケーブル、ダストカバーをセットにしたお得モデルです。
マイクスタンドにセッティングしておき、使わないときはダストカバーをかけておくという使用法を想定しているようです。連日使用するならそれでもよいのですが、長期間使用しないときは、低湿度で熱のこもらない場所に保管しましょう。
「HyperX QuadCast スタンドアロンマイク」は日常で発生する環境音などの雑音や使用の際の衝撃を、ロープサスペンションや耐衝撃マウントで抑制する機能が付いているので、動画配信者やゲーマーなどのクリエイターの方に最適な製品となっております。
LEDステータスインジケーターを搭載しているので、マイク本体が正常に作動しているか一目で確認することができます。底面にあるダイヤルを回すことで、マイクの感度を調整できるのも魅力的な機能の一つです。
楽器としてのマイクよりも、パソコンやゲーム機の周辺機器として捉えるのがよさそうな手軽さが「SONYエレクトレットコンデンサーマイクロホンECM-PCV80U」の特徴です。パソコンとの接続には付属のUSB AUDIO BOXを使用することで、モニタリングの遅延やノイズ減少が期待できます。
周波数特性が80Hzから15KHzまでと、本格的な録音にはやや物足りないスペックです。しかし価格を考えればそれでも上出来といえます。
SHUREのマイクといえば、プロの現場でも長く愛用され続けた伝統ある製品。その技術が惜しみなく反映されたコンデンサーマイクが「SHURE コンデンサーマイク BETA87A 」です。
SM57やSM58といったダイナミックマイクが有名ですが、このBETA87Aは、コンデンサーマイクでありながら弱点である余計な振動やポップノイズをおさえ、ダイナミックマイクのようなライブパフォーマンスも可能にしたモデルです。
数十万円もするノイマンのコンデンサーマイクは、高級マイクの代名詞だった時代もありましたが、本製品はプライスダウン。
ほかのマイクより圧倒的に高価ですが、それだけの音は保証してくれるマイクです。ボーカルやナレーションの録音に最適で細かな息づかいまで、丁寧に集音してくれます。
これほどのマイクを使うなら、オーディオインターフェースやミキサーもそれに応えるグレードの製品が欲しくなるのが唯一の欠点でしょうか。
ユニークな見た目と機能で注目のコンデンサーマイクが、「Blue Microphones Yeti Pro」です。コンデンサーマイクとしての基本機能がしっかりしつつ、本製品の独特の機能が4種類の指向性切り替えを可能にしたことです。
単一指向モード、無指向モード、ステレオモード、双指向モードの切り替えが可能で、利用シーンに合わせたセッティングができます。
豊富な付属品も販売されているので、アイデア次第でさまざまなシーンに対応できます。
「FIFINE コンデンサーマイク K669」は、USB接続可能な製品で、本製品は単一指向性のカーディオイド線性特性が採用されておりセルフノイズも大変低いので、クリアに音声を拾うことができ、実況動画をはじめナレーション収録やライブ配信など多様な用途で使用できます。
前からの音に敏感ですが、約130°の範囲で集音が可能です。
独特のカラーリングに驚かされる「MXLコンデンサーマイクロフォンV67G」は、1万円前後で入手可能なボーカル向けマイクです。重量が約570gあるので、テーブル用のマイクスタンドでは支えきれない可能性もあります。しっかりした重量のスタンディングスタンドの利用がベターでしょう。
哀愁のあるオールドサウンドを感じさせる音作りに活躍してくれそうです。
原音の再現に配慮した音作りで人気のモデルが「AKG C414 XL II サイドアドレス型コンデンサーマイクロホン」です。4KHz以上に強いハイ上がりの特性が、原音の伸びやかさ、鮮やかさの再現に貢献しています。
さらに使用場面を広げてくれるのが、9種類の指向性。無指向性、ワイドカーディオイド、カーディオイド、ハイパーカーディオイド、双指向性の5種類にそれぞれの中間を加えた9段階の指向性は、楽器やボーカルの録音、対談やインタビュー、ライブ録音など多くのシチュエーションでクリアな集音を約束してくれます。
AKGのC214は、C414の指向性を単一指向性に限定、ハイパスフィルター周波数を160Hzに固定、減衰パッドを20dB固定とすることなどによりコストダウンを図った廉価モデルです。
しかしその音質はしっかりとC414を受け継いでおり、Amazonカスタマーレビューでは星5つ中4.7と非常に高い評価を誇ります。
「FIFINE K670」はUSB接続式で、単一指向性の集音特性のマイクであり、正面130度の範囲の音声をクリアに集音することが可能です。付属する4.3cm、7.3cm、10.4cmのマイクスタンドは配置する場所に合わせて二段階で調整でき、大変便利です。
本製品はイヤホンジャックがついており、イヤホンやヘッドフォンを接続し、リアルタイムで音声を確認しながらの録音をすることができます。
「AVerMedia USBマイクロホン AM310」は、プラグ&プレイなので接続すれば余計な設定いらずですぐに使用が可能です。単一方向性で正面から発せられる音声を拾うのに特化しているので、動画ストリーミングやゲーム実況配信に適した商品となっております。
また、背面には3.5mmヘッドホンのジャックを搭載しているので、撮影をしながらリアルタイムで録音をした音声のチェックが可能です。同社から発売されているゲームキャプチャー(GM310)との互換性も抜群なのでそちらもあわせて使用していただくのも良いでしょう。
「FIFINE コンデンサーマイク K056」はUSB接続をしたパソコンなどの機器から電力供給をされるので、ACアダプターをコンセントに差して使用する手間がかからないところが魅力の一つです。
また、マイクスタンドの組み立ては非常に簡単で2ステップで完了してしまうのでエントリーモデルとして最適です。
やりたいことに合わせた製品選びがポイント

15種類の製品を紹介しましたが、コンデンサーマイクにはまだまださまざまな製品があります。どのような目的で使うのか、録音する対象の音質や特性に合わせたマイク選びが大切です。
とはいっても、いきなりプロのようなマイク選びは困難です。マイク選び、録音が初めての方は、まずはエントリークラスの製品から始めて、徐々に不満点をあげられるようになるようにしましょう。その上で、ワンランク上のマイクを選ぶと納得のいく製品に出会える可能性も高くなります。
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