〈プロ解説〉モバイルプリンター、おすすめ4選 スマホ対応やインク不要のモデルも

松本 友(紙専門店の松本洋紙店・店長)
公開: 2024-09-20

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小型・軽量で持ち運びやすく、外出先でも印刷できるモバイルプリンター。スマホ対応やインク不要のモデルなど、さまざまな商品があります。

この記事では、松本洋紙店・店長の松本友さんに、モバイルプリンターの選び方とおすすめ商品を紹介していただきました。ぜひ参考にしてください。

紙専門店の松本洋紙店・店長
松本 友
紙業界に20年以上携わっているうち全ての期間を、インクジェットとレーザープリンター用紙に特化して販売しているという業界の中でもかなり特殊な存在。とにかく紙とプリンターが大好きで、プリンターは常時6台を使用しています。

まずはプロおすすめ、モバイルプリンター4選

松本友さんがおすすめする、モバイルプリンターを紹介します。

① エプソン A4モバイルプリンター PX-S06

ビジネスバッグや引き出しにもすっきり収まる

松本 友

おすすめポイント

普通紙対応のプリンターです。バッテリー内蔵タイプにもかかわらず、約1.7kgと軽量な点が大きな特徴です。サイズもコンパクトで、ビジネスバッグに入れやすく、使わないときはデスクの引き出しに収納しておけます。

5GHz帯のWi-Fiに対応していることに加え、USB接続も可能です。無線LAN環境がない場合でも、PCやスマホ、タブレットなどの端末と、直接接続して印刷できます。訪問先で、お客様に印刷した書類をすぐにお渡ししたいニーズにも対応できる製品です。

内蔵バッテリーだけでA4用紙50枚の印刷が可能なうえに、オプションの外付けバッテリーを使えば410枚も印刷できます。
エプソン A4モバイルプリンター PX-S06
本体サイズ:幅309×奥行159×高さ61mm(収納時)
重量:約1.7kg(本体のみ、消耗品含む)
電源:AC100-240V±10% ※付属の電源ケーブルは100V用(50/60Hz)

② キヤノン モバイルプリンター TR153

写真も文書もきれいに印刷

松本 友

おすすめポイント

普通紙対応のプリンターです。鮮明な写真を印刷できるシアン・マゼンタ・イエロー・ブラックの染料インク(4色)と、文字をくっきり印刷できるブラックの顔料インク(1色)を搭載しています。

A4普通紙に印刷するスピードは、1分間にカラー約5.5枚、モノクロ約9枚で、モバイルプリンターにしては高速で印刷できるのも魅力です。

写真も文書もきれいに印刷できるので、コンパクトな据え置き型プリンターとして自宅用に購入するのもおすすめです。

なお、バッテリーは外付けのオプション品になります。電源が取れない環境で使う予定がある場合は、購入前にバッテリーを装着したときのサイズや重さも忘れずにチェックしておきましょう。

▼「モバイルプリンター TR153」を紹介する公式動画がこちら

本体サイズ:約幅322×奥行185×高さ66mm
重量:約2.1kg(プリントヘッド、インクタンクを含む)
電源:AC100~240V(50/60Hz)

③ ブラザー モバイルプリンター PJ-883

インク不要、消耗品は感熱紙のみ

松本 友

おすすめポイント

感熱紙対応のプリンターで、インクを使用しません。モバイルインクジェットプリンターよりも小さく、バッテリー込みで約610gの軽さが魅力。バッテリーを取り外した場合の重さは約480gと、500gを切ります。

バッテリー接続時の印刷スピードは毎分約13枚。ACアダプターで給電すれば、さらに印刷スピードが上がります。

普通紙が使えずモノクロ印刷のみなので用途は限定されますが、ビジネス用に便利なプリンターです。ビジネスシーンでお客様を訪問したときに、その場で見積書などの書類を印刷してお渡しする用途に適しています。
本体サイズ:幅255×奥行55×高さ30mm
重量:約610g(充電池装着時)
電源:リチウムイオン充電池、ACアダプター、USBケーブル(Type-C)、USB Type-C用ACアダプター(オプション)、カーアダプター(オプション)

④ キヤノン スマホ専用ミニフォトプリンター iNSPiC PV-223

切り貼りして楽しめるシール紙対応

松本 友

おすすめポイント

専用のフォトペーパーに印刷する、写真専用のプリンターです。専用フォトペーパーには、インクを使わずに印刷ができるZero Ink Technologyが採用されています。

裏面がシールになっているので、お気に入りの写真をその場で印刷して、手帳やスマホなどに貼って楽しめます。

スマホのみ対応で、パソコンからは印刷できません。専用のスマホアプリを使って、スマホ内の画像をフレームやスタンプで加工したり、2分割から8分割でレイアウトしたり、明るさや彩度を調整したりできます。

別売りで専用ケースがあり、ケーブルやフォトペーパーと一緒に収納して持ち運べます。

▼「スマホ専用ミニフォトプリンター iNSPiC PV-223」を紹介する公式動画がこちら

本体サイズ:約幅84×奥行120×高さ21.5mm
重量:約177g(用紙を除く)
電源:充電式リチウムイオン電池(内蔵)

モバイルプリンターの選び方、Q&A

モバイルプリンターの選び方について、Q&A形式で3つ紹介します。

Q1、まずは何に注目して選ぶべき?

モバイルプリンターの写真

Photo by iStock

松本 友

松本 友さん

モバイルプリンターには、普通紙に印刷する製品だけではなく、感熱紙のみに対応しているものや、写真印刷に特化したものなどがあります。まずは用途に合った製品を選びましょう。

普通紙対応のプリンターは、カラー印刷もできるものが多く、文書だけではなく写真の印刷にも活躍します。据え置き型のプリンターと比較すると、画質や印刷スピードの点で劣りがちですが、その分、汎用性の高いタイプが多い傾向があります。

感熱紙のみ対応のプリンターは、モノクロ印刷がほとんどで、基本的に文書印刷のみのビジネス用です。軽量・コンパクトで、ラクに持ち運べます。

写真専用のプリンターは、写真用紙のみに対応しています。名刺サイズの専用紙のみ対応の製品や、大きめに印刷できてもポストカードサイズくらいまでという制限のある製品が多く、用途が限定されます。

Q2、持ち運びやすいものを選ぶポイントは?

Photo by iStock

松本 友

松本 友さん

モバイルプリンターは、持ち運べることが最大のメリットです。購入前にサイズや重さをチェックして、持ち運びやすい製品を選びましょう。

スペックを見ただけでイメージしにくい場合は、プリンターを入れる予定のカバンの内寸を測ってサイズ感を確認したり、同じくらいの重さになるように水を入れたペットボトルを持ってみたりすると、サイズや重さを実感しやすくなります。

実際の店舗に見に行く機会があるなら、店員さんに許可を取ったうえで、ディスプレイされた製品を触らせてもらうのも手です。

Q3、モバイルプリンターを便利に使うコツは?

仕事をしている様子

Photo by iStock

松本 友

松本 友さん

モバイルプリンターには、バッテリーが内蔵されているタイプと、コンセントから電源を取るAC電源タイプがあります。

屋外を始め、近くにコンセントがない場所でプリンターを使用したい場合は、バッテリー内蔵タイプがおすすめです。ただし、AC電源タイプでも、バッテリーが外付け可能な製品もあります。

外付けバッテリーを使う場合は、装着した状態でのサイズや重さ、バッテリーの価格などを購入前にチェックしておきましょう。

※上下左右にスクロールできます

外観

商品名

特長

本体サイズ

重量

電源

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【プロおすすめ】エプソン A4モバイルプリンター PX-S06

ビジネスバッグや引き出しにもすっきり収まる

幅309×奥行159×高さ61mm(収納時)

約1.7kg(本体のみ、消耗品含む)

AC100-240V±10% ※付属の電源ケーブルは100V用(50/60Hz)

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【プロおすすめ】キヤノン モバイルプリンター TR153

写真も文書もきれいに印刷

約幅322×奥行185×高さ66mm

約2.1kg(プリントヘッド、インクタンクを含む)

AC100~240V(50/60Hz)

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【プロおすすめ】ブラザー モバイルプリンター PJ-883

インク不要、消耗品は感熱紙のみ

幅255×奥行55×高さ30mm

約610g(充電池装着時)

リチウムイオン充電池、ACアダプター、USBケーブル(Type-C)、USB Type-C用ACアダプター(オプション)、カーアダプター(オプション)

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【プロおすすめ】キヤノン スマホ専用ミニフォトプリンター iNSPiC PV-223

切り貼りして楽しめるシール紙対応

約幅84×奥行120×高さ21.5mm

約177g(用紙を除く)

充電式リチウムイオン電池(内蔵)

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