〈プロ解説〉安い除湿機、おすすめ13選 コンパクトなモデルにも注目
ジメジメした梅雨時期の除湿や衣類の乾燥、湿気がたまりがちな浴室やクローゼットのカビ対策で活躍する除湿機。空気中の水分をさまざまな方法で水に変えて、湿度を下げ、空気をカラッと快適な状態にしてくれます。
また、衣類乾燥に対応するタイプなら、室内干しした衣類を短時間で乾かせます。ただし、除湿機は除湿方式によって得意な季節や価格が大きく異なる製品です。
そこで、今回は安い除湿機の選び方やおすすめ商品をご紹介します。住んでいるエリアやライフスタイルに合わせてベストな製品を選びましょう。
目次
まずは筆者おすすめ、安い除湿機4選
おすすめポイント
特に夏場など高温多湿な時期に性能を発揮するコンプレッサー式の衣類乾燥除湿機。3つのセンサー(赤外線・温度・湿度)が洗濯物の生乾きを検知して、ピンポイントに送風する「部屋干しおまかせムーブアイ」機能を搭載しています。乾いた風を送る「3次元広角狙えルーバー」は、上下160°、左右100°に可動。最大幅180cmまで送風できます。また、ふとん乾燥機能を搭載しており、敷いた状態の布団に送風して乾燥させることで、カビの発生を抑制します。衣類乾燥をメインに除湿機を選ぶなら、おすすめの1台です。
おすすめポイント
大風量の除湿運転によって湿度を下げ、湿度50%以下になるとプラズマクラスターイオンを放出。生乾き臭や付着カビ菌の抑制に役立ちます。コンプレッサー式のため、夏場の衣類乾燥や除湿におすすめです。広角自動スイングルーバーを採用し、2段に干した衣類にもまんべんなく送風できます。本体底面に4輪キャスターを搭載し、簡単に移動できます。ハンドル付きの排水タンクは蓋が付いているので、除湿した水を捨てるときにこぼす心配がありません。メンテナンス性や使い勝手に優れたモデルです。
おすすめポイント
高さ33.5cmで洗濯物の真下に設置できる、コンパクトタイプの衣類乾燥除湿機。一般的な除湿機と比べて、背が低いのが特徴です。洗濯物に下から乾いた風を送れるので、省スペースで効率的に乾かせます。コンプレッサーとデシカント素子(乾燥剤)を両方搭載するハイブリッド式を採用し、一年中、室温を気にせずに使えます。メーカーによれば本体内部でナノイーX(48兆)を生成することができ、部屋干し臭の脱臭や除菌、花粉の抑制が可能とのこと。さらに、洗濯物に残った界面活性剤の成分を抑制します。4輪キャスター付きなので、移動も簡単です。
おすすめポイント
除湿機の上部にサーキュレーターを搭載し、強力な乾燥風を部屋中に送れるモデル。デシカント式を採用し、室温が低くてもしっかりと除湿や衣類乾燥ができます。メーカー調べでは、サーキュレーターの強力な風を直接衣類に当てることで、自然乾燥と比べて、乾燥時間を約1/6に短縮。首ふり機能を搭載しているため、最大幅3.4mの範囲に送風できます。スリムなタワー型のフォルムで、置き場所を取らないのもポイントです。
除湿機の除湿方式は主に3種類
除湿機を選ぶときに、最も重要なのが除湿方式です。除湿機は、湿気を取り除くために空気中の水分を取り込んで冷やし、液体の水に変えて排出します。
この空気中の水分を水に切り替える除湿方式には、大きくコンプレッサー式・デシカント(ゼオライト)式・ハイブリッド式の3種類があります。
コンプレッサー式|空気を冷却し、結露させて除湿
冷蔵庫やエアコンと同じ、コンプレッサーを使う除湿方式です。具体的にはコンプレッサーで空気を冷やすことで、空気中の水分を結露させて水滴に変えます。
気温が高いときに本来の除湿能力を発揮するため、梅雨や夏の湿気対策におすすめです。ただし、気温が低いと除湿能力が落ちます。また、コンプレッサーの動作音がやや大きいのが欠点です。
デシカント式|低温環境下でも除湿能力が落ちない
湿った空気を取り込み、内蔵の乾燥剤に水分を吸着させる仕組み。吸着した水分は、ヒーターで温めることで気化させて水に戻します。
気温の影響を受けないため、冬場や寒冷地域でも効率よく除湿できます。ただし、ヒーターを使うので、室温が上昇するほか、消費電力が高いのが欠点です。
ハイブリッド式|2つの除湿方式をバランスよく併用
上記のコンプレッサー式とデシカント式を組み合わせた除湿方式で、季節や室温に応じて自動で使い分けて運転します。内部構造が複雑なので本体が大きくなりやすく、高価なモデルが中心です。
1年を通して部屋干しする場合は、ハイブリッド式が適しています。また、部屋干しで使う頻度が高いなら、衣類乾燥機能が充実したモデルを選ぶといいでしょう。
ポイント解説
除湿機の価格は、採用している除湿方式で大きく分かれます。除湿量にもよりますが、基本的にはデシカント式、コンプレッサー式、ハイブリッド式の順番で高価になります。ただし、デシカント式はヒーターを使うため、ランニングコストがかかる点に注意が必要です。
安い除湿機の選び方、3つのポイント
ポイント解説
安い除湿機を選ぶ際に注目したいポイントを3つご紹介します。
① 除湿能力|部屋の広さと1日あたりの除湿量に注目
Photo by iStock
除湿機の性能は除湿能力で決まります。除湿能力は、除湿機の仕様書などに記載されている「除湿可能面積(適用畳数)」と「定格除湿能力」で確認できます。
除湿可能面積は、除湿できる部屋の広さの目安です。「木造◯畳、鉄筋◯畳」というように記載されているので、参考にするといいでしょう。定格除湿能力は、1日あたりに除湿できる水の量を表します。
② タイプ|機能を絞って価格を抑えたモデルも
除湿機には、室内の空気から湿気を取り除くシンプルなモデルと、衣類乾燥機能を搭載した衣類乾燥除湿機があります。性能の違いはありますが、現在発売されている除湿機のほとんどは、衣類乾燥機能を搭載しています。
室内の湿気を取りたいだけの場合や低価格な除湿機で済ませたい場合は、使用場所や季節に適したシンプルなモデルを選ぶといいでしょう。
③ 本体サイズ|設置場所や使い方に合わせて選ぶ
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浴室やクローゼットといった狭い場所で使う場合や、頻繁に移動して使う場合は、小型の除湿機が便利です。ただし、小さいモデルは除湿能力が低かったり、排水タンクの容量が小さかったりします。設置場所と使い方を見極めて選びましょう。
また、衣類乾燥がメインの場合、背の低いタイプも選択肢に入ります。吊るした洗濯物の真下に設置でき、早く乾かせます。
使い勝手の良い付加機能にも注目
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高性能な除湿機にはさまざまな付加機能が搭載されています。衣類乾燥機能も、低価格モデルと高級モデルで性能が大きく異なります。
多機能なモデルはどうしても価格が高くなるので、安く購入するには必要な機能を見極めて選ぶことが大切です。
衣類乾燥機能|送風の仕方やセンサー機能に違い
多くの除湿機に搭載されているのが、部屋干しした衣類を短時間で乾かせる、衣類乾燥機能です。干した衣類に乾いた風を当て、衣類に含まれる水分を取り除いて乾燥させます。
衣類乾燥機能に特化したモデルでは、広い範囲に送風できたり、温度センサーで湿った衣類を検知してピンポイントで風を当てたりすることができます。可動式ルーバーを搭載したモデルであれば、風の流れを調節でき、より多くの衣類乾燥に対応可能です。
空気清浄機能|部屋干し臭やカビ菌が気になる方に
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除湿機は湿った空気を吸い込んで湿気を取り除き、乾いた空気を放出します。構造的に空気清浄機に近いこともあり、フィルターなどを搭載した空気清浄機能付きの除湿機もあります。
また、メーカーによってはイオンを放出することで、除菌や消臭ができるとうたっているモデルもあります。
ポイント解説
上記以外にも、使い勝手の良いさまざまな機能があります。たとえば大容量タンクを搭載したモデルなら、排水の回数を減らせます。キャスター付きモデルなら、持ち上げることなくスムーズな移動が可能です。
〈編集部PICK UP〉安い除湿機、人気メーカーの売れ筋商品
Moovoo編集部
数ある除湿機の中でもECサイトなどで売れ行き好調な、人気メーカーの製品を紹介します。ぜひ参考にしてください。
- パナソニック
-
衣類乾燥除湿機 F-YZVX60
- 税込み31,800円(Amazon)
-
場所移動しやすい設計と高い機能性が魅力
-
サニタリーケアモードやニオイケアモードなど、環境に合わせて使えるモードを搭載。寝室・クローゼット・洗面所と、いろいろな場所で使いたい方にぴったりの除湿器です。
持ちやすいハンドルと、水こぼれを防止するフタを備えているのもポイント。デシカント式で、寒い冬も快適に除湿できます。
約160°送風できる大開口ルーバーと、幅約110cmのワイド送風で、部屋干しをする機会が多い方にもおすすめ。ナノイー搭載で、部屋干し臭を抑えます。
外観 |
商品名 |
特長 |
サイズ |
重量 |
除湿方式 |
タンク容量 |
適用畳数 |
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【監修者おすすめ】 三菱電機 衣類乾燥除湿機 MJ-M120TX |
全体乾燥+集中乾燥で一気にカラッと |
幅360×奥行210×高さ534mm |
13.5kg |
コンプレッサー式 |
約3.0L |
木造14畳~鉄筋28畳(50Hz)/木造15畳~鉄筋30畳(60Hz) |
|
【監修者おすすめ】 シャープ(SHARP) 衣類乾燥除湿機 CV-P120 |
大風量で除湿し、プラズマクラスターイオンを放出 |
幅359×奥行248×高さ665mm |
約15.5kg |
コンプレッサー式 |
約4.5L |
木造14畳~鉄筋28畳(50Hz)/木造15畳~鉄筋30畳(60Hz) |
|
【監修者おすすめ】 パナソニック 衣類乾燥除湿機 F-YHVX90 |
洗濯物の真下に置けるコンパクトタイプ |
幅470×奥行250×高さ335mm |
10.5kg |
ハイブリッド式 |
約2.4L |
木造8畳~鉄筋15畳(50Hz)/木造8畳~鉄筋16畳(60Hz) |
|
コロナ(CORONA) 衣類乾燥除湿機 CD-S6323 |
省スペースと大きめタンクを両立 |
幅170×奥行365×高さ533mm |
約8.3kg |
コンプレッサー式 |
約3L |
木造7~鉄筋14畳(50Hz)/木造8~鉄筋16畳(60Hz) |
|
パナソニック 衣類乾燥除湿機 F-YZVX60 |
場所移動しやすい設計と高い機能性が魅力 |
幅178(+脚部12)×奥行357×高さ459mm |
6kg |
デシカント式 |
約2L |
木造7~鉄筋14畳(50Hz/60Hz) |
|
パナソニック 衣類乾燥除湿機 F-YEX120 |
一年を通してパワフルに働く |
幅370×奥行225×高さ583mm |
13.0kg |
ハイブリッド式 |
約3.2L |
木造13~鉄筋27畳(50Hz)/木造16~鉄筋32畳(60Hz) |
|
三菱電機 サラリPro 衣類乾燥除湿機 MJ-P180VX |
寒い季節もハイパワー除湿 |
幅372×奥行281×高さ594mm |
15.2kg |
コンプレッサー式 |
約4.7L |
木造19~鉄筋39畳(50Hz)/木造23~鉄筋45畳(60Hz) |
|
シャープ(SHARP) 衣類乾燥除湿機 CV-R71 |
便利な機能を備えたスリムモデル |
幅303×奥行203×高さ524mm |
約9.4kg |
コンプレッサー式 |
約2.5L |
木造8~鉄筋16畳(50Hz)/木造9~鉄筋18畳(60Hz) |
|
シャープ(SHARP) 衣類乾燥除湿機 CV-RH140 |
広角ワイドルーバーを備えたハイブリッド式 |
幅365×奥行235×高さ645mm |
約15kg |
ハイブリッド式 |
約3.6L |
木造14~鉄筋28畳(50Hz)/木造16~鉄筋33畳(60Hz) |
|
シャープ(SHARP) 衣類乾燥除湿機 CV-R60 |
洗濯物の下から風を届けるコンパクトモデル |
幅300×奥行300×高さ323mm |
約6.7kg |
デシカント式 |
約1.5L |
木造7~鉄筋14畳(50Hz/60Hz) |
|
アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA) 除湿機 コンプレッサー式 KIJC-P70 |
置く場所を選ばないすっきりとした見た目 |
約幅244×奥行233×高さ430mm |
約8.4kg |
コンプレッサー式 |
約2.5L |
木造7~鉄筋15畳(50Hz)/木造9~鉄筋18畳(60Hz) |
|
日立(HITACHI) 衣類乾燥除湿機 HJS-DR601 |
部屋干しをする機会が多い方におすすめ |
幅301×奥行204×高さ502mm |
5.9kg |
デシカント式 |
約2.5L |
木造7~鉄筋14畳(50Hz/60Hz) |
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