〈プロ解説〉パワーラック、おすすめ7選 自宅で本格ベンチプレスやスクワット
自宅にパワーラックがあれば、バーベルを使った本格的なベンチプレスやスクワットなどが行えます。とはいえ、高重量を扱う筋トレ器具なので、耐荷重をはじめ本体重量やサイズが心配です。
この記事では、パワーラック選びのポイント3つと人気商品について、ジムインストラクターとして活躍する武内教宜さんに解説していただきました。ぜひ参考にしてください。
まずは、プロが選ぶパワーラック4選
おすすめポイント
パワーラックで最も多く行われるスクワットに適した商品です。スクワットはキングオブトレーニング(筋トレの王様)とも呼ばれ、全身を鍛えられる種目です。別売のシャフトやプレート、マットをつけても、10万円以内に抑えられます。支柱間の幅が広く、脱着式の安全バーで高さ調節も簡単で、幅広い体型の方に対応可能。トレーニング初心者にもおすすめです。また、別売のフラットベンチやインクラインベンチがあれば、ベンチプレスを行うこともできます。
おすすめポイント
ベンチ・シャフト(バーベル&ダンベル)・プレートがすべてセットになっています。筋トレをするために何を揃えれば良いのかわからないという方におすすめ。シャフトやプレートの重さは合計140kgになるので、トレーニングには十分です。さらに、ベンチのシートは角度を変えることができ、フラット(水平)、インクライン(頭の位置が高い)、デクライン(頭の位置が低い)のすべての種目に対応します。安全バーは5cm刻みで高さ調節が可能なため、どのような体型の方でも使いやすいパワーラックといえます。
おすすめポイント
ハーフラックは、パワーラックを置くスペースがない方や予算を抑えたい方、手軽にトレーニングを行いたい方におすすめです。4本の支柱で囲われていないため転倒に注意が必要ですが、安全バーがついているので、1人での高重量トレーニングも安心して行えます。取り付ける位置を変えることによって、1つのアタッチメントで、ディップスやチンニング(懸垂)も可能です。また、バーベルを収納できるシャフトホルダーも付属します。一般的なシャフトのサイズの28mm径と、50mm径のどちらにも対応します。
おすすめポイント
75mm角、厚さ3mmの極太鋼材フレームを採用したパワーラックです。極太のバーベルクラッチが高重量バーベルをしっかり受け止め、頑強な安全バーで限界まで追い込むことができます。チンニングバーやディップスアタッチメントもついているので、全身をまんべんなく鍛えられます。IROTECのホームユース最上位モデルのため、本格的なトレーニングを行いたい方におすすめです。バーベルシャフトは、180cmワイドグリップタイプ(ワイドグリップ)か、全長200cm以上に対応します。160cmや180cm(通常タイプ)は使用できないため、注意が必要です。
パワーラックの選び方、Q&A
パワーラックの選び方について、Q&A形式で3つ紹介します。
武内 教宜さん
パワーラックとは、バーベルを使ったトレーニングができる器具のことです。パワーラックには、4本の支柱で囲われた「ボックス」、支柱が2本の「ハーフラック」、パワーリフティング競技向けの「コンボラック」、最もコンパクトな「スタンド」の4種類があります。
Q1、自宅に設置する際に注意すべき点は?
武内 教宜さん
トレーニングの目的によって選ぶ器具は異なりますが、選び方のポイントは共通しています。最初に考えたいのは「サイズ」です。部屋の広さにあったパワーラックを選ぶことは、安全なトレーニング環境を確保するために欠かせません。
狭いスペースに大きすぎるパワーラックを設置すると、動作に制限が生じ、効果的にトレーニングをすることが難しくなります。
トレーニングスペースの寸法を計測し、パワーラックの幅・奥行・高さを確認して、最適な組み合わせを見つけましょう。
Photo by iStock
寸法を計測する際のポイントは、バーベルシャフトの長さやトレーニング動作を考慮することです。
パワーラック本体が置けてもバーベルが壁に当たってしまったり、動作中に自由に動けるスペースがなかったりすると、思うように使用できません。どのような種目を行うのかをイメージしながらサイズを測ることが重要です。
Q2、安全にトレーニングを行えるパワーラックを選ぶポイントは?
武内 教宜さん
パワーラックの安全バー(セーフティバー)は、重要な役割を果たす安全装置です。トレーニング中にバーベルを持ち上げる際に、万が一の落下や滑り落ちを防ぎ、怪我を予防します。自宅で1人でトレーニングを行う場合は、補助者や指導者がいないため、特に重要です。また、安全バーの有無は、パワーラックの設計と製造の品質を示す指標でもあります。
パワーラックの購入を検討している方は、軽い筋トレではなく、ある程度の重いウエイトを扱ったトレーニングをしようと考えているかと思います。
耐荷重性能が高く、安定感のある安全バーがついた商品を選ぶことで、高重量でも安心してトレーニングを行えます。
また、安全バーの高さや位置が調節可能なモデルを選ぶと、さまざまなポジションで使用でき、トレーニングの幅が広がります。
武内 教宜さん
安全バーは安全性を確保するだけでなく、正しいフォームやポジショニングをサポートする役割も果たします。正確な動作でトレーニングを行い、怪我のリスクを減らしましょう。
Q3、どんなアタッチメントがあると良い?
武内 教宜さん
パワーラックにはさまざまなアタッチメントが用意されていて、何通りものトレーニングが可能です。プルアップバーは背中や上腕三頭筋の鍛錬に、ディップスバーは胸部と三頭筋の強化に、ケーブルアタッチメントは各部位の引き締まった筋肉を形成するのに適しています。
また、パワーラックにプレートホルダーが装備されていれば、プレートを収納でき、床面を傷つける心配がありません。シャフトホルダーも備え付けられていれば、トレーニングスペースの整理整頓に役立ちます。
これらのアタッチメントは、トレーニングの幅を広げ、モチベーションを維持するうえで重要です。
アタッチメントは追加購入することもできますが、メーカーや商品によっては、サイズが合わず後付けできない場合があります。
パワーラック本体を選ぶ段階で、必要なアタッチメントが備え付けられているか、同じメーカーから付属品として販売されているかを確認してから購入するようにしましょう。
パワーラック、人気メーカーの売れ筋商品
Moovoo編集部
数あるパワーラックの中でもECサイトなどで売れ行き好調な、人気メーカーの製品を紹介します。ぜひ参考にしてください。
外観 |
商品名 |
特長 |
サイズ |
重量 |
耐荷重 |
種類 |
---|---|---|---|---|---|---|
【筆者おすすめ】BODY DESIGN(ボディデザイン) パワーラック |
高さ調節が簡単にできて便利 |
幅105×奥行118×高さ212cm |
82kg |
200kg(チンニング部分:120kg) |
ボックス |
|
【筆者おすすめ】IROTEC(アイロテック) マスキュラーセット140 |
上半身だけでなく、下半身の強化も |
ラック/幅116×奥行145×高さ219cm、ベンチ/幅70×奥行175×高さ55〜121cm(シート高51.5cm) |
ラック/82kg、ベンチ/33kg |
記載未確認 |
ボックス |
|
【筆者おすすめ】LEADING EDGE(リーディングエッジ) ハーフラック LE-HR100 |
全長44.5cmのロングセーフティバー |
約幅121×奥行118×高さ224cm |
47kg |
チンニングバー(ストレートバー)・バーベルラック/200kg、ディップス&チンニングアーム/片側100kg、セーフティバー/300kg |
ハーフラック |
|
【筆者おすすめ】IROTEC(アイロテック) パワーラックHPMラットオプションセット |
本格的なトレーニングを行いたい方に |
幅116×奥行184×高さ209cm |
約140kg |
記載未確認 |
ボックス |
|
POWERTEC(パワーテック) パワーラック WB-PR19 |
基本性能を追求したホームタイプ |
幅127×奥行き129×高さ210cm |
約97kg |
ラック/454kg、チンニング・ディップスバー/180kg |
ボックス |
|
WILD FIT(ワイルドフィット) パワーラック PRO ワイド |
家庭にも設置しやすい高さ設定 |
幅118×奥行き101×高さ203cm |
51kg |
本体/約150kg、ディップス/約80kg、チンニング/約120kg |
ボックス |
|
WASAI ハーフラック MK780 |
さまざまな自重トレーニングに対応 |
約幅124×奥行き100×高さ209/220cm |
約35kg |
150kg |
ハーフラック |
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