USBハブの3.0と2.0の違いとは?どっちがおすすめなの?

竹澤承太郎
公開: 2020-08-07

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USBハブとは、パソコンに接続できるUSB端子の接続ポート数を増やすことができる機器のことです。

ノートパソコンなどでは、USBのポート数が多くても3~4個程度しかないことが普通です。しかし、これではマウスやUSBメモリ、外付けハードディスクなど、マウス以外に少し多くUSB機器を繋げてしまうとすぐにUSBポートは埋まってしまいますよね。

そこで、さらにUSBポート数を増やすUSBハブが役立ちます。USBハブそのものをパソコンにUSB接続をすることで、延長コードのようにUSBポートを拡張できるのです。今ではUSBハブも安く高品質なものが手に入るようになったので、もはやパソコンを日常的に使用する方にとっては必須アイテムという位置付けです。


USB3.0(USB 3.1 Gen1)の特徴とは?

USB3.0とは、USB2.0の上位となるUSB接続の規格です。2015年にUSB 3.1が発表されてから、USB 3.1 Gen1へと名前が変更されましたが、現在でもUSB3.0と呼ばれることが多いです。

USB2.0接続のUSB機器を接続することができるという互換性を兼ね備えていて、そのデータ転送速度はUSB2.0の10倍以上であると言われています。また、データ転送の細かい仕組みに関しても、USB3.0のほうが複雑かつ効率の良いデータ転送の仕組みを採用しています。USB3.0は接続する部分の内側が青色なので、USB2.0とは一目で見分けることができます。

USB3.0は、データ転送速度の速さが高く評価されており、外付けハードディスクや大容量USBメモリなど、大がかりなファイルのやり取りをする機器の使用にも推奨されています。しかし、そのデータ転送速度を十分に活かすためには、パソコンがUSB3.0に対応していることはもちろん、接続機器もUSB3.0での接続に最適化されている必要があります。

すなわち、USB3.0ならではの高速なデータ転送をするには、接続する側・接続される側の両方がUSB3.0に対応している必要があります。

USB2.0の特徴とは?

USB2.0は、USB3.0よりも古いUSB接続の規格ですが、現代でもごく普通にUSB3.0とともに使用されている規格です。肝心のデータ転送の速度はと言うと、だいたいが写真1,000枚(約2GB)ほどのデータを約33秒で転送できるとされています。これからも分かるように、USB3.0に物凄く劣るというものでもないのです。まだまだ実用的に、便利に使える範疇ですよね。

数ギガ程度のファイルまでであれば、USB2.0でも十分高速にファイルの管理ができます。ただ、外付けハードディスクを使用してパソコンを使用している方のように、日常的に大容量のデータの読み出しを行っている方であれば、USB2.0ではUSB3.0に比べて不便に感じるかもしれません。

何か特定のUSB機器の購入を検討していて、それぞれUSB3.0接続の製品と、USB2.0接続の製品が候補にあがっている場合には、このデータ転送速度に注目して選びましょう。

USB3.0対応のUSBハブをUSB2.0に挿したらどうなる?

USB3.0にUSB2.0を接続しても、USB2.0にUSB3.0を接続しても、どちらの場合も正常に認識されます。よく勘違いされがちなこととして、「USB2.0の端子をUSB3.0のポートに接続しても認識しない」という認識があります。しかし、これは違います。USB3.0は、USB2.0に対する互換性があります。ごく普通に使用することは実はできるのです。しかし、ここでネックとなるのは接続される側の機器と接続する側の機器が持つ本来のデータ転送の速度が出ないという点です。

USB2.0の機器はUSB2.0かUSB3.0に、USB3.0の機器はUSB3.0に接続すれば、それぞれの接続機器が持つデータ転送速度の限界値を引き出して、本来の使いやすさで使用することができます。こういった注意事項は、メーカーが公式に商品ページに記載しているものなので、何かUSB機器を購入する時には事前に確認しておきましょう。

USB2.0とUSB3.0、どっちを購入するべき?

基本的にはUSB3.0対応の接続機器とUSB2.0対応の接続機器で大きな価格差はありません。しかし、接続機器によって入力された情報をより早くパソコンに転送することができるのはUSB3.0です。そのため、USBメモリや外付けストレージをデータ転送速度を重要視して選ぶのであれば、USB2.0接続の製品は避けるべきでしょう。

また、ゲーミングマウスを使用する際には、入力情報に対するレスポンスの速さが命です。こういった精巧な入力機器の性能を十分に活かしたいのであれば、USB3.0がおすすめです。

しかし、逆に言えば大容量のデータのやり取りでなければ、USB2.0でも体感でそこまでUSB3.0と違いが分かるものでもありません。そのため、無難なのはどちらかと言われればUSB3.0ですが、USB2.0でも全く問題ない場合もよくあります。

おすすめのUSB3.0対応のUSBハブ

USB3.0はUSB2.0のポートに接続しても問題ないという事がわかりました。
USBハブも、USB2.0よりUSB3.0のものに越したことはありません。
ここではUSBハブの中で、USB3.0接続に対応したものをご紹介します。

おすすめ①
  • Anker
  • USB3.0 ウルトラスリム 4ポートハブ

  • 税込み1,590円(楽天市場)
  • コンパクト設計のロングセラー商品

  • AmazonのUSBハブでベストセラーの人気商品。USB3.0が4ポートあり、コードタイプで17cmの長さがあります。18ヶ月の保証つきなので、ちゃんと使えるか不安という方でも安心です。

この商品の最大の利点はコンパクトで軽量な点です。
厚さ約1cmの本体は、重さ約30gの軽量設計です。ノートパソコンなどで使用する場合は、一緒に持ち歩くことが多いのでかなり便利です。

おすすめ②
  • Anker
  • PowerExpand Direct 7-in-2

  • 税込み5,390円(楽天市場)
  • MacにおすすめのUSBハブ

  • USB-CのポートしかないMacのノートパソコンでUSB接続がないと困ることが多いですよね。このUSBハブを使えば、MacBookでUSB3.0のポートを2つ使うことができます。

こちらもAmazonブランド、Ankerの製品で18ヶ月の保証つきです。
MacBookの2つのUSB-Cポートから、2つのUSB3.0ポート、Thunderbolt 3 USB-Cポート、USB-Cポート、microSDとSDカードのスロット、HDMIポートに接続することができます。
もとのUSB-Cポートの数を減らさずに、MacBookに必要な全てのポートが詰め込まれたUSBハブです。最大100Wの充電と最大40Gbpsのデータ転送速度、5K(60Hz)のディスプレイ出力と、USBハブを通して高いパフォーマンスなのも魅力的です。

また、コードがなく直接挿すタイプのUSBハブなので、場所を取らずにコンパクトに使えます。

おすすめ③
USB-C 3-in-1 変換アダプタ
  • Tuwejia
  • USB-C 3-in-1 変換アダプタ

  • 税込み2,149円(楽天市場)
  • 最小限の機能を詰め込んで高いコスパ

  • 接続ポート数は多くないですが、その分コンパクトに使用することができます。そのためUSB-C対応の端末であれば、スマホやタブレットのモニター出力としても便利です。

1つのUSB-Cポートから、USB-Cと4K対応HDMI出力ポートとUSB3.0それぞれ1つずつに接続することができる、ケーブルタイプのアダプタです。機能面ではそこまで充実していませんが、コンパクトに機能がまとまっていて、USB-C対応のハブとしてはコスパが良い製品となっています。

スマホで見ている映画を大画面モニターで見たい、というときなどにもおすすめです。

おすすめ④
  • TSUPY
  • USB3.0 ハブ 5ポート

  • 税込み1,893円(楽天市場)
  • USB3.0での高速データ転送に最適

  • USB3.0の端子で、USB3.0ポートを拡張すると同時にSDカード・microSDカードの接続を可能にします。SDカードスロットがないパソコンへの接続が便利です。

USB3.0の接続によって、転送速度5Gbpsと高速でデータ転送ができます。
USB3.0のポートを3つに拡張しつつ、SDカード・microSDカードへアクセスできるようになるため、データ転送を重要視する方におすすめです。

おすすめ⑤
  • atolla
  • USB 3.0 Hub 7ポート増設+1充電ポート

  • 税込み5,022円(楽天市場)
  • USBに特化したスイッチつきのUSBハブ

  • USB3.0のポートを7ポートに拡張でき、1つの充電ポートもついている、USB3.0の接続に特化したUSBハブ。7ポートそれぞれスイッチで接続のオンオフを切り替えられ、LEDランプで接続状態を確認できます。

大量のUSB接続が必要なときに便利なUSBハブ。
電源の供給は、パソコンからとコンセントから、どちらにも対応しています。
コンセント電源で、セルフパワーで接続ができるので、オフィスなどで長時間使う場合におすすめです。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。USB3.0対応の製品が増えてきている中、気付けばUSB3.0とUSB2.0の両方の接続規格を採用した製品がそれぞれいくつか手元にあるという方は多いかと思います。普段、何気なく使用しているUSB機器ですが、この記事を読んで頂いて2つの規格が持つ特色が分かって頂けたかと思います。「USB3.0だから絶対良い」というわけでも「USB2.0だから絶対ダメ」というわけでもないのですね。参考になりましたら幸いです。

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